神姫の願いを叶えるために強くあり続けようとした大地さん。
自分が壊してしまった神姫を守るために大人になろうとあがくグレーテルさん。
己の神姫を愛するが故に他の全てを踏みにじっても最高の神姫を作りたかった西園寺。
神姫という夢に背を向けて現実を突きつけてきた楓。
僕とプルミエは・・・
連続神姫ラジオ
浸食機械
浸食機械
18:絶望の先
通気口の中に爆音が鳴り響く。コウガの元に潜入しようとして選んだ進入経路内で僕たちは彼女らの熱烈な歓迎を受けていた。多種多様なロボット、ゾイド、MS、さらにはイリーガル事件の際に見られたネイキッド素体達が次々と襲いかかってくる。
「全く、こんな所まで出張ってくるなんて、あきらめの悪い人ですね」
「自分が死ぬこととか考えてないんでしょうか?」
「もっと賢い選択をするべきですよ、あなたは人間なのですから」
「そもそもこっちに人質がいることを忘れてませんか?」
ロボットにはスピーカーがついているのか四方から弾幕の雨と共にコウガの声が聞こえてくる。それらを切り払い、押しのけなから僕たちは先に進んでいく。
「その子を捨てれば楽になれるんですよ、何、また買い直せばいいんですから」
「こんな抵抗なんてやめておきなさい。間接的とはいえ人殺しにはなりたくないでしょ」
「そもそも何でこんなにあなたたちはがんばってるんですか?不思議です」
白いネイキッドを蹴倒しビームソードが迫ってきた戦闘機をなぎ払う。狭い空間で使いづらい大型武器は格納し、スラスターにエネルギーの大半をさく。突っ込んできた不用意なMSの動力部を足のマウントナイフの一撃で貫くとそれを踏み台にして影に隠れていた砲台型に迫る。砲撃型に特化したスクービーは回避行動を取ろうとするが車輪やホバーではない足で逃げ切れるものではない。チップが格納されているポイントにビームソードを突き刺す。こうなってはバリアも意味はない。
「もうあきらめなさい」
<だめだ、絶対あきらめない!僕は・・・君を助けたいんだ、そしてみんな一緒に帰るんだ>
壁をけりスラスターをふかして強引に敵の中に突撃する。足は速いが装甲の薄い戦闘機の群れの中に突っ込み強引に囲みを抜ける。
「私を助ける?実に素敵なジョークですわ王子様」
「では是非とも姫の元までおいでくださいませ。来られるのでしたら」
強行突破した代償は大きかった。無防備な背中を残った敵にさらすことになるからだ。背後では砲撃型のロボット達が僕たちに狙いを定めている。視界の先には下につながる空気取り入れ口が見えていた。あと少し、そこまでたどり着けばコウガの所にたどり着く。
「マスター、後方のエネルギーさらに大型化、砲撃来ます!」
プルミエの悲痛な声が聞こえる。間に合え!
通気口の中に爆音が鳴り響く。コウガの元に潜入しようとして選んだ進入経路内で僕たちは彼女らの熱烈な歓迎を受けていた。多種多様なロボット、ゾイド、MS、さらにはイリーガル事件の際に見られたネイキッド素体達が次々と襲いかかってくる。
「全く、こんな所まで出張ってくるなんて、あきらめの悪い人ですね」
「自分が死ぬこととか考えてないんでしょうか?」
「もっと賢い選択をするべきですよ、あなたは人間なのですから」
「そもそもこっちに人質がいることを忘れてませんか?」
ロボットにはスピーカーがついているのか四方から弾幕の雨と共にコウガの声が聞こえてくる。それらを切り払い、押しのけなから僕たちは先に進んでいく。
「その子を捨てれば楽になれるんですよ、何、また買い直せばいいんですから」
「こんな抵抗なんてやめておきなさい。間接的とはいえ人殺しにはなりたくないでしょ」
「そもそも何でこんなにあなたたちはがんばってるんですか?不思議です」
白いネイキッドを蹴倒しビームソードが迫ってきた戦闘機をなぎ払う。狭い空間で使いづらい大型武器は格納し、スラスターにエネルギーの大半をさく。突っ込んできた不用意なMSの動力部を足のマウントナイフの一撃で貫くとそれを踏み台にして影に隠れていた砲台型に迫る。砲撃型に特化したスクービーは回避行動を取ろうとするが車輪やホバーではない足で逃げ切れるものではない。チップが格納されているポイントにビームソードを突き刺す。こうなってはバリアも意味はない。
「もうあきらめなさい」
<だめだ、絶対あきらめない!僕は・・・君を助けたいんだ、そしてみんな一緒に帰るんだ>
壁をけりスラスターをふかして強引に敵の中に突撃する。足は速いが装甲の薄い戦闘機の群れの中に突っ込み強引に囲みを抜ける。
「私を助ける?実に素敵なジョークですわ王子様」
「では是非とも姫の元までおいでくださいませ。来られるのでしたら」
強行突破した代償は大きかった。無防備な背中を残った敵にさらすことになるからだ。背後では砲撃型のロボット達が僕たちに狙いを定めている。視界の先には下につながる空気取り入れ口が見えていた。あと少し、そこまでたどり着けばコウガの所にたどり着く。
「マスター、後方のエネルギーさらに大型化、砲撃来ます!」
プルミエの悲痛な声が聞こえる。間に合え!
<全く、甘ちゃんなのだわ>
「でぼ、よぐいっでくれだのでず」
ガキンという何かをたたき割るような音が聞こえ、次いで爆発音と衝撃が襲ってきた。
衝撃でバランスを崩して床にたたきつけられた僕たちが振り返るとそこには見覚えのある神姫がいた。
<あたしたちも一緒に行くのだわ。ヘンゼルと一緒にいるために>
炎を背景にして大剣を構えたイーダ型、ヘンゼルがそこにいた。
「でぼ、よぐいっでくれだのでず」
ガキンという何かをたたき割るような音が聞こえ、次いで爆発音と衝撃が襲ってきた。
衝撃でバランスを崩して床にたたきつけられた僕たちが振り返るとそこには見覚えのある神姫がいた。
<あたしたちも一緒に行くのだわ。ヘンゼルと一緒にいるために>
炎を背景にして大剣を構えたイーダ型、ヘンゼルがそこにいた。