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ウサギのナミダ
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  「なにも待ち合わせまでしなくてもいいんじゃないか?」
  誰に問いかけるまでもなく独り言を言った俺はテーブルの上にあるコーヒーを口にはこぶ
  今俺がいるのは喫茶店<日々平穏>、俺のお気に入りの場所のひとつだな
  なんと言うか居心地がいいんだわ
  ほのぼのできるというか和むというか落ち着ける感じが俺の心を癒してくれる
  …いつも騒がしいうちにいるからかな?
  「明人しゃん、おかわりいかがなの?」
  そういって目の前のテーブルの上に現れた一体の神姫はここの看板娘もとい看板神姫のネムちゃんである
  このほのぼの空間のもとは彼女なんだろうな
  同じマオチャオでもうちの御転婆ミコとは大違いだなぁ……日々のしつけかしら?
  「ハックション!!」
  ん? デカイくしゃみだな…外から聞こえたが…
  やっぱり最近寒いから風邪でも流行ってるのか?
  でもなんか聞いたことあるような声だったような……気のせいか…
  「ああ、ありがとうネムちゃん、今日もカワイイね」
  「にゃにゃ~♪ はずかしいの~」
  そういって恥らう姿もホントに可愛い
  神姫好きの連中に知れ渡ったら下手なメイド喫茶より儲かるんじゃないか?
  俺メイド喫茶とか行ったことないけど……実家にいるしな
  我ながらアホな想像をしながら店の外を見ると葉月をみつけた
  走って来るこたぁないだろうに……それでも鳳条院さん家のご令嬢ですか?
  まぁ俺が言えた身分でもないんだが……
  店に入ってくるなり俺をみつけてこっちに来る葉月
  「はぁ、はぁ、に、兄さん、ごめんなさい、ま、待った?」
  息まで切らしちゃって
  「そんなに待っちゃいないが……車はどうした? いつもは車だろ?」
  「あ、あれはおじいちゃんが無理やり乗せるからで、いつもは歩きだよ……SPの人に尾行されるけど……今日はなんとか撒いてきたし」
  「明人しゃんの彼女しゃんなの?」
  …ネムちゃん、君までそういう誤解をしますか…俺たちってそんなに似てないかな?
  「ああ、違う違う、これは俺の妹だよ、い・も・う・と」
  「……そんなスッパリ否定しなくったって…」
  なんでそうもガックリしてんだよ
  「あら、そうなの? 私もてっきり彼女さんかと思ったんだけど……」
  そう言ったのはネムちゃんじゃない、この喫茶店のマスターである浅見 弥生さんだ
  「そうですか? そうみえます?」
  なんでそうもイキイキしてんだよ
  「弥生さんまでなに言ってんですか」
  「そういえばそうよね~、橘さんにはノアちゃん達がいるものねぇ~」
  「その解釈もどうかと……」
  何であいつらがでてくるんですか…
  「でも待ち合わせしてるって事はどこかにお出かけ?」
  「ええ、まぁ、ちょっと……」
  言葉を濁す俺、別に何も疚しい事なんてないんだが、なんとなく説明するのが躊躇われる
  「デートなんです。ね? 兄さん」
  「あら、やっぱり~」
  コイツ…なんでまぁそうもおかしな言い方をするかね…
  「おまえなぁ……、んじゃ弥生さん、ご馳走様でした。ネムちゃん、秋人さんに『暇があったらうちのルーキーの相手してやって下さい』って言っといてくれるかい?」
  「わかったの!」
  ちなみにここのマスターの弟さんは神姫バトル仲間でもけっこう有名な『ソードマイスター』こと浅見 秋人さんだ
  2つ名通りの名刀匠で、最近はエルゴにもちらほら彼の作品が売りに出ている
  俺も思うよ『あれはいいものだ~』って
  「有難う御座いました~」
  「ありがとでしたなの~」
  二人に見送られて<日々平穏>を後にする俺と葉月、日曜の10時ごろ、天気は快晴、こういうのって『デート日和』ってやつか? でもそんなこと妹相手にいえるかよ…
  「なんだかデート日和だね、兄さん♪」
  ………こういうところは兄妹なんだって実感できるかな…
  「さて、このあとなんだが……」


  「あ、出てきたぜ!?」
  「どれどれ? あ、ホントだ。ノアねぇ! ほらほら!!」
  「ミコ、そんなに急かさなくても見えてるから、そんな大きな声を出してはダメよ?」
  「そうだぜアネキ! さっきもいきなりデッカイくしゃみかまして!」
  「そういうユーナだって声大きいじゃない!!」
  「アネキがいけねーんだろ!?」
  「なによー! 大体くしゃみなんて不可抗力じゃない!!」
  「日頃の行いが悪いから噂されてんじゃないのか~?」
  「むぅ~、そんなことないも…」
  “パコッ”“パコッ”
  「「あてっ」」
  「いいかげんにしなさい」
  「姉さん、毎度ながらどっからスリッパを…」
  「デフォルト装備ですよ。そんなことより反省なさい」
  「だってユーナがぁ~」
  「アネキが悪いんだろ!?」
  “パコッ!!”“パコッ!!”
  「「あでっ!!」」
  「二人ともです! それよりも、行きますよ」
  「あ、アニキたちもうあんなところに!!」
  「あ~ん、二人とも待ってよ~」


  「水族館ですか…」
  「水族館だね…」
  「水族館だな…」
  「だけど…なんで今日はノアねぇだけ人間体なの?」
  「神姫素体だと何かと不便でしょ?」
  「それならアタシ達も人間体のほうがいいんじゃないのか?」
  「それは後の保険のためですよ」
  「「保険?」」
  「それより……なんだか普通ですね……」
  「まぁね~、やっぱり尾行なんていらなかったんだよ」
  「な、なんで二人してアタシを見るんだよ!!」
  「だって言いだしっぺはユーナじゃんか」
  「あ、アネキだってノリノリだったじゃねぇか!!姉さんだって!!」
  「私は別にノリノリじゃありませんでしたよ」
  「「(嘘つけ、実は一番心配してたくせに……)」」
  「……何か?」
  「「べっつに~~~」」
  「…つーか、アニキは普通に楽しんでないか?」
  「なんかこんな感じのご主人様って普段見ないよね~。いつもは落ち着いてるって言うか『大人』って感じ。こういうの見てるとご主人様…なんだかカワイイw」
  「『大人』って感じ? そうかぁ?」
  「ん~、なんていうか…ジェントルマン?」
  「ますます違うだろ…」
  「だって、いざとなったら頼りになって、頭も良くて、運動もできて、とっても優しいんだよ?」
  「…アネキはホント、アニキを褒めるのだけはうまいよな…」
  「だって大好きなんだもん♡」
  「……全く照れないのな…(こっちが恥ずかしいっつーの…)……ん?」
  「どうしたんですか?ユーナ」
  「……なんか葉月の様子がおかしくないか?」
  「ん~、なんだかそわそわしてるように見えるね」
  「あれはなんらかのアクションを起こす兆候でしょう…ミコ、ユーナ、接近して緊急事態にそなえま……」
  「「ちょ、ちょーっとまったーー!!」」
  “チャララララ~ン♪チャラララララララッララ~ン♪”
  「「「!!!」」」
  「「と、と~~う!」」
  “スタッ”着地
  「う、初々しい二人の初デートを邪魔するなんて笑止千万!!」
  “シャキーン”
  「お、お天道様が許してもわ、私達がゆるしません!!」
  “シャキーン”
  「ホ、ホウジョーブラック!!」
  “ババーーーーン!”
  「ホ、ホウジョーホワイト!!」
  “ダダーーーン!”
  「「二人そろってホウジョー☆ナイツ!!」」
  “ドッカーーーーン!!”爆破
  「「参・上!!」
  「…………………………」
  「…………………………」
  「…………………………」
  「…………………………」
  沈黙
  「なにやってるの? レイアっち、香憐サン」
  「わわわ私はレイアではありません! ホウジョーブラックです!!」
  「私も香憐サンなどではありません! ホウジョーホワイトです!!」
  「え~でも……」
  「ミコ、そういうことなんです。そういうことにしてあげなさい」
  「でも…いくら超ゴスロリに蝶々の仮面しててもバレバレ……」
  「いいから。あまりそのことにふれては、あまりにも……」
  「『ドキドキハウリン』じゃあるまいしゴスロリって……なぁ?」
  「と、とにかくお二人の邪魔はさせません!!」
  「おい! どうするよ姉さん。このままじゃ接近するどころか見失っちゃうぜ?」
  「では、二人とも後で合流しましょうか」
  「「へ?」」
  「では」
  「あ、ちょ、ちょっと姉さん!?」
  「!! ホワイトさん、ノア御姉様がいません!!」
  「確かに…ノアさんだけ別行動なのかしら……しかし、お二人といた彼女はいったい…」
  「あ、そうか」
  「? どうしたアネキ」
  「私達は囮なんだよ。この二人は私達は知っててもインターフェイスに入ってる今のノアねぇは知らないじゃない?」
  「……それで保険なのか?」
  「そう、私達が神姫素体なのは武装してこの二人の足止め係だからって訳だね」
  「マジかよ………」
  「とにかく、いまはミコさんとユーナさんを何とかしなければ…」
  「し、しかしホワイトさん、なぜこ、このような格好なんでしょうか…」
  「…完っっ璧、兼房様の趣味でしょうね…」


  「あ~楽しかった。やっぱり兄さんてゲームうまいんだね~」
  「そういうお前もなかなかだったじゃないか」
  「フフフッ、兄妹の血は争えないってやつかな?」
  あれから随分遊んでいまはもう夕方近くなっている
  最近おもいっきり遊んでなかったからなぁ~
  ……こんどあいつらも連れてきてやろうか…
  「それでこの後はどうするの?」
  「ああ、この後は…………」
  次の行き先が今日のメインだ
  色々考えたが葉月が一番喜びそうな場所だと思う…


  「………きましたかミコ、ユーナ」
  「はぁ、はぁ、な、なんとか撒いてきたぜ」
  「あ、あの二人しつこかったよ~」
  「やはりそうでしたか……ご苦労様」
  「……姉さん、こうなるってわかってたろ?」
  「ノアねぇらしいよ…で? ご主人様たちは?」
  「あの後、ファミリーレストランで昼食、その後はゲームセンターといたって普通ですね。葉月さんもそわそわしてはいますが、いまのところなにもしかけていないようです」
  「ん? …なんかこの辺ってうちの近くじゃないか?」
  「ご主人様、今度はどこに行く気なんだろ……」


  「ここだ」
  「ホビーショップ……エルゴ?」
  そうだ、ここがどこかと問われれば、言わずと知れたホビーショップエルゴなんだわ
  やっぱり武装神姫のマスターになりたての葉月は来たことないだろう
  ショップとしての品揃えはなかなかマニアックなとこまでそろえてあるし、俺とこの店の人達は顔なじみだしな
  新米マスターの葉月にも安心して紹介できるってもんだ
  そこ、シスコンいうな
  「いらっしゃいませ。あら、明人さんじゃないですか。」
  「どもっす、ごぶさたっすね。」
  まず俺たちを出迎えてくれたのは本日二人目の看板神姫、『うさ大明神』ことジェニーさんだった
  あ、まず……いまのジェニーさん、まさに大明神スタイルだ………葉月に説明しとかないと……
  「は、葉月? あのな、ちょっと待……って」
  うっわ~~時、既に遅し
  メッチャ見てるよ
  釘付けだよ
  お願いだから「なんでこんなカッコなの?」とか「体はどうしたの?」とかいう初めてここに来た客の大半が思ってしまう疑問を口にするなよ?
  ジェニーさんが気分を害すると、あとで火の粉をかぶるのはマスターなんだから……
  「あ、あのぅ………」
  「…………カワイイ」
  「「へ?」」
  なんとも予想外の第一声に俺とジェニーさんは何ともマヌケな声でハモってしまった
  葉月…おまえ、神姫ならどんなんでもカワイイっていうのな…(ジェニーさんに失礼だ)
  「あ、明人さん? その方は……」
  「あ、ああ、すいません、これは俺の妹で…」
  「鳳条院 葉月っていいます。えっと、あなたは…」
  「彼女はこの店の店長さんのパートナーであるジェネシスさん。ま、俺たちはジェニーさんって呼んでるな」
  「そっか、よろしくねジェニーさん♪」
  「こちらこそ、葉月さん。ところで今日はノアさんたちは一緒ではないのですね」
  「え? ああ、まぁ…ちょっと色々ありましてね;」
  「フフフッ、浮気なんてしてたら後が怖いんじゃないですか?」
  あなたまでそんなこと言いますか?
  「ジェニーさん、勘弁してくださいよ……ところでマスターは?」
  いつもはレジにいるはずのマスターの姿が見当たらない
  二階かな?
  「いまは時間的に余裕のある時なんで、さっきまでそこで内職していましたけど…」
  そういってレジ横のミニ作業机の方を見るジェニーさん
  確かに何かの作業中なのか、机の上はごちゃごちゃしていた
  またなにか面白いものを作っているんだろうか……
  「お、明人君か~、いらっしゃい。久しぶりだね」
  噂をすればなんとやら、この店のマスターこと日暮 夏彦さんだ
  「どうも、ごぶさたしてます。なんかこの前ノアたちがおじゃましたそうで……」
  「ああ、彼女達ならいつでも大歓迎だよ。なにかと面白い話も聞けるしね。ん? 明人君、その可愛い子は…もしかして…」
  「あ、紹介しますね、コレは俺の…」
  「彼女さんかい?」
  「そうですか? そうみえます?」
  …だからなんでそうもイキイキしてんだよ
  「マスター、それ<日々平穏>の弥生さんたちにも言われましたけど…違いますから」
  「あれ? 違うのかい?おっかしいな~、俺はそういうことには鋭いのに…」
  「マスター、あなたがそれを言いますか……」
  やれやれ、ジェニーさんも苦労するよなぁ~
  マスターってこういうことにはすっごい鈍感だし
  「………兄さんには言われたくないと思うよ?」
  ……心をよむな妹よ
  お前もノアみたいになってきたのか?
  正直ホント怖いんだって、ソレ
  「それでですね、こいつ最近マスターになりまして。そんでショップならここを教えとかないとな~と思って……」
  「そうか、いやいやありがとう。明人君がうちの店を紹介する人ってなにかと常連さんになってくれる人が多いから助かるよ~」
  「それはこの店がそれだけいい店だからですよ。俺はただ紹介するだけだし…」
  「でもみんな君のような上位ランカー目指してがんばってるようだよ? 今も二階で特訓してる子達が何人かいるしね。目標にしている人が身近に感じられるって言うのもなかなか店の宣伝効果になってるもんだよ」
  中継用モニターには今も二階のバトルの様子が映し出されている
  「…彼らならすぐにファーストまで来ちゃいますよ。ま、それが楽しみでもあるんですがね」
  「さすが、何かの王座に居た事のある人の言うことは違いますねw」
  う、やっぱジェニーさんにはかなわないな…;
  「…そ、それよりマスター、ストラーフの近接接近戦用で何かいい武装、入ってたりしますかね?」
  「あれ? また新しい子がきたの?」
  「? 来た? また?」
  キョトンとする葉月
  まぁ普通はそんな言い方しないわな…
  「あ、ごめんごめん、間違えちゃった。あ、あはははは;」
  「俺の神姫じゃなくてコイツのですよ。誕生日なんで何かひとつ気に入ったものをと…」
  「え? いいの? 兄さん」
  「ああ、レイアのマスターはお前なんだから、お前が選んでやれよ」
  「あ、ありがとう兄さん!!」
  「ははは、じゃあこっちに…」
  マスターと二人で武装選びに行く葉月
  なんだかんだいってもあいつもまだ鳳条院家のお嬢様だから、こういうところで神姫の武装選びなんて初めてなんだろうな
  自分の目で見て、自分の神姫のために、自分の神姫を思いながら選ぶ楽しさを体験できたんなら今日の俺の目的は達成ってところか
  「可愛らしい妹さんですねw」
  不意にそう言ったジェニーさんの方を見る俺
  なんだかその微笑みは俺のシスコンっぷりを暖かな目で見守っているようで俺は少しバツが悪かった


  「今日はありがとね、兄さん」
  「どういたしまして、楽しかったか?」
  「うん!」
  すっかり日も落ちてここは俺んちの近所の公園、緑が少なくなってきた都内で公園は少なくなってきたらしいんだがうちの近くにはあるんだわ
  あの後エルゴを出てから帰る予定だったんだが、葉月が少しどこかに寄りたいというもんでここに来たって訳さ
  「えっとね、兄さん……」
  「ん? なんだ?」
  さっきから葉月はやたらとそわそわしていて落ち着きがない
  「あの、えっと、その…わ、私ね!わたし、兄さ……」
  葉月が何か言おうとしたが、それは携帯の着信音で遮られる
  俺のじゃないし葉月の携帯だろう
  「……ゴメン兄さん、ちょっとまっててね」
  そう言って座っていたベンチから席を外す葉月
  さてと、いまのうちに…
  「…………なにやってんだ? お前ら…」
  ベンチに座ったままで話しかける俺
  もちろん目の前には誰もいない
  目の前にはな…
  「「「「「……………」」」」」
  あくまでも白を切るつもりか俺の声に答えない後ろの茂みの五人組(正確には二人と三体)
  「…に、ニャ~~」
  「…古典的すぎるし、お前の『にゃ~』は聞きなれてんだよ、ミコ」
  「に、にゃにゃ~;」
  「わ…ワン……」
  「…お前の『ワン』は新鮮な感じがしていいが、照れるんならやりなさんな」
  「く、く~ん…」
  「(天使って鳴くのか?)」
  「(悪魔って鳴くんでしょうか?)」
  「…無駄なこと考えんでいいから出てらっしゃい、ユーナ、レイア、それに香憐ねぇも…」
  ゾロゾロと裏の茂みから出てくる五人組、って
  「……香憐ねぇ? レイアと一緒にいい年してなにやってんの?」
  なんですかそのドキドキハウリンちゃんみたいなゴスロリは…
  「し、しかたないじゃないですかぁ!!兼房様が『お助けヒーローはこれできまりじゃ!!』だとかで無理やりに…」
  だからってなにも涙目になりながらやらんでも…
  「なにやってたかはあらかた予想はつくが……香憐ねぇたちはジジイの言いつけだとしても…はぁ、まったくお前らは…」
  うちのかしまし娘達をみながら俺はため息をもらす
  「だってユーナが…」
  「またアタシかよ!!」
  「誰が言いだしっぺだって一緒だろ、結局みんなで来てるんだから…」
  「あの…明人さん、ノア御姉様がいらっしゃらないようですが…それにその方は…」
  あ、そういやそうか…今のノアは人間体だったか、そんなら…
  「ああ、二人には始めて会うな、俺の神姫仲間のノアールだ」
  「「「え?」」」
  「あ、アニキ、なにを…」
  ミコやユーナまで驚いてやがる
  まあ見てなって
  「彼女はフランス人とのハーフでな、驚くのは無理もないがうちのノアと一緒の名前なんだなこれが」
  俺はノアにアイコンタクトを送る
  「ノアールです。明人さんからお二人のことはうかがっています」
  そういってお辞儀するノア
  さすがだな
  状況の飲み込みや俺に合わせる身のフリは伊達に5年間一緒じゃないって感じだ
  「あ、どうも、鳳条院家で執事をさせていただいております、水無月 香憐でございます」
  「れ、レイアです…」
  「ちなみに今日は少し遅くなりそうなんで近所に住んでいる彼女に三人を任せてきたんだが…ミコとユーナにせがまれたんだろ?」
  こんどはユーナにアイコンタクト
  「そ、そう、アタシたちが頼んで連れて来てもらったんだよ。あ、あはははは;」
  「そうだったのですか…」
  どうやら作戦成功、二人ともノアだとは気づいてないみたいだ
  「はぁ……よくそんなとっさに思いつくなアニキ、しかも全く慌てずに…」
  「にゃはは、さすがだねぇ…;」
  そんなやり取りをしていると葉月が戻ってきた
  やり取り的にはさっきと一緒、まずは香憐ねぇ達の服装に呆れて、なんでみんながいるのかの説明。んでもって人間体ノアの自己紹介だ


  「んで? 誰からだったんだ?」
  「え?」
  あらかた説明し終えてから俺は葉月に尋ねてみた
  「御袋からか?」
  こんな時間だし一人娘の心配をしていても不思議じゃないよな
  何かと過保護だしな、うちの母親は
  「ううん違う……その、昴兄さん」
  「ああ、なるほど、昴か…」
  「「「??」」」
  「アニキ、アニキたちって3人兄弟なのか?」
  ユーナだけじゃなくてノアもミコもレイアも不思議そうな顔をしている
  そういえばこいつらは昴のことは知らないか…
  「いいや、俺たちは二人兄妹だ。昴ってのは…」
  「お二人の幼馴染でいらっしゃる花菱 昴様です」
  香憐ねぇが俺の言葉の続きを言う
  「昴様とお二人は本当の兄弟のようにお育ちになられましたから…明人様とは無二の親友、葉月様も昴様のことを『昴兄さん』とお慕いしているほどですし…」
  「へぇ~」
  「五年ほど前にイギリスの方へ留学なされたのですが…」
  そう、昴は五年前にイギリスに行った
  ちょうど俺がレスティクラム界から去ると同時にあいつは日本から去った
  まるで俺からも去るかのように…
  「んで? 昴のヤツはなんだって?」
  そのことについてはあまり思い出したくなくて話を戻す俺、べつに俺から去った親友をいまさら恨んじゃいない
  今思い返すとむしろ俺が立ち直ることを信じてあえて距離を置いて待っていてくれていたような気もする
  「うん、なんでも、もうしばらくしたら日本に帰ってくるらしいよ?」
  「ほんとか?」
  「うん、兄さんと香憐姉さんによろしくって…」
  「よかったですね!明人さん、御主人様」
  笑顔のレイア
  だけど葉月はいまいち複雑そうな顔をしている
  「どうした? 昴が帰ってくるのは嫌か?」
  なんとなく気になったんで俺は葉月に聞いてみる
  どうしたんだろうか、昔は昴にもよく懐いてたと思うんだが…
  香憐ねぇは何か心当たりがあるのだろうか、葉月同様、複雑そうな顔してる
  「ううん、全然嫌じゃないよ?昴兄さんが帰ってくるのは嬉しいし…」
  いまいちハッキリしないな
  「じゃあどうしたっていうんだよ、せっかく許嫁が帰ってくるのによw」

  「「「「………………………」」」」

  あれ?なんだこの間は
  俺なんかおかしなこといったか?
  「「「「…………………え?」」」」
  ミコ、ユーナ、レイアそれにノアまでスットンキョーな顔して俺のほうを見てくる
  「ええええええええ!!?」
  「ちょ、ちょっとまてアニキ、え? はぁ?」
  「ご、ご、御主人様? どういうことですかぁ!?」
  「……明人さん、少し説明していただきたいのですが…」
  いきなり騒がしくなりやがって…あ、説明足らずだったな
  「昴の家、花菱家と鳳条院家は昔から付き合いが深くてな。俺たちの親同士も仲が良かったんだ。んで昴と葉月は昔俺たちの親が決めた許嫁同士ってこった」
  「はぁ…」
  「俺としても昴になら安心して葉月を任せられるからなw」
  飄々としているようで芯のほうはしっかりしているヤツだし
  「…………アニキ、その笑顔は鬼だぜ…」
  なぜか葉月は暗くなって落ち込んでいてレイアに慰められている
  「???」
  「それじゃ、心配して後を付けてた私達って…」
  「一日中騒ぎまくってヘトヘトになりながら必死こいてたアタシたちって…」
  「完全に無駄だったということですね」
  「「な、なんじゃそりゃ~~~」」
  ノアの一言でその場にへたれこむミコとユーナ
  なんだってんだこいつらは…


  追記
  「そういえば香憐さんは昴さんのことご存知だったのでは?」
  「ええ、お二人と同様、私も昴様とは幼馴染ですから」
  「じゃあ御主人様には許嫁がいるのにどうして御主人様と明人さんの仲を?」
  「ふふふ、愚問ですよレイアさん。私の野望には障害はつきもの…」
  「…野望って…やっぱり?」
  「そう! 私の野望とは『明人×葉月』萌え萌え計画の完遂!! このギ●ンの野望を越える我が信念のため、お二人のためならいかなる障害も例え火の中水の中なのですよぉぉぉ!!」
  「……なんか無駄にカッコいいですね…」
                                 続く

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