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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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武装神姫のリン
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バトル用ポット内バーチャルフィールド。神姫バトルは通常、この仮想空間で行われています。主な理由は三つ。
神姫の武装には通常では再現が難しい、もしくは不可能な性能を持つ物も多く存在します。一つはそれらを余す事無く再現する為。
二つ目は空間的な制限を無くす為。いくら神姫が小さいとはいえ、実際に広大なフィールドを作るには限度があります。だからといって狭いフィールドでは機動力や防御力で有利不利の差が出すぎてしまい、戦略性が皆無になってしまいます。加えて、バーチャルであれば平原や山脈地帯、果ては海中や宇宙空間など、様々なフィールドを再現し、より幅広いバトルが行えるといった利点もあるからです。
そして三つ目は、神姫の破損、事故を防ぐ為。戦いの中であれば、それらのリスクは常に伴います。が、修理や補修等の金銭的負担は決して軽いモノではありません。更に、もしも愛情を込めて育てた神姫が壊れて、死んでしまったら。友として、家族として、愛玩用として、神姫を購入する理由は人それぞれでしょうが、多くの人は嘆き、哀しむ事と思います。
そういった精神面での不安要素を取り払い、誰でも気軽にバトルに参加出来るように。これが一番大きな理由になります。

今私が立っているのはビルや住宅が立ち並ぶ市街地。ここが今回のバトルフィールドのようです。
『こっちのレーダーには反応無し。どうだ凛?相手見えるか?』
凛、というのは私の名前。私のマスター、新藤隼人さんが付けてくれました。
マスターがどんな方なのか、私はまだよく知りません。なにしろ起動してから、まだ10分程しかたっていないのですから。しかし私はここに、バトルフィールドに立っています。
これは少なからずリスクを伴う行動であり、通常であれば避けるべきなのでしょう。たとえマスターの命令であったとしても、自身に危険が及ぶような場合であれば、拒絶することも可能なのです。けれど私は、それをしませんでした。
「いえ、こちらもまだ確認出来ません」
『気を付けろよ。出来れば先に見付けて、一気に決めちまいたいからな。相手の距離に持ち込まれるとやっかいだ』
「先手必勝、というワケですね?」
『そーゆーこと』
初めてのバトル、しかも全く準備など整っていません。
けれど私のAIは、不安を感じてはいませんでした。
『九時方向に反応!凛!来るぞ!』
「はいっ!」
指示された方向に向きなおし、重ランチャー砲「蓬莱」を構えます。初めて扱う武装ですが、あらかじめ入力されているデータが自然に私の体を動かしました。
するとすぐ私の視界にも、一直線に向かってくる相手のツガルタイプが飛込んできました。AIの予測演算が、また急速に稼働を始めます。人間に例えるなら心拍数の上昇、及び発汗とでも言った所でしょうか。つまりは気が高ぶり、高揚しているのです。
先程マスターにバトルのことを告げられた時から、ずっとこの状態続いていました。リスクなど関係ない。私は、戦えることがとても嬉しかったのです。わくわくして仕方がありませんでした。
「さあ、行きますよ!見ててくださいマスター!」
視認したツガルに向かってまず一撃。が、軽々と回避されてしまいます。
『狙うな!撃ちまくれ!』
マスターの声に従い、続け様に連射。しかしこれも回避。相手は尚も接近しつつ、二丁のハンドガンで反撃に出ました。この距離なら防御?それとも迎撃を?
『後ろに跳べ!』
とっさに一歩、二歩とバックステップ。蹴った地面が礫を散らしながらえぐられ、私の足元には無数の弾痕が刻まれました。
ふと視線を上げると、すでに目の前に彼女の姿がありました。すれちがう瞬間、ニヤリと不敵な笑みを浮かべる彼女。
「へ~ぇ、今の避けるんだ。初めてにしてはやるじゃない?」
彼女は急上昇すると、こちらに向き直ります。挑発的で、それでいてどこか余裕を漂わせていました。確かにかなりの機動力の上に、ずいぶん戦い慣れているようです。
しかし驚いたのはマスター、隼人さんです。彼もバトルは初めてのハズなのに、緊張や畏縮はないのでしょうか。あの急場での的確な指示は心強い限りです。
「言っておくけど手加減はしないからね?恨まないでよ」
「ご心配なく。そのどちらも必要ありませんから」
「言ってくれるじゃない!それじゃ、そろそろホンキ出しちゃうんだから!」
空になったハンドガンを投げ捨て、彼女は更に急上昇。長距離用ライフルを構え、上空からの狙撃。
私は建物の陰に逃げ込みますが、相手は飛行型。自在に飛び回る彼女からは逃げ切れません。
『凛、反撃だ!こいつ使え!』
マスターから指示と共にリング形の投摘武装、棘輪が転送されてきます。
「で、ですがこの距離では!」
『いいから、投げろ!』
棘輪は本来近、中距離武装。距離がある上に高機動型である相手に命中するとは思えません。しかし、今話している間にも狙撃は続けられています。ここはやってみるしかないようです。
「はああっ!」
右、左と続け様に投摘。投げつけた二つの棘輪は大きく弧を描き、左右から挟みこむように彼女めがけて飛んで行きます。
「こんなモノ、私に当たると思った!?」
彼女は急速に後退、棘輪は虚空を切るだけに終わります。
しかし私の手には既に次の武装、蓬莱が転送されていました。
『今だ!撃てぇ!』
「はいっ!」
回避運動直後の、一瞬バランスを失う瞬間。その瞬間を狙った一撃。いかに彼女が高機動型とはいえ、続け様の緊急回避は不可能のハズです。
「しまっ……きゃあ!」
直撃した弾丸は衝撃によって炸裂し、彼女の体が爆炎に包まれます。
『よっしゃあ!』
マスターの興奮した声が聞こえてきした。私の様にデータがある訳でもないというのに、見事に武装を使い分けるものです。直感的な感覚とでもいうのでしょうか。マスターには、潜在的なバトルの才能があるのかもしれません。
『さーて、思い通りにさせてくれるのはここまでだろーな。凛、気ぃ引き締めろよ。こっから本番だ』
たしかに、このまま勝たせてもらえる相手ではないでしょう。私は未だ爆煙の中にいる彼女を見据えて答えます。
「まかせてください。私も、やっと体が慣れてきたトコロですし」
ちょっとだけ強がってみました。気を抜くと不安になってしまいそうなので、気持ちを奮い立たせる為にも。
『へっ、言うじゃねーか。んじゃ、ぶちのめしてやろうぜ!』
「はいっ!」







「やってくれるじゃない」
すぐ反撃に転じてくると思いましたが、彼女は爆煙が晴れてもなかなか動きませんでした。もっとも、その理由を私はすぐに知ることになるのですが。
「でももう終わり。あたしの勝ちよ。レインディア!」
そう叫んだ彼女のアーマーが、全てパージされていきます。
『なんだ!?』
「これは……バトルモードです!」
バトルモード、ある特定の武装に組み込まれたシステムです。攻撃や防御、回避行動をとる度にエネルギーが蓄積され、それが一定値を超える事で発動。一定時間ではありますが、特殊な変形や強力な必殺技が使用可能になるのです。
彼女の場合は武装の組み替えによる変形。パージされたアーマーが組み合わさり、小型の戦闘機のような姿へと変化しました。
『変形!?ちっ、撃――』
「遅い!」
マスターが言い終わるより早く、私の体は弾き飛ばされていました。
「ぐっ!」
単純な体当たり。しかし速い!さっきまでとはケタ違いのスピードです。
「くっ!蓬莱!」
砲撃での反撃を試みますが、動きを捉えることが出来ません。
『凛!一旦退け!立て直すぞ!』
「逃がすと思うの?言ったでしょ、もう終わりだって!」
彼女は迂回して距離を離すと、地を這うように低空飛行、超スピードで突撃してきます。このままでは直撃!上に逃れるしか……
『跳ぶな!ガード!』
「!?」
ジャンプして回避しようとした私を、マスターの声が制止します。驚いて体勢を崩した私は、とっさに左手を差し出すのが精一杯でした。幸運にもその左手が防御の形となり、レインディアの一撃は直撃にはならなかったのですが。
しかし攻撃を受けた左手のアーマーは砕かれ、私自身もダメージは避けられませんでした。
「うわああああっ!」
「おっと、跳ばない?命拾いしたじゃない。ま、どの道もう決まりよね」
地に伏せる私を見下ろし、呟く彼女。一体何を言っているのでしょう?それより、マスターは何故……
『…ん……凛!聞こえるか!?』
思考に沈んだ私を、マスターの声が呼び戻しました。
「マス……ター……くっ」
『大丈夫、じゃなさそうだな……凛、まだやれるか?』
「ええ、なんとか……」
とは言ったものの、左手のアーマー、拳狼を失った上にこのダメージ。かなりマズイ状態です。
『よし、とりあえず逃げんぞ』
そう言って再び転送されてきたのは蓬莱。先程から一度も命中していない武装でした。
「しかしマスター!彼女のあのスピードでは、とても捉えられません!」
『撃つのはアイツじゃないよ。……だ』
「……へ?」
今なんと仰いましたか?この方は。
「さあ!これで止めよ!」
などと考えている間に、再び彼女が突攻してきました。
『来るぞ!いいから俺を信用しろ!』
ああー、もう。こうなれば仕方がありません。マスターの言葉を信じて、私は蓬莱の狙いを定めます。
「だーーーっ!」
砲撃。それは彼女ではなく、私の足元へと向けたもの。そして直後に襲う衝撃。
「な!?」
その一撃がもたらしたのは、一面を覆う爆煙と粉塵。当然自身へのダメージも小さくありませんでしたが、それは身を隠すには十分なものでした。
この隙に、戦略的撤退です。








「はぁ……はぁ……」
『大丈夫か?』
先程の粉塵により、一旦は窮地を逃れることが出来ました。しかし、依然状況は不利なままです。
「……あの、マスター?」
『ん?』
私は堪えきれずに、抱えていた疑問をぶつけてみました。
「……先程の攻撃の時、『跳ぶな』と仰いましたよね?理由を聞いてもよろしいでしょうか?」
私には、どうしてもわからなかったのです。何故みすみすダメージを受けるような命令をしたのか。空中へ逃れた方が賢明だったのではないか、と。
『……アイツがなんでわざわざあんな低空飛行してたと思う?』
「低空飛行の理由……ですか?」
先程の光景を思い返し、質問の意図を探ります。地を這うような低空飛行で向かってきた彼女。私が地面に立っていたから、ではないのでしょうか?
『あれを回避するにはどうするか。お前もやろうとしたけど、上に跳ぶしかないだろうな。あのスピードじゃあ、左右には逃げ切れないだろうし。でも、あそこで跳んだらどうなるか?』
「あそこで、跳んでいたら……あ」
『こっちは空中じゃ身動きとれないからな。それじゃいい的だ、狙い撃ちされちまう』
命拾いしたじゃない――あの台詞はそういう事だったのでしょう。確かに、もしも空中で捉えられてしまえば、逃れる術はありません。
『ヤバイって思った時にはもう遅かった。とっさにはあれしか思い付かなかったんだ』
「マスター、私……すみませんでした」
一瞬とはいえ、マスターの判断を疑ってしまいました。神姫とマスター、互いの信頼なくして勝利は有り得ないというのに。
『凛が謝ることないだろ?俺こそごめんな、うまく指示出来なくて。……それより、ホントに大丈夫か?これじゃ、ダメでもしょうがない、かもな』
「そんなことありません!」
私は、思わず叫んでいました。何がそうさせるのかはわかりません。しかし、私の中の「何か」が叫ぶのです。ダメなんかじゃない。まだ、まだ終わってなんかいないと。
「しょうがない、なんてことはありません!たとえどんな理由であれ、『負けてもいい勝負』なんて、『仕方のない事』なんてないんです!だから、きっとこの試合にだって勝ちます!勝ってみせます!」
負けたくない。逃げたくない。どんな状況であろうと諦めたくない。私の中で燃え上がる何か。きっと人は、それをこう呼ぶのでしょう。『闘志』と。
『そうか……そうだな。ああ、そうだ!負けねぇ!負けたくねぇ!だったら勝つしかねぇ!だよな、凛!』
「はい、マスター!」
『隼人、だ』
「はい?」
『マスター、なんて堅苦しいだろ?俺達は相棒なんだ、隼人でいいよ、凛』
「隼人……」
小さく呟いてみます。隼人、マスターの名前。『マスター』じゃなくて『隼人』。なんだか、胸が暖かくなってきます。何故でしょう?
「隼人、隼人!はい、行きましょう!一緒に!」
『おう!……なんか、まだ照れ臭いかも』
「いいじゃないですか。『相棒』なんでしょう?私達」
そうです、私も隼人も、お互いが共にいる限り絶対に最後まで諦めません。さあ、勝負はまだこれからです!




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