芽衣のストーカー事件から2ヶ月程経った8月のある日の夜の神姫センター、応接室の一室で密談が行われていた。
「―――と言う訳でして、ぜひともお願いしたいのです」
神姫センターの企画スタッフにお願いされる。クロエとエリアーデ
「お話は分かりました。でも私たちで良いのでしょうか?」
「是非に、と言うよりもエリアーデさん以外に適役がいないのです」
そうまで言われてしまえば断る理由がない。と言うよりも元々断る理由がない。あとはエリアーデの返事だが、
「まぁそこまで言うのでしたら仕方がありませんわ、お受けいたします。ですわよね?クロエ」
「と言うことなのでそのお話受けさせていただきます」
「良かったです。それでは細かいところのお話をさせていただきます」
密談は続き、夜は更けていく
「―――と言う訳でして、ぜひともお願いしたいのです」
神姫センターの企画スタッフにお願いされる。クロエとエリアーデ
「お話は分かりました。でも私たちで良いのでしょうか?」
「是非に、と言うよりもエリアーデさん以外に適役がいないのです」
そうまで言われてしまえば断る理由がない。と言うよりも元々断る理由がない。あとはエリアーデの返事だが、
「まぁそこまで言うのでしたら仕方がありませんわ、お受けいたします。ですわよね?クロエ」
「と言うことなのでそのお話受けさせていただきます」
「良かったです。それでは細かいところのお話をさせていただきます」
密談は続き、夜は更けていく
季節は移り変わり秋、四連休初日の神姫センター、中ではコウモリやガイコツなどのおどろおどろしい様々な飾りが雰囲気を醸し出す。全てはある神姫大型イベントを盛り上げるためである。
イベントホールには百人を超える神姫とそのオーナーがひしめきあっていた。
急に照明が落ち、盛大なドラムロールと共にステージ中央の一か所にスポットライトが当たる。そこには一人の魔女の恰好をした女性がマイクを握り立っていた。
「皆様!お待ちかねの大イベント、ハロウィンパーティーの開催です!」
湧き上がる歓声、熱気の渦に会場が包まれる。
「さて、今回のイベント、ハロウィンパーティーでは休日三日間を使った大イベントです。皆様、準備はよろしいですか?」
会場内のボルテージがぐんぐん上がっていく。
「それでは!初日である今日はバーチャルフィールドを使ってのダンジョンに挑んでいただきます!このダンジョンでは時間以内に最深部まで到達する事でクリアとし、到達者には明日の二日目に参加するチケットを進呈!!当然ダンジョン内にはトラップやモンスターがおりこれを倒しながら進んでいくわけです。更に中では参加者同士が会うこともあるでしょう、そこで協力して進むも良し、倒すも良し、クリア条件はただ一つ先に最深部までたどり着くこと、しかし!参加人数の半数に達した時点でたとえ時間内だとしても終了とさせていただきます」
イベントホールには百人を超える神姫とそのオーナーがひしめきあっていた。
急に照明が落ち、盛大なドラムロールと共にステージ中央の一か所にスポットライトが当たる。そこには一人の魔女の恰好をした女性がマイクを握り立っていた。
「皆様!お待ちかねの大イベント、ハロウィンパーティーの開催です!」
湧き上がる歓声、熱気の渦に会場が包まれる。
「さて、今回のイベント、ハロウィンパーティーでは休日三日間を使った大イベントです。皆様、準備はよろしいですか?」
会場内のボルテージがぐんぐん上がっていく。
「それでは!初日である今日はバーチャルフィールドを使ってのダンジョンに挑んでいただきます!このダンジョンでは時間以内に最深部まで到達する事でクリアとし、到達者には明日の二日目に参加するチケットを進呈!!当然ダンジョン内にはトラップやモンスターがおりこれを倒しながら進んでいくわけです。更に中では参加者同士が会うこともあるでしょう、そこで協力して進むも良し、倒すも良し、クリア条件はただ一つ先に最深部までたどり着くこと、しかし!参加人数の半数に達した時点でたとえ時間内だとしても終了とさせていただきます」
今回のイベント、ハロウィンパーティーはこの仙石神姫センターにしかない最大200名まで同時参加出来るバーチャルフィールドを利用した最大級のイベントだ。このシステムを利用したイベントでは今回のダンジョン意外に二手に分かれてのウォーゲームなどがあり他県からも人が来るほどの月に一度は行われる大人気イベントだ。
3フロアに分かれ登録を済ませたオーナー達が携帯端末を手に開始を待っていた。
オーナーはこの携帯端末を利用して神姫と視覚を共有し協力してダンジョンを進んでいく、というのが今日のイベントの趣向だ。
携帯端末に進行役である魔女が映る。
「それでは皆様、迷宮への扉が今!開きます!それではグッドラック」
制限時間は2時間、クリア条件は最深部への到達、ハロウィンパーティーの開催だ。
複雑に入り組んだ迷宮、そこでは慎重に進んで行く者。トラップを気にせず大胆に進んで行く者。他神姫と出会い協力する者、戦う者。他神姫を減らす為に狩りに行く者。十人十色様々な神姫が戦いを繰り広げてゆく。
ここからはダイジェストでお送りしよう。
オーナーはこの携帯端末を利用して神姫と視覚を共有し協力してダンジョンを進んでいく、というのが今日のイベントの趣向だ。
携帯端末に進行役である魔女が映る。
「それでは皆様、迷宮への扉が今!開きます!それではグッドラック」
制限時間は2時間、クリア条件は最深部への到達、ハロウィンパーティーの開催だ。
複雑に入り組んだ迷宮、そこでは慎重に進んで行く者。トラップを気にせず大胆に進んで行く者。他神姫と出会い協力する者、戦う者。他神姫を減らす為に狩りに行く者。十人十色様々な神姫が戦いを繰り広げてゆく。
ここからはダイジェストでお送りしよう。
その1、隆&リヒト
「マスター、僕このイベントが終わったらマスターに言いたい事があるんだ」
ハウリン型のリヒトが恥ずかしそうに告げる。
「どうしたんだ急に?今言えば良いじゃないか」
マスターの言葉にリヒトが決意を固めた。
「うん、じゃあ言うよ。僕、隆の事が・・・あぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁ!」
「どうした!リヒト!リヒトォォォォォォォォ!!」
隆の悲しみの絶叫がフロアに響いた。
「マスター、僕このイベントが終わったらマスターに言いたい事があるんだ」
ハウリン型のリヒトが恥ずかしそうに告げる。
「どうしたんだ急に?今言えば良いじゃないか」
マスターの言葉にリヒトが決意を固めた。
「うん、じゃあ言うよ。僕、隆の事が・・・あぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁ!」
「どうした!リヒト!リヒトォォォォォォォォ!!」
隆の悲しみの絶叫がフロアに響いた。
その2、ワンダーVSデッド
「ヒャッハァ、ここはとおさねぇぜ!」
狭い通路を全身を使って通せんぼするストラーフ型のワンダー、それに冷笑を浮かべるフブキ型のデッド、ゆらりと陽炎のようにデッドが揺らめいた。
「ふっ」
「何!」
いつの間にかワンダーを通り抜け、デッドがすぐ後ろに立っていた。驚き後ろを振り向こうとした瞬間。
「お前のライフはもうゼロだ」
その言葉を聞くことなくワンダーは倒れた。
「ヒャッハァ、ここはとおさねぇぜ!」
狭い通路を全身を使って通せんぼするストラーフ型のワンダー、それに冷笑を浮かべるフブキ型のデッド、ゆらりと陽炎のようにデッドが揺らめいた。
「ふっ」
「何!」
いつの間にかワンダーを通り抜け、デッドがすぐ後ろに立っていた。驚き後ろを振り向こうとした瞬間。
「お前のライフはもうゼロだ」
その言葉を聞くことなくワンダーは倒れた。
その他
「節子ぉぉぉぉぉ!」
「何よりもぉぉぉぉ速さが足りない!」
「狙い撃ちます!」
「ゴ○ディオ○ハンマー!」
「計画通り」
「少し頭冷やそうか」
「変態だー!」
「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ×10」
「ジャスト1分、悪夢は――」
「でっかい迷惑です」
「ギガスマッシャー!」
「因果!」
「私のは百八式ある」
「エクスカリバー!!」
「お前なんかピーで、ピーして、ピーピーピー」以降禁止言葉過多の為音声カット
「お前は今まで食べたパンの数を覚えているのか?」
「あんた嘘吐きだね」
「中に誰もいないじゃないですか」
「ゴッドハ○ドス○ッシュ!」
ダンジョンで繰り広げられる壮絶な戦いを見ていた観客の一人が呟いた
「・・・カオス・・・だな」
そんな中目覚ましい活躍をする神姫達がいた。いずれも県内の神姫オーナーには名の知れたトップランカーばかりだ。
勢いは衰えることなく続々と最深部へと歩を進める中、開始1時間で最深部へと到達した神姫が一体
「おぉっと、これは、サイファ!ダンジョンクリア一番乗りは紫電のサイファだ!」
紫電の二つ名を持つエウクランテ型のサイファが右手に握った剣を高らかに掲げた。
「この勝利を我が主に捧げる!」
勝鬨を上げるサイファ、湧き上がる観客達、そして最深部に新たな神姫が
「二番手は風切りの千姫!それに続くのは――」
それに続くように続々と到達者が集い始める。
「節子ぉぉぉぉぉ!」
「何よりもぉぉぉぉ速さが足りない!」
「狙い撃ちます!」
「ゴ○ディオ○ハンマー!」
「計画通り」
「少し頭冷やそうか」
「変態だー!」
「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ×10」
「ジャスト1分、悪夢は――」
「でっかい迷惑です」
「ギガスマッシャー!」
「因果!」
「私のは百八式ある」
「エクスカリバー!!」
「お前なんかピーで、ピーして、ピーピーピー」以降禁止言葉過多の為音声カット
「お前は今まで食べたパンの数を覚えているのか?」
「あんた嘘吐きだね」
「中に誰もいないじゃないですか」
「ゴッドハ○ドス○ッシュ!」
ダンジョンで繰り広げられる壮絶な戦いを見ていた観客の一人が呟いた
「・・・カオス・・・だな」
そんな中目覚ましい活躍をする神姫達がいた。いずれも県内の神姫オーナーには名の知れたトップランカーばかりだ。
勢いは衰えることなく続々と最深部へと歩を進める中、開始1時間で最深部へと到達した神姫が一体
「おぉっと、これは、サイファ!ダンジョンクリア一番乗りは紫電のサイファだ!」
紫電の二つ名を持つエウクランテ型のサイファが右手に握った剣を高らかに掲げた。
「この勝利を我が主に捧げる!」
勝鬨を上げるサイファ、湧き上がる観客達、そして最深部に新たな神姫が
「二番手は風切りの千姫!それに続くのは――」
それに続くように続々と到達者が集い始める。
続く