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武装神姫のリン
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クラブハンド・フォートブラッグ
ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
ウサギのナミダ
アスカ・シンカロン
引きこもりと神姫
キズナのキセキ
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えむえむえす ~My marriage story~

2014年

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デュアル・マインド
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悪魔に憑かれた微駄男
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えむえむえす ~My marriage story~

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深み填りと這上姫
キズナのキセキ
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類は神姫を呼ぶ
浸食機械
引きこもりと神姫
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白濁!? 阪高神姫部
白い英雄を喰う黒い女神
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戦うことを忘れた武装神姫
Gene Less
The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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せつなの武装神姫
双子神姫
鋼の心 ~Eisen Herz~
犬子さんの土下座ライフ。
狛犬はうりん劇場
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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妄想神姫
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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クラブハンド・フォートブラッグ
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ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
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さて、お年玉も手に入れた今日この頃。
しかし毎度ながら、ウチのお年玉はちと景気よく出しすぎだと思う。具体的な数字は言わないが。

んでもって、昨日僕は久しぶりに神姫と無縁な一日を過ごした。
……しかしねぇ。


「うわ。お前、これだけしか持ってないのか!? 貧乏性だな」
「それほど必要ないからな」
そう、朝から兄がやかましい。
ていうかエアパスタするほどの重症人に言われたくない。

「つーかさ、お前の神姫鳥子だろ? 武装はどうした?」
「ちとした騒動で全壊した」


詳しくは無頼11を参照。


「いや、買い換えれよ」
「使わないから必要ない」
「それじゃ武装神姫の意味ないだろ」
「ユーザー全てが武闘派じゃない。それに、オフィシャル武装だけという決まりなんてない」
「わかってないなぁ! 絶対不変の「公式」の称号を持つ武器で勝ってこそ、強い神姫のオーナーと言えるんだ」

おお、熱い熱い。
だがその発想は変な所も多い。


「そんなの僕には関係ない。僕はヒカルの好きな時に連れて行ってやってるし、ジーナスは元から論外。オフィシャルバトルなんかにゃ興味ないし」
「……つまんねー奴だな、オイ」
「くどいよ。いくら何でも弟が自分と同じ考えするなんて幻想、考えない方がいい。漫画じゃあるまいし」
「たは……」


言ってやった。ざまあみろ。


「だいたい、人の物色しっぱなしで自分の見せようとしねぇじゃんかよ?」
「お? 遂にそこに触れたな? フッフッフッ……w」

うわ怪しい。
さては余程自信があるのだろう。


ピリピリピリピリピリピリピリピリ


内線電話が鳴った。出たらやはり母だった。
内容は……

「兄ちゃん、お母さんが呼んでる」
「これからがいいところなのに、何なんだ?」
兄はすぐさま下に降りていった。


チャンスありがとう、お母さん。
僕は即座に支度し、家を出た。



~・~・~・~・~・~・~


「……寒いな」
薄く積もった雪が、その思考を煽っている。
風間や一深はそれぞれ祖父祖母の家に行くとか行ってたし、光一は北海道での冬季スポーツ大会に出るとか言ってたな。

「……つまらないなオイ」
いつもならヒカルが話し相手になってくれるからな。
さっさと迎えに行こう。



~・~・~・~・~・~・~



………。


これは……どう言えばいいのだろう。

「先回りして言っておくけど、これの文句は君のお母さんに言うべきだ」
長瀬さんへの個人的依頼と聞いた時点で、どうなってるかは予想してたけどさ。

「お前、本当にヒカルか?」
「……正直、自信持てない」
最早ヒカルとしての面影は、元からあるデフォルメされたアホ毛しかなかった。
これを鳥子と一目でわかる奴出てこい、何も当たらんが。


「これ請求書、渡しといてくれ」
……なんですか、フルセット二つ買えるんですが。
ずいぶん価値が上がったな、ヒカル。
ていうかなんで死んだ魚のような目をしているんだお前。

「ふ……ふふ。腰がガクガクしてる……よぉ……」
「何あったオイ」
「少し「動作チェック」をしてあげただけなのに、疲れやすいのねぇ」
ジュラーヴリクがサラリと答えた。
「その先は言わなくていい」

なんという百合、なんという性的暴力。
違う意味で腰砕けになってやがる。


「ジュラはともかく、通常の動作チェックは済ませてある。すぐにでもバトルができるぞ?」
「今までの稼動データを反映させて調整してありますので、かなりの反応速度が出ますよ」
他二人が説明、反応速度なんて本人にしかわからんて。

「ヒカル、どうする?」
「今は少しでも早くジュラーヴリクから離れたい……orz」
「ふふ。嫌われたものね」
クールに振る舞っても、マイナス面は消せないぞ。



~・~・~・~・~・~・~



とりあえず、二階・フリー対戦スペースにあるテーブルの一つを占有した。
「さて。どうするかな?」
「ごめん。わたし自身よく解らなくて……」
「元気がないぞ、らしくない」
「ごめん」
「……外観だけじゃなく内面まで少し変わっちまったみたいだな」
これだけは恨むぜお母さん。
元気のないヒカルはしっくりこない。


「あら。彩聞君、久しぶりですね」
声のした方向を振り返ると、零牙を肩に乗せた氷男先輩がいた。
「先輩、そのカッコは?」
今回の先輩はいつもと違う。
体に完全フィットしたライダースーツに革ジャンを羽織っている。
正直、エロカッコいいと言うべきか。

けしからん。実にけしからん。
肉体的な先輩もなかなかだが、マンガ的スレンダーな一深だったら理性が飛びかけかねない。


……色々と自重しろ自分。
「ふふ。男の子として普通の反応ですよ♪」
心を読まないでください。

「オートバイが趣味なのですよ。まぁ、こういう休みの日しか乗らさせて貰えませんけど」
「へぇ……意外だ」
まあ、何かと色々不明確な先輩だから、まだ普通か。

「そちらは……ヒカルか。」
今度は零牙が声を出した。
「……久しぶり」
「ふぅん……。主」

零牙は一瞬考える素振りを見せると
「一つ、ヒカルと軽く手合わせしたいのだが。」
そう言った。








「本気で掛かるぞ、心構えはいいか?」
「本当にやるの? なんで」
何もない真っ白いフィールドの中央に、零牙とヒカルは立っていた。

「覚えているか? 昨年の事を。」
「えーっ……と」
「お主が我と知り合ってから間も無く、お主のマスターは主に手合わせを申し込んだ。マスター氏にとっては気軽に練習をさせたかったのだろうな。」
「……」
「まぁその時の約束は、我の破損で果たされなかったがな。

……今がその時と言えよう?
お主の全てが初期状態と大差無くなっている今が。」
「……」

手にした刃無しの片刃剣をヒカルに向けた。
「……行くぞ、ヒカル。」


瞬間、目にも留まらぬ速さで目前まで迫り、突きを繰り出した。
「……!?」
反射的に左にステップし直撃を避けるが、ジャケットの右肩が丸ごと吹き飛んだ。
「速い」
突きに繋げて横に振り回された剣が脇腹に直撃し、またジャケットの一部が吹き飛んだ。
「痛…ッ!」

「どうした? 反撃しなければその内大打撃を喰らう事になるぞ?」
「クッ……!」



~・~・~・~・~・~・~



「先輩、お茶でsのわっ!?」
「ありがとうございます。……どうしましたか?」
「いやどうしましたかって……胸元開きすぎ、しかもノーブラ」
「ヌーブラ着用ですから心配しなくて大丈夫ですよ?」
「……年頃なのに羞恥心と言うのがないのか……?」

こんなやり取りはともかくとして。

「それにしてはヒカルのやつ、零牙の攻撃にビクともしませんね」
「基礎的な素体強度が上がっているのと、ヒカルさん自身が本能的に直撃を避けているようですね」
「と、いうと?」

聖憐、茶を一口飲んでから続ける。
「今までの数少ない戦闘経験から、回避行動の最適化を行っていて、直感的に攻撃針路を読んで最低限の動きで深刻なダメージを避けている。と言った感じでしょうか」
「そんなバカな」
「零牙の目利きが正しければ、彼女はかなりの適応力と洞察力、そして観察眼を持っています。
……まぁ主人公補正が大分掛かっていますね」
「メタ発言自重」
「失礼。
……ヒカルさん自身、それを自覚しておらず、自然と馴染んでしまうみたいですね」


形人はそれを聞き、首を傾げる。
「ふーん……言われてみれば、そういう気がしないでもないですね」
「問題点は、意識上では相手の動きをある程度読めても、躯(からだ)がそれに追いついていなかったと言う事ですね。だからこそ、今戸惑っている」
「え?」
形人、聖憐の方に振り返る。

「スペック表を読ませて頂きましたが」
そう言うと、本来請求書と纏めて仕舞った筈のスペックデータ表をちらつかせ、形人に返却した。
「いつの間に」
「ふふ。スペック自体、ヒカルさんは平均的なカスタム神姫の上を行っています。中でも突出しているのは、身体の反応速度。これは零牙より速いですね」
「具体的には?」
「通常の神姫の0.5倍ぐらいですかね。
しかし最大の問題点は、馴れない新しい躯故に、自らのスペックを把握していないと言う事です。
それに対する不安から、今回の様に弱気へと追い込んでいるのでしょう」


「……んー?」
根本的な所が分からず、また首を傾げた。


「本題ですが、ヒカルさんは自分自身を過小評価しているのではないでしょうか?」
「何です?、それ」
「彩聞君は、確か応援される事が苦手でしたね?」
「ええ。……期待は重いので背負いたくないんです」
「ヒカルさんも同じなんですよ。
自分に自信が持てないから、「ネボスケ」と言う妙な自称をしているし、あまりやる気を見せなかったりしている訳です。
彼女は、隠し方が下手なんですね」


対戦筐体の方を見る。

「それじゃ、零牙はヒカル自身が自分の実力に気付くようにしてるワケですかね?」
「はい♪ 他人から言っても煽てられていると思ってしまうので。言わば「百聞は一見に如かず」ですね」
「それは微妙に違うと思います」



~・~・~・~・~・~・~



「……ッ……ゥ……!」
避けてばかりでは勝てる筈もなく、ヒカルのダメージは蓄積していった。
とはいえ、素体に損傷はほとんどない。ジャケットの破損と、新たに備えられた人工皮膚によって、衝撃が直接的な打撃にならないようになっているのだ。

「ヘタレめ……。その額を割って根性を叩き直してやる。」

今、ヒカルの目には目前まで近づき、剣を振り下ろそうとする零牙の姿が映った。
気のせいか、その瞬間がスローモーションで見えた。

どうせ間に合わない。
ダメ元で手を伸ばした時、彼女自身が驚く事となった。




手の平同士が合わさる。間には金属棒。




「……ふぅん。」
「えー……っ!?」


白刃取り。


「(間にあった!?)」
次の瞬間剣ごと振り回され、剣を掴んだまま空高く打ち上げられた。
しかし、掴んだままの剣を放り捨て、体勢を立て直し着地。
「(速い)」
相手に向かって走り出す。
「(思った通りに動いてくれる)」

このほんの僅かの出来事で、ヒカルは「ふっきれた」。


右ストレート。
零牙はひらりと避ける。
続けて右回し蹴り、これは手で受け止められた。
右足を掴まれた状態でジャンプ、左足でキック。顔を逸れヘッドギアに命中した。
右足に力を込め、手を振り解き前にジャンプ。頭上で連続キックをくり出すも、次々と受け止められ通ったのは一発のみ。
「ヒカル、こんなキックは誰に習った?」
「ミト王子から!」
古いよ、オイ。


互いに跳躍し距離を取る。
ヒカルの防御ジャケットはただのボロ切れとなっているのに対し、流石というか零牙のアーマーには一切傷がついていない。
これはヒカルの反撃が少々遅すぎたのもあるが。

「(一発が弱いなら……手数を多くするか急所狙いか)」
犬型装備はかなりの割合で、急所となる箇所が無防備である。
顔……腹……大腿。
しかし、零牙ならこれらの箇所を的確に防御するであろう。

「(武器同士ならなんとかなりそうだけど、お互いステゴロだからなぁ)」
もはや服としてすら機能していないジャケットを破り捨てる。
見据える先は……零牙の瞳。


「ふぅん……、いい目をしているな。」
零牙の一言が合図となった。
二人は同時に走り出す。互いに相手以外は見えていなかった。



二人が交差する瞬間




ビーッ




試合終了のブザーが鳴った。
【draw】


「……拍子抜け」
寸前で止まったヒカルは、思わず脱力した。
「せっかくやる気が出てきたのに」
そんな事を呟くヒカルの額を、零牙は軽く小突いた。
「あいたっ」

「ようやく、自信が持てたようだな?」
軽く問い。
「……うん」
軽く答える。


が。


「なんか今回の零牙、かませ犬みたい」
「ふおっ!?」
純粋な心境で発せられたのだが、明らかに失礼な発言にコケた零牙だった。







「どうでしたか? かませ犬の気分は」
「主まで……、止めてください。」
形人が店を後にした頃、二人は話し始めた。

「しかし、ヒカルが我とほぼ互角に格闘戦を行ったのは事実です。」
「ですね。今回の件で自信を付けた以上、公式リーグに参戦した場合……」
「充分強敵になりえる、ですね?」
「ええ。セカンド級(クラス)の壁は高く厚いですが、持ち前の適応力その他でどうにかしてしまうでしょうね」


スーツのファスナーを上げる。

「まぁ、そんな先の話は寝る前に考えるとして、この後はどこにいきましょうか?」
「武蔵野に良さそうなMMSショップがオープンしたとの事です。行って見ますか?」
「決まりですね」

この二人もまた、マイペースである。



~・~・~・~・~・~・~



「本当に大丈夫か、ヒカル」
「……さあ? いつもと調子違うけど、大丈夫じゃないかな?」
「そうか。……あの後予定通り兄貴が来たんだが」
「ん?」
首を傾げるヒカル。ちなみにハンカチをマントのように羽織っている。
「実はかなりの戦闘狂らしくてな、しきりに対戦したがってる」
「ジーナスは?」
「まだ帰ってきてない」
メールによると、定番の正月賭博で大儲けしているらしい。

「……いいんじゃない?」
「ん? 対戦オーケー?」
「うん。でも明日だね」
「まぁな」


……本当にいいのかなぁ?









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