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ぶそしき! これから!? 第2話 『イキトウゴウ?』

2-2

「マスター、もうすぐ時間だぜ!」

「も、もうすぐ………………着いた!」

 急いで神姫センターに駆け込む1人と1姫。

「はぁ、はぁ……、探すのに夢中になりすぎちゃったね」

「バトルに使えそうなのを探すのに、時間とりすぎたよなー」

 友大とヒイロは家に戻った後、昼食やら探し物やらしていたら、約束の時間が迫っていたのだった。

「ええと、どこかな?」

 出入り口のところから周りを見渡す。

「……」

 神姫センターには今日も性別年齢服装様々な人たちが来ている。
 だが、少年の見知った姿は見当たらない。

「いないなー。チャオとそのマスター」

 ヒイロが友大の頭に上り、周りを見渡してみるが、チャオと成行は見つからないようだ。

(そ-いえば、神姫センターの『どこで』まち合わせをするか決めていなかったような……)

 友大は周りを見渡す。
 神姫センターは広く、人も多くて人探しは一苦労しそうだ。

(もしかしたら、成行さん達はまだ着いていないかもしれないから、ここで待っていたほうが良いかもしれない。……いや、もう着いて僕たちを探しているかもしれない。もしそうだとしたら、ここにずっといるのも……)

 思わず友大は悩んでしまう。

「すいませーん。ちょっと人探してるんだけどー」

(ヒイロ!?)

 人見知りで思い悩むマスターとは裏腹に、その神姫は即行動に移る。

「はい。何でしょうか?」

 フライトユニットで人々の上を飛び回っていた天使型MMSの店員神姫が、ヒイロとそのマスターの所へ降りてくる。

「あ、あなたは――」

 友大少年の前に来た店員神姫が、なにかに気づいたように声をあげる。

「3日前に尋ねられて来られたお客様?」

「……え、あ! もしかしてアリシア、さん?」

 少し考え込み、3日前に出会った天使型MMSの神姫のことを思い出す。

「アリシアでいいですよ、お客様」

 相変わらずのニッコリとした営業スマイルを見せる。

「それとお客様、神姫のマスターになられたんですね。おめでとうございます! 
 なにかお困りのことがあったら、なんでも聞いてくださいね」

 ヒイロの姿を確認し、よりいっそうにっこりとしたスマイルになる。

「よっす! 佐伯友大の神姫のヒイロだ。さっそくで悪いんだけど、人探ししてるんだ」

 ヒイロが物怖じすることなく、会話に入る。

「うん、待ち合わせの約束をしてるんだけど、チャオって猫型神姫のマスターの成行さんって、もう神姫センターに来てるのかな?」

「チャオと成行さん、ですか……」

 アリシアは少し考え込む。
 子ども同士のことだし、教えても問題ないと判断する。

「まだ、こちらに来られていないようです。
 ですが、行き違いにならないように入り口のベンチで待つと良いと思いますよ」

「そうなんだ、ありがと」

「ありがとなー」

 実はこっそりとチャオについているGPS機能から検索し、位置を把握したのだ。
 子供に神姫を買い与える場合、防犯などのために神姫にGPS機能をつけておく親が多い。
 アリシアはそれを活用したのだ。
 無論、それらがばれないようにさりげなくアドバイスをする。

「どういたしまして、お客様。
 ところで、成行さんのチャオとは神姫バトルをされるのですか?」

 ふと笑顔のアリシアが逆に友大とヒイロに尋ねる。

「そーだぜ。チャオとバトルしようって約束したんだ」

「そうなんですか! 
 あ、差し出がましいかもしれませんが、始めはヴァーチャルバトルで勝負した方が良いですよ。リアルバトルはパーツの損傷や消耗でお金がかかりますから」

 アリシアが驚いた表情をするが、すぐに笑顔に戻ってアドバイスをする。

「うん、そうするつもりだよ。店長さんや初めて対戦した人にも言われたし」

「そうですか。お客様、神姫バトルを楽しんでくださいね」

 心なしか、アリシアが一瞬安心したかのような表情を見せる。

「うん、ありがと」

「ありがとなー」

 友大とヒイロはアリシアと別れ、出入り口のベンチに向かう。



 ■ ■ ■



「ご、ごめん!」

「ま、待たせたのだー」

 ちょうど友大とヒイロが出入り口側のベンチに着いたときに、成幸とチャオが神姫センターの出入り口に駆け込んでくる。
 友大とヒイロを見つけ、すぐに遅刻してきたことを謝る。

「き、気にしないで。あの、だいじょうぶ?」

 友大が心配そうに成行達に声をかける。

「はぁ、ふぅ、だ、だいじょうぶ。武装が、まだつ――」

「――ごめんなのだ! 武装パーツの用意で遅くなってしまったのだ!!」

 息をきらして喋りにくそうなマスターに代わるかのように、チャオが大きな声をあげる。

「気にすんな。こっちもバトルに使えそうなの探して遅れそうだったんだ」

 少年のような笑い声をあげて、ヒイロが言ってのける。

「ヒイロの言うとおり、本当に気にしなくて良いよ。
 ……あ、そうだ。バトルはヴァーチャルの方で良かった?」

「う、うん……」

 息を整えつつある成行が返事をする。

「よし! ならヴァーチャルバトルの筐体に行くのだ! 何度か来たことがあるから、場所を案内するのだ」

 マスターとは裏腹にチャオが元気よく先頭に立ってヴァーチャルバトルの筐体がある所に向かう。



 ■ ■ ■



「こっちはOKなのだ!」

「こっちもいけるぜ!」

 チャオの案内で迷うことなくヴァーチャルバトルの筐体がある場所に到着し、空いていた筐体でバトルの準備を行う。
 神姫達はすでに神姫参戦用のリフトに乗っている。

「……」

 もうすぐ、友大とヒイロにとって2回目の神姫バトルが行われる。

(……よし! と、あれ?)

 気合を入れようとしたところ、対戦相手である成行から通信が入る。

『佐伯君――』

 少し照れるような、期待するような

『――楽しいバトルをしようよ!』

 楽しいことを前にはしゃぐような、明るい声が聞こえる。

「うん!」

 相手に応えるように、友大は大きく応える。


――各データの読み込み終了
  レギュレーションチェック……オールクリアー
  フィールド:闘技場
  モード:1vs1バトル
  バトル……スタート――



 ■ ■ ■



「よし、バトルだ!」

 仮想の世界に作られた大理石造りの建物が視界に広がる。
 今から戦うための場所と、無人の観客席を認識できる。
 そんな場所にデジタルな身体を与えられて出現したヒイロが、現れるなり気勢をはく。

「ひさびさのバトルなのだ!」

 同時に、チャオもデジタルな身体を与えられて仮想の空間に出現する。

「「!」」

 互いに視認できる位置に現れた2姫が同時に気づき、対峙する。

「「……」」

 相手の姿を確認、しばしにらみ合う。
 そして、先にチャオが行動を起こす。

「……ヒイロ、1つ言いたいことがあるのだ」

「……奇遇だな、オレもだぜ」

 同時に足を相手に向かって踏み出し、腕を突きつける。


「「――なんだよ/なのだ、その武装ーー!!」」

 示し合わせたかのように、同じような叫びが仮想の空間に響き渡る。

「アーマーもなしに出るとは、バトルをなめすぎなのだ!」

 チャオが指を突きつけた先のヒイロの格好は、いつも見につけている赤いマフラーだ。
 それに加え、何かのプラモから剥ぎ取ったと思しきプラ製のハンドアックス、マシンガン、バズーカー、そしてそれらの武装を身体にくくりつけるためのヒモだけだ。

「オレは素体だけでマスターの元に来たし、防具にできそうなの手に入らなかったから仕方ねーだろ!!」

 悔しさか怒りか何かをぶつけるように、闘技場の石畳を足で踏み鳴らしてヒイロが叫ぶ。

『……なんか、ごめん』

 自分の神姫の叫びを聞いて、友大はなんとも居たたまれない気持ちになる。

「ま、マスター!? マスターは悪くないんだ!! 
 ――って、そ、それはそーと、おまえだってどうだよ!」

 ヒイロが突き抜けよと言わんばかりの勢いで、チャオを指し示す。
 突きつけられた先のチャオの格好は、筐体に入る前から着けていた首の鈴と尻尾に、マオチャオのセットに予め入っている武装パーツの足の天舞靴と頭の鉄耳装、それに左手の防壁と右手の研爪だ。
 マオチャオの武装で特徴的なドリルや大きなボディアーマー、そしてプチマスィーンズの姿はない。
 代わりに――

(……ろくにアーマーのないヒイロよりはマシなんだろうけど――)

 チャオとヒイロの格好を改めて確認した友大少年が、なんとも複雑な面持ちになる。
 言葉には出さないことが、ある意味少年の胸中を表している。

「なんだよ! そのアーマーー!!」

 知ってか知らずか、自身のマスターの胸中をヒイロはある意味代弁する。 

「こ、これはマスターがチャオのために、指にケガをしながら作、作ってくれたものなのだ!」

 チャオが着ているアーマーは、ポップで手作り感満載な代物だった。
 正確に形が揃っていないパーツ片と縫い目が、「チャオ」と胸部の部分にペンで書かれた名前が、見るものになんともいえない思いをさせる。

『……こっそりおばあちゃんのさいほう箱と生地を使ってなんとか作ったの。初めてだったから見た目は良くないけど……』

『そ、そうなんだ……。うん、初めてだったら、仕方ないよね』

 自身のマスター達の通信をよそに、チャオが大声で言い切る。


「笑われたり、馬鹿にされたり、同情されたり、哂われたり、されるかもしれないけど、マスターがチャオに作ってくれたものなのだ! 大切なものなのだ!! ………………きっと」


「『『……』』」

 チャオの叫びが仮想の空間に響き渡る。
 壁に、建物に、空間にと広がったそれに、すぐに答えるものはいない。


「『『……ごめん』』」


 数瞬の沈黙の後に、2人と1姫の声が重なる。

『ごめん、チャオ。ひどいマスターで、ごめんなさい。おばあちゃんにお裁縫を教えてもらって……いつか胸を張って着られるものを作るから』

「ま、マスター!? 何でマスターが謝るのだ!? ちゃ、チャオは、チャオは何か酷いことをしてしまったのか!?」

(……うん、ある意味)

 罪悪感と決意に震えるマスターと慌てふためく神姫の声を聞き、友大は胸中で呟く。

(なんか、バトルする雰囲気でも気分でもないし、どうしよう?)

 すっかり消沈してしまった思いを胸に、友大が考えあぐねる。

「よし、バトルだ!」

 赤いマフラーを翻し、 闘技場の石畳を踏み鳴らしたヒイロの気合が空虚な闘技場に響き渡る。

「なんかグダグダしちまったけど、バトルして吹っ切れようぜ!!」

『ヒイロ……』

 ニカっと笑った自身の神姫の顔を見やる。

「そ、そうなのだ! バトルして、このなんともいえないふいんきを吹き飛ばすのだ!!」

 チャオがえいえいおーと気合を入れるかのように右腕を突き出す。

『そ、そうだね。チャオが、せっかくやる気を出してくれたんだし――』

 自身の神姫に叱咤されたかのように、そのマスターが立ち直る。

『――佐伯君。改めて、楽しい勝負をしようよ』

『うん、改めて、楽しい勝負をしよう』








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