MMS戦記 外伝「敗北の代価」
「敗北の代価 10」
注意
ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。
未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。
熱弁を振るう春日に神代が冷ややかに答える。
神代「それで、このアヴァロンに来た目的はなんだ?」
春日「目的?決まってる私のリカルダで戦うことだ」
神代「・・・そういうことを私は聞いているんじゃない」
神代「・・・そういうことを私は聞いているんじゃない」
春日「ではでは、どういうことかな?」
神代「ふう・・・・」
神代「ふう・・・・」
神代は手元にあるワインを飲み干す。
神代「腹を割ってずばり話そうか・・・春日の狙いは6000万か?」
春日「NO!そんな端金には興味ない」
神代「ではなんだ」
春日「NO!そんな端金には興味ない」
神代「ではなんだ」
春日「真相を知っているな?神代」
神代「ふ・・・あっははっははっはは!!」
神代は大声で笑う。
神代「もちろんだ。面白いから黙ってみている。どうしようかは悩んでいるがね」
春日「可哀想なのは騙されているあの2人だな」
春日「可哀想なのは騙されているあの2人だな」
神代「まったくだ、ひでいことをする」
春日「まあ、お金のためだ、仕方ない」
春日「まあ、お金のためだ、仕方ない」
天使型のルカはなんのことか分からず首を傾げる。
ルカ「・・・一体何の話をしているのですか?」
神代「大人の話だ。それも金と女の絡んだ話だ」
ルカ「なんだか複雑で難しそうですね・・・」
春日「ノンノン」
ルカ「なんだか複雑で難しそうですね・・・」
春日「ノンノン」
春日が指をふる。
春日「これはとっても単純で分かりやすいことだよ」
神代「さて・・・それで春日はどうするつもりだ」
神代「さて・・・それで春日はどうするつもりだ」
春日「決まっている、せっかくアヴァロンまでやってきたんだ。思いっきり暴れさせてもらう」
神代「あいつはどうするつもりだ?」
春日「・・・さあて、どうしようかな?」
神代「あいつはどうするつもりだ?」
春日「・・・さあて、どうしようかな?」
春日はペロリと舌なめずりする。
春日「まるごと喰ってやるのも手だ」
神代「私は遠慮しとくよ」
春日「あっははっははは!!では、まずは挨拶代わりに派手にいこうか・・・」
神代「私は遠慮しとくよ」
春日「あっははっははは!!では、まずは挨拶代わりに派手にいこうか・・・」
春日の目が怪しく光る。
東條「レディース・アンド・ジェントルメンッ!!!武装紳士および淑女の皆様、大変長らくお待たせしました。今宵のメイン・イベント!!!スペシャルマッチを始めたいと思います」
観客たちが一斉にパチパチと拍手を行う。
台座の中央に、東條が毎度のことながら大げさなパフォーマンスで挨拶を行う。
□サンタ型MMS 「カミュ」 ?ランク
オーナー名「東條 輝」♂ ?歳 職業 ???
オーナー名「東條 輝」♂ ?歳 職業 ???
東條の肩からぴょんと青色のサンタ型神姫が飛び出す。
カミュ「ヨロシークー今日も元気ー」
観客席から声があがる。
観客1「カミュちゃん可愛いーー!!」
観客2「勝たせろ!!」
観客3「さっさとハジメロ!!」
観客2「勝たせろ!!」
観客3「さっさとハジメロ!!」
東條はパンと手を叩く。
東條「さて、それでは今宵のメイン・イベント!!!スペシャルマッチを紹介しましょう。まずは青コーナー、SSSランクの強ランカー「春日」氏の有する『リカルダ』!!」
春日にすっとスポットライトが当たる。
春日「やあやあ、皆さんこんばんは、今日はじめてアヴァロンに乗船したが、なかなかいい船だね・・・気に入ったよ、派手に暴れさせてもらうつもりだ。だから諸君らも派手に遊びたまえ、今日は燃える戦いになるように・・・ささやかなお楽しみを持ってきた」
そういうと春日は指先にピラピラと小切手をはためかせる。
東條「ルールを説明しましょう。春日さまのリカルダに勝利すれば賞金1億円が支払れます」
東條「ルールを説明しましょう。春日さまのリカルダに勝利すれば賞金1億円が支払れます」
会場がざわざわとざわめく。
観客4「い、一億ゥ?」
観客5「おおおおおお!!一億キター!」
観客6「なんだなんだあの女!海原よりも気前がいいぞ!!」
観客7「おいおいまじかよ!!!」
観客8「億来るか」
観客9「すっげえーーー!!!」
観客10「さすがアヴァロンだぜ・・・そこら辺の非公式バトルロンドとは桁違うわ」
観客11「ホンモノ」
観客12「くそう、俺も参加すりゃよかった」
観客5「おおおおおお!!一億キター!」
観客6「なんだなんだあの女!海原よりも気前がいいぞ!!」
観客7「おいおいまじかよ!!!」
観客8「億来るか」
観客9「すっげえーーー!!!」
観客10「さすがアヴァロンだぜ・・・そこら辺の非公式バトルロンドとは桁違うわ」
観客11「ホンモノ」
観客12「くそう、俺も参加すりゃよかった」
ざわめく観客たちを尻目に春日は涼しい顔をしている。
東條「今宵は1対100の変則バトルロンドとなります。対戦相手は現在このアヴァロンに乗船しているオーナー様たちです。このバトルロンドに参加するに当たって一人当たり5万円の参加費で参加できます。現在、このバトルに参加している方々は以下の通りです」
ずらっと並ぶオーナーたちの名前と参加する神姫たち。
春日がちらっと一瞥する。
春日「ふっ・・・」
鼻で笑う春日。
鼻で笑う春日。
東條「では、今回の戦っていただくステージはこちら砂漠ステージです。ご覧ください。」
小学校の標準的なプールサイズ、幅12m×長さ25mほどのステージには荒涼とした砂漠が再現されていた。
東條「このステージで今回は戦っていただきます」
カミュが捕捉説明をする。
カミュ「砂漠での戦闘になりまーす。砂丘や岩なんかの障害物をうまく利用して戦ってね」
カミュ「砂漠での戦闘になりまーす。砂丘や岩なんかの障害物をうまく利用して戦ってね」
東條「ルールを説明しましょう。1対100のデスマッチ、相手がサレンダーもしくは機能停止すれば試合終了です。武装・戦術はなんでもなり、バトルはこのステージ内のみ、ステージにはみ出た場合は失格となります。制限時間は無し、双方の対戦相手を全滅させたほうが勝ちです。なお春日さまの『リカルダ』にとどめを刺したものが1億の総取りとなります」
カミュ「シンプルシンプルー」
東條「相応以上のルールでよろしいですね」
対戦相手の神姫やオーナーたちはニヤニヤと笑う。
オーナーA「いくらなんでもバカすぎるだろあのアマ」
オーナーB「舐めすぎだろ、SSSクラスだからって調子乗りすぎだな
オーナーC「クソッタレ、やってやる!」
オーナーD「ぽんと一億か!!舐めやがって」
オーナーE「キチ○イめ」
オーナーB「舐めすぎだろ、SSSクラスだからって調子乗りすぎだな
オーナーC「クソッタレ、やってやる!」
オーナーD「ぽんと一億か!!舐めやがって」
オーナーE「キチ○イめ」
東條「ちなみにこのバトルロンドは、ネットの裏サイトでも生中継で公開されます。お互い、素晴らしいバトルを望みます」
カミュ「ネットのみんながどっちが勝つかお金を賭けてね!」
カミュ「ネットのみんながどっちが勝つかお金を賭けてね!」
春日がアルミ製のケースの金具をパチンパチンとはずす。
春日「さて・・・始めようか、リカルダ」
アルミ製のケースの中で、白と紺のツートンカラーの重武装の神姫がゆっくりと目を開ける。
キラリと紅の瞳が光る。
キラリと紅の瞳が光る。
リカルダ「戦闘システム起動・・・」
神代が2階の観客席でルカと共に観戦する。
神代「ルカ、よく見とけよ・・・あれが春日の誇る最新鋭の武装で身を固めた武装神姫・・・リカルダだ」
□ 重邀撃戦闘機型MMS「リカルダ」 SSSランク 二つ名「ミョルニル」
オーナー名「春日 凪」♀ 20歳 職業 神姫マスター
オーナー名「春日 凪」♀ 20歳 職業 神姫マスター
対峙する赤コーナーの対戦相手の神姫たちは多種多様な神姫で構成されていた。
大型の戦艦型神姫や軽量の忍者型、大剣を握り締める騎士型、機関銃に弾を込める戦闘機型などなど・・・
東條「では、皆さん準備はよろしいですね・・・ではバトルロンド・・・・レディーーーーーーーーーーー」
ヒュイイイイイイン・・・・
リカルダのエンジンが風を切り唸り声を上げる、キラキラと緑色の粒子が舞う。
東條「Go!!」
砂漠ステージの中央に、何隻かの戦艦型神姫がバトル開始と共に強烈な艦砲射撃を加える。
重装甲戦艦型神姫A「全艦砲撃開始ッ!!!我に続け!!」
大型の重装甲の戦艦型神姫が艦橋から発光信号をチカチカと光らせ周りの戦艦型や戦車型神姫、砲台型神姫に合図を送る。
巡洋戦艦型A「100対1なら負けはせん!」
装甲戦艦型A「主導権はこちらにある、速攻で決めるぜェ」
装甲戦艦型B「ひゃっはああーーー!!!一億円は俺のものだァ!!」
巡洋戦艦型B「ファイヤ!!」
戦車型A「鈍亀の戦艦型に負けるな!全車両一斉砲撃!!」
戦車型B「パンツァー2了解」
戦車型C「パンツァー3了解」
戦車型D「撃て撃ちまくれ!!」
砲台型A「くそう!!砲台型を舐めるな!」
砲台型B「畜生!戦艦型に戦車型の連中、調子に乗りやがって!」
砲台型C「撃って撃って撃ちまくる!!一度やってみたかったんですよね!!」
総勢30機あまりの大砲を主兵装備とする砲撃タイプの武装神姫が一斉にリカルダのいる地点に猛砲撃を仕掛ける。
大型の重装甲の戦艦型神姫が艦橋から発光信号をチカチカと光らせ周りの戦艦型や戦車型神姫、砲台型神姫に合図を送る。
巡洋戦艦型A「100対1なら負けはせん!」
装甲戦艦型A「主導権はこちらにある、速攻で決めるぜェ」
装甲戦艦型B「ひゃっはああーーー!!!一億円は俺のものだァ!!」
巡洋戦艦型B「ファイヤ!!」
戦車型A「鈍亀の戦艦型に負けるな!全車両一斉砲撃!!」
戦車型B「パンツァー2了解」
戦車型C「パンツァー3了解」
戦車型D「撃て撃ちまくれ!!」
砲台型A「くそう!!砲台型を舐めるな!」
砲台型B「畜生!戦艦型に戦車型の連中、調子に乗りやがって!」
砲台型C「撃って撃って撃ちまくる!!一度やってみたかったんですよね!!」
総勢30機あまりの大砲を主兵装備とする砲撃タイプの武装神姫が一斉にリカルダのいる地点に猛砲撃を仕掛ける。
リカルダのいる場所は着弾によるすさまじい猛砲撃で地面が抉り飛ばされ、土煙と土砂と黒煙でまったく見えない。
騎士型「大砲屋の連中、めちゃくちゃしやがる」
忍者型「うううー私らの出番ってあるのかな?」
悪魔型「私もハンマーじゃなくて大砲もってくりゃよかった」
サソリ型「砲撃が怖すぎて近づけない」
侍型「開幕砲撃止めて」
忍者型「うううー私らの出番ってあるのかな?」
悪魔型「私もハンマーじゃなくて大砲もってくりゃよかった」
サソリ型「砲撃が怖すぎて近づけない」
侍型「開幕砲撃止めて」
しょぱなからの猛烈な砲撃にたじろぐ他の神姫たち。
ズンズズズウン・・・
砲弾が着弾するたびにステージがグラグラとゆれる。ステージ全体には硝煙と爆風で煙が充満し、視界が恐ろしく悪い。
戦闘機型「何も見えない」
天使型「センサーが砲撃のショックでパニック起こしてパア」
セイレーン型「あのアホ共!!!私たちのことも考えないよ!」
コウモリ型「まったくだ!」
天使型「センサーが砲撃のショックでパニック起こしてパア」
セイレーン型「あのアホ共!!!私たちのことも考えないよ!」
コウモリ型「まったくだ!」
上空で砲撃が止むまで待機している航空神姫たちがぼやく。
激しい砲撃が間断なく続く。
戦艦型のオーナーたちはもう勝った気で分け前の相談までし始める。
オーナー1「ははっは!!ちょろいものだな!」
オーナー2「所詮は我が戦艦型神姫の敵ではないな」
オーナー3「一億円は私の神姫のものだ」
オーナー4「待て待て、お前らが倒したとは限らんだろ」
オーナー5「私の砲台型の弾が当たったかも知れない」
オーナー6「あんなへっぴり腰で撃った弾が当たるものかよ」
オーナー7「戦果を確認だ!!砲撃止め!!」
オーナー2「所詮は我が戦艦型神姫の敵ではないな」
オーナー3「一億円は私の神姫のものだ」
オーナー4「待て待て、お前らが倒したとは限らんだろ」
オーナー5「私の砲台型の弾が当たったかも知れない」
オーナー6「あんなへっぴり腰で撃った弾が当たるものかよ」
オーナー7「戦果を確認だ!!砲撃止め!!」
ズンズンズウズン・・・・
戦艦型、戦車型、砲台型神姫の砲撃が止む。
春日は砲撃が収まったのを見て、指示を下す。
春日「リカルダ、敵MMS集団を撃滅しろ」
リカルダ「Sir,Yes sir MyMasterrrrrrrr」
何が起きているのが分からなかった。
パンッと空気が爆ぜる音がしたかと思うと、一瞬にして1ダースほどの前方に展開していた騎士型や戦乙女型の神姫が木の葉のようにバラバラになって砕け散った。
撃破のテロップが流れる。
□騎士型MMS 撃破
□戦乙女型MMS 撃破
□忍者型MMS 撃破
□フェレット型MMS 撃破
□犬型MMS 撃破
□虎型MMS 撃破
□天使コマンド型MMS 撃破
□リス型MMS 撃破
□ヤマネコ型MMS 撃破
□悪魔型MMS 撃破
□ウサギ型MMS 撃破
□ ハイスピードトライク型 撃破
□戦乙女型MMS 撃破
□忍者型MMS 撃破
□フェレット型MMS 撃破
□犬型MMS 撃破
□虎型MMS 撃破
□天使コマンド型MMS 撃破
□リス型MMS 撃破
□ヤマネコ型MMS 撃破
□悪魔型MMS 撃破
□ウサギ型MMS 撃破
□ ハイスピードトライク型 撃破
撃破された後に、物凄い斬撃音と爆発音が響き渡る。
リカルダの攻撃は音速を超え、後から攻撃した音が追いついてきた。
目を丸くする観客とオーナーたち。ぽかんとする神姫やオーナーたちを尻目にリカルダが真っ赤に燃え盛るナギナタを豪快に振り回し、戦国時代の武将のように名乗りを上げる。
リカルダ「やあやあ、遠からんものは音にもきけ、近からんものはよって目にもみよ。我こそは打ち砕く者、リカルダなりッ!!!!」
ダンッ!!!地面を力強く踏みしめ、リカルダがケダモノのように叫ぶ。
「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!大暴れしてやるぜェ!!!!!!!!死にたい奴はとっとと掛かって来いやァ!!!!!!!!ぶっ殺してやるッ!!!!!!ぎゃっはっははっはははッ!!!!」
To be continued・・・・・・・・
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