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えむえむえす ~My marriage story~

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ぶそしき! これから!? 第0話 『トモダチ』

0-1

 武装神姫。
 彼女達は西暦2036年に発売され、一挙に社会に広まっていった15cmほどの心を持つフィギアロボだ。
 その用途と需要、活躍は多岐にわたり、同時に彼女達のマスターとの関係も多岐にわたる。
 当然、ただのおもちゃとしても扱われることもある。
 動いて喋る着せ替え人形、暇つぶしの道具、ただ名誉と勝利のために戦わせるなど扱われ方は様々だ。
 当然、家族としても扱われることもある。
 ペット代わり、子供の遊び相手、仕事や家事の手伝い、大事なパートナー、バトルで苦楽を分かち合いともに戦うなどなど扱われ方はこれもまた様々だ。
 当然、少子高齢化で不足した人手を補うために扱われる。
 様々な分野と場所で、社会や会社、お店などで備品として扱われることもある。

 後に神姫のマスターとなる、とある少年が彼女達と結ぶ関係はどんなものになるだろうか。



 ■ ■ ■



「……はあ」

 ちょうど良さそうな公園を見つけ、ベンチに腰を下ろす。
 その姿は子どもらしい明るさ溌剌さ、エネルギーなど欠片もなく、表情は仕事に疲れたサラリーマンのごとく暗く沈んでいる。

「はあ……」

 もう1つため息をつく。周囲にほとんど人はおらず、時おり散歩の人が通るだけだ。
 誰もいないわけではなく、考え事を邪魔されるほど人が多いわけでもない。
 考えことなら家に戻ってもできる。
 しかし、引っ越したばかりの家に戻っても今は誰もいない。

(父さん……、引っこしたその日に仕事なんて……)

 父親は引越しが済んだと思ったら、すぐに仕事場に呼ばれてしまった。
 少年はなんとなく寂しく覚え、自分1人しかいない家から出て行ったのだ。

 少年は孤独だった。
 父親はいるが気分的には孤独だった。
 父親の転勤が多いせいだった。
 しかも普段仕事で帰宅が遅くなることは珍しくない。
 去年に母親がいなくなってからは、家に帰っても独りになる時間が圧倒的に増えた。

「はあ……」

 さらにため息。
 明日からまた新しい学校、新しいクラスメイトだ。
 もし友達ができても、またしばらくしたら別れてしまう。
 自身のその考えに、さらに気分を滅入らせる。


「マスター。マァースターー! こっちこっちー」

 ぼんやりと考え事をしている少年の足元に、何やら勢い良く小さな物体が駆け込んで急停止する。
 そして自身の走ってきた方に振り向くと、無駄に元気が有り余っている感じにぶんぶんと腕を振る。
 緑の髪で笑顔の15cmほどの人型――巷では武装神姫と呼ばれる存在であり、数ある商品のうちの1つ――猫型MMSマオチャオの姿があった。

「待ってー! そんなに急ぐと転んじゃうよー」

 マオチャオのマスターと思しき、少年と同じ位の子どもが姿を現す。
 自身のマスターの姿を確認すると、マオチャオはさらに奥の道へと駆け出していく。

「にゃは、にゃっはっはっはーー。チャオを捕まえてごーらん、なのだ」

 そんなマオチャオを「仕方のない子だなぁ」と追いかけていく彼女のマスター。
 その途中、そんな光景を見ていた少年と、マオチャオを追おうとした彼女のマスターの目が合う。

「――あ、こ、こんにちは」

「――ど、どうも。こんにちは」

 お互いに、なにか気まずいような気分になり、少しぎこちないあいさつが交わされる。

「うにゃあ!?」

 そんな微妙な空気を吹き飛ばす悲鳴があがる。
 見るとマオチャオがヘッドスライディングをしていた。
 おそらく何かにつまづいたのだろう。そんなマオチャオの姿を見て、彼女のマスターが慌てて駆け寄る。
 倒れているマオチャオを起こし、ハンカチで汚れを拭いてあげる。今度はマオチャオを肩に乗せて行く。


「……」

 少年はそんな神姫とそのマスターの姿を見送る。
 なんというか彼女達は仲が良さそうで、そして楽しそうに見えた。

「……いいなぁ」

 ポツリと言葉が漏れる。
 武装神姫――その名の通り武装を纏わせて戦わせる遊びの他、仕事の個人秘書に、家事手伝いのお供に、子どもの遊び相手に、話し相手に、ペットの代わりになどなど進んだロボット技術の結晶――活躍が多岐にわたる人気の商品だ。

「神姫かぁ」

 子どもの遊び相手として、武装神姫を買い与える大人は珍しくもない。
 武装神姫はその名の通り、全員女性型をしている。
 お値段は流通や武装などのオプションの有無で変動するが、基本的には高いパソコン並である。

「女の子の人形を買うなんて、恥ずかしいと思っていたけど……」

 年頃の男の子が買うとなると、心情的にも金銭的にもハードルが少々高い商品だ。
 しかし今の少年の心は神姫を買う気恥ずかしさよりも、先ほどの神姫とマスターの仲の良さそうな光景への羨ましさの方が勝っていた。

「――よし!」

 少年は決心する。
 父親から与えられた携帯をネットに接続、近所で武装神姫を扱っている店を検索する。

――HIT! 

 幸い、自身が行ける範囲内に店があることが分かる。
 徒歩で行くには遠いが自転車なら多少時間はかかるが行ける、そんな程度の距離だ。

「家に戻って、自転車に乗って、ちょっと見に行こう」

 なんとなく気分がウキウキとする。
 家に戻る少年の足取りは軽い。


――少年が神姫のマスターになるまであと26時間





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