もう飼わない、そう決めてたんだけどな……
その日はふと思い立って、何時もの帰り道とは違う道を選んでみたんだけども、
その見慣れぬ通りにあった何かのお店はとても賑やかで活気に溢れてて。
少し寂しかったんだと、だからなんだと思う、気づくと中に入って店内の一際大きなスクリーンを眺めていたのは。
そこに映し出されていたその娘達は、機械とは思えないほどに、とても輝いて見えて……
その見慣れぬ通りにあった何かのお店はとても賑やかで活気に溢れてて。
少し寂しかったんだと、だからなんだと思う、気づくと中に入って店内の一際大きなスクリーンを眺めていたのは。
そこに映し出されていたその娘達は、機械とは思えないほどに、とても輝いて見えて……
家路に着く私の手には1つの大きな箱
そのお店からそう遠くない我が家に帰り着く、玄関を開けると……ううん、いるわけない。
出迎えてくれるあのコはもういないんだから・・・・・・・
居間に落ち着いてから、箱をテーブルに置いて、説明書とにらめっこしつつ開封していく。
衝動買いのコレのことはさっぱりわからないから、説明書の専門用語みたいなのを拾うだけでも手一杯。
……へぇ、武装神姫って言うんだ。
ふむふむ……バトルやドレスアップなんかも……、
「あ……この娘猫型なんだ……」
いけないいけない、もう結構経ってるのにこの位で思い出してちゃね。
ええと開封したら自動的に起動するってあるから、早速起動させて
「あれ、いない……・?」
そこにはもぬけの殻になった箱が。
箱開けた時は間違いなくあったのに。説明書読みながら開けてたし、説明書に気を取られてるうちに勝手に起動しちゃったのかな、
でも説明書にはまずマスター登録が必須だって書いてあるのになんでだろう……?
出迎えてくれるあのコはもういないんだから・・・・・・・
居間に落ち着いてから、箱をテーブルに置いて、説明書とにらめっこしつつ開封していく。
衝動買いのコレのことはさっぱりわからないから、説明書の専門用語みたいなのを拾うだけでも手一杯。
……へぇ、武装神姫って言うんだ。
ふむふむ……バトルやドレスアップなんかも……、
「あ……この娘猫型なんだ……」
いけないいけない、もう結構経ってるのにこの位で思い出してちゃね。
ええと開封したら自動的に起動するってあるから、早速起動させて
「あれ、いない……・?」
そこにはもぬけの殻になった箱が。
箱開けた時は間違いなくあったのに。説明書読みながら開けてたし、説明書に気を取られてるうちに勝手に起動しちゃったのかな、
でも説明書にはまずマスター登録が必須だって書いてあるのになんでだろう……?
・ ・ ・ ・ ・ ・
ねむいの……ねむいの……でも起きなきゃって、誰かが呼んでる気がするの……
「……・んぅ」
目を覚ますとそこは知らない天井、しらない部屋、眠る前にみた無機質なとことはみんな違う感じで、
目の前にいる女の人はなにかブツブツ言ってて……
「武装神姫って言うんだ……ふぅん、へぇぇ……」目がなんかマジで、
「……・んぅ」
目を覚ますとそこは知らない天井、しらない部屋、眠る前にみた無機質なとことはみんな違う感じで、
目の前にいる女の人はなにかブツブツ言ってて……
「武装神姫って言うんだ……ふぅん、へぇぇ……」目がなんかマジで、
こ、こわいのっ!
武装神姫はバッ、と起きあがると、まるで本物の猫のようにテーブルから飛び降り、一目散に駆け出してく。
(うぅ、何処でもいいから隠れなきゃ。なんか怖いの!)
(うぅ、何処でもいいから隠れなきゃ。なんか怖いの!)
・ ・ ・ ・ ・ ・
軽く居間を探してみたけれども、みあたらない、ドアはちょっと改造しちゃってあるのでこの部屋にはもういないかな。
玄関も窓も鍵は閉まってるから、外に出ちゃったって事はなさそう。
でもおもちゃの考えなんて……ネコ型おもちゃ……猫
「あ」
ふと気づいて、ドアを乱暴に開け飛び出し、あの部屋に向かって一目散にパタパタと駆けていく。
「そうよね、あのコだったら……」
玄関も窓も鍵は閉まってるから、外に出ちゃったって事はなさそう。
でもおもちゃの考えなんて……ネコ型おもちゃ……猫
「あ」
ふと気づいて、ドアを乱暴に開け飛び出し、あの部屋に向かって一目散にパタパタと駆けていく。
「そうよね、あのコだったら……」
「ひっく……ひっく……」
「ふふ、ここにいたんだ、怖がらないで出てきて、ね?」
やっぱりここにいた。あのコとおんなじ私の部屋ベッドの下、怖がったりするといつもここに……
そっと手を差し伸べる 「あ、痛っ……。ごめんね、びっくりしちゃったかな?」
ちょっと指先を噛まれちゃったけど、髪を優しく撫でてあげるとちょっとづつだけど、泣いてる顔を上げてくれて。
「怒ら……ない……?」
「どうして?」
「だって……逃げちゃったし、それに傷……」
「んーん、全然。それより私はキミが泣いてることの方が嫌かな?」
指先で、そぉっと涙を拭ってあげると、にぱぁと笑いかけてくれた気がして。
「うん、泣かないように……・するの。……あ、血が出てきてる、の」
私の指先にキスをするように、チロチロと傷を舐めてくれた。
それが私たちの始まりの鐘、だったのかな。
「ふふ、ここにいたんだ、怖がらないで出てきて、ね?」
やっぱりここにいた。あのコとおんなじ私の部屋ベッドの下、怖がったりするといつもここに……
そっと手を差し伸べる 「あ、痛っ……。ごめんね、びっくりしちゃったかな?」
ちょっと指先を噛まれちゃったけど、髪を優しく撫でてあげるとちょっとづつだけど、泣いてる顔を上げてくれて。
「怒ら……ない……?」
「どうして?」
「だって……逃げちゃったし、それに傷……」
「んーん、全然。それより私はキミが泣いてることの方が嫌かな?」
指先で、そぉっと涙を拭ってあげると、にぱぁと笑いかけてくれた気がして。
「うん、泣かないように……・するの。……あ、血が出てきてる、の」
私の指先にキスをするように、チロチロと傷を舐めてくれた。
それが私たちの始まりの鐘、だったのかな。
「あ、そうだ……コレ、あげるね」
ポケットから取り出したのは、可愛いリボンと大きな鈴のついた首輪。
それはとても大切な(だった)私の(あのコの)
「うにゃ?……わぁ、おっきな鈴だぁ♪ありがと~!」
大切な誓いの印。
「よろしくね、私の新しい同居人さん。私の名前は―」
ポケットから取り出したのは、可愛いリボンと大きな鈴のついた首輪。
それはとても大切な(だった)私の(あのコの)
「うにゃ?……わぁ、おっきな鈴だぁ♪ありがと~!」
大切な誓いの印。
「よろしくね、私の新しい同居人さん。私の名前は―」
*数日後
「にゃはははは!ここまでおいでー♪」
「こらー!待ちなさーい!」
部屋中元気に(物を散乱、破壊しつつ)飛び回っているあの娘と、それを止めようとして追いかけるももうヘロヘロな私。
あの娘はすっかり元気になったみたい。あとでそれとなく聞いたら、どうも説明書を読む時にかけていた瓶底眼鏡が怖かったらしい。
……ちょっと気にしてるのに、ぐすん
「こらー!待ちなさーい!」
部屋中元気に(物を散乱、破壊しつつ)飛び回っているあの娘と、それを止めようとして追いかけるももうヘロヘロな私。
あの娘はすっかり元気になったみたい。あとでそれとなく聞いたら、どうも説明書を読む時にかけていた瓶底眼鏡が怖かったらしい。
……ちょっと気にしてるのに、ぐすん
こねこの飼い方1,5
「んぅー、名前?」
「そそ、キミの名前何にしようかと思って、ね」
その娘は涙の跡を手でくしくしと擦りながら。
今は寝室から居間へと戻って、向かい合いながら座って改めて自己紹介の最中で
「あ、でも名前を名乗る時はまず自分からだよね、さっきはバタバタしてたしもう一度、
私は風見美砂、17の学生。呼び名は好きに呼んでいいよ。あ、ちなみに両親は海外出張中でこの家には私一人だけだから、
自由にくつろいでいいからね」
「はぁい、よろしくなの~みさにゃん☆」
「にゃん……ま、まぁいいか、あはははは…」
ううぅ、その愛くるしい顔でにぱぁと笑われながら言われたら何も言い返せないよっ。
「で。本題なんだけどキミの名前は何にしようか、それとも自分で考えてみる?」
「うん、考えてみるっ♪」
目をくりくりさせながら元気よくバンザーイをして答える姿は、「おっ持ち帰りぃ~♪」とか叫びだしたくなりそうで…何考えてるの私はっ!
なんて思ってると、う~んう~んと唸り出して考え始めたみたい。
ふふ、やっぱり可愛らしいなあ。口をツンと尖らして、顔まで真っ赤にしちゃって、そうそう頭から蒸気が・・・・・・え、蒸気!?
…バタ
「はぅぅぅ~~~」
「ちょ、大丈夫!? あちっ!?」
この娘は目をくるくるさせながら大の字にひっくり返ってしまい、思わず抱き上げようと触れた途端その熱さにびっくりしてしまう。
うぅん、可愛いやら大変やら…、結局その後は氷のうで冷やしてあげて、
気がついたら壊れてないか調べたりとドタバタのうちに夜になってしまいました。
「そそ、キミの名前何にしようかと思って、ね」
その娘は涙の跡を手でくしくしと擦りながら。
今は寝室から居間へと戻って、向かい合いながら座って改めて自己紹介の最中で
「あ、でも名前を名乗る時はまず自分からだよね、さっきはバタバタしてたしもう一度、
私は風見美砂、17の学生。呼び名は好きに呼んでいいよ。あ、ちなみに両親は海外出張中でこの家には私一人だけだから、
自由にくつろいでいいからね」
「はぁい、よろしくなの~みさにゃん☆」
「にゃん……ま、まぁいいか、あはははは…」
ううぅ、その愛くるしい顔でにぱぁと笑われながら言われたら何も言い返せないよっ。
「で。本題なんだけどキミの名前は何にしようか、それとも自分で考えてみる?」
「うん、考えてみるっ♪」
目をくりくりさせながら元気よくバンザーイをして答える姿は、「おっ持ち帰りぃ~♪」とか叫びだしたくなりそうで…何考えてるの私はっ!
なんて思ってると、う~んう~んと唸り出して考え始めたみたい。
ふふ、やっぱり可愛らしいなあ。口をツンと尖らして、顔まで真っ赤にしちゃって、そうそう頭から蒸気が・・・・・・え、蒸気!?
…バタ
「はぅぅぅ~~~」
「ちょ、大丈夫!? あちっ!?」
この娘は目をくるくるさせながら大の字にひっくり返ってしまい、思わず抱き上げようと触れた途端その熱さにびっくりしてしまう。
うぅん、可愛いやら大変やら…、結局その後は氷のうで冷やしてあげて、
気がついたら壊れてないか調べたりとドタバタのうちに夜になってしまいました。
「みさにゃん…ごめんね」
「うぅん。謝らなくていいから、明日には元気になろうね」
ハンドタオルやレースのハンカチでとりあえず作ってあげたベッドに寝かせてあげると、多少落ち着いてきたようで、指で撫でてあげると
ゴロゴロと甘えた表情で指にじゃれてきて、こちらまで嬉しくなるような表情を見せてくれる。
「ね、やっぱり名前は私が…」
「あ、そうなの名前!名前ちゃんと考えたのっ。 …あのね、笑ったりしないで聞いてくれる?」
天使の笑顔を見せてくれるかと思えば、すぐにしょんぼりした顔になっちゃって、でもそんなこの娘が。
「絶対、キミが自分でつけた名前だもの」
そう、名前は自分の存在を示すもの。他の誰でもない1人だけの自分自身として。
「うぅん。謝らなくていいから、明日には元気になろうね」
ハンドタオルやレースのハンカチでとりあえず作ってあげたベッドに寝かせてあげると、多少落ち着いてきたようで、指で撫でてあげると
ゴロゴロと甘えた表情で指にじゃれてきて、こちらまで嬉しくなるような表情を見せてくれる。
「ね、やっぱり名前は私が…」
「あ、そうなの名前!名前ちゃんと考えたのっ。 …あのね、笑ったりしないで聞いてくれる?」
天使の笑顔を見せてくれるかと思えば、すぐにしょんぼりした顔になっちゃって、でもそんなこの娘が。
「絶対、キミが自分でつけた名前だもの」
そう、名前は自分の存在を示すもの。他の誰でもない1人だけの自分自身として。
「あたしの名前は~<ねここ>、なのっ!」
こねこの飼い方はこれにておしまい。
ねここの飼い方になるのですから