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第二話:双銃姫

 俺は蒼貴に促され、紫貴の戦闘状況を画面で見始める。
 なんと紫貴が押されていた。今は互いに回避と防御を繰り返して傷らしい傷はついていないが、ゼルノグラードは紫貴の攻撃をほとんど避けており、的確な射撃で紫貴をその場から動けなくしている。
 これでは接近戦に持ち込むことが出来ない。紫貴もバカではなく、アサルトカービンで反撃するがゼルノグラードはターバンとマフラーしかしていない軽装備を活かして地面に転がり込んだり、跳躍したりして回避している。
 一見イリーガルがやっていそうな装備だが、それらしい性能もユニホーンも無い所を見ると規格品であり、二丁拳銃もフォートブラッグセットに含まれている命中率を重視した傑作自動拳銃『FB0.9V アルファ・ピストル』だ。
これは武装のおかげでもなんでもなく、神姫そのものの技であるのは容易に想像できた。
 そう。これは蒼貴と同じ技で相手を圧倒するスタイルだった。

「何なのよ! 貴方はっ!?」
「ただのオタッキーだよ。おしゃまさん」

 紫貴は二丁拳銃をサブアームで防御しつつ、アサルトカービンによる攻撃を続ける。銃弾は軽口を叩くゼルノグラードに向かっていくが、彼女は側転をしながら避け、拳銃で反撃をした。その銃撃は紫貴には行かず、彼女の近くにあった岩盤から跳ね返った上で背後から襲い掛かり、腰を掠めた。

「くっ……」
「おお。ギリギリで避けるとはシビレル~。そうでなくっちゃね」

 紫貴の回避を見たゼルノグラードはニッと笑いながら拳銃を一つしまい、両手で拳銃を構え、確実に狙い撃つスタイルで前進を始める。
 紫貴は接近をチャンスだと思い、アサルトカービンで牽制を仕掛ける。今ならば手数では紫貴が勝っている。これで足止めぐらいは出来るはずだ。
 しかし、そうはならなかった。ゼルノグラードはある時は周りの茂みに身を隠して銃弾を防御したり、またある時は木を蹴って高く飛ぶなど、当てにくい回避を仕掛けてそれを避けてみせる。

「必殺! ゼルノンキーック!!」

 ある程度の接近に成功した彼女はふざけた必殺技を叫びながら大きく跳躍すると一回、体を回転させる事で勢いをつけるとそのままキックを仕掛ける。
 勢いのついたそれは紫貴の反射的な防御をすり抜け、胸を蹴りとばした。ダメージは微々たる物だが、重いバックユニットを装備している彼女の体勢が崩れてしまう。このままではまずい……。

『聞こえるか? サブアームで体を支えてそのまま、タイヤで動け!』
「う、うん!!」

 やむを得まいと判断した俺は紫貴に指示を飛ばした。彼女はそれに反応するとすぐにそれを行動に移す。
 倒れていく体をサブアームで支えるとそこに備え付けられているタイヤを作動させる事で無理やり動いて一旦距離をとりつつ、さらにアサルトカービンを放つ。目論見を破られたゼルノグラードは興味津々そうな目を向け、リロードを始めた。
 その間に俺は状況を確認する。周りは砂浜であり、ビークルモードをするには適していない。しかし、岩壁は多く、ヤシの木も多い。三次元的な動きも可能そうだ。現にゼルノグラードもそれを利用した機動をしている。
 ならば、やりようだってあるはずだ。次のリロードの隙で決着をつけてやる。

『紫貴、ゼルノグラードのリロードがもう一回始まったら一気に攻めに入るぞ。防御も捨ててしまえ』
「了解」

 その指示を伝えると紫貴は牽制のアサルトカービンを放った。横に剥ぎ払うように撃つ事で一発でも命中すれば良いという撃ち方だ。
 横一線に放たれた攻撃はゼルノグラードに当たり、動きを封じた。その刹那、紫貴は弾を動けなくなったゼルノグラードに集中させる。
 彼女はその攻撃によってやむを得なくなり、拳銃で反撃をしつつ、ヤシの木の茂みに身を隠した。
 紫貴は銃弾をサブアームで防御し、逃げ込んだ先を見る。茂みはかなり深く、見つけ出すのは簡単ではない。そこで俺は彼女に岩壁に背を向ける様に言った。これで少なくとも背後からの奇襲はなくなる。後は敵を索敵するだけだが、相手は蒼貴ほどではないものの、隠れるのが上手い。完全に待ちの姿勢になるしかなかった
 紫貴はアサルトカービンの弾を補充するとサブアームである程度ガードをしつつ、ゼルノグラードの逃げ込んだ場所の周辺を探す。が、その瞬間に攻撃は始まった。茂みの向こうから銃弾が数発放たれたのだ。銃声の間隔の短さからすると二丁拳銃で攻めてきたらしい。
 紫貴は事前にガードの構えをしていたため、サブアームでその攻撃を受けつつ、アサルトカービンをばら撒く。ゼルノグラードはその攻撃に思わず、飛び出してしまった。彼女は紫貴と目を合わせると気まずそうな顔を一瞬だけ浮かべてそのまま、攻撃に移った。
 これで奇襲は潰した。後は相手が弾切れになるまで攻防に付き合うだけだ。こちらには傾斜装甲のサブアームがある。それに付き合うだけの防御力は十分だろう。

 そしてその時は来た。

 紫貴のアサルトカービンの攻防で弾が切れたゼルノグラードは拳銃を一つしまい、マガジンをリロードし始めたのだ。

『接近しろ! 今なら攻撃も激しくないはずだ。ブレードとサブアームで多角攻撃を仕掛けるんだ!!』
「はい!!」
「お。わかってんじゃん。でもそうさせるほどっ、あたしもDQNじゃないよん!」

 俺に指示され、接近を始めた紫貴にゼルノグラードタイプはリロードで出た空のマガジンを思いっきり投げつけた。紫貴は思わず、サブアームで防御をしてしまった。銃撃を凌ぐと防御を解く、サブアームで開けた視界にはゼルノグラードはおらず……。

『……上かっ!!』

 彼女は上にいた。軽装備を活かして跳躍してみせ、上からの奇襲を敢行しようとしている。どうやらボディの身体能力を極限に高めているらしく、かなりのこのままだと防御が間に合いそうにない。

『アサルトカービンを上へ撃ちまくれ!!』
「はい!!」

 ならば、攻撃は最大の防御と行かせてもらおうと紫貴にアサルトカービンを撃たせる。空中にいるという事はフライトユニットを装備していない限り、自由に動く事はできない。連射武器のアサルトカービンならそう簡単には避けられないはずだ。

「ですよね~」

 ゼルノグラードはそれを予測していたような言葉を口にすると、アサルトカービンを放った瞬間、ゼルノグラードは腰を捻って、その反動で体をスピンさせつつ、二丁拳銃を止める事なく放つ。被弾を最小限に留めるゼルノグラードが放つ銃弾は紫貴のサブアームによるガードをすり抜けて彼女の体を穿つ。
 しかし、紫貴はわかっていた。サブアームをすり抜ける事を。

 だから……掴む。

「うそ~ん!?」

 防戦一方だった紫貴が防御を捨て、攻めに転じてきた事を予想できなかったのか、ゼルノグラードはそれを対応しきる事が出来ず、サブアームによって捕らわれてしまった。
 紫貴はさらにもう片方のサブアームもゼルノグラードを何も反撃できないように腕ごと掴ませ、両手でゼルノグラードを完全に拘束する。そしてアサルトカービンを自分の手で彼女の眼前に構えた。
これならば軽装備である彼女に反撃の隙は無い。トリガーを引けば終わりだ。

「これなら外さない!!」
「だーっ! ストップストップ!! マジで降参だって!!」

 もう打つ手がないと判断したらしいゼルノグラードはこのまま、アサルトカービンを顔に叩き込まれる前に両手に持っていた二丁拳銃を手放して降参の意思を見せた。

「武器を捨てて降参したんだけど、どうする?」
『自分から武器を捨てたって事は、もう戦う気はないかもしれんな。念のため、すぐに拾えないように遠くに銃を蹴飛ばしてから放してやれ。一応油断しないように注意しておけよ』
「わかったわ」

 紫貴は俺の指示通りに、捨てられた二丁の拳銃を遠くへと蹴り飛ばす事で再び拾えないようにして、反撃の要素をなくした後、ゼルノグラードを放した。
 サブアームから解放された彼女は地面にへたりこむ。どうやら紫貴はゼルノグラードを絶対逃すまいとサブアームで相当、きつく絞めあげていたようだ。

「いやあ、久々に負けちゃったなぁ。やるね~君。何か急にキレがよくなったから読みが色々とズレちゃったよ」

 一息つくとゼルノグラードはまた、戦闘中のような軽口を紫貴に叩き始めた。体はボロボロのくせにそれを崩さないとは大した根性である。

「……オーナーのおかげよ」
「へぇ? その様子だと、相当腕のいい教官がいるみたいだね。どんな人? カッコよかったりする? 強い?」
「何でそんなことを聞いてくるのよ!?」

 あまりにもゼルノグラードの軽い調子に紫貴はムッとなって言い返す。しかし、彼女はちっともこたえた様子はなく、むしろ楽しそうな様子だ。

「いいじゃんいいじゃん。久々に私と教官を負かした相手ぐらい覚えておきたいし。あ、自己紹介がまだだったね。あたしの名は石火。これでも大会で指折りの実力者なんだ。よろしくっ!」
「……紫貴よ」
「あれぇ? ひょっとしてシャイな子? 可愛いとこあるじゃん。普段はこんな調子で教官の前じゃ甘えちゃうんだ。それもベタベタ? キャー、恥ずかしいっ!」
「もう! いったい何なのよ!? 貴方は!!」
「だからオタッキーだって言ったじゃない。今、流行りのツンデレスタイルをしている君に興味津々ってとこだね」
「何よそれ!?」
「はっはっはっ。君は知らないでもいいよ。それと……」

 その言葉の瞬間、すっかり石火の話のペースに巻き込まれている紫貴から彼女はアサルトカービンを奪い、彼女の向こうにいる何かに放った。

「後ろから攻撃するのは感心できないね」
「え?」

 完全に不意を突かれていた紫貴は思わず、背後を見る。そこにはレイディアント装備を身にまとい、レイディアント専用装備であるレイディアントボウを背中に背負ったアーンヴァルタイプの神姫が西洋の剣 バルムンクを盾に防御をしていた。
 どうやら彼女は紫貴と石火が話し込んでいる所に不意打ちを仕掛けに来たらしい。紫貴に対して先に手を出したのは彼女の武装の方が脅威であり、軽装備の石火は恐るるに足りないと判断したからなのだろう。

「あら。おとなしく引っかかってくれると思っていたのに残念ですね。楽に死ねたのに……」

 防御を解き、アーンヴァルは見下すような態度で二人を見る。アーンヴァルタイプらしからぬ慇懃無礼な口調と傲慢な顔からすると恐らくはイリーガル神姫だと考えられた。
 こうしたイベントではセンターの目を潜り抜けて、堂々とその技を見せつけようとする輩が多く、恐らくは彼女もその一人だろう。迷惑な話である。

「まだ死ぬのはゴメンだね。せっかく話が盛り上がってきたんだし」
「盛り上がるのは、これからは言葉よりも戦いです。さぁ、戦いましょう。全力できてくださいね? 負けた時の言い訳は……不愉快ですので!」

 言葉と同時にバルムンクからレイディアントボウに持ち替え、矢を放ってきた。真っ向から突っ込んでくるそれに紫貴と石火は素早く反応し、左右に分かれる。
 矢は目標を見失い、地面に突き刺さるとそのまま爆発した。この様子だと厄介な事に武器も違法改造されているらしい。
 普通の装備だと甘く見てはいられない様だ。

「まさしく中二病乙な言葉だね。イリーガルイコール厨房ってとこかな」
「そうね。……彼女みたいには改めてくれるつもりもなさそうだし」

 イリーガルの強大な力を目にしてもあまり動揺をする事なく軽口を叩く石火に紫貴はアークプロトタイプの事を思い起こすそぶりを見せながら同意する。
 彼女もまたパーツが絶対だと思っていた時期があったが、最後には俺達の考えを認めてくれていた。だが、果たして彼女はどうなのだろう。彼女と同じで考えをわかってくれるのだろうか。
わからない。確かなのは、彼女はイリーガルという力に酔いしれ、何人もの神姫を手にかけてきている事だろう。
アークは外で何もしていない分、まだマシだったが、このアーンヴァルはそうじゃない。
だからこそ、紫貴は彼女を許容できない。そういった所だ。

「そうできる奴もいればそうできないろくでなしもいる。わかってるじゃん。じゃあ、カカッと倒して話の続きといっちゃおうか。これ、借りるよ。あたし、丸腰だからさ」
「後で返してね」
「はいな。それと援護射撃はするから主役は君でよろしくっ」





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