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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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戦う神姫は好きですか
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 弥涼明日香(いすずあすか)が死んだ。
 死因は転落死。
 学校の屋上から、墜ちて、死んだ。

 自殺だと、警察は結論付けた。


アスカ・シンカロン01

~侵苛~



 子供の頃から3人一緒だった。
 物心付いた時には既に、明日香が傍に居るのが当然で…。
 それが失われるという事は、自分の3分の1が失われる事と何も変わらない。
 身体を3割えぐられて、生きている人間が居るだろうか?
 恵まれた体格を鍛え上げ、身長190にも届く肉体も、心も。
 それに耐えられるとは思えなかった。

 ならばきっと。
 この俺、神凪北斗(かんなぎほくと)も一緒に死んだのかもしれない……。

(少なくとも、明日香が生きていた時と同じ『オレ』では、ないよな……)
 溜息を吐いて部屋を見渡す。
 北斗以外誰も居ない部屋。
 3人揃って遊んで、笑って、下らない話に興じ、ケンカして……。
 そんな日常が染み付いた北斗の部屋。

 もう戻らない日常が残滓として残る部屋だった。



「―――北斗」
 部屋の戸を開けた少女が彼の名を呼ぶ。
「……ッ」
 その顔を見て、北斗はすぐに目を逸らす。
「何だよ、夜宵(やよい)」
「…………」
 夜宵は、無言のまま北斗の寝そべるベッドへ歩み寄る。
「まだ、姉さんの事…?」
「……」
 顔を覗き込む夜宵から目を逸らし、北斗は溜息で彼女に応える。
「お前は、もう平気なのかよ?」
「うん」
 夜宵は、強い。
「私が悲しんで居ても、姉さんは喜ばないと思うから」
「…オレは」
 まだ、夜宵の顔は見れない。

 そこにまだ、明日香の影が見えるから。

「あのさ、北斗も気分転換とかしなきゃダメだよ、ね?」
「そんな気分じゃないんだ」
 まるで不貞腐れたガキだ。
 そんな風に自嘲しながら、北斗は寝返りを打って夜宵に背を向ける。
「全くもう。そんな気分じゃないから気分転換するの!!」
 姉の死。
 それも自殺と言う死に方を、妹である夜宵がどう受け止めたのか?
 彼女の声には強さがあった。
「ねえ、パール。貴女もそう思うでしょ?」
「はイ、夜宵」
 え?
 不意に聞こえた少女の声に、北斗は思わず振り向いた。
「じゃーん」
 満面の笑顔で差し伸べられた夜宵の掌に、小さな少女が座っていた。
「…あ」
「んふふ~、武装神姫のパールちゃんです。ほら、挨拶挨拶」
「悪魔型MMS/wh。『パール』と申しまス。よろしくお願いいたしまス北斗サマ」
 パールと名乗った白い悪魔型神姫は、そう言って深々と頭を下げる。
「あはは、サマ付けなんか要らないよ。こんな筋肉馬鹿、呼び捨てで充分」
「…お前な」
 顔の前で手をパタパタやりながら笑う夜宵を睨みつける。
「…あ」
「…ん」
 目が合い、逸らす。
(…)
 悟られたと思う。
 まだ、夜宵の中に明日香を見ていた事を。
「…では、北斗とお呼びしまス」
「そ、そうね。変に畏まるより、気楽な方が北斗も良いでしょ?」
「…そう、だな」
 確かに、サマ付けなど柄ではない。
「ねえ、北斗も武装神姫、やろうよ?」
「オレ、が?」
 どんな物かはある程度知っている。
 全高15cmの少女型ロボットに武装を施し、戦わせる一種のゲームだ。
「北斗もさ、傍に誰か居た方が気が紛れるんじゃない?」
 だから、夜宵は神姫を買ったのか……。
 そう理解しつつも、それで明日香の居た場所を埋めてしまって良いのだろうか?
 そんな思いが北斗に即答させる事を躊躇わせた。
「ノーマルの悪魔型でも買ってさ、あたしのパールとお揃いにするのもいいよ、ね?」
「…その内、気が向いたら、な」
「……」
 夜宵が消沈するのが分かる。
 生まれた時から傍にいる幼馴染だ。
 顔を見なくても、それ位は分かる。
 お互いに。
「ごめん。あたしが居ない方が忘れられるよね?」
 夜宵が立ち上がる気配。
「…悪い。…本当に、気が向いたら神姫やってみるかも知れない」
「うん」
「その時は、相手頼むわ」
「うん」
 夜宵の返事は、一度目よりも遠ざかっていた。
「じゃあ、また来るから…」
「ああ」
 扉の閉まる音。

 それが、途中で止まった。

「もう、姉さんは居ないんだから、ね?」
 夜宵がどんなつもりでそう言ったのかは分からない。
 ただ…。

 少しだけ気になって、窓から外を見る。
 夜宵と、もう居ない明日香の家は斜向い。
 神凪家の門を出た夜宵が弥涼家の門をくぐるのが見えた。

 その後姿は、紛れも無く明日香と同じもの。

「…別人、だ。…夜宵は、明日香じゃない」
 口に出して確認しなければ、忘れてしまいそうだった。

 明日香と夜宵は、一卵性双生児。
 双子。だった。






全15~6話話予定です。




































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