第3部 「竜の嘶き」
「ドラゴン-6」
基地上空では数十機の青チームのテンペスタがA飛行場に対して機銃掃射を行なっていた。基地では所どころ爆煙がもくもくと立ち上り、炎上爆発した無数の神姫が転がっていた。
半壊したハンガーから数台の砲台型MMSが狂ったように対空砲をバカバカと撃ちまくっているが、テンペスタはすっかり舐めきったように、我が物顔で飛び回る。
数機の戦乙女型のアルト・アイネスがなんとか追い払おうと攻勢をかけているが状況は余りよろしくないようだ。
チーム名「タイフーン・エンジェルズ」
□天使型MMS「リアノ」 Sクラス
□天使型MMS「エステル」Aクラス
オーナー名 「倉田 律子」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「コレット」Aクラス
□天使型MMS「アニス」Aクラス
オーナー名 「新名 夕菜」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「リグレット」 Sクラス
□天使型MMS「レイア」Aクラス
オーナー名 「勝野 美奈」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「ティア」Aクラス
□天使型MMS「ファラ」Aクラス
オーナー名 「浜本 憐」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「シェリア」 Sクラス
□天使型MMS「ミント」Aクラス
オーナー名 「堤 沙耶」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「ジュディス」Aクラス
□天使型MMS「プレセア」Aクラス
オーナー名 「三浦 藍」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「ミラ」Aクラス
□天使型MMS「エリーゼ」Aクラス
□天使型MMS「レイア」Aクラス
□天使型MMS「アグリア」Aクラス
□天使型MMS「プレザ」Aクラス
オーナー名 「狩野 春」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「エステル」Aクラス
オーナー名 「倉田 律子」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「コレット」Aクラス
□天使型MMS「アニス」Aクラス
オーナー名 「新名 夕菜」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「リグレット」 Sクラス
□天使型MMS「レイア」Aクラス
オーナー名 「勝野 美奈」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「ティア」Aクラス
□天使型MMS「ファラ」Aクラス
オーナー名 「浜本 憐」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「シェリア」 Sクラス
□天使型MMS「ミント」Aクラス
オーナー名 「堤 沙耶」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「ジュディス」Aクラス
□天使型MMS「プレセア」Aクラス
オーナー名 「三浦 藍」♀ 17歳 職業 女子高校生
□天使型MMS「ミラ」Aクラス
□天使型MMS「エリーゼ」Aクラス
□天使型MMS「レイア」Aクラス
□天使型MMS「アグリア」Aクラス
□天使型MMS「プレザ」Aクラス
オーナー名 「狩野 春」♀ 17歳 職業 女子高校生
飛行場を逃げ回る神姫たちに向かってテンペスタはしつこく何度も機銃掃射を繰り返す。先日の砲撃でめぼしい目標がなく、テンペスタたちは地上に対して動く物全てを見境いなく攻撃していた。
雲下の切れ目からシャルたちは急降下し、地上にばかり目を向けて攻撃しているテンペスタめがけて副腕の機関砲の引き金を引き絞る。
ドドドドドドドドッ!!!
レイア「ガッ!!」
ミント「きゃああああああああああ!!」
ミント「きゃああああああああああ!!」
□天使型MMS「レイア」Aクラス 撃破
□天使型MMS「ミント」Aクラス 撃破
□天使型MMS「ミラ」Aクラス 撃破
□天使型MMS「エリーゼ」Aクラス 撃破
□天使型MMS「ミント」Aクラス 撃破
□天使型MMS「ミラ」Aクラス 撃破
□天使型MMS「エリーゼ」Aクラス 撃破
ズンと鈍い爆発音がしてシャルたちの機関砲弾を浴びた数機のテンペスタが空中でバラバになって爆散する。
エーベル「やった!!シャルたちがテンペスタを堕としたぞ!!」
地上ではエーベルたち、生き残った神姫たちがワッと歓声を上げる。
ウオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンン・・・・
真っ赤な炎を吐きながら紅蓮の塊になってテンペスタが墜落する。地面に落下すると粉々になって醜い黒煙を噴き上げた。
リアノ「ドラッケン戦闘爆撃機型!!数は4!」
シェリア「全機、対空戦闘用意!増槽を捨てろ!」
シェリア「全機、対空戦闘用意!増槽を捨てろ!」
パッパッとテンペスタたちは主翼に吊るしてあるバッテリー増槽をはずして身軽になる。
シャル「ふん、連中やる気だな、増槽を捨ててアップアップしてやがる」
シャルたちもバシャバシャと不要な武装やロケットランチャーをはずして身軽になる。
シャル「全機、突撃ッ!!」
RUSH!!RUSH!!RUSH!!
ズドドドドドッ!!!!!
基地の上空で激しい空中戦闘が展開する。
シャルが重装甲に身を任せてテンペスタの編隊を崩し、そこを狙ったかのようにライラが攻撃を仕掛ける。
ドカドカドカッ!!
プレセア「ぐッああああああああああああ!!」
機関砲弾がプレセアの主翼を穴だらけにし、バランスを失ったプレセアはまっ逆さまになって地面に吸い込まれるように堕ちていく・・・
プレセア「た、たすけ・・・」
グッシャアアアアアアアン!!ズドオオオオオン!
地面に叩きつけられ真っ赤な炎が巻き上がる。
□天使型MMS「プレセア」Aクラス
リイン「やった!テンペスタを殺った!!」
シャル「リイン!!後方にテンペスタ!」
シャル「リイン!!後方にテンペスタ!」
リイン「えッ?シャル!どこです!?」
リインは敵を堕ち落とすのに夢中できょろきょろと見回す。
ドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!
リインの死角、直上から一機のベテランのテンペスタ、リアノがアルヴォ機関銃をリインに向けて撃ちまくりながら攻撃する。
ドカドカバキバキン!!
リイン「う!?」
リインのリアパーツが穴だらけになり装甲板が吹き飛ぶ。
シャル「リイン!!どうした!!大丈夫か!!リイン!!」
シャルはリインのいる方向に機体を飛ばす。
基地上空の左後方をさっとみると、一機のテンペスタに追いかけられ攻撃されているリインの姿を発見する。
リイン「シャ、シャル!!テンペスタだ!!う、後ろにつけられている!!振り切れない!!うあああああああああああああ!!」
エーベル「マズイ!!かぶられているぞ!」
地上にいるエーベルが必死で逃げ回るリインを指差す。近くにいる神姫
たちが大声で叫ぶ。
たちが大声で叫ぶ。
建機型「逃げろー!やられるぞ!!」
砲台型「まっすぐに飛ぶな!!ジクザグだ!!落とされる!」
砲台型「まっすぐに飛ぶな!!ジクザグだ!!落とされる!」
シャルはリインを助けに向かおうとするが、別のテンペスタに後ろを取られ、リインの援護に行くことができない。
シャル「クソ!突っ込みすぎた!降下できない!袋のネズミか!?」
シャルの後方にぴったりとついているテンペスタのコレットが舌なめずりをする。
コレット「料理してやる!死ね!!」
コレット「料理してやる!死ね!!」
ドカドカドカドカドカドカ!!
コレットはアルヴォ機関銃の引き金を引こうとした次の瞬間、体中が蜂の巣のようにボコボコの穴だらけになり爆散した。
ズドオオム!!!!
□天使型MMS「コレット」Aクラス 撃破
セシル「シャル!!無事か!?」
コレットの背後にこっそりとついていたセシルが攻撃し、コレットが火の玉になって落下する。
シャル「大丈夫だ!リインはどうした!?」
セシルはシャルの横につき指をさす。
セシル「あそこです!!」
リインは全身ズタボロの穴だらけになりながら必死に一機のテンペスタの猛攻撃をかわしながら物凄い速度で地面スレスレを飛び逃げ廻っていた。
シャルがヘルメットの中のインカムを使ってリインに呼びかける。
シャル「まっすぐ飛べ!!高度が低い!!今助けに行くぞ!!」
リイン「しゃ、シャル!!あ・・・あああ・・」
リインは敵の攻撃に焦って、急旋回する。
シャル「バカ!!曲がるな!!」
シャル「バカ!!曲がるな!!」
リインが急旋回した先には背の高い草がびっしりと生えており、リインの体と草葉が接触し、ガクンとリインはバランスを崩し、地面に猛スピードで突っ込んだ。
リイン「う、うわああああああああああああああああああああああああ!!」
ズッガガアアアアアアアアン!!
木っ端微塵になってバラバラに爆発して原型を留めないほど潰れるリイン。
□戦闘爆撃機型MMS 「リイン」 撃破
シャルが目を見開いて叫ぶ。
シャル「リッ!!リインッ!!クソッ!!!死ねッ!!!!!」
シャルは全身に装備したありったけの火器をリインの後方を追い立てていたリアノに向かって撃ちまくった。
シャルは全身に装備したありったけの火器をリインの後方を追い立てていたリアノに向かって撃ちまくった。
ドドドドドドドドッ!!!!!
リアノ「うがああああああああ!」
グバッアッーーーン!!
□天使型MMS「リアノ」 Sクラス 撃破
空中でバラバラのミンチになって爆発するリアノ。
シャル「リイン・・・」
シャルは地面に叩きつけられ真っ黒な黒煙を出すリインの残骸の後を旋回する。
青チームの執拗な攻撃はまる三日間続いた。
フィールドは敵味方問わず累々たる残骸を残し、青チームは退却していった・・・
フィールドは敵味方問わず累々たる残骸を残し、青チームは退却していった・・・
2041年10月31日 16:30
天王寺公園神姫センター 第3フィールド森林ステージ
夕焼けに染まるA飛行場の片隅で、シャルは力なく座り込んでいる。
シャル(リイン・・・バカ野郎が・・・なんであの時旋回したんだ・・・)
「シャル!!」
シャルの名を呼ぶリインの影が夕日に染まる飛行場にぼつりと現れる。
シャル「リイン!!無事だったのか!おまえ!!」
がばっと目を輝かせて起き上がるシャル。
ライラ「ど、どうした?シャル?」
戸惑うライラ、ライラの横にはセシルが不思議そうな顔で立っている。
シャル「・・・・・・・」
シャルは顔を右手で覆い、再び力なく座り込む。
セシル「何かあったのか?」
セシルが優しくシャルの肩を叩く。
シャル「なーに、ちょっと疲れただけさ・・・・・・・」
シャルは真っ赤に血のように染まる夕焼けをじっと見つめる。
夕焼けはゆっくりと大地に染み込むように徐々にビルの間に埋まりそして消えていく・・・・・・
西暦2041年
その世界ではロボットが日常的に存在し、さまざまな場面で活躍していた。
神姫、それは全高15センチほどのフィギュアロボットである。
:心と感情:を持ち、最も人々の近くにいる存在。
その神姫に人々は、思い思いの武器、装甲を装備させて、戦わせた。
名誉のために強さの証明のために・・・・・・・・・
名も無き数多くの武装神姫たちの戦い
戦って戦い尽くした先には何があるのか
バトルロンドは戦いの旋律 終わらない戦いの旋律
戦いの歴史は繰り返す いにしえの戦士のように 鉄と硝煙にまみれた戦場で
伊達衣装に身を包んだ神の姫たちの戦いが始まる。
第3部 「竜の嘶き」
終わり
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