与太話12 : 人間になるには
注意!
TVアニメ武装神姫、第七話(と次回予告)のネタバレを盛大に含みます。
もう一度言いますが、
TVアニメ武装神姫、第七話(と次回予告)のネタバレを盛大に含みます。
TVアニメ武装神姫、第七話(と次回予告)のネタバレを盛大に含みます。
もう一度言いますが、
TVアニメ武装神姫、第七話(と次回予告)のネタバレを盛大に含みます。
紳士皆様方、おはようございます。
アニメを見終えた直後の方々はおやすみなさい。
ホノカです。
アニメを見終えた直後の方々はおやすみなさい。
ホノカです。
簡単に自己紹介をしますと、私は髪の長い飛鳥型です。
主武装の機関砲『セイブドマイスター』(今は訳あって故障中)をそのまま通名として、ご近所ではそれなりに有名だったりします。
つい最近など非公式ファンクラブが作られ、自らの手で壊滅させたりもしました。
ちょっぴりお茶目かもしれません。てへ。
主武装の機関砲『セイブドマイスター』(今は訳あって故障中)をそのまま通名として、ご近所ではそれなりに有名だったりします。
つい最近など非公式ファンクラブが作られ、自らの手で壊滅させたりもしました。
ちょっぴりお茶目かもしれません。てへ。
私は今、七人の神姫を倒すミッションに挑戦中です。
それというのもホノカさんは難儀なことに、友人のアルトレーネ・ハルヴァヤのマスターに恋をしてしまい、人間に生まれ変わってその方にアタックしようとしているのです。
その人間に生まれ変わるために必要なことが、七人の神姫を倒すこと。
なにせ機械仕掛けの人形が人間になるわけですから、そりゃあもう、倒すべき七人の神姫は普通に戦って勝てる相手ではありません。
しかし、すべては私の願いを成就させるため。
西へ東へと走り回り、現在は三人までを倒すことに成功しています。
それというのもホノカさんは難儀なことに、友人のアルトレーネ・ハルヴァヤのマスターに恋をしてしまい、人間に生まれ変わってその方にアタックしようとしているのです。
その人間に生まれ変わるために必要なことが、七人の神姫を倒すこと。
なにせ機械仕掛けの人形が人間になるわけですから、そりゃあもう、倒すべき七人の神姫は普通に戦って勝てる相手ではありません。
しかし、すべては私の願いを成就させるため。
西へ東へと走り回り、現在は三人までを倒すことに成功しています。
― 一人目 ―――――
『13km』
鷲型ラプティアス エアドミナンス
清水研究室第三デスク長 ギン
―――――――――――
『13km』
鷲型ラプティアス エアドミナンス
清水研究室第三デスク長 ギン
―――――――――――
― 二人目 ―――――
『大魔法少女』
蝶型シュメッターリング
アリベ
および
『爆裂チャイナガール』
テンタクルス型マリーセレス
レイ
―――――――――――
『大魔法少女』
蝶型シュメッターリング
アリベ
および
『爆裂チャイナガール』
テンタクルス型マリーセレス
レイ
―――――――――――
― 三人目 ―――――
『マッドサイエンキャット』
もとい
『クソ猫』
猫型マオチャオ
カグラ
―――――――――――
『マッドサイエンキャット』
もとい
『クソ猫』
猫型マオチャオ
カグラ
―――――――――――
お世辞にも美しい勝利とは言えない戦いばかりでしたが、ようやく次の四人目で半分を超えたことになります。
人間としての生を受けるまで、もうひと踏ん張り。
そろそろハルのマスターへアタックする方法を考えておいたほうがよいかも……いえ、まだ焦ってはなりません。
なにせ試練というものは往々にして、後になればなるほど過酷になってゆくものですから。
あとたったの四人。
されど、あまりに分厚い四枚の壁。
本当に気を引き締めなければならないのは、これからです。
人間としての生を受けるまで、もうひと踏ん張り。
そろそろハルのマスターへアタックする方法を考えておいたほうがよいかも……いえ、まだ焦ってはなりません。
なにせ試練というものは往々にして、後になればなるほど過酷になってゆくものですから。
あとたったの四人。
されど、あまりに分厚い四枚の壁。
本当に気を引き締めなければならないのは、これからです。
ところで、七人の神姫を倒したところで、どうして人間になれるのでしょうか?
それは、神様が私に試練を課すことの対価だそうです。
神様です。
いわゆるゴッド、いえ見た目は女性なのでガッデスです。
自分のことを神様と名乗るくせに、見た目はごくごく普通のオールベルン。
ちょっと普通と違うところといえば、表情が人を小馬鹿にしたような感じであること。
今も私の正面で、私を小馬鹿にするようにニヤニヤとしています。
私が両手を伸ばして首をしめているのにです。
それは、神様が私に試練を課すことの対価だそうです。
神様です。
いわゆるゴッド、いえ見た目は女性なのでガッデスです。
自分のことを神様と名乗るくせに、見た目はごくごく普通のオールベルン。
ちょっと普通と違うところといえば、表情が人を小馬鹿にしたような感じであること。
今も私の正面で、私を小馬鹿にするようにニヤニヤとしています。
私が両手を伸ばして首をしめているのにです。
◆――――◆
「ねえあんた、今のアニメ見てたわよね」
ありったけの握力で首をしめているのですが、神様の表情は涼し気ですらあります。
涼し気に私を小馬鹿にしています。
「一緒にポップコーン食べてたじゃないか。しかし科学の力はすごいな。神姫が地縛霊すらマスターとして受け入れるんだぜ。充電にかかる電気代とかどうするんだろうな」と言った神様は空になったポップコーンの容器をポイと放り投げました。
神様は唐突に姿を消したりするので、ゴミを片付けるのは私になります。
首にかけた両手によりいっそうの力を込めました。
「どうでもいいわんなこと。それより次回予告も見たわよね」
「ん? ああ、ハゲヅラかぶったレーネな。あれで戦乙女を名乗るんだから笑わせるぜ」
「そっちじゃないわよ! アンが人間になってマスターとデートすんのよ!? 人間になって! 簡単に人間になってんじゃん!」
「そうらしいな。やっぱりアーンヴァルが優遇されるな」
「そっちでもないわ!」と神様の首をガックンガックン揺さぶりましたが、まったくこたえた様子はなく、私を嘲るように口角を釣り上げるオールベルン。
憎たらしいったらありゃしない。
「なんであんな簡単に人間になってんのよ! 私の今までの苦労は何!? あんた騙してたのね!」
「アニメの作り話だろ、真に受けるなよ。それに次回予告は思わせぶりなことしか言ってなかったじゃないか。そうカッカせずに来週の放送を待てよ」
「来週、本当に簡単に人間になってたらどーすんのよ」
「君の今までの苦労は水の泡だな。大丈夫、落ち込んだ君を僕が指さして笑ってやるぜ」
私は反射的にみぞおち辺りにキックを繰り出しました。
しかし神様は私の手からスルリと抜け出し、私の足は空を切りました。
「まあ落ち着けって。仮に来週の放送でアンが人間になったとしても、そりゃあ限定的なものだと思うぜ。考えてもみろよ、MMSは身長15cm程度だから存在を許されてるんだぜ。医療やらキャビンアテンダントやらで働くのなら人間サイズがいいに決まってるのに、アニメにそんな描写はない。ネタ潰しは嫌いだからアンが人間になれる理由については触れないけど――とにかくだ。君が求めている『人間』とアニメに出てくる『人間になった神姫』はまったくの別物だ。それは神様である僕が保証する」
「あんたに保証されてもねぇ……」
でも神様の言ってることは理解できました。
神姫がホイそれと人間になれるのなら、それはクローン人間と同じくらい難しい倫理的な問題が出てくる(人口AIがある時点でアレだけど……)。
そして私が求めているのは、CSCではなく心臓が体の隅々まで血液を送り続け、時間と共に歳を重ねていく人間――つまり魂を持った人生です。
深く考えれば考えるほど思考の迷路から抜け出せなくなってしまう問題。
それがたった30分のアニメに詰め込まれるとは思えません。
「理解できたかい? じゃあ僕は帰って寝る。君も四人目の対戦相手のために夜更かししてないで英気を養っておけよ」
そう言って神様は部屋の窓から暗闇へ出ていきました。
モニターを消し、暗い部屋はブタマスターのいびきだけが響いています。
私がハルヴァヤと一緒にあの人の手に渡っていたら今頃どれだけ幸せだったか。
そんな考えるだけ虚しくなる妄想を振り払えないまま、私はクレイドルに横になりました。
オールベルンを蹂躙する夢が見られますように。
おやすみなさい。
ありったけの握力で首をしめているのですが、神様の表情は涼し気ですらあります。
涼し気に私を小馬鹿にしています。
「一緒にポップコーン食べてたじゃないか。しかし科学の力はすごいな。神姫が地縛霊すらマスターとして受け入れるんだぜ。充電にかかる電気代とかどうするんだろうな」と言った神様は空になったポップコーンの容器をポイと放り投げました。
神様は唐突に姿を消したりするので、ゴミを片付けるのは私になります。
首にかけた両手によりいっそうの力を込めました。
「どうでもいいわんなこと。それより次回予告も見たわよね」
「ん? ああ、ハゲヅラかぶったレーネな。あれで戦乙女を名乗るんだから笑わせるぜ」
「そっちじゃないわよ! アンが人間になってマスターとデートすんのよ!? 人間になって! 簡単に人間になってんじゃん!」
「そうらしいな。やっぱりアーンヴァルが優遇されるな」
「そっちでもないわ!」と神様の首をガックンガックン揺さぶりましたが、まったくこたえた様子はなく、私を嘲るように口角を釣り上げるオールベルン。
憎たらしいったらありゃしない。
「なんであんな簡単に人間になってんのよ! 私の今までの苦労は何!? あんた騙してたのね!」
「アニメの作り話だろ、真に受けるなよ。それに次回予告は思わせぶりなことしか言ってなかったじゃないか。そうカッカせずに来週の放送を待てよ」
「来週、本当に簡単に人間になってたらどーすんのよ」
「君の今までの苦労は水の泡だな。大丈夫、落ち込んだ君を僕が指さして笑ってやるぜ」
私は反射的にみぞおち辺りにキックを繰り出しました。
しかし神様は私の手からスルリと抜け出し、私の足は空を切りました。
「まあ落ち着けって。仮に来週の放送でアンが人間になったとしても、そりゃあ限定的なものだと思うぜ。考えてもみろよ、MMSは身長15cm程度だから存在を許されてるんだぜ。医療やらキャビンアテンダントやらで働くのなら人間サイズがいいに決まってるのに、アニメにそんな描写はない。ネタ潰しは嫌いだからアンが人間になれる理由については触れないけど――とにかくだ。君が求めている『人間』とアニメに出てくる『人間になった神姫』はまったくの別物だ。それは神様である僕が保証する」
「あんたに保証されてもねぇ……」
でも神様の言ってることは理解できました。
神姫がホイそれと人間になれるのなら、それはクローン人間と同じくらい難しい倫理的な問題が出てくる(人口AIがある時点でアレだけど……)。
そして私が求めているのは、CSCではなく心臓が体の隅々まで血液を送り続け、時間と共に歳を重ねていく人間――つまり魂を持った人生です。
深く考えれば考えるほど思考の迷路から抜け出せなくなってしまう問題。
それがたった30分のアニメに詰め込まれるとは思えません。
「理解できたかい? じゃあ僕は帰って寝る。君も四人目の対戦相手のために夜更かししてないで英気を養っておけよ」
そう言って神様は部屋の窓から暗闇へ出ていきました。
モニターを消し、暗い部屋はブタマスターのいびきだけが響いています。
私がハルヴァヤと一緒にあの人の手に渡っていたら今頃どれだけ幸せだったか。
そんな考えるだけ虚しくなる妄想を振り払えないまま、私はクレイドルに横になりました。
オールベルンを蹂躙する夢が見られますように。
おやすみなさい。
やはり忍者型といえば初期フブッホなのでしょうね。
弐型は見た目からして何がモチーフなのか分からなくなってしまってますし、このまま黒歴史に……。
ところがどっこい、弐型は組み換えによって驚異的にスタイリッシュになります。
一見してパーツ数が少ないように見えますが、組み換えていくうちにその汎用性の高さに驚かされることでしょう。
取説の見本をガン無視することで、彼女達は想像を超えるほど輝きます。
是非お試しあれ。
弐型は見た目からして何がモチーフなのか分からなくなってしまってますし、このまま黒歴史に……。
ところがどっこい、弐型は組み換えによって驚異的にスタイリッシュになります。
一見してパーツ数が少ないように見えますが、組み換えていくうちにその汎用性の高さに驚かされることでしょう。
取説の見本をガン無視することで、彼女達は想像を超えるほど輝きます。
是非お試しあれ。