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ぶそしき! これから!? 第2話 『イキトウゴウ?』

2-3

「いくのだーー」

『! ヒイロ、マシンガン撃って!』

「おう!」

 駆け出すチャオを見て、友大はヒイロに指示を出す。

(フィールドに出たときには、プチマスィーンズはいなかった。飛び道具も持っていそうにないから、近づかれる前に――)

「あれ?」

 ヒイロが素っ頓狂な声をあげる。
 撃ち放つことなく、なぜか銃をいじっている。

「隙あり~!」

「ぐぇ!?」

 横っ飛びのドロップキックをまともに受け、ヒイロが吹き飛ぶ。
 闘技場の石畳の上を転がる。

『ヒイロ!? どうしたの!?』

「ぅく、マシンガンが撃てない! つーか、引き金を引けない!?」

 いきなり目論見が崩れた友大が自身の神姫に叫ぶ。
 そんなマスターにヒイロが叫び返す。

「ふっふっふっふ、おろかなり、なのだ!」

 余裕綽々な様子でチャオが指を突きつける。



 ■ ■ ■



「おっ! あれ、あれじゃないか?――」

 店内の大型ディスプレイに映った映像に、とある紳士な青年(武装神姫的な意味で)が気づく。

「あれだな……。初心者が陥るあれ」

「昔、マスターもやったよねー」

「ぶはぅぁ!?」

「ど、どうしたんだ!? いきなり噴き出してぇ!」

「うわっ。黒歴史がーー」

「ああ! マスターしっかり!」

「ああ、やるよなー。あれ」

「そのせいでDIEピンチに陥りました」

「やったことある。懐かしいなー」

「わたしもー」

「マスタァ、あれ」

「ああ」

「無様だね」

「あっはっはっはーーっ!」

「どこの筐体のバトルだ? 見にいこーぜ」

「よっしゃあ!」

 気づいた多くの人間や神姫がその様を見やる。
 悶えるものもいれば、懐かしがるものもいる。
 呆れるものもいれば、大爆笑するものもいる。
 野次馬に行くものもいる。
 その反応は千差万別だ。



 ■ ■ ■



(ど、どうして!?)

 予想もしていなかった事態に、友大は焦りを覚える。
 外で大きな歓声のようなものがあがるが、ヘッドギアを着用し、かつ混乱しそうになっている友大には気づくことができない。

(あ……)

 友大に向かって、対戦相手から通信が入る。

『佐伯君。ヒイロが持っている銃ってなにかのプラモのだよね?』

『う、うん、そうだけど……』

 慌てる主従の様子を見て、あることを察して成行は友大に通信を送る。

「ふっ、キサマの持っている銃はただのプラスチックの塊、ただの銃の形をした鈍器にすぎないのだ!」

「な、なにぃ!?」

『神姫の武装パーツには、データチップが付いているのは知ってる?』

『うん』

 友大の脳裏に、おもちゃ屋スターフィールドでのことが浮かぶ。

『チップのデータを読み込んで、その機能をバトル上で表現しているから、チップの付いていないものだと――』

『――ただその形をしただけの塊?』

『うん。そう思ってもらって良いかも。実際に撃ったりできる仕組みがあるなら、チップがなくても撃てたりするらしいんだけど』

「やーい、まぬけー」

「っ! こんにゃろー!」

『そうなんだ。ありがと成行さん。
 ヒイロ! マシンガンは捨てて、ハンドアクスに持ち替え――』

「ぇ――ぎにゃあっふ!!?」

 指示を出そうとした友大の声を遮るかのように、とんでもなく鈍くて重い打音と、珍妙で奇妙な悲鳴があがる。

『ちゃ、チャオーー!?』

 悲鳴の主はチャオだった。
 惨状に気づき、そのマスターの成行も悲鳴をあげる。

「へん、どーだ!」

(うわぁ……)

 その惨状を引き起こしたヒイロは得意満面な様子で腕組みをしている。
 さっきまで手に持っていたマシンガン(鈍器)はすでに手にはなく、今はチャオの顔面にめり込んでいた。
 ふらりと、チャオの身体がのけ反る。
 ちなみに、今の一撃でチャオのライフは4割ほど削れている。

「―ーにぅぅぅぅぅあああああーーーーっっ!?」

 マシンガン(鈍器)が顔から離れて落ちる。
 同時にチャオがもんどりうって闘技場の石畳に崩れこみ、両手で顔を押さえて悶絶する。

「……」

 ヒイロはその痛々しい様に目を背けず、しかし動かずにいる。

『し、しっかりチャオ!』

「――ぅく、ゆ、油断したのだ」

 痛々しい跡が残る顔をさすりつつ、涙目で自身のマスターに応える。

「よし、バトル再開だな」

 チャオの様子を見て、ヒイロがハンドアックスを構える。

『ヒイロ、待っててあげたの?』

 そんなヒイロの行動に、友大がふと思いついた疑問をぶつける。

「ん~、あのままボコったら何かつまらない気がしただけだぜ」

『……そうだね』

 ニッとした自身の神姫の笑みを見て、そのマスターはなんとなく納得する。

「よくもやってくれたな~。お返ししてあげるのだ!」

「やってみろよ!」

 2姫が互いに構える。

『やれ! ヒイロ!』

『行って! チャオ!』

「「おう!」」

 互いのマスターの指示を合図に戦闘が再開される。

「くらえ!」

 ヒイロが先手を取る。手に持ったハンドアックスでチャオをカチ割りに行く。

「防御!」

 チャオがすかさず左腕の防壁で受け止める。

「うにゃ!?」

 予想外の衝撃とハンドアクスの刃が防壁の装甲に食い込んだことに驚愕する。

「このまま――」

 押し切ろうとヒイロが力をこめる。

『! 距離を離して!』

「わ、分かったのだ!」

「――ぐぅ!?」

 とっさのマスターの指示に従うために、チャオはヒイロの胴体を蹴り飛ばして距離をとる。

『ヒイロ!』

「大丈夫だぜ。こんなのダメージにも入らない!」

 マスターの心配そうな声に強がる。

『チャオ! 相手の攻撃はなるべく避けて! 安全重視!』

「分かったのだ!」

 マスターの指示を聞き、チャオはヒイロに飛びかかる。

「この!」

「ちょいや!」

 迎撃しようとしたヒイロの一撃を横に素早く動いて回避する。

「反撃ぃ!」

 斧を振り切り、体制を崩したところに左手の防壁を叩き込む。

「ぅぐ! ――くそっ!」

 腹部に攻撃を受けてヒイロが呻く。
 しかし、無理やり体勢を戻してハンドアクスをチャオに向かって横薙ぎに叩きつける。

「当たらないのだ~」

 身を屈めてチャオは横薙ぎの一撃を回避する。
 そして勢いのまま身体を回転させて、体勢を大きく崩したヒイロに足払いする。

「うぉ!?」

 大きく体勢を崩していたこともあり、堪えることはできずに地に倒れ伏す。

「これもあげるのだ! オマケあたーっく!」

「ぐぁ!」

 すかさず追加の一撃。
 倒れたヒイロにストンピングキックを食らわせ、鈴の音を響かせる。

「こ、このやろ!」

 ヒイロが跳ね起きるが、すでにチャオは離れて距離をとっている。

「へっへーん――こぅげっき、やっまもり、てんこもりぃー♪」

 ヒイロが補足仕切る前に、チャオは動き回りながらジャブやローキックを叩き込んでいく。

「ちょこまかとぉ……っ!」

『チャオ! その調子で続けて!』

 ヒイロの攻撃を回避し、その隙に攻撃、離脱を繰り返すチャオを成行が応援する。

(こ、このままじゃ……)

 一方的になってきている展開に友大は焦りを覚える。
 ヒイロは頭に血が上ったかのようにがむしゃらに攻撃し、反撃を食らい続けている。
 ろくに防具を身に着けていないせいもあってか、軽い攻撃でも見る見るうちにヒイロのライフが削られていく。

(このままじゃ負ける。どうする? 何か指示? どうしたら? 武装を変える? いや、武装って言っても、ハンドアクスの他にはバズーカしか……)

 ぐるぐると思考が回る。
 頭が混乱しそうになる。
 その間もヒイロのライフは削り取られ続けている。

(指示、武装、指示、武装、指示、武装――)

 ヒイロの武装を見る。
 今ヒイロが持っている武装は手に持っているハンドアクスと背負っているバズーカのみだ。

「武装――あ!」

 友大の頭に閃きが走る。

「ヒイロ、わざとやられて距離をとって!」

 ヒイロにだけ聞こえるようにして思いついた指示を出す。

「なんで!? いや、分かった!」

 疑問が浮かぶが承諾する。
 ヒイロ自身、このままでは負けることは理解している。
 すぐに指示に従う。

「えいっ!」

「ぐぅ!」

 チャオのキックを再び足に受ける。
 今度は堪えることなく、そのまま勢いをつけて跳ぶように地面に転がっていく。

「逃がさないのだ!」

 思わず、チャオはヒイロを追う。

『チャオ――』

『――バズーカ!』

 チャオを止めようとする成行の声を遮り、友大が叫ぶ。

「ああ! 食らえ!!」

 ヒイロが素早く背のバズーカを手に取り、構えてある箇所を押し込む。

「そんなの――」

 弾けるような音が響きわたる。
 バズーカから弾丸が射出される。
 ヒイロの持っていたバズーカは元々バネ仕掛けで射出するギミック付きの物だった。
 実際に撃てるものなら、データチップが付いていなくても弾を撃つことはできる。
 弾はチャオに向かってまっすぐ飛び、

「――へなちょこ~」

 あっさりと防がれた。
 バネ仕掛けで放たれた弾丸の速度は大したことはなく、防御どころか両手で白羽取りをするかのように掴まれてしまっていた。
 余裕綽々の笑みを浮かべるチャオ。

『殴って!!』

 動じることなく、友大は最後まで指示を言い終える。

「応っ!!」

 ヒイロがバズーカを両手で持って振りかぶる。

「にゃっ!?」

 チャオが慌てて、両手で持った弾丸を捨てて構えなおそうとする。

「がら空きだぜ!!」

 両手を上げていたためにあいてしまっていたチャオの横腹にめがけて、ヒイロのフルスイングが叩き込まれる。

「ふにゃあああーーっ!?」

 翻る赤いマフラー。
 凄まじい打音と軋み、木が砕けるような快音が仮想の空間に鳴り響く。

『ちゃ、チャオーー!?』

 錐もみに吹っ飛び、天高く、高く打ち上げられるチャオに向かって成行が叫ぶ。

「これで、終わりだ!」

 ヒイロがバズーカの残骸を投げ捨てる。
 同時に、チャオが頭から墜ちて闘技場の石畳を砕き、一瞬突き刺さる。

「……」

 わずかな静寂の後、倒立したオブジェが傾き、床に向かってゆっくりと倒れこむ。
 儚く、鈴の音が鳴る。

「ぅ……にゃぁぁ……」

 チャオの頭から、激突の衝撃で砕けた鉄耳装が落ちる。
 力なく手足を床に投げ出し、ぐるぐると目を回しながらうめき声をあげる。

「……か、勝った?」

 何時の間にか出ていた汗をぬぐい、呟く。
 確認すれば、ヒイロのライフは残り1~2割程度、チャオのライフは全て失われていた。


――WINNER HIIRO



 ■ ■ ■



「にゅあ~~、負けたー! く~や~し~いのだ~~!!」

 休憩所のテーブルの上で、チャオが駄々っ子のように手足をじたばたして泣き喚いている。

「あ、はぁ、はぁ……」

 バトルが終わって気づいてみれば、何故か多くのギャラリーがいた。
 拍手と生暖かい視線を送る彼らの前から逃げるように去り、今は力尽きて崩れるように休憩所の席で休んでいる。

「チャオ、良い子だから泣かないで。次がんばろう」

 困ったように笑いながら、成行はチャオの頭をなでてなだめる。

「にゅあ~~……。もう少しで勝てると思ったのにぃ~~」

 涙目で悔しそうにチャオがぼやく。

「あ、あははは……」

 手のかかる妹をなだめるような成行の姿を見て、友大はイスの背にもたれたまま苦笑いする。

「マスター! マスターってば!」

 そんな友大に呼びかける声が1つ。

「対戦での初勝利だぜ! やったぜマスター!」

「あっ……」

 ヒイロに言われて初めて気づく。
 最初の対戦では、友大達は負けてしまっていたのだ。

「うん、そうだね。おめでとうヒイロ」

「おう!」

 身体を起こし、頑張ったヒイロをほめる。
 成行がしているように友大はヒイロの頭をなでる。
 くすぐったそうに、少し気恥ずかしそうにするヒイロを見ると、思わず顔に笑みが浮かぶ。

(弟がいたら、もしかしたらこんな感じなのかな……)

 ふと胸中にそんな思いが過ぎる。
 一人っ子の自分では実際に感じることはないだろうがと、そんな想像をしてしまう。

「ヒイロ!」

 そんな考えを打ち切るかのように、友大達に一声が浴びせかけられる。

「今回はチャオの負けだけど……、次に勝つのはチャオなのだ! しーゆーあげいん、なのだ!!」

 チャオがヒイロに指を突きつけてそんなことをのたまう。
 ちなみに、マスターお手製のクロースアーマーはバトル後すぐに脱いだ。

「おう、受けて立つぜ!」

 そんなチャオにヒイロもニッカリ笑って応える。

「佐伯君」

 神姫達の微笑ましい様子をうれしそうに見届けると、成行が友大のもとに近づく。

「負けちゃったけど、楽しいバトルだったよ」

 右手を差し出す。

「あ……」

 その行動は自然で、とても当たり前のことのように感じさせる。
 自然と、友大の右手も差し出され、成行の手を握る。

「うん、僕も。楽しいバトルだったよ、ありがとう。またしよう」

 そんな言葉が、自然と口から出ていく。

「――。ありがとう、本当に」

 成行の顔にやわらかな笑みが浮かぶ。
 春澄の名前の通りの、雪解けの後の晴れやかで暖かな春の空気を思わせる、そんな笑みだった。

(あははは……)

 気恥ずかしさと嬉しさに、少年は少し頬を赤くそめる。



――――To Be Continued☆


――ヒイロの武装データが更新されました。

ウェポン:プラモマシンガン(鈍器)
     プラモバズーカ
     プラモハンドアクス
ヘッド :なし
ボディ :なし
アーム :なし
スカート:なし
レッグ :なし
リア  :なし
シールド:なし 
アクセ :赤いマフラー






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