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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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『ミッシェル・サイエンス』は総社員数一人ですので、はっきり言って会社として成り立っていません
(というより、人間は総帥しかいません)



ですが商品は販売しているらしいですし…どういった訳か、お国の許可もしっかりといただいているらしいです

主な仕事は人工の生体部品の研究と開発、そして神姫のオリジナル武装の製造らしいです



え?後者はともかく前者は何か、と?



……えぇと……『生きている人間用の取り替え用パーツを作ろう』みたいな感じだと、わたしは解釈してます



あと、全てが「らしい」なのは、特殊部隊のBさんから教えていただいただけだからです





第二話 トリップするのは若者の特権


……結局わたしはこの『体』のことを聞けないまま、『南十字隊』の一員になって一週間が経過しました

初めは着慣れなかった軍服に、少々慣れてきたところです



朝の日課となっている総帥へのご挨拶を終え、今わたしは南十字隊の部屋ではなく特殊部隊のお二人の部屋にいます

『特殊部隊』という物々しい部隊名に似合わず、ふかふかのクッションやペンギンのヌイグルミなど(全て神姫サイズです)が置いてあり、とても可愛らしいお部屋です

挨拶の後「この子拉致してくわよ~」の一言で、当の少佐に有無を言わせず連れてこられました

「…あの、わたしは何故ここに拉致…いえ、連れてこられたのでしょう?」

「ん~、気にしない気にしない!」

「…………」

連れて来られてからすでに30分が経過しています

その間ずっとBさんはウサギの形をしたクッションの上にあぐらをかいて座り、ニコニコしてわたしを眺め続けているだけですし

Dさんはデフォルメされたイルカの描かれた座布団の上に正座し、何も言わずにじっとわたしを見ているだけです

わたしはというと視線をあちこちにさまよわせ、つい先ほどわたし達の中央にあるかわいらしい丸テーブルに帰ってきたところです

座り心地の良いクッションが、逆に居づらさを際だたせているような気がします

「ん~…間が持たないかな?」

Bさんはそう言うと立ち上がり、どこかへ行ってしまいました

「アッサムで良いかなぁ? ダージリンにする~? あ、セイロンもあるよ?」

離れたところからBさんの声が聞こえてきました…内容からすると、紅茶の種類でしょうか?

「…えっ、あの…」

「緑茶がいい」

Bさんの声に返したのは意外にもDさんでした。朝の挨拶以外では初めて聞いたDさんの声です

「え~? フェリシエナったらまた緑茶?」

「…っ! リュミエラ!本名は非公開……っ!?」

聞き慣れない名前をBさんの声で聞こえてきたかと思えば、焦る様子のDさんもまた聞き慣れない名前を言い、慌てて口を噤みました

アウトです、完全にアウトです

最初のをサラリと流していれば「あぁ、特殊部隊のコードネームはいくつもあるんですね~」といった解釈を入れることができたかもしれなかったのですが、それを止めようとした言葉で完全に墓穴を掘ってしまってます







「…………」

「…………」

気まずい沈黙が辺りを支配しています

先程まではじっとわたしを見続けていたフェリシエナさん…もとい、Dさんの視線は今や床に下ろされたままです

「ありゃ、気まずい空気になってる」

声の聞こえた方を見ると、お盆にティーカップを三つ乗せたリュミエラさん…もとい、Bさんが立っていました

「貴女が発端です」と言いたいのですが、下手なことを言えば特殊部隊であるお二人は、躊躇なくわたしを『消す』ようなことも十分にありえますし……

「ま、いいや。これで落ち着こうか」

Bさんが丸テーブルに持ってきたお盆を置きました

「はい、一等兵ちゃん」

「あ、すみません」

Bさんが渡してくれたティーカップを受け取り、軽く冷ましてから口を付けました

芳醇な香りと爽やかな苦みが口の中に広がり、心が落ち着くような気がしました

「落ち着いた?…はい、フェリシエナ」

「…っ! ……まぁ、いいか……」

なおも本名を呼ぶBさんに、もはやあきらめたのかDさんはティーカップを受け取り、一口つけました

それにしてもティーカップに緑茶というのは少々違和感を感じてしまいますが、緑茶の堅苦しいイメージを払拭するほどの爽やかな味わいで……って

「なんで!?」

私はティーカップを渡されたので、ついつい自然な流れで口に運んでしまいました

まして、緑茶をいただいて「あ、おいしい」なんて感想まで持っていました

「ん~? どうしたの?」

「緑茶は苦手だったか?」

お二人は緑茶を飲む手を止めて、いきなり立ち上がったわたしを不思議そうに見ています

「なんでおいしいんですか!?」

本来神姫には食物を摂取できる機能なんて、特別な素体以外には存在しないはずです

確かに『ヂェリー』という神姫専用の飲料物はありますが、通常はそれ以外は摂取できないはずなんです

特に『味覚』は単純そうに思えて、実はありとあらゆる神経の中で、人工的に再現するのが最も難しいと言っても過言ではない神経です

それをわたしは極々自然に緑茶の味を表現していたではないですか!

「褒めてくれてるのかな?」

「やはりティーカップに緑茶がミスマッチだったか?」

今のわたしにはお二人が何を言っていても、それどころではありません。この『体』は未知の領域が多すぎます

やはり、わたしの数々の疑問を晴らすために、早急に少佐に聞きに行かないといけません

「……あ~、お茶請け忘れてきた」

「緑茶に洋菓子は合わない…私が持ってくる」

いやしかし、それで聞けるならこの一週間の間に聞くことができたはずです

だったら総帥にと思ったのですが、なんとなくあのお部屋には単独で入ってはいけないような気がしてならないんです。いや、入ることを禁じられているわけではないんですけどね

「何それ? 栗羊羹?」

「ちがう『栗鹿の子』だ」

「…『くりかのこ』?羊羹とどこが違うの?」

「…わからない…が、違うらしい」

あれ? そう言えばわたしはこの一週間何をしていたのでしょうか?

一日目は隊の規則や方針、何をするかなどを一日掛かりで説明を受けました

二日目から昨日まではこのビルの中を案内してもらっていました。人間にとっては小さなビルでも神姫にとっては10倍の広さになるので、一通り歩き回るだけでも一苦労です

「…あ、美味しいじゃない!」

「もう一個食べるか?」

「それじゃあ頂戴……一等兵ちゃんはいらないの? あたしが食べちゃって良い?」

「それはだめです」

考えなければならないことはありますけれど、それとこれとは別の問題です

先端が二股に分かれた楊枝で栗鹿の子を一口サイズに切って口に運びます

小豆のしつこくない甘さが後を引きます

「……美味しい」

先ほどの緑茶の苦みが良いアクセントになりお菓子の甘さが引き立ちます

しかし甘すぎず後口はさっぱりとしていて、まるで次の一口を誘っているようです

「好評みたいね」

「店主とみかげも喜ぶだろう」

しかし、神姫用のお菓子を作ろうと考えるなんて変わった方々です

「…もしかしてと思ったんだけど、一等兵ちゃんはその『体』について理解してないの?」

「んむぐっ!?」

不意打ちのように疑問の核心を突かれ、わたしはお菓子を喉に詰まらせてしまいました

「落ち着け、ほら」

「…あ、ありがとう…ございます」

Dさんに渡されたティーカップを受け取ると残っていたお茶を一気に飲み干し、わたしは一息つくことができました

「それで、さっきの続きなんだけど」

「あ、はい…実は、よく理解してません」

わたしはBさんの話を聞き逃すまいとテーブルから身を乗り出す勢いです

「あ~、えっと……説明が難しいなぁ」

Bさんは後頭部をガリガリと掻きながら、何か思案しているようです

というより、自分から話を振っておいて説明が難しいとかどういうことですか?

その横ではそんなBさんの事などお構いなしにDさんが通信機らしき機械を操作してます

「ん~……フェリシエナ! 説明!」

結局言葉が見つからなかったのか、Bさんは説明をDさんに丸投げしたみたいです

その言葉にDさんは通信機をポケットに戻し、お茶を一口飲みました

「……総帥に話を通した。これから三時間後、一時間だけ時間を割いていただける」

……はて? わたしの記憶が確かならば、総帥は13歳の子供のはずですが…そんな、時間単位でスケジュールが決まっているお方なのですか?

そもそも、13歳という若さで学校にも行かずに毎日家に居られるというのは……

はっ! まさかこれが『ひきこもり』や『登校拒否』というものなのですね!?

「…また一等兵ちゃんがトリップしたよ」

「若い内はよくあることだ」

親御さんも居られないようですし、自分の寂しさを紛らわせるのは神姫と自分達だけの世界を作ること

なんて…なんてことですか!

13歳という若さならば、まだまだ楽しいことが世界中に溢れている年頃ではありませんか!

それを自分だけの世界という薄暗い世界にこもってしまうなんて!

「……三時間ぐらいなら、潰せそうだね」

「さっきから声に出ていることを気付いてないんだろうか」

わたしのモノローグにお二人が何か言っているのはきっと気のせいです

「…総帥は、学校に行かなくてもいいのよ?」

「飛び級で大学まで行った挙げ句数件の各国の大学を梯子して、博士号まで取っているからな。もう教えて貰うことなどは存在しないらしい」

……………………なんですと?

フィクションですよね? そんなB級漫画みたいなトンデモ設定は現実には存在しないですよね?

あと他にも暗い過去があり、今はただ安息を生きたいだなんていうB級どころかC級に落ちるような設定なんて無いですよね?

「…………」

「…………」

あの…お二人とも?

なぜそんな暗い表情をして、わたしに目を合わせてくれないのですか?

冗談ですよね? というか冗談だと言って下さい!

「……」

「…それは、また違う機会に総帥から伺うといい」

決定的です、完全に決定的です

もう気のせいなんかじゃないです、冗談なんかじゃないです

これで総帥はC級漫画の主人公みたいな後ろ暗い過去を背負った超天才児という人物設定が確定しました

中学生が暇な授業中に考えた小説のような、厨二病設定が現実に存在しているだなんて・・・

「酷い言われようね」

「実際に体験してみればわかる…昔の、私たちのようにな」

どうやら、総帥と同時にお二人にも何かあったみたいです

もしや、少佐たちにも…?

しかしあえてわたしはその話を聞かないことにしました

なぜなら、『その時』の事を思い出してしまったのか、お二人の表情が悲しげだったからです

いつか…いつかわたしの『ココロ』がもっと成長したときに、お二人や総帥、少佐達が背負っている『過去』を、一緒に背負いたいと思いました、まる。























「……無理矢理良い話っぽくしめられた?」

「若い内は良くあることだ」

「お二人とも、あまりシリアスには行かない方向なんですから、深くつっこまないで下さいね」








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