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 第五話 「お酒は二十歳になってから」


 その日は朝から天気が良かった。
 「よいしょ。クレア、行くよ」
 健五は靴をはくと、リュックを背負って玄関のドアをそろりそろりと開けた。まるで出かけるのを知られたくないかのように。
 「健五ちゃん」
 そんな健五を、後ろから誰かが呼び止める。健五の肩が跳ね上がる。
 「母さん……」
 健五を呼び止めた母は、眼鏡の縁を直すとつかつか歩み寄ってきた。
 「宿題は終わったの? 最近よく遊びに歩いてるみたいだけど、勉強がおろそかになっていない?」
 「だ、大丈夫だよ。……それよりも、僕もう行くからね」
 「あんまり遊んでばかりじゃいけませんよ」
 母の言葉を振り払うように健五は扉を閉めると、おなじみの明石食堂へと駆け出して行った。





 ※※※





 鬱蒼とした森林に銃声が響き渡る。
 「はっ」
 クレアが放つ銃弾を、メリーは木の幹を利用して次々避ける。そのままジャンプして、枝から枝へと飛び移ってゆく。
 「えと、えと」
 クレアのオペレートをしている健五は、目に見えて焦っていた。神姫達の動きが激しくて、目がそれを追えていない。
 「ならっ」
 そうしている間にも状況は変化してしまう。指示を待ちきれなかったクレアが独断でメリーを追おうとして駆け出してしまう。
 だがその時、
 「きゃあっ!?」
 背中に接続されていたリアユニットの砲身を枝に引っかけ、派手にひっくり返ってしまった。
 「メリー、ハンドガンだ」
 「はい」
 その隙を突いて、今回携帯していたハンドガンを連射する。
 「きゃああああ!」
 クレアの悲鳴と共に、ヒットポイントを示すバーがみるみる減っていき―。
 「この辺、かな」
 それがレッドゾーンまで達したところで、試合終了のブザーが鳴った。




 「負けた……」
 練習用筐体の簡易シートから出てきた健五の第一声がそれだった。
 手近にあったベンチに座り、溜息を一つつく。
 「手も足も出ませんでしたね……」
 「まあ、最初はだれでもそんなもんだな。それに森林は武装が多いと戦いづらいしなあ」
 落ち込むクレアにそう声をかけてやる。
 今日は健五に頼まれて、バトロンの練習をしにゲーセンまで来ていた。
 商店街から二駅ほど離れた場所にあるこのゲーセンは、設備が充実しているのとそれなりの実力者が多いという利点があり、調整なんかにはもってこいだ。
 それに今日は頼もしい味方もいる。
 「おう輝、こっちは終わったぜ」
 そう言いながら向こうから歩いてきたのは、銀髪にニット帽にシルバーのアクセといったいかにもな格好の男。そいつに、俺は借りていたハンドガンを返す。
 「楽しそうだな、お前」
 「はは、当たり前だろ。やっとレポートから解放されて、こうしてバトロンができんだからよ」
 こいつは森本直也。俺と同じ大学に通っていて、機械類にはめっぽう強い男だ。入学以来なぜか馬が合った俺たちは、時々こうして連れだって遊ぶ事がある。
 で、今日は健五の練習にも付き合ってもらってるってわけだ。
 「まったく、マスターはいつも自分に甘すぎです。もっと早くにレポートの作成を終了させていれば、苦しまずにすんだものを」
 今しゃべったのは直也の神姫、アッシュ。オーナーとは対照的に真面目なやつだ。
 「まあいいだろ。それよりも、次は俺と練習試合しないか、健五」
 直也が近くにあった筐体に健五を招く。
 俺はしばらく、バトルの様子を見ていることにした。



 今度のステージは廃墟だった。
 お互いに離れた位置に転送され、まずは様子見をすることがメインとなるのだろう。
 と思ったのだが。
 「クレア、接近しよう」
 バイザーを装備しているにもかかわらずクレアは索敵をせずに、すぐに大通りへと走り出した。装備したフェリス・ファングを携え、砂埃の舞う路地を駆けてゆく。
だが。
 「きゃああ?」
 その行く手は、どこからか飛んできた砲弾に阻まれた。
 「ど、どこに?」
 クレアが足止めを食らっている間に、アッシュは建物を利用して身を隠しながらぐんぐんと距離を詰める。
 「お、落ち着いて! ……そうだ、索敵だよ!」
 「はい!」
 ようやく相手の位置を探り出したが、周りの障害物に隠れることも無く、路地に棒立ちのままセンサーを使い始める。
 これでは隙だらけだ。
 「甘い!」
 当然、背後からアッシュが投げた手榴弾の爆風がクリーンヒットし、クレアは大きく吹き飛ばされる。
 「ああああっ!?」
 ゲージがイエローへと変わったが、それでもクレアは立ち上がろうとする。
 「あ、えと、バックパックだ!」
 「はい!」
 気丈に返事をしたクレアはリアパーツを展開し、応戦しようとする。
 しかしそれよりも速く、アッシュのアサルトライフルが火を吹き、クレアのボディを焦がしてゆく。
 「くっ……うう!」
 「止めです」
 最後はアッシュの四肢に装備されたミサイルポッドから誘導ミサイルが放たれ、悲鳴と爆風と共にクレアはポリゴンに分解されていった。


 「また負けちゃった」
 さっきと同じようにベンチに座り、健五はソーダをすすった。
 「やっぱり武装の差なのかな」
 「いや、一番大事なのは練習量だな」
 「でも、輝さんもメリーさんも、直也さん達もすごく強いのに」
 「始めから誰でも強いわけではありませんよ」
 メリーがそう言った後、俺は健五にさっきのバトルのログが書かれたシートを手渡す。
 「しっかしお前、ずっとあたふたしてたな?」
 直也が言うのも無理は無い。どうも健五はバトルに慣れていないようだった。
 「さっきもそうだな。なんつーか、どう動いたら良いかわかんねえみたいだったし」
 健五に出来ていないのは、自分の持つ武装を生かすこと、それと周りの状況を見ることの二点のようだった。
 それにしてもだ。
 「健五、お前どうして俺たちと練習したいなんて思ったんだ? 周りにだって仲間いるだろ。なのに、わざわざこんな遠くまで来てよ」
 「え……輝さん達に鍛えてもらえば、もっと強くなれるかな、って。それに……輝さん達といると楽しいし」
 そうこぼしながらも、健五は寂しそうな顔をした。

 その時は、俺は健五のその表情の意味が読み取れなかった。

 「なら、もう一回やってみるか? 今度は自分の手持ちの武装をもっと活用してやってみろ」
 「はい! あたし、もっと強くなりたいです!」
 クレアがそう言って、直也達はまた練習を始めた。




 ※※※




 健五達の練習が終わったのは七時を回った頃だった。
 「つ……疲れた」
 もう店に帰ってきた頃には俺も健五もへろへろだった。直也だけがぴんぴんしている。
 「あー、楽しかったなあ。輝、久しぶりに寄ってっていいか?」
 「いいけどよ、仕事の邪魔すんなよ」
 「あの、僕は?」
 どことなく帰りたくなさげな健五だったが、俺はこう言った。
 「もう遅いから帰れ。家の人が心配すんだろ。こっからは・・・大人の時間だ」




 大体夕方の六時を回った頃から、食堂のメニューは夜のものに変わり、仕事帰りの常連が立ち寄るようになる。
 「だっははは! いやー、今日もこうして旨い酒が飲める! 幸せだねえ」
 「ははは、全くだね! ところでね、うちのカミさんがね」
 つまりは居酒屋のような感じだ。この時間は昼とはまた違った雰囲気になる。
 「はい、ふきの天ぷらですよ-」
 「おお、ありがとうよ。いやあ、メリーちゃんは働き者だなあ。うちのバカ息子とはえれえ違いだ」
 「おだてても何も出ませんよ。それよりも、息子さんと仲良くしなきゃダメですよ」
 「……なあマスター、また取引先怒らせちゃってさ……俺、向いてないのかな……」
 「そういう時もありますよ。失敗しなきゃ気づけない事も沢山あります。大事なのは、そこからどうするか、じゃありませんか?」
 「はっは、それでな雅ちゃん、その時工場長がこう言ったのよ、君はジャマイカに行ったんじゃまいかと思ったよ、ってな。だっはっは!」
 「……寒いですよ、それ」
 皆それぞれに今日の出来事を俺たちに語ったり、愚痴をぶつけたり。
 そんな光景を眺めながら、俺はカウンターの片隅で直也の相手をしていた。
 「相変わらず忙しそうだな」
 「んな事ねえよ。いつも来んのは常連さんだけだし、この辺は特にウリもねえ地味なトコだしな」
 繁盛しているように見えても、いつもの客がいつものように来る、それだけの事だ。
 そんな風に考えていると、戸が開いて二人連れの客が入ってきた。

 「へえ、こんなお店あったんですね」
 「はは、君はあまりこの辺は慣れてないみたいだからな。今日はゆっくり呑もうじゃないか」

 入ってきたのは二人連れのサラリーマンで、少し頭のはげたおっさんの方はよく見知った客だったが、もう一人の方は初めてだった。
 「いらっしゃい。いつものッスね」
 「お、輝君か。元気そうでなによりだ。ああ、彼は水野君だ。まだここは初めてでね。彼にも同じ物を頼むよ」
 「……水野?」
 直也の近くに座った二人に生ビールとビーフジャーキーを出していると、その生真面目そうなサラリーマンは頭を下げた。
 「はい、水野といいます。最近この辺に越してきまして。部長から面白いお店があると聞いて来たんですが……本当に神姫が働いてるんですね。君も見たところまだ若そうだし」
 「はは、どうも。まあ、あいつらは本当に働いてるってわけじゃないンスけどね。ただ、俺とおやっさんだけでやるよりも賑やかでいいッスね、やっぱ」
 「なるほど。確かに、賑やかですね」
 水野と名乗ったサラリーマンはぐいっとジョッキを半分ほど空けると、ぷはあと息を吐いた。
 「実は、うちにも神姫がいるんですよ」
 「はあ」
 「僕のじゃなくて、息子のものなんですがね……」
 そう言うとサラリーマンは少し遠い目をした。


 「僕の仕事の関係で、昔から転勤が多くて。その都度引っ越すもんですから、息子には何度も辛い思いをさせてしまいましてね。だから神姫がいれば少しは、と思ったんですが、今度は家内が勉強しろとうるさくて」
 また少しビールを飲むサラリーマン。
 「将来は医者か弁護士になって欲しいと家内は言ってるんです。僕はあの子が本当にやりたい事をさせたいと思うんですが、恥ずかしいことに言い出せなくて。……それに、あの子も自分が何をしたいか、まだ分かってないんじゃないかと思うんですよね。……まだ越してきたばかりで親しい友達もそんなにいないようだし、あの子も誰かに相談できればなあ」


 そうだったのか、と思った。
 だとしたら、俺はなんて愚かな事を言ったのだろう。


 「……お子さん、おいくつですか?」
 「え? ええ……今中学二年だから、十四ですね」
やっぱり、か。
 「そのくらいの年頃の男の子なら、焦らずゆっくり自分の道を探せば良いんだと思いますよ。まだまだ先は長いんスから」
 俺からはこんな情けない事しか言ってやれない。だが、
 「そうですよね。まだ時間はあるんだ」
 それでも、水野さんは納得してくれたようだった。
 「まあ、今日は浮き世の事は忘れて。輝君、焼酎水割りでね」
 おっさんがそう促して、二人は楽しげに飲み始めた。




 九時頃になって店内が少し落ち着き始めた頃、二人は帰っていった。
 直也はまだ店に残って焼酎のコーラ割りをちびちび飲んでいた。こいつは一人暮らしだから問題は無いだろうが。
 「でよ、輝」
 「んあ?」
 「めぐみさんはどうなんだよ」
 まださっきの水野さんの事を考えていた俺はちょっとずっこけた。
 「なんだよいきなり」
 「だってよ、気になんじゃん」
 こいつもめぐみさんに気があるらしいのだが、未だに話しかける機会に恵まれていないのだった。
 「いや、特に変わらない―」
 俺がそう言いかけた時だった。


 「よっす、輝」
 「あきちゃん、遊びに来たのみや」


 がらがらと戸が開いて、なんとめぐみさんとみやこが入ってきたのだ。
 「めぐみさん!? どうしたんすかいきなり」
 「何よー。たまに呑みに来ちゃ悪い?」
 おやっさんに軽く挨拶しためぐみさんは、直也の隣に座る。
 「あれ、森本君。久しぶりね」
 「こ、こんばんわっす! いやー、偶然ッすね、ははは」
 見るからに浮かれてやがる。何がはははだ。
 「輝、いつものちょうだい。あとめざしね」
 だがめぐみさんは意に介さず注文をすると、メリー達に話しかけ始める。
 「メリーも雅も元気そうね。ほら、みやこ」
 「みや~。みやちゃんめりちゃん久しぶりみや」
 「ちょっと、くっつかないでよ! 危ないでしょ」
 「まあまあ、めぐみさんもみやこちゃんもお変わりなく。ゆえさん達もお元気ですか」
 「まあね。早く結婚しろってうるさいけどさ」
 めぐみさん達が会話をしている裏では、俺と直也が小声で言葉をぶつけ合っていた。

 「おい直也、お前何浮かれてやがんだ。帰れ!」
 「うるせえ! こんなシチュエーション滅多にねえだろ! なあ輝、もうちょっとだけここにいさせてくれ」
 「なんだお前、下心が見え見えなんだよ!」

 「どうしたの、二人とも」
 「「何でもありません!」」
 めぐみさんは特に怪しむ様子も無く、そう、と言うとビールを飲み始めた。
 「……仕方ねえな」
 「マジ!? ありがとう輝、心の友よ!」
 さっそくめぐみさんに話しかけ始めた直也だが、俺は内心はらはらしていた。
 直也よ。お前はめぐみさんと酒を飲むとどうなるか知らないのだ……。







 「あっははははは! それでねえ、そのおじさんったらねえ」
 「……うえっ」
 真っ赤な顔で大笑いするめぐみさんの横で、直也は死人のようにつっぷしていた。
 直也。安らかに眠れ。お前はめぐみさんが酒をどれほど飲むか知らなかったのだ。
 「あれー? 森本君寝ちゃったのー? ……まあいいや、輝も一緒に飲もうよお」
 すでに大分出来上がっているめぐみさんの横では、アッシュとみやこがグースカいびきをかいていた。ヂェリーを飲み過ぎたらしい。
 「めぐみさん、あんまし飲むと体に毒ッスよ」
 「いいじゃんよお。輝のいじわるぅ。ううん」
 めぐみさんはだんだんろれつが回らなくなってふらふらしてきた。
 「ああ、危ないッスよ」
 慌ててカウンターから出て抱きとめるが、そのままめぐみさんは俺に覆い被さるように体を押しつけてきた。
 「いっ!?」
 「あれえ、あきらっていがいとかーいい顔してんのねえ」
 そう言いながら俺の首に手をまわして、赤く染まった顔を近づけてくる。
 「あたしもねえ、さびしくなるときがあんのよお。だからさあ……」
 「ちょ、めぐみさん離れて! なんか柔らかいものが当たってるから! なんかむにゅってしてるから!」
 それに、そんな目で見つめられると……。


 「アキラさん?」


 メリーの凍り付くような声が響いたのはその時だった。
 「私の目の前で、他の女性に手を出すのですか?」
 「違うって! 俺が襲われてんだろ! ……って、フォークはよせ! 危ないから! 止めて! メリー、話を……アッー!」
 「あー、うるさい! 京介さん、何とかして!」
 「ははは、まあいいじゃないか。賑やかなのは良いことだよ」


 そんな、GW最終日の夜だった。




~次回予告~
『僕らの商売もあがったりさ。あの忌々しいウサギのせいでね』
己の私欲のために神姫を利用する男。
捕らわれたメリー達に悪意の鋏が振り下ろされる!
『私たちは、必ずオーナーの所へ帰るんです!』
次回、 第六話 欲望の蟹 お楽しみに!

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