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引きずり込む深海聖堂

ダゴンちゃん戦記




 それは、ありえない現象だった。
 フィールドは1VS1。
 敵は一体で、タイプは新型機であるテンタクルス型マリーセレス。
 こちらは現行最強の火力と装甲を誇る戦車型ルムメルティアだ。
 確かに言うまでも無く、索敵に優れた機種ではない。
 だがそれは、ルムメルティアもそのオーナーも重々承知。
 ヘッドユニットの発煙筒を肩に移植し、中身は高性能のセンサーに換装済みだ。
 流石に火器型やヴァッフェシリーズには及ばないにせよ、今まで索敵に困ったことは無い。

 そもそも彼女のスタイルは豪快な近接格闘を重視しつつも、センサーと大砲による遠距離精密砲撃もこなせるマルチアタッカーだ。
 防御は分厚い装甲に一任し、リソース(能力)は大半を格闘戦に注ぎ込む。
 遠距離では高性能なセンサーから得た情報で狙いの甘さを補いつつ、当たれば一撃と言い切れる3.5mm砲で一撃を警戒させ真に得意とする近接格闘の間合いへ誘い込む戦法を得意とする。
 敵からしてみれば厄介だろう。
 射撃に自信があっても、戦車型の装甲を貫ける火器は限られる。
 数を撃って攻撃力を稼ごうにも敵からの射撃は一撃当たれば終わりで、こちらは何十発も打ち込まねばならない。
 かと言って近接格闘に持ち込んでも腕力と装甲にモノを言わせた戦法に対処する方法が無い。
 言ってみれば、格ゲで言う所のスーパーアーマー状態が常時だ。
 しかも腕力は真鬼王以上。

 さて、攻略法を。
 と言われても大半のオーナーは困惑するだろう。
 それこそ基本性能として、彼女の装甲を打ち抜ける火力が備わっていないとどうしようもない。
 そして、彼女の装甲は重装甲で名高い戦車型のそれである。
 神姫によってはどう戦っても勝ち目が無いのだ。

 この戦法で彼女は中位ランクのトップクラスにまで上り詰めている。
 あと数戦で上位ランクに達し、更に上を目指す。
 その為に獲物を探していたが、既に彼女を知るオーナーが多くなり、対戦が滞り始めていた所だ。
 だからこそ、あまりポイントにならない中位に上がったばかりの新型からの対戦を受け入れたのだが…。

「そもそも『見つからない』と言うのは、どういう事でありますか!!」
『―――』

 宥めるマスターの声がするが、苛立ちは押さえられない。
 冷静にならねばいけないと分っていても、感情はそう簡単に制御できないのだ。

 なにしろ、そう。見つからないのだ。

 戦闘開始から既に10分。戦闘時間の三分の一が経過している。
 確かにフィールドは薄暗く、視界は全てに行き渡らない。
 だが障害物の数は多くなく、たとえ光学迷彩を使用したとしても発煙筒で作り出した結界の中では無意味だ。
 機体が存在する限り、それはどうしても煙を押しのける。
 更には煙の成分は容赦なく装甲表面に付着し、その迷彩精度を奪い、隠れる事など許さなくなる。
 仮にも上位に挑み、勝つつもりの神姫なのだ。
 カメレオン如きに苦戦など論外。
 搦め手など蹴散らして当然。
 負けるとすればより強い神姫のみだ。

 だが。

「見つからなければ勝てないのであります!!」
『―――』
「負けなければ良いと言う問題ではないのであります!! 格下相手に引き分けになればそれは敗北と大して変わらなく―――!!」

 それだ!!

「それが狙いでありますか!? 引き分けてポイントを稼ごうと?」

 天海のシステム上、勝った神姫は負けた神姫のポイントを奪う事が出来る。
 要するに勝てばランクアップ。
 負ければランクダウンと言う単純なシステムだ。
 これは、上位の神姫に勝てば大きくポイントが動き、下位の神姫に勝っても変動は少ない。
 下位の神姫にしてみれば、上位の神姫を相手に負けてもさして痛手ではなく、チャレンジが容易に出来る仕組みだ。
 勿論上位の神姫が下位の神姫を相手に負ける事を想定するなどありえない。
 上位の神姫が下位の神姫を相手にするのはハイリスク・ローリターンであるが、そもそも負ける要素が無いのだからリスクはゼロに近い。
 これがランクの差が縮まればそうでもなくなるが、その場合にはリスクとリターンのローハイも極僅かだ。

 だが、今回のように中位最高クラスの神姫と、中位最低クラスの神姫ならばその差は明白。
 負ければ大打撃だし、引き分けでも大きくポイントが動く。
 敵の狙いがその引き分けだとすれば、このような消極的な戦闘も頷ける。
 つまり敵は最初から勝負をする気が―――。

 べちゃ。

 何か落ちてきた。
 戦車型の頭の上に。

「むぐぅぅ、れありまふぅ!?」

 出番が残り少ない事を察してか、こんな状況でも律儀にキャラ立ては忘れない戦車ちゃん。
 そんな彼女の頭の上。
 否。
 頭を包み込むように鎮座したテンタクルス型神姫、マリーセレス。

「ふんぐー、であります!!」

 力づくで引っぺがして地面に叩きつけるが、まるで応える様子も無いマリーセレス。

「ちゃーお」

 なんて挨拶までしてくるが、戦場でその隙は命取りだ。
 シングルアクションで素早く3.5mm砲を構えると、そのまま接射!!

「まだまだぁ!! であります!!」

 砲身をパージし、3.5mm砲の基部にサブアームで用意しておいたパイルバンカーユニットを接続。
 砲煙の中に突っ込んでそのままトリガー!!

「トドメでありますぅ!!」

 最後はパイルバンカーも捨て去り、サブアームの手のひらを祈るように組んで頭上に振り上げる。

「どっせーい!! でありますよーっ!!」

 一発一発が必殺に値する威力の3連コンボだ。
 たとえガード状態の種型でもガードの上から削り殺す!!

「時間ばかりかかったでありますな」

 ふぅふぅ、と息を荒げながら最初の砲煙が晴れるのを待つ。
 と。

「奥歯から鼻の穴突っ込んで指ガタガタ言わせてやる~」

 煙の中から突き出してくるRPGが二本。

「え?」

 距離は至近。
 回避が間に合うようなタイミングではなく。
 そのまま吹き飛ばされる戦車型。
 と、その脚をつかまれ強引に引き寄せられる。

「コイツまだ生きて…。え?」
「本日のお天気は晴天、所により武装神姫が降るでしょう」

 発言もトンチンカンだが、それ以上に解せないのが敵の状態。
“あの”3連コンボを喰らったと言うのにほぼ無傷。
 精々装甲表面に焦げ目が付いている位で、パーツの欠損どころか目立った損傷すらない。

「貴様、何者でありますか!?」
「あたし?」

 くき、っと小首を傾げるテンタクルス型。

「ダゴンちゃん。……カタカナみっつでダゴンちゃん」
「そこは『通りすがりの武装神姫だ、覚えておけ!』って言う所であります!!」
「軍曹さんはよく分からないことを言う」
「じ、自分の階級まで知っているでありますか?」

 得体の知れない新型に、最早勝ち目が無い事を悟る戦車型。
 テンタクルス型の由来ともなっているスカート状の触手が、一本大きく振り上げられるのを見ても最早打つ手が無い。
 触手の先には長戦斧。

「ゲッゲーロ」
「軍曹って、ケロロ軍曹かぁーーーーーーーーーーっ!!」

 叫び終わるや否、振り下ろされた戦斧がその勝負に決着をつけた。
 敗北した戦車型が、最新鋭即ち“起動したての神姫”が僅か数日で下位クラスを突破したと言う事実に気づくのはこの後だった。


 さて、その十分後。


「嘘つきぃ~~~っ!!」
「ちょ、泣かないでよ人聞きの悪い!!」
 件のテンタクルス型神姫、ダゴンちゃんが、神姫センター内にあるショップのショーウィンドゥにへばりついていた。
 それはもうべったりと。
 テンタクルス型の触手の裏に増設された吸着機をフル活用し、ガラス面にペッタリ張り付いて、引き剥がそうとする少女に抗っている。
「買ってくれるって言ったのに、言ったのに~~~っ!!」
「そりゃ言ったけど!!」

 以下、回想シーンである。

「ちょっと、ダゴンちゃん。ちゃんと戦いなさいよ。チャンスなのよ勝てば丸儲け、負けても大して痛くないし」
「今日はお日柄が悪く天中殺の日です。主にますたーが」
「あたしがかい!?」
「それに。こうやって天井にへばりついてるの、好きかもですし~」
「戦えっつーの!!」
「んじゃ~、勝ったらご褒美下さいな」
「戦乙女型の武装をフルでとか言われても無理よ。何万も出せないわ」
「500円位です」
「まぁ、それなら」
「1000円位かもでしたが~」
「1000円までなら出します。勝ちなさい」
「頭の中でこーふん剤の特売ですぅ!!」
 喜色満面、真下の戦車型に向かって落ちてゆくダゴンちゃん。
「いつの間に移動してたのよ?」
「会話中に動くなと言われなかったのか!! 動くのは神姫で、動かないのは良い神姫だ~ぁ」
「あー、ホントなんでこんなキチガイ神姫になっちゃたのかしら」

 以上、回想終了。

「これ650円です~。1000円以下です~。お前のかーちゃんより安いです~ぅ!!」
「あたしもね、服やら武器やら防具ならやぶさかじゃないわよ。むしろ今日は頑張ったし漱石さん2人位ならお別れできる気分よ」
「やたっ!! 3個も買えるですか!?」
「“これ”は買わない」
「なんで~」
「あんたが買おうとしているのが『首輪』だからよ!!」

 非常にSMチックなデザインで、ご丁寧に鎖まで付いている。

「これをつけてご主人様こんなの恥ずかしい、って皆の前で言うのがついさっきからの夢だったのに~ぃ!!」
「捨てちまえ、そんな夢!!」
「それじゃぁあっちのボンテージでも良いですよ」
「あっちはもっとエロいでしょうが!! ……って嘘!? こんなのが1万もするの!?」
「その謎を解明するのだぁ」
「しない、って言うかお金無い」
「お財布の隠しポッケに困った時の諭吉さんが」
「なんで知ってるのよ、アンタ!?」
「お金大好き」
「人間はみんなアンタ以上にお金が好きよ!!」
「齧るの?」
「齧らんわい!!」
「しゃぶる?」
「しゃぶらん!!」
「舐める?」
「舐めんな!!」
「犯す?」
「おk―――、花も恥らうJCにナニ言わすんじゃこのエロ神姫!!」
「せっくす」
「言うかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「性別って英語」
「知ってるわよそんぐらい、脱ゆとり世代舐めんな!!」
「りぴーとあふたーみぃ“せっくす”」
「言えるかアホぉ!!」
「せっくす、せっくす!!」
「言わないわよ」
「せっくす、せっくす!!」
「……黙秘権を行使します」
「せっくす、せっくす!!」

 そろそろ周囲がザワついて来た。

「せっくす、せっくす!!」
「だぁー、もう!! せっくすせっくす連呼すんな恥ずかしいでしょうが!!」
「ぱぁ~っ」(満足げ)
「あ!!」

 かなりの大声で叫んでしまった。

「えっと、その」

 周囲の視線が刺さる刺さる。

「違うんですよ。ほら」

 あんな若い内からやーねー的な白い目の包囲網。

「これにはその、深い事情が」

 メール打ってるやつ複数確認。

「逃げるわよダゴンちゃん!!」
「やだ」

 逃走に移ろうとした手を引っ張るテンタクルス。
 その触手はいまだベッタリとガラスケースに密着中だ。

「買ってくれたら離れてあげます」
「あんたは~」
「せっくす、せっくす」
「分ったわよ、買う。買います。買うから黙っててぇ!!」

 こうしてダゴンちゃんは戦車型のみならず己がマスターにすら打ち勝ったのである。



 対戦成績
 引き摺りこむ深海聖堂:ダゴンちゃん。
 VS戦車型:あっしょー。特に記載する事もない10分間。実質1分でケリついたし。
 VS貴宮湊:しんしょー。流石にますたー超強敵。エロスに耐性があったらやばかった。



 ダゴンちゃん戦記・姦!!

「字間違った」

 ダゴンちゃん戦記・完!!





 テンタクルス型発売記念SS。
 続くかどうかは未定。

 しかしマリーセレス以上にラプティアスとアーティルの完成度が異常。
 テンタクルス型も充分以上に楽しんですがね。
 鷲&山猫はSS書きたいですが書くとアスカ以上の長編になりそう。

 マリーセレス買った勢いでSS書いたALCでした。






























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