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えむえむえす ~My marriage story~

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そのじゅうご・よっつめ「さあ反撃の狼煙を上げろ・4――エルゴのおうさまたち――」


 専門家と呼べる人に頼ろうと思い立った僕は、それでも素人なりに組み上げてきた未完成のソレを抱えて、ティキと共に『エルゴ』に向かう事にした。
 僕らが知っている専門的な知識を有する人なんてエルゴの店長さんくらいで、そういう意味じゃどれだけ情報がないんだとその時は思っていたけど。
 でも、情報を持っていてもやっぱり僕はエルゴに駆け込んでいただろうと言う事は後々になってから知った事だ。
 つまり、僕らは運が良かった。唯一知っている専門家が、高いスキルの持ち主だったというのは、幸運以外の何物でもない。
「と言うワケなんですけれども、アイデアいただけませんか?」
 持参した未完成のパーツ群を見せ、親父の残したコンセプト、そして僕とティキの目指す方向性を店長さんに話す。
 時間はお昼前。本当は他のお客さんが大勢来店して忙しくなる前に、相談を済ませようと思って開店直後に訪れたんだけれども。
 実はそれが大誤算。神姫の学校も兼ねているこの店は大体8時15分には開店している。そしてそれは今日もあまり変らない。
 なぜ変わらないのかといえば……そうだよね、そこを良く考えておくべきだったんだよ。
 例え学生が冬休みという名の長期休暇になっていても、世間様は動いている。つまり出勤している人ってのは当たり前に居るんだよね。だからこそ今日も朝早くから開店しているわけで。
 つまり僕が来店した時間は、思いっきり神姫の学校の利用者が訪れる時間で、来客数が多いことはあっても少ないなんてありえない時間帯だったりする。
 で、ある程度人気がまばらになった頃を見計らって、そこでようやく相談できたというわけだ。……6時起きして来たんだけどなあ。
 と言うわけで、ジェニーさんは今まさに『ウサ大明神様』と化して、授業中。ついでにティキも体験入学中。
 ……ティキが学校を気に入ってしまったら、それはそれで困るんだけど。
 前にも言ったけど、僕の家からここに来るまで、軽く2時間はかかる。
「うーん……確かにこれはチョット素人さんには難しいなぁ」
 接客の合間に、店長さんは難しい顔で僕が持ってきた未完成品とメモを見ている。
「でも、他人に全て任せる気はないんだろ?」
「はい。それなら最初から特注でもすればいいんですから。でもそうはしたくないんです」
 これは意地。くだらない感傷でしかない。
「まぁ、そこら辺は詳しく事情は聞かないでおいとこう。……で、ここに書いてある演算装置てのが見当たらないんだが、どうしたんだ?」
 店長さんが示したそのメモには、確かにそう書いてある。
「あ、それですか。実を言うと、別の用途で使っちゃたんですよ」
 ジイ様の家から帰宅した後、必死に探してもソレを見つける事は出来なかった。なぜなら、本来の用途を知らないままに僕はそれを利用していたのだ。
「それがこれです」
 僕はそれを店長さんに見せる。
 ティキのために改装していた、情報集析ユニットを差し出す。
「あぁ、なるほど、ね」
 それを見た店長さんは、得心が行った、という顔をする。
「ティキちゃんのあの動きがこれで納得いったよ。オーバースペックだったんだな」
「それはどういうことですか?」
「いや、前に二階でバトルした時に気付いたんだが、動きが情報に振り回されている感があったんだよ。情報過多故に、動きにムラが出る」
 ……それはまるで気付かなかった。
 店長さんが噛み砕いて説明してくれる。
 本来神姫のコアパーツが行う状況判断のことごとくをサブユニットに依存させる事により、ティキ本人にはその負担がかからなくなった。が、無理なリンクとサブユニットが得た情報量の多さに、リアクションの選択の幅が多くなりすぎているのだそうだ。本来なら実行不可能な選択肢さえ、サブユニットから送られてきている。そのためその多くの選択肢から最適を選ぶための負荷が――元来想定されていない負荷が――ティキにかかっている。
「だからそこらへんも最適化してやらないとな…… っと、いらっしゃいませー!」
 ここで多少忙しくなってきたので話は一旦中断する。
 そして僕は考え込む。
 本当に最初から、神姫について学んでみよう。僕がこのままの僕のままじゃ、ティキに負担ばかりかけてしまう。



 午後4時半過ぎ。
 学校の方も神姫たちがまばらになり、代わりに店内には人が増えてきている。
 ティキは僕が恐れていたように、神姫の学校をいたく気に入った様子で、時折何か言いたそうに僕を見ていた。
 いや、そんな目で見られても無理なものは無理だから!
「それにしてもこのような物、どうやって入手したんですか?」
 教室の教壇からレジ脇に移されたジェニーさんが未完成品のソレと、概要図、メモを見て言った。
「雪那さんの発想ではないのですよね?」
「当たり前よ。専門的なノウハウもない人間に、こんな発想は出来ないわ」
 なんだか聞きようによってはクソミソに言われているような気がしなくもないが。
 でも、『アルバイト』と書かれた名札を胸につけた美人さんと、その娘のであろう神姫――タイプハウリン――が言っている事はまんま事実なので反論のしようもなく。
 いや、まあ、そう言うだけの実力と知識がある人物でもあるし。
 戸田静香嬢とその神姫ココ。……マジカルハウリンとそのオーナーと言った方が通りがいいかな?
 いや、ココちゃんの目の前で『マジカルハウリン』なんて言いませんよ? あんな目に遭うのはもう勘弁……
「そんなに面白い代物なのですか?」
 と会話に混じってきたのはティキと同じタイプマオチャオの神姫。この娘を間違っても『にゃんこ侍』と呼んではいけない。
「にゃんこ侍さんもこういうのに興味があるのですかぁ?」
 あ……
 果たして『にゃんこ侍』呼ばわりされたマオちゃんは、店の隅っこにて体育座りでのの字を書く羽目に。
「ご……ごめんね。ティキにはよーく言い聞かせておくから」
 なんでエルゴに来てまで僕は他の人の神姫のご機嫌を取っているんでしょうか?
 ソレはそれとして。
 僕が持ってきた未完成品とその概要図およびメモは、なんだかその手の知識がある人たちの興味を引くものらしい。
 らしい、って言うところに、僕自身の疎外感が現れている気がするが。
 持って来た張本人にはその凄さが分かってないんだからなあ。
「おつかれさん」
 と、軽い疎外感を感じていたところで休憩中だった店長さんが売り場に戻ってきた。
「藤原君。取りあえず形にしてみた」
 店長さんはそう言うと、僕に図面を差し出す。
 わざわざ休憩中に描いてくれたんだ。
「あっ、ありがとうございます!」
 早速その図面を広げて見る。
 ……意味が分かりません。
 店長さんから手渡されたその図面を見、しばし呆然。
 周りに居た皆もその図面を覗き込む。
「店長、ここはこうした方がいいんじゃない?」
 戸田さんはそう言うや否や、その図面にさささっと何かを書き込む。
 僕には『何か』以上のことは分かりもしない。
「そうかな? あぁ、確かにその方が効果的だ。さすが静香ちゃん」
「それならここはこうした方がいいですよ」
「え? ……なるほど。この発想はなかったわ」
「さすが。あの設計図を自ら起こしただけはある……」
 なんだかマオちゃんまで参加し始めて、僕には居る場所がありませんよ?
 それから数分。
 あーでもない、こーでもないと、接客を放棄してまで図面を囲んでいる面々の代わりに、僕とティキがジェニーさんやココちゃんの手伝いをしていたりもして。
 最終的には素人である僕に判別が付きにくくなったその図面をジェニーさんが新しくプリントアウトまでしてくれた。
 なんだか本当に。
 ここの人たちは温かいなぁ。
「で、これを再現する為には、多分藤原君が持っている材料だけでは足りないと思うんだよなぁ。これとこれとこれ。更におまけにこれを購入してくれるとお互い助かると思うんだが……」
 ……商売は商売と割り切っていらっしゃいました。



 数日後。
 エルゴからのメールと共に、制御プログラムまで送られてきて。
 何から何までお世話になりっぱなしの僕が居る。
 お仕事中の忙しい中、僕らの相談に親身になって乗ってくれた店長さんとジェニーさん。戸田さんとココちゃんにマオちゃん。本当に有難うございます。あなた達には頭が上がりません。
 さすがに3万円強の出費は高校生には辛いものがあったけど……
 それでも色々な人の協力があって。
 やっと、やっと――
 ――M・D・U『シルヴェストル』
 完成!


終える / もどる / つづく!




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