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そのじゅうご・いつつめ「さあ反撃の狼煙を上げろ・5――風輝纏いし猫戦姫――」


「完全に寝過ごした! ティキ、ごめん!!」
 日曜日は午後4時。すでに日は傾き、沈まんとするところ。
 僕はクレイドルからティキを引き剥がすと、開口一番に誤り倒した。
 普段ならタイマーをセットし、チャージが終わった後、時間になったらティキの意識が覚醒するようにしてあるんだけど、いつもセットしている時間にはチャージが完了してなかったみたいで、ティキが覚醒しなかった。
 そこまでは寝る前の頭でもしっかり認識できていたのに、肝心の目覚ましセットすんの忘れてたよ……
「ううぅ、仕方ないのですよぉ~。マスタ、最近寝不足続きだったですからぁ~」
 とは言ってくれているが、それでもそわそわと落ち着きなく、僕が着替えているときすら「急ぐですよぉ♪」とせっつく。ちゃっかりと自身は外出着に着替えてたりする。
「慌てさせないでくれよ。まだバトロイには間に合うから大丈夫だって」
 そんな事言ってても、でも僕だってティキの新装備を一刻も早く試してみたい、という気持ちは溢れ出すほどにあるわけで。
 本当はトレーニングマシーンで試運転しようとも思っていたんだけど、寝過ごしたせいでそれも適わず。
 ちなみにトレーニングマシーンはあの時エルゴで購入しました。
 自分の身支度を整えると、早速『シルヴェストル』一式とノートをカバンに大事にしまいこんで。
 いざ、出陣!



 ここは一番近くにある神姫センター。
 初めて式部と訪れたあの場所。
 そしてシンナバーという名の神姫に破れた場所。
 冬休みも最終日とあってか、センター内はあまり賑わっていないようだ。
 僕は一応キョロキョロと辺りを見回す。
 少なくともヤツが居無い事を確認し、カウンターに向かった。
「バトロイにエントリー。それと時間まで練習用のブース使用していいですか?」
「いいよ。バトロイは17:00からの第6試合になるけど?」
「それでいいです」
「にしても、なんだかご無沙汰だね」
「ふっふっふっ。色々頑張ったんですよ」
「?」
「試合を楽しみにしていてください」
 すっかりなじみになってしまった店員さんと、チョットした世間話を済まし、僕は練習用ブースに向かう。
 細かい詰めの作業はここで行う。
 といっても後はパラメーターを弄るだけなんだけれども。
 エルゴから送られてきたプログラムは、知識の浅い僕にも簡単に操作できるように配慮されてあった。
 もう、本当にありがたい。
 僕はティキに『シルヴェストル』を装備させてゆく。
 全て装備し終えたティキを見て、チョット感動。でも今までの事が報われるかどうかはまた別。
「なんだか今までより重たくなっちゃったけど、大丈夫?」
「大丈夫なのですよぉ♪ それより新しい装備でうれしいのですぅ☆」
 今までの装備の欠点までもフォローした『シルヴェストル』は、そのおかげで随分と大型化してしまった。
「それでもデンドロ某よりは全然小さいですよぉ?」
「あんなのと一緒にするな」
 比較対象としてそのチョイスはどうなんだ?
 そんな軽口を叩き合いながらも準備を続ける。
「さて、と。違和感とか、問題点があったらそのつどちゃんと言ってくれ。ノートでその度にパラメーター動かすから。 ……いきなり全開にはするなよ?」
「ハイですぅ♪」
 ティキはにっこり笑うと、筐体のドームに入っていった。
 僕はそれを確認し、筐体をスタートさせる。
 目の前のモニターに、草原に立つティキの姿が映し出された。
 今まで、ティキの背後の装着されていたウイングユニットに代わり、新たに装備されたフライングユニット。
 ユニットの中心部分に、今まで情報集析ユニットとして使用していた演算装置を取り付け、その廃熱を効率よく行うために下部には放熱板が据付けられている。
 演算ユニットに、今までの集析ユニットとしての能力も残してあり、それをフォローするレドームを新たに増設。
 中央部からすぐ右側には、今までのレーザーライフルに変わりレーザーキャノンが据付けられ、左側にはスプレーレーザーポットが据付けられている。
 その二つの武装から、この装備の主目的であるM・Dの推進器が突き出ていた。
新たに装備されたものはそれだけではない。
 両の大腿部より取り付けられた大型腰部装甲。
 急制動を可能にするために、前方、後方にそれぞれスラスターが設置してある。そういう意味じゃ、装甲というより挙動制御装置だ。
 手持ちの武装は今までと変わることなく、相変わらずハンドガンとソード。
 ただ、ソードを収める鞘を吊るす事が出来なくなったので、左腰部装甲にサブアームを設けてそれに鞘ごと取り付けてある。
 モニター越しでその姿を確認し、僕のテンションがグンッと上がる。
『マスタ』
「なに?」
『なんだかティキ、感動してるですよぉ☆』
「……僕もだ」
 リアルとヴァーチャルで、僕らは思いを共有する。
「それじゃあ、最後の仕上げをはじめようか」
『ハイですぅ♪』
 M・D推進器から、煌く光が粒子になって相を帯びる。
 光の翼。
 そしてティキは、重力の枷から解き放たれふわりと浮上した。



「ティキ! 威嚇射撃ならスプレーの方を使って!」
『ハイですぅ☆』
 バトロイ第6試合。今回の参戦者はティキを入れて5人。ステージは市街。
 そう広くはないフィールドで、5姫の神姫たちが乱舞する。
 今日の試合は勝たなくてもイイ。あくまで『シルヴェストル』の試験と、ティキが『シルヴェストル』になれることが目的だ。
 ……でも、勝ちたいよなぁ。なんたって久々のバトルなんだから。
「今までと違って、レーザーキャノンは固定砲のつもりでいて。だから無駄撃ちに気をつけて!」
『了解ですよぉ♪』
 今まで蓄積してきた戦闘におけるデーターは、新規飛行ユニットに替わっても有効だった。
 というより、今までの戦闘スタイルが受け継がれるように、設計しなおして貰った、という方が正しい。
 とは言っても親父と僕が見出していた方向性は近しい所にあったので、大きな変更点といえるところは一つだけ。
 親父の想定していた装備に、レーザーキャノンやスプレーレーザーポットは存在していない。
 そういう意味じゃ、V2BGになってしまったのは全くの偶然だった。
 いや、別にV2AGになる可能性とかではなく、既存のものに近くなったことが、だ。
 僕は別にV2Gにこだわった訳じゃないんだけどなぁ。
 まぁ、それはそれとして。
『マスタ、どうするですかぁ?』
 今はバトル中。
「そこから軌道に、緩急と急制動を加えつつ接敵。機動性の試験も兼ねよう」
『わかったですよぉ~。行っくでっすよぉ~♪』
 ティキは慣性の法則を無視したかのような動きで、敵に迫る。
 この挙動は、今までの装備行うとティキ本体に計り知れない負荷を加え、間違いなくその体に損傷を与える。
 しかし、擬似的にとは言え重力の枷から解き放たれた今のティキになら、耐える事が出来るレベルでしかない。
 D-ベルセルクの電磁加速ユニットとは別アプローチで急加速、急接近を可能としたティキのその軌道は、まるで真ゲッ○ー1の様だ。
「これは想定以上かも」
 今までは壁を利用して行っていたランダムな動きを、単身で出来るというのは大きい。
 ティキのその動きに惑わされたまま、その神姫はロストされた。
『残りは二体ですよぉ♪』
 と、ティキが僕に報告した瞬間。
 二筋の光がティキをめがけて、それぞれ別の角度から同じタイミングで放たれる。
 が、その閃光は、ティキを貫くことは出来なかった。
 M・Dから伸びた光の翼が、そのレーザーを遮った。
『ビームシールドって、知ってるですかぁ?』
 ニコリと微笑む。
『この光の翼は、レーザー発震器を使用して生成されているのですよぉ♪』
 ふわりと浮かんだ。
『だから、こんな使い方も出来るのですよぉ☆』
「ティキ! それはまだやめとけ!!」
 僕は思わず叫ぶ。
 まだ完成したばかりのユニットで、無茶しないでくれ!
 だけど。
 僕の願いもむなしく……!
『ティキ、最大ぱわーですよぉ♪♪』
 ティキの背にある『シルヴェストル』が唸りをあげる。
 光の翼が更に輝き、その大きさを変える。
 その巨大な光の翼が二姫の神姫に迫らんとしたその時……!
 ティキの体が重力に引かれた。



「まったく。まだ不完全で慣らしも終わっていないんだから。ヴァーチャルとは言え、無茶しないでくれよぉ」
 あの後、『シルヴェストル』が機能停止し、あえなく墜落。そこを二体がかりのコンビネーションプレイで攻められ、抵抗むなしく終了。
「ううぅぅぅぅぅーーーー………… ゴメンナサイですよぉ~」
 只今ティキは、フードコート内のテーブルの上で、反省中。イジケ中、と言い換えても差し障りない。
「なんにしても、ティキが無事だったから良かったけど、さ」
 そう言って、ティキの頭を撫でる。
「マスタァ」
 顔を上げて、僕を見るティキの目には、涙がいっぱいに溜まっていた。
「あー、えーと、……怒ってないから、ね?」
「ハイ、ですぅ~」
 懸命に涙をぬぐうティキを見て、可愛いなぁ、と思う自分はもうダメですか?
「あー…… 僕はさ、ティキと一緒にこれからも、その、色々と……」
 ぐうううううぅぅぅぅぅぅ~~~~
 ……………………
 ベタ過ぎるだろっ! 僕!!
 いくら起きてから何も食べてなかったとしても、このタイミングはあんまりだ!
 悲しくなる位にベタ過ぎる!!
「ぷっ」
 赤面している僕の前で。
「ぷはははははははは」
 ティキが大笑した。膝が震えるほどに、お腹を抱えて笑った。
「し……仕方ないだろ! 生理現象だ!!」
「だって、だって、クククク…… こんな、タイミングで、ですよぉ?」
 目に溜めていた涙を、別の用途で溢れさせてティキは笑い続けている。
 僕はもう、照れ隠しで目の前にあるフライドポテトを頬張る事しか出来なかった。
 散々に笑った後、絶え絶えになった息の元でティキはつぶやく。
「マスタ、一緒にがんばる、ですよぉ☆」
 僕は恥ずかしくてティキに目を合わせられないまま答える。
「親父の分も、ね」
「ハイですぅ! 旦那さんの分も、一緒ですよぉ♪」

終える / もどる / つづく!




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