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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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アルトアイネス奮闘姫
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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9月1日(木)

 教室の中はざわついていた。それはある意味当然である。宿題をやってきた云々に始まり、写させてくれに発展する。あたしは全部終わらせてきた。終わらせたのは前日だけど。
 あたしが教室に入ると、既に級友の霧雨愛理が席についていた。愛理とは小学生の頃からの仲だ。しかも別々のクラスになったことがない。あたしの姿を見ると、笑顔で手を振ってくる。あたしもそれに応じながら席についた。あたしの席は窓側の後ろから2番目と言う中々の立地だ。

「華凛ちゃん、お家のことは聞きました~。大変でしたねぇ……」

 開口一番、そんなことを言ってくる。どこでそんな情報を集めてくるのだか知らないが、たぶん独自の情報網を持っているのだろう。ゆったりとしているように見えるが、これでも愛理は『報道部』の部長候補筆頭だ。まだ一年生であるにも関わらず、高い情報収集能力と図太さ。将来は良いマスコミになるだろう。

「まぁね、今はもう別の家も見付かって、落ち着いてるわ」

 父が友人に頼んで格安で借りたと言う家は、あたしが前に住んでいた家とそう変わらなかった。これで前の家より安いんだから、父は友人のどんな弱味を握っているのだろう。あるいはただ単に父が偉大なだけか。

「そっか~、それはよかったよ~。あ、話かわっちゃうけど、転入生が来るって本当~?」

 こればっかりは愛理でなくとも察しがつく。なぜなら、普段は何もないはずのあたしの後ろに席が存在しているからだ。これで転入生を疑わない生徒はいないだろう。
 しかし、愛理でなければこの質問は来ない。

「何であたしに聞くのかしら?」
「その転入生が華凛ちゃんのお友達だって聞いたの~」

 誰に聞いたか知らないが、なぜそんな情報まで漏れているんだ? 愛理の情報網は一体どれぐらい広いのだろう。

「30年くらい前のネットワークくらい~?」
「いやそれほぼ全国だから」

 さておき。

「ま、転入生が来るのは本当よ。それがあたしの親友だってことも」
「ほえ~、そーなんだ~」
「ちなみに、委員長も顔知ってるわよ。おまけに愛理も」
「ん~?」

 愛理は首を傾げている。たぶん転入生の正体を知れば、愛理も驚くだろう。それぐらいの人物だ。
 朝のHRまでの僅かな時間、あたしはウキウキしながら待っていた。
 転入生が、この教室に入ってくる、その時を。



 朝、8時00分。担任が一人の女子生徒を連れて入ってきた。その光景に、教室中の生徒が息を飲む。
 なにより目を奪われてしまうのは、彼女が車椅子に乗っていることだった。だがそれ以上に、彼女自身も魅力的だった。
 短く整えた黒真珠のような艶のある髪。小顔で少し気弱そうな雰囲気が漂うが、その中にある芯の強さを、あたしは知っていた。隣の愛理が目を見開いている。口は半開きになっていて、写真に撮っておきたいくらい呆然とした顔だった。

「連絡の前に、転入生を紹介する」

 そう前置きし、担任は女子生徒に自己紹介を促した。女子生徒は少し戸惑いながらも、大きく深呼吸をした。
 あたしはこの瞬間をいつまでも忘れないだろう。いつまでも、永遠に。

「奏萩樹羽です。これから、よろしくお願いします!」

 樹羽が、あたしの学校にやって来た。



 あの日、病室で樹羽に言われたことがあった。それがこれだ。

「実は、私学校に行くことにしたの。華凛のいる学校に」

 あたしは本当に喜んだ。樹羽と一緒に学校生活を送れると考えただけで嬉してしょうがなかった。
 始業式が終わった後、あたしたちはその足で仁さんのお店に行った。相変わらずエリーゼに驚かされながらも入店。エリーゼは普通、初対面の人は驚かさないはずだったのだが、やっぱりエリーゼにも僅かに記憶が残っているのだろうか?
 今樹羽は、練習用の筐体で遊んでいる。丘のフィールドを自由に飛んでいる。微笑ましい限りだ。

「はて、彼女とどこかで会いませんでしたか?」

 と、これは仁さん談。仁さんも割りと最後の方までいた方だ。やっぱり記憶が残っているのだろう。
 シリアは新しいマスターを見つけ、樹羽は再び学校に通い始めた。二人の問題はこれで解決しただろう。あとは、あたしの問題か。

(さすがにまだ、吹っ切れないわね……)

 神姫が売られている棚を見ながらあたしは思った。樹羽は頑張った。あたしもそろそろ頑張り時かもしれない。

(ま、今は樹羽の方をお祝いしますか)

 あたしは飛んでいる樹羽を見た。本当に楽しそうに笑っている。
 あたしもいつか、同じ場所に立ちたいな。

『おいでよ! 華凛!』

 不意にそんな樹羽の声が聞こえたような気がした。もちろん気のせいだ。樹羽は今ライドしてるんだから。

(でも、いつか行ってみようかな?)

 そんな未来もあってもいいかも知れないな。あたしはそう思いながら、画面を見て微笑んだ。







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