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第6話「初陣」


  5日後、利道と彼の神姫たちはロールアウトを終えたマリン用武装を引っさげ、近場のセンターへと足を運んだ
  もちろん、マリンを公式戦に出場させるためだ
「マリン、緊張していないか?」
「…」
  うなだれたまま応えないマリン。今日は全身をコートで覆っている
「マリンちゃん! がんばれ!」
  そんなマリンにアニタが声を上げる。彼女はここ数日、悪夢を見る頻度が減ったという
  この調子なら、トラウマを克服する日も近いだろう
「んじゃ、早速登録してきますか」
  マリンの様子を気にすることも無く、端末へと向かい、武装データディスクを差し込んで認証を求め、タッグマッチリーグへの登録を済ませた
  そんな淡々とした利道に
「ご主人様…、ほんとにやるんですか…?」
「今の俺はご主人様ではない、プロフェッサーと呼べ」
「ぷ、ぷろふぇっさー?」
「お前が決めたことだろう? 今更途中で投げ出すことは許可できない」
「そうではなくって…」
「その武装には、俺の持てる全ての技術がつぎ込んである。それを信頼しろ」
「これにですか!?」
  バッとコートを脱ぎ捨てるマリン
  その下には、真っ黒でシックなワンピースにフリルの付いた白いエプロンを組み合わせたエプロンドレスに、やはり白いフリルの付いたカチューシャ
  ずばり、いわゆるメイド服があった
「メイド服で試合に出るなんて、恥ずかしくて死んじゃいます!」
  ちなみにこのメイド服は利道が勤めるSOS技術研究所にて開発された人工筋肉を各所に内蔵しており、装着者のパワー、スピード、耐久力などを著しく上昇させる能力がある優れもので、ただのメイド服とはメイド服が違うのだが、当然、メイド服であるという一点は決して揺るがない
  実は利道が先行して完成させてきたデータはメイド服内部に組み込まれた人工筋肉によるパワードスーツと装備する武装のデータのみで、メイド服自体のデザインはその後の所内コンペで決定されたため、彼女がこれまでトレーニングを重ねた5日前のデータには無かったのだ
「ディ・モールト! ディ・モールト良いぞマリン! 今のコートを脱ぎ捨てる感じ、ディ・モールト良い!」
「マリンちゃんかわいー!」
  いやにさわやかな笑顔でぐっと親指を立てる二人。駄目だこいつ等…
  生まれて初めて、マリンは心の底からそんなことを思った

  とぼとぼと端末に歩み寄るマリンにさわやかな笑顔を浮かべた金矢が
「ちなみにそのコートは武装登録されていないから着ていっても無駄だぞ」
  と声を掛け、ぐっと親指を立てる
「はぁ、こんなことなら試合に出たいなんていわなければ…」
「いやぁ、そこまで喜んでもらえるとうれしいね」
「もう、いいです…」
  コートを投げ渡し、端末へと接続、一瞬だけ体を引きつらせると、彼女は電子の海へと意識を躍らせた

  フィールドは、バトルドーム。最も標準的で、最も戦いやすく、最も技能が問われ、最も性能差が如実に現れ、最も1対2であるという劣位が影響する戦場だ
  利道の選択である。ランキングが下である彼にフィールド決定権はある。何を考えているのかはマリンには分からないが、意味はあるのだろう
  対戦相手のほうを見やる。ハウリンとマオチャオのチームだ。両方ともノーマル武装
  こっちを見て、変な顔をしている。1人で出てきたことか、メイド服を着ていることか、まあ、両方だろうけど、珍しいと思っているのだろう
『本日が初陣のマリナニタ! なんと初陣でありながら一人での出場です。そして対するは、現在連勝で勢いに乗っているヒストリエ!』
  アナウンスがドーム内に響く。向こうのハウリンとマオチャオは手を振ってアピールなんかをしている
「マリン、お前もちったぁ色気を振りまいとけ」
  脳裏に利道の声が響く
「だって、ご…えっと、プロフェッサー、恥ずかしいです…」
「今の俺はプロフェッサーではない、司令官と呼べ」
「し、司令官?」
「うむ。とにかく、軽くでいい、手を振れ」
「はい…」
  いわれて、そろそろと小さく手を振る。その途端、通信回線から遠い歓声が聞こえた
  この空間からは見えないが、ギャラリーはメイド服を着て、しかも恥ずかしそうに縮こまっているマリンのその動作に思いっきりノックアウトされたのだ
  それに気付いて、さらに恥ずかしそうに縮こまるマリンだが、その様がギャラリーをさらにノックアウトしていくのには気付いていない
  更なる歓声が僅かに聞こえ、卒倒しそうになる身体を引き起こす
  解説者による前口上が終わり、カウントが始まったのだ
  あと数秒で、移動制限と武装ロックが解除され、ここは戦場となる
  マリンは対する相手を見つめ続けた

  そしてカウントが、ゼロとなった

  開始と同時にマリンはすばやく屈むと、ポケットの中に手を差し入れ、そこから黒光りする2本の筒を取り出す
  それはほっそりとした優美とも取れる筒の先端に、ある種卑猥な、不釣合いなほど大きな弾頭を取り付けた武装
  その名も「対戦車拳骨(パンツァーファウスト)」
  ちなみに手品でもなんでもなく、ただ単にポケットとスカートの中が繋がっているだけだ
「えーーい!!」
  突然の行動に目を見張ったままの二人に向け、ほぼ無照準でぶっ放すマリン
  巨大な弾頭だが、無反動砲の為殆ど反動は無い
  弾頭は放物線を描き地面に着弾、反応が遅れたハウリンを爆炎に飲み込む
  マリンは頭をフル回転させて状況を処理し続ける
  比類なき貫通能力を持つ成形炸薬弾を採用した強力な対装甲兵器だが、直撃で無い以上、期待は持てないだろう
  だが今の急務は間一髪で爆風の有効範囲から逃れ、こちらに猛然と向かってくるマオチャオだ
  撃ちガラを投げ捨てると、再びポケットに手を入れる
  そして続いて取り出したのは、2丁のセミオートショットガン「SPAS-12」片手撃ちでも十分使えるように、メタルストックを取り付けたものだ
  それをマオチャオに向け、オートで交互にぶっ放す。これがゴマ粒程度しかない鳥撃用散弾なら、重装甲に鎧われたマオチャオには全く脅威になるようなものではないが、多数のタングステン製の「針」を収めたフレシェット・ショットである
  すさまじい打撃力と貫通力でマオチャオにたたらを踏ませ、鎧を軋ませる
  当然反動もすさまじいのだが、増設された人工筋肉はその柔軟性と弾性で反動を吸収しきる
「やぁぁぁああああ!!!」
  装弾数の八発を撃ち切るころには、マオチャオは衝撃に耐え切れず脳震盪を起しひっくり返っていた
「マリン、避けろ」
  脳裏に響く声に身体が即座に反応する。ショットガンを投げ捨て回避行動。つい先ほどまでいた場所を巨大な弾が通り過ぎる
  蓬莱壱式、ハウリンがこちらに狙いを定めている
「ランダム加速で蛇行前進だ」
  回避機動を織り交ぜつつハウリンに肉薄、ポケットから再びパンツァーファウストを取り出し…、ハウリンの胸部を殴りつけた
  ズドンッ!!
  殴りつけたことによって雷管が暴発し、炸裂する
  それも、殴りつけた衝撃で成形された火薬がゆがみ、ただの榴弾と化した状態で…
「うわぁぁ!!」
  鎧が砕け、転倒するハウリン。ただの鉄パイプとなった砲身で止めを刺そうとした瞬間、一瞬のノイズを残して消失する
  致死ダメージではなかったはずだが、マスター側でこれ以上の戦闘は不可能と判断して回線をカットしたのだろう
  下手に嬲り回されたりしてトラウマになるのは避けたいため、こういった処置も行われる
「よっくもぉ!!」
「マリン! 逃げろ!!」
  ご主人様の切羽詰った声。何も考えずになりふり構わぬ動きでその場を離脱する。そしてその半瞬後
  ズゴォォォ!!
  それまでいた場所を巨大な光芒が通り過ぎた
「ちっ、ありゃノーマル武装じゃねぇ。カスタム化されている!」
  戦慄しつつ、マオチャオのほうをにらみつける。両腕が巨大なレーザー砲へと変形していた
「ハウリンを消したのは…」
「ああ、その場に味方がいると、発砲にロックがかかるせいだろうな。ありゃ、やばい威力だ」
「対応は?」
「自分で考えろ。まあ、連射はきかんだろうし、エネルギーも後一発撃てりゃいいほうだろう」
「ありがとうございます」
  十分なヒントは貰った。それを組み立てて突破口が開けるのが天才の条件だとご主人様も常々言っているし
  ポケットから、最後のパンツァーファウストを引き抜く。マオチャオはエネルギーチャージ中なのか、まだ動かない
  前振り無しにパンツァーファウストを発砲、跳躍であっさり回避されるがそれも織り込み済みだ
  脚部人工筋肉に力を集中し一気にダッシュ。駆け抜け様に先ほど捨てたショットガンを拾い上げ、走りながら一発だけ再装填
  さらに加速し、マオチャオに息のかかる距離まで近づく。ちなみにこの間1秒もかかってません
  マオチャオの両腕をショットガンで跳ね上げ、ゼロ距離射撃。ガタがきていた鎧についに亀裂が走る
  続けてポケットからサブマシンガンを取り出し、変形したままの両腕に連弾を叩き込む
  タララララララ!!
  軽快な発砲音とともに弾丸が食い込んだ両腕が爆散。読みどおり、変形中はさすがに強度が落ちるようだ
「にゃ…!!」
  ようやく展開に追いついたマオチャオが驚愕の声を上げる
  でも、もう遅い!!
「はああぁぁッ!!」
  サブマシンガンを投げ捨てると、足を高く掲げ、踵落しをマオチャオの頭部に叩き込んだ
  がつーん!
「うにゃぁ!!」
  目を回してひっくり返るマオチャオ。こうして勝敗は決した


「やりました! ご、えっと、ええっと、司令官?」
「今の俺は司令官ではない、コーチと呼べ」
「コーチ…。一回一回呼び名変えるのやめてください」
  いい加減飽きた
「仕方ないなぁ。まあ、それにしてもよくやった」
「ありがとうございます」
「いやぁ、しかし以外にやり手だな。まさかあそこでサービスカット踵落しを持ってくるとは」
「さ、さーびすかっとかかとおとし?」
「スカートでやる踵落しを、そう呼ぶ」
「……。なかが、みえる?」
「うむ! もう、外でも大人気だぞお前」
  そういえば、さっきにも増して歓声が…
「けなげなメイドさんが重火器を持って大立ち回り、おまけに最後は踵落しでサービスカット。人気が出ないわけが無い」
  私はそのまま意識を失ってぶっ倒れた





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