「おぁ! こらミコ!! てめ、この!!」
「んにゃあ! あぁん!! ダメだって!ご主人様、そこが、弱いって、知ってる、くせにぃ!」
「バカタレめ!! 弱い所を責める、コレ基本!! そらそらそらぁ!!!」
「あぁ!! ダメ、やめて、いやぁ、あ、あ、あ、あぁ…だ…だめぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「んにゃあ! あぁん!! ダメだって!ご主人様、そこが、弱いって、知ってる、くせにぃ!」
「バカタレめ!! 弱い所を責める、コレ基本!! そらそらそらぁ!!!」
「あぁ!! ダメ、やめて、いやぁ、あ、あ、あ、あぁ…だ…だめぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
“ドッガアァァァァァァァン!!!!!!”
「……………何やってんの?アニキ達……」
「お疲れ様、なんでも昔なつかしの『ぷれすて2』らしいですよ?」
TV画面の1P側に出るのは俺の輝かしい勝利を示す『YOU WIN』の文字
コレで戦歴12勝11敗、何とか勝ち越した…
けっこう落ちてねぇもんだな、俺の腕も
「む~、手加減してよご主人様! 私まだ初心者なのにぃ!!」
「いきなり必殺コンボかましてきて、なぁにが初心者だ!! 実力が対等なら手加減はいらんといつも言ってるだろ?」
「ぶ~ぶ~、納得いかないよ~ぅ」
納得いかないのはこっちだってぇの……こいつ何でこんなに強いんだ?
「よし! それじゃあリベンジだよ、リベンジ!! 今度は負けな…」
ミコの言葉をさえぎるように“ピンポーン”と玄関のインターフォンが鳴る
「ん? 誰か来たみたいだな…」
「そうですね…ミコ、出てちょうだい」
洗濯物(丁度今は俺のトランクス…)をたたみながらノアが言う
「え~私? ユーナは~?」
「自主トレーニングの汗を流すとシャワーを浴びに行きましたよ」
“ピンポピンポピンポ~~ン”…連打してやがる
「あ~はいはい、今行きますよ~ぅ」
そういって玄関に向かうミコ
「ふぅ、久々だからか23連戦は流石に堪えるぜ・・・」
「久々って…随分旧型のハードのようですが、やったことあるんですか?」
「おう、ハード機なら実家には殆どそろっててな。ジジイの趣味だとかで……」
言いながらタバコに火をつけようとジッポのフタを開けた瞬間……
「キャァァァァァァーーーーー!!!!!」
“ドッッシイィーーーーーーン!!!!!”
と玄関の方からミコの悲鳴と床に倒れこむような物音が聞こえてきて俺とノアはお互いに顔を見合わせる。
「ミコ!!」
とっさに玄関に向かう俺とノア、そこで見たものは…
「お疲れ様、なんでも昔なつかしの『ぷれすて2』らしいですよ?」
TV画面の1P側に出るのは俺の輝かしい勝利を示す『YOU WIN』の文字
コレで戦歴12勝11敗、何とか勝ち越した…
けっこう落ちてねぇもんだな、俺の腕も
「む~、手加減してよご主人様! 私まだ初心者なのにぃ!!」
「いきなり必殺コンボかましてきて、なぁにが初心者だ!! 実力が対等なら手加減はいらんといつも言ってるだろ?」
「ぶ~ぶ~、納得いかないよ~ぅ」
納得いかないのはこっちだってぇの……こいつ何でこんなに強いんだ?
「よし! それじゃあリベンジだよ、リベンジ!! 今度は負けな…」
ミコの言葉をさえぎるように“ピンポーン”と玄関のインターフォンが鳴る
「ん? 誰か来たみたいだな…」
「そうですね…ミコ、出てちょうだい」
洗濯物(丁度今は俺のトランクス…)をたたみながらノアが言う
「え~私? ユーナは~?」
「自主トレーニングの汗を流すとシャワーを浴びに行きましたよ」
“ピンポピンポピンポ~~ン”…連打してやがる
「あ~はいはい、今行きますよ~ぅ」
そういって玄関に向かうミコ
「ふぅ、久々だからか23連戦は流石に堪えるぜ・・・」
「久々って…随分旧型のハードのようですが、やったことあるんですか?」
「おう、ハード機なら実家には殆どそろっててな。ジジイの趣味だとかで……」
言いながらタバコに火をつけようとジッポのフタを開けた瞬間……
「キャァァァァァァーーーーー!!!!!」
“ドッッシイィーーーーーーン!!!!!”
と玄関の方からミコの悲鳴と床に倒れこむような物音が聞こえてきて俺とノアはお互いに顔を見合わせる。
「ミコ!!」
とっさに玄関に向かう俺とノア、そこで見たものは…
すりすり
「あ~ん、ご主人さまぁ~たすけてぇ~~;」
すりすりすり
「ふぉふぉふぉ、やっぱりミコちゃんはかっわええのぉ~」
すりすりすりすり
「あぁ~ん、私にすりすりしていいのはご主人様だけなのぉ~;」
すりすりすりすりすり
「……………何やってんだ? クソジジイ」
そこにいたのはミコに抱きつき胸に顔を埋めて頬擦りするジジイ、俺の祖父こと鳳条院 兼房だった
「なにって…ほれ、お前の嫁とのスキンシップじゃよ、スキンシップ」
「え? 嫁? 嫁って私? キャー!! ホント? ねぇご主人様ホント!?」
「………ノアよ、どっからツッコむべき? ………」
「………はぁ…」
“バタン!!”と勢いよく開く扉の音
「どうした!? アネキ!! 何があった!!」
ノアがため息をついたと思ったら今度は風呂場のほうからユーナの…声…が……って!! なんでバスタオル一枚…ってか湯上り姿のまま出て来るんだよおい!! 今そんな格好で出てきたらこのクソジジイが……
「おっほ~ぅ!! ゆぅ~なちゅわぁぁん!!!」
“ガバーーー”
っと獲物を見つけたムササビの如くユーナに目掛けて飛び立つジジイ
マンガかこいつは!!?
「な!?」
一瞬、飛んで来るジジイに怯むユーナ
俺がヤバイと思ったときにはもう遅い
「な、なぁにしやがんだ…じじぃぃぃぃぃ!!!」
“ドガァッッッ!!!!!!”っと一撃
「くぁ~wせdrftgyふじこlp!!!!」
ユーナの快心のボディーブローを喰らい、文字にもならない悲鳴を上げながら再びジジイが空に舞った………
こうなると思ったんだよ………
「あ~ん、ご主人さまぁ~たすけてぇ~~;」
すりすりすり
「ふぉふぉふぉ、やっぱりミコちゃんはかっわええのぉ~」
すりすりすりすり
「あぁ~ん、私にすりすりしていいのはご主人様だけなのぉ~;」
すりすりすりすりすり
「……………何やってんだ? クソジジイ」
そこにいたのはミコに抱きつき胸に顔を埋めて頬擦りするジジイ、俺の祖父こと鳳条院 兼房だった
「なにって…ほれ、お前の嫁とのスキンシップじゃよ、スキンシップ」
「え? 嫁? 嫁って私? キャー!! ホント? ねぇご主人様ホント!?」
「………ノアよ、どっからツッコむべき? ………」
「………はぁ…」
“バタン!!”と勢いよく開く扉の音
「どうした!? アネキ!! 何があった!!」
ノアがため息をついたと思ったら今度は風呂場のほうからユーナの…声…が……って!! なんでバスタオル一枚…ってか湯上り姿のまま出て来るんだよおい!! 今そんな格好で出てきたらこのクソジジイが……
「おっほ~ぅ!! ゆぅ~なちゅわぁぁん!!!」
“ガバーーー”
っと獲物を見つけたムササビの如くユーナに目掛けて飛び立つジジイ
マンガかこいつは!!?
「な!?」
一瞬、飛んで来るジジイに怯むユーナ
俺がヤバイと思ったときにはもう遅い
「な、なぁにしやがんだ…じじぃぃぃぃぃ!!!」
“ドガァッッッ!!!!!!”っと一撃
「くぁ~wせdrftgyふじこlp!!!!」
ユーナの快心のボディーブローを喰らい、文字にもならない悲鳴を上げながら再びジジイが空に舞った………
こうなると思ったんだよ………
「で? なにしにきやがったんだ?」
一騒動おさまってリビングである
さっきまでこのままご臨終しちまいそうだったジジイはもうすっかり回復しちまって、ノアがいれたお茶をすすってやがる
あいかわらずタフだな~おい…
「ん? なにって、そりゃもちろん孫とその嫁達の顔を見に来たに決まっとるじゃろ」
「…鳳条院グループの総帥がわざわざそんな冗談言うためだけに来るはずねーだろ? ボケた振りしてねぇでさっさと用件言えって……」
「失礼な! わしゃあまだまだ現役じゃ!! お前がワシの後を継ぐまではな!!」
お~お~元気な爺様だこって…
「それはそうと……お前、今度の日曜日は何の日か覚えとるじゃろうな?」
「……あぁ、なんだそのことか。覚えてるよ…でもあれって行かなきゃダメか? 去年や一昨年みたいに………」
「ダメじゃ、ダメじゃ!! お前は乙女心ってもんをちぃーともわかっとりゃせん!!」
…なぜか横ではうちの三人娘が物凄く頷いてるのは気のせいかしら?
「乙女心ってアイツは……」
「いいから日曜はうちに帰って来い!! わかったな!!」
実家に帰るのがイヤだから言ってんだよ!有無を言わせませんね、このジジイ…だから金持ちってのは嫌なんだ
「わあった、帰るよ、かえりゃいいんだろ?ったく……」
「うむ、それでええのじゃ。それじゃあ帰るかのぅ!!」
“ガラッ”
すると突然リビングのベランダに繋がる窓ガラスを開けるジジイ
言っとくけど俺の住んでるマンションは15階建てで俺はその12階に住んでいる
勿論そこには梯子なんてないし、お隣さんにはビルなんてない
「あのさぁ、兼じい……帰るんじゃないの?」
「もちろんそのつもりじゃ!」
「……アニキ、すまねぇ;どうやらアタシがやりすぎちまったからみてぇだな……」
あぁ~そうか、ミコとユーナはまだ「あれ」を見てなかったなぁ…
俺がそんな事を考えているとジジイはベランダの枠によじ登り始めた
「あ、危ないよ兼じい!!」
「お、おいジィさん! はやまんなってば!お迎えにはちとばかしはやすぎるぜ!?」
慌てとる、慌てとる
まぁ前の時はあのノアでさえ慌てまくってたからなぁ……
「……なんですか? ご主人様」
俺の視線に気づいたのか、自分も同じことを考えていたのかは知らないが、ノアが少し頬を赤くしながらジト目で俺を見てやがる
「べっつに~wノアもあの時は可愛かったなぁ~ってな」
「……まったく、ご主人様はすぐそうやってからかうんですから…」
「イチャイチャしてねえでアニキ達も止めてくれって!!」
「あ~ダイジョブ、ダイジョブ。ほっときゃいいんだって」
「ほっとけって言ったって…こんな状態ほっとけるわけないよ~;」
慌てる二人を尻目に枠に立ち俺たちのほうを振り向くジジイ
「それじゃあ皆の衆、SEE YOU AGAINじゃ!!」
“バッ”っと…寒さが厳しくなってきた秋の空へ…
「「へ?」」
何の迷いもなく飛び降りるジジイ
傍から見てりゃ凄いビックリ映像だわな
「「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」」
飛び降りたジジイに顔面蒼白なミコとユーナ
あ~あ、ミコなんてもう泣き出しそうだよ…
「ほ、ほ、ほんとにお、お、落ちやがった……」
「うわ~ん!! ごひゅじんしゃま、かね…ヒック、兼じい、兼じい死んじゃったぁぁぁ~~~!!」
一騒動おさまってリビングである
さっきまでこのままご臨終しちまいそうだったジジイはもうすっかり回復しちまって、ノアがいれたお茶をすすってやがる
あいかわらずタフだな~おい…
「ん? なにって、そりゃもちろん孫とその嫁達の顔を見に来たに決まっとるじゃろ」
「…鳳条院グループの総帥がわざわざそんな冗談言うためだけに来るはずねーだろ? ボケた振りしてねぇでさっさと用件言えって……」
「失礼な! わしゃあまだまだ現役じゃ!! お前がワシの後を継ぐまではな!!」
お~お~元気な爺様だこって…
「それはそうと……お前、今度の日曜日は何の日か覚えとるじゃろうな?」
「……あぁ、なんだそのことか。覚えてるよ…でもあれって行かなきゃダメか? 去年や一昨年みたいに………」
「ダメじゃ、ダメじゃ!! お前は乙女心ってもんをちぃーともわかっとりゃせん!!」
…なぜか横ではうちの三人娘が物凄く頷いてるのは気のせいかしら?
「乙女心ってアイツは……」
「いいから日曜はうちに帰って来い!! わかったな!!」
実家に帰るのがイヤだから言ってんだよ!有無を言わせませんね、このジジイ…だから金持ちってのは嫌なんだ
「わあった、帰るよ、かえりゃいいんだろ?ったく……」
「うむ、それでええのじゃ。それじゃあ帰るかのぅ!!」
“ガラッ”
すると突然リビングのベランダに繋がる窓ガラスを開けるジジイ
言っとくけど俺の住んでるマンションは15階建てで俺はその12階に住んでいる
勿論そこには梯子なんてないし、お隣さんにはビルなんてない
「あのさぁ、兼じい……帰るんじゃないの?」
「もちろんそのつもりじゃ!」
「……アニキ、すまねぇ;どうやらアタシがやりすぎちまったからみてぇだな……」
あぁ~そうか、ミコとユーナはまだ「あれ」を見てなかったなぁ…
俺がそんな事を考えているとジジイはベランダの枠によじ登り始めた
「あ、危ないよ兼じい!!」
「お、おいジィさん! はやまんなってば!お迎えにはちとばかしはやすぎるぜ!?」
慌てとる、慌てとる
まぁ前の時はあのノアでさえ慌てまくってたからなぁ……
「……なんですか? ご主人様」
俺の視線に気づいたのか、自分も同じことを考えていたのかは知らないが、ノアが少し頬を赤くしながらジト目で俺を見てやがる
「べっつに~wノアもあの時は可愛かったなぁ~ってな」
「……まったく、ご主人様はすぐそうやってからかうんですから…」
「イチャイチャしてねえでアニキ達も止めてくれって!!」
「あ~ダイジョブ、ダイジョブ。ほっときゃいいんだって」
「ほっとけって言ったって…こんな状態ほっとけるわけないよ~;」
慌てる二人を尻目に枠に立ち俺たちのほうを振り向くジジイ
「それじゃあ皆の衆、SEE YOU AGAINじゃ!!」
“バッ”っと…寒さが厳しくなってきた秋の空へ…
「「へ?」」
何の迷いもなく飛び降りるジジイ
傍から見てりゃ凄いビックリ映像だわな
「「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」」
飛び降りたジジイに顔面蒼白なミコとユーナ
あ~あ、ミコなんてもう泣き出しそうだよ…
「ほ、ほ、ほんとにお、お、落ちやがった……」
「うわ~ん!! ごひゅじんしゃま、かね…ヒック、兼じい、兼じい死んじゃったぁぁぁ~~~!!」
“バタバタバタバタバタ!!!”…ご近所迷惑だな
しばらくしてから聞こえてくるのはヘリの音
案の定ヘリから出てる梯子にはぴんぴんしてるジジイが1人
…なんでも俺んち来たらお約束なんだとよ
ハリウッドスターかイギリスの諜報員かオマエは…
「ふぉーふぉふぉふぉっ………」
“ バタバタバタバタバタ …………”遠ざかるヘリの音
飛び去っていくヘリとジジイ
今だ腰を抜かしたまんま放心状態のミコとユーナ
「……ご主人様もああなられるのでしょうか……」
「…………やめてくれ、ノア。頭痛がしてくる…」
そんなこんなで実家に行くことになっちまった
ハァ……めんどくせぇ…
しばらくしてから聞こえてくるのはヘリの音
案の定ヘリから出てる梯子にはぴんぴんしてるジジイが1人
…なんでも俺んち来たらお約束なんだとよ
ハリウッドスターかイギリスの諜報員かオマエは…
「ふぉーふぉふぉふぉっ………」
“ バタバタバタバタバタ …………”遠ざかるヘリの音
飛び去っていくヘリとジジイ
今だ腰を抜かしたまんま放心状態のミコとユーナ
「……ご主人様もああなられるのでしょうか……」
「…………やめてくれ、ノア。頭痛がしてくる…」
そんなこんなで実家に行くことになっちまった
ハァ……めんどくせぇ…
追記
「そういえばアニキ」
「ん? なんだ? ユーナ」
「さっきはさらっと流しといたけど…乙女心がどうのこうのって話………どういうことか詳しく話してもらおうか?」
「あぁ、そのことか…っておい、なんで神姫素体で武装してんだヨ」
「『アイツ』ってだぁれのことなのかなぁ~? ア・ニ・キィ~?」
「いや、待てユーナ、なにを誤解してるのかは知らんが、とりあえず落ち着いて………」
「うっるせぇぇ!! こっちの気も知らないでぇぇぇぇ!!!!」
“バヒュュュュン”“ バヒュュュュン ”と二つの特殊な銃声
「うわわっ、室内でCL3を撃つなぁぁぁぁぁぁ!!!」
「助けてあげなくていいの? ノアねぇ。アイツってたぶん…」
「たまにはいい薬ですよ、ミコ」
続く
「そういえばアニキ」
「ん? なんだ? ユーナ」
「さっきはさらっと流しといたけど…乙女心がどうのこうのって話………どういうことか詳しく話してもらおうか?」
「あぁ、そのことか…っておい、なんで神姫素体で武装してんだヨ」
「『アイツ』ってだぁれのことなのかなぁ~? ア・ニ・キィ~?」
「いや、待てユーナ、なにを誤解してるのかは知らんが、とりあえず落ち着いて………」
「うっるせぇぇ!! こっちの気も知らないでぇぇぇぇ!!!!」
“バヒュュュュン”“ バヒュュュュン ”と二つの特殊な銃声
「うわわっ、室内でCL3を撃つなぁぁぁぁぁぁ!!!」
「助けてあげなくていいの? ノアねぇ。アイツってたぶん…」
「たまにはいい薬ですよ、ミコ」
続く
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