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猫と仔猫とぷち猫と……。

パート2と1/2




「八雲。あれは貴女の剣なの?」
 ヴォルフを失ったショックから落ち着いたのか、ようやく冷静さを取り戻した奈緒が、店に戻ってきた八雲に問う。
「ええ、その通りです。……私の未回収の、7本の剣のうちの一つ。銘を『天空刃』と名づけたものです……」
「ふぅん。……何処かの勇者が使いそうな剣ね」
 皮肉そうに哂う奈緒。
「……で、能力は電撃と風を操る剣。……と言うことで良いのかしら?」
「そうですね。刃に電撃を付与し攻撃力を上げ、更にスタン効果を併せ持つ『轟雷刃』と、真空を生み出し敵の動きを封じ、その上で追加ダメージを与える『旋風刃』、その二つが主な機能です」
 旋風刃による真空でいかなる素早い敵でも吸い込み、動きを封じる。
 そして、装甲厚を無視してダメージを与えられる電撃を付与した轟雷刃で止めを刺す。
 軽量級の高機動型神姫も、重量級の重装型型神姫も、どちらも容易に倒しうる剣。
 それがかつて八雲が打った天空刃の正体である。
「……最後、ヴォルフを撃ったあのレーザー見たいなのは?」
「当初の設計には無い複合機能です。おそらくは白幻か、そのオーナーが独自に考案したのでしょう」
「……あの神姫、知り合いなの?」
「ええ、あの天空刃は、私の工房から盗まれ、行方不明になっていた物なのですがね……。使い手は、何の事は無い、私の知り合いです」
「……ふぅん。……まぁ、そっちの事情は如何でもいいわ。それよりも轟雷旋風刃とか言うあのレーザーについて教えて」
「原理は簡単です。旋風刃で真空を作り敵を吸い込んで、その真空の中に轟雷刃で電撃を流し込むだけです。真空中では雷は曲がりませんから、レーザーのように一直線に進む為、そう見えたのでしょう」
「……で、対処法は?」
「対処させない為に2重の機能を持たせたのですよ。ラバーコートか何かで電撃に対する耐性をつけても、旋風刃はそれを切り裂ける。……逆に旋風刃を凌げるほどの装甲を身に纏えば轟雷刃はかわせない」
「なら、他のアプローチを考えるッス」
 奈緒の背後、店の奥から、仔猫が出て来てそう言った。
「……必ず、……必ずヴォルさんの難き(かたき)は打つッス!!」
 そう言って拳を握る仔猫。
「……」
「……」
 奈緒と、八雲は顔を見合わせ。
「……この場合は敵か仇が正解ね」
「それに、打つではなく討つ、が正解です」
 仔猫の発言を採点したという。


 一週間後。
 同神姫センター


「ほぅ、お主らか。……よもや八雲殿の知り合いであったとは。いやはや、世間と言うものは広いようで居て狭い物じゃな」
 八雲により呼び出された白幻は、指定された時間通りに対戦台に現れた。
 大小二対の鋭爪が輝く純白のボディと、手にした邪剣、天空刃。
 紛れも無く、あの日のティグリースだった。
『テメェのぴろーとーくに興味は無ぇッス!! 仔猫がしたいのは敵討ちだけッス!!』
「ま、悪いけどあんな奴でも相棒は相棒だし。……私もアンタをぶちのめさないと気が済まないわ……」
 言って、スピアを構える奈緒。
 しかし、その装備は敗れた時と全く同じ、ショルダーユニットとスピアのみの軽装備。
 変更点は僅かに二つで、スピアの石突に炸薬射出式のワイヤーアンカーが追加された事と、背部に背負ったバックユニット接続用のジョイントだけだ。
 無論、本来何らかの装備を背負うジョイント部分には、今は何も装備されていない。
 ヴォルフを欠いた分、戦力は低下していると言っても差し支えない構成である。
 しかし、奈緒は、そして仔猫は揺るがない。
『それじゃあ、やるッスよ。奈緒ちゃん!!』
「ええ、始めましょう。……敵討ちを!!」
「来るが良い、槍使い。……今度(こたび)もまた、蹴散らすのみよ!!」
 野生の咆哮を上げ、二体の猛獣同士がぶつかり合う。
 結果として完成する構図は、矢継ぎ早に繰り出される奈緒の突きを、白幻が剣で受け流す一方的な展開。
 だがしかし、その実余裕が無いのはむしろ攻め手に回った奈緒のほうだった。
『旋風刃も轟雷刃も、手元の操作が無ければ使えないそうッス。だったら、その暇を与えなければ良いだけッス!!』
「ふん、八雲殿の入れ知恵か。……だがしかし」
 追い詰められている筈の白幻は、不敵に笑うと天空刃を振り上げる。
「っ!!」
 槍を跳ね上げられ、姿勢を崩す奈緒。
 辛うじて武器を落とすことだけは逃れたが、再度攻撃をする暇も無く白幻の手にする刃は青白い電光が火花を散らし始めた。
「……速さは見事。……だがしかし、そうも軽くては牽制にもならんぞ、猫型?」
 口端を吊り上げ、獰猛な微笑を浮かべると、白幻はそのまま刃を振るう。
「さて、まずは前回のおさらいと行こうか!?」
 大きく振るわれる刃は、本来なら槍で弾く絶好の瞬間だが、紫電を纏う刃に迂闊に触れれば、それで勝負が決してしまう。
 奈緒は間合いを取って大きく飛びのき、刃の間合いから離脱した。
「……なんだ、電撃対策位はしてくるかと思ったが、それは無いようじゃな……?」
『何がおさらい、ッスか!? しっかり手の内暴く為の一手ッス!!』
「くくく、……すまんすまん。……主の影響かのう? 妙に回りくどいやり方ばかり覚えていかん……」
 じゃが、と一端言葉を切り。
 白幻は唇を舐めて構えを変えた。
「……じゃが、何の策も無いと言うのであればこれで終いじゃな。……我が轟雷旋風刃は防げまい」
『防げないのも、かわせないのも分ってるッス!!』
「だったらいつも通り―――」
『―――受け流すだけッス!!』
「ふん、やって見せろ。猫ぉ!!」
 吠えて、再び剣を掲げる白幻。
「―――散るが良い、轟雷旋風刃!!」
 振り下ろされる剣からは凝縮され、レーザーのような光線と化した電光が迸り……。
「同じ手を、二度も喰らうかぁ!!」
 奈緒は、槍を地面に突き立て飛びのく。
「何!?」
 白幻の驚愕は、必殺の電光が奈緒の直前で槍に命中し、掻き消された直後だった。
「その隙、貰った!!」
「…!?」
 至近距離まで急速接近して、ほぼ零距離でハンドガンを連射。
「…っく!!」
 装甲が薄いのは白幻のほうも同じく。この距離で直撃を受ければ、ハンドガンの火力でも充分に致命打になる。
 しかし……。
「……耐え切った?」
「ふん、防具は無くともサブアームの装甲ならば、重量級にも引けを取らん。避けられないならば防ぐまでよ」
 流石に数発は直撃を受けたのだろう。
 ダメージが皆無と言うわけではないが、致命打には到っていない。
「……先に武器を狙うべきだったかしら……」
『電撃ビームの防御に槍を使っちゃったから仕方ないッス!! それより早く槍の回収をするッスよ!!』
「させるか!!」
 奈緒が動くよりも早く、飛び掛って来る白幻。
 その一撃は、天空刃の物より速いサブアームからの長爪。
「…つぐぅ!!」
 ハンドガンの片方を犠牲に、辛うじて防御。
 ダメージこそ防げたが、大きく弾き飛ばされ武器との間に白幻が割り込む位置を取られてしまう。
「ふむ。これで武器は、その銃一丁だけのようじゃな?」
 間合いは広く、互いに飛び道具を使う距離だが……。
「さて、と。ではその豆鉄砲と儂の轟雷旋風刃で撃ち比べでもしてみるかの?」
「冗談、大砲に投石で挑むほど愚かじゃないわよ」
「ならばどうする。……言って置くが、逃すつもりは毛頭無いぞ? そしてここは一対一の対戦台じゃ。横槍も有り得ん」
『―――それは、どうでしょう?』
『八雲さん!?』
 奈緒のセコンド、つまりは仔猫側のマイクから聞こえてくる八雲の声。
『戦闘前に奈緒さんに持ち込んでもらったコンテナ。今しがたこちらの操作で起動させました』
「何!?」
『勝負はこれからですよ、白幻』
「……ふむ、大方サポートマシンの類じゃろうて。恐るるほどの事は無い」
 そして、空から強襲を仕掛けてくる小型の航空機を発見する白幻。
「落ちろ、カトンボ!!」
 ハンドガン一丁しかない奈緒など、既に脅威ではないとばかりに上空の小型機に轟雷旋風刃を放つ白幻。
「……八雲、これじゃ犬死でしょ!?」
『そうッスよ。…奈緒ちゃんのサポートができるのはヴォルさんだけッス!!』
『大丈夫ですよ、二人とも。……信じてください、私と―――』
 空中で、轟雷旋風刃の直撃を受け、大爆発が起こり八雲の声を掻き消した。
「む?」
 最初に違和感を感じたのは、他ならぬ白幻。
「……今の爆発。火薬でも積んでおったか?」
 轟雷旋風刃だけでは、これほどの爆発は起きない。
 そして、爆炎を目くらましに、奈緒へと打ち出される影。
「!?」
「受け取りな、奈緒!!」
「え?」
 聞き慣れた声とともに、撃ち出された物に関するデータが転送されてくる。
『……この声、まさか!?』
「……ったく、アンタは本当にぃ!!」
 残ったハンドガンをコネクトしその銃口を白幻に向ける奈緒。
「これ終わったら、お仕置きだからね、ヴォルフ!!」
 そして、吐き出されるように唸りを上げ、無数の機銃弾が白幻を襲う。
「ぬぅ!?」
 その威力は先ほどのハンドガンの比ではない。
 威力も。
 密度も。
「おのれぇ!!」
 ガードには間に合ったが、このまま弾き飛ばされ槍を回収されてしまっては厄介だと、白幻は即座に悟る。
 恐らく、乱入してきたサポートマシンは、本体である奈緒の武器を運搬するタイプなのだろう。
 必要となる時以外、本体に武器の重量から来る機動性の低下を起こさないのが利点だが、逆説的に言えば『使用頻度が低い武器』の運搬を担当すると言う事でもある。
「……つまり、メインウェポンである槍の代わりは持っていない!!」
 確かにこの機関銃は大した威力だが、扱っているのは所詮マオチャオだ。
 狙いも甘く、連射力による火力を適当にばら撒いているに過ぎない。
 体勢さえ立て直せば、至近距離まで近づくのは難しくなく、そうなれば最早機関銃など用を成さない。
「やはり本当に警戒すべきは槍。……これさえ渡さねば!!」
 白幻は避雷針代わりに地面に突きたてられたままの槍を、大きく爪で弾き飛ばす。
「……しまった!!」
 奈緒の狙いもやはり槍。
 機関銃だけで押し切れるような相手でないことは重々承知。
 だから、それは事実上のチェックメイト。
 ただし。
「……俺を忘れてるぜ、白いの!!」
 奈緒には今、最高の相棒が居た。
「そらよぉ!!」
「何!?」
 体当りで、爪に弾かれた槍を更に弾き、奈緒の方へと跳ばすヴォルフ。
『ヴォルさん、ナイスッス!!』
「取らせるかぁ!!」
 轟雷旋風刃は間に合わない。
 白幻は旋風刃で槍の回収に向かった奈緒の妨害を試みるが。
「だから、奈緒の邪魔はさせねぇって言ってるだろうが!!」
 ヴォルフから放たれた機銃弾でそれを阻害される。
 加えて。
「喰らいなぁ!!」
 投下される爆弾、2発。
「何!?」
 咄嗟に飛びのかねば、如何に神姫とは言え一撃で戦闘不能に陥るであろう程の威力。
 至近距離の爆炎で少なくないダメージを受け、更に吹き飛ばされる白幻。
「……っ」
 そして、奈緒も槍の回収に成功していた。
「……サンキュー、ヴォルフ」
「へっ、これが俺の役目だろうが……」
『て、言うか。何で生きてるんッスか、ヴォルさん?』
「ふん、俺は不死身だ!!」
 某仮面ライダーの最終話見たいなセリフを吐く黒ぷち。
『確かに機能停止はしてしまいましたが、AIプログラムの吸出しと復旧は何とか可能だったので修理させていただきました』
 さらりと言うが、八雲のやった事はそれほど容易な事ではない。
『ついでに原型が残らない位改造してしまいましたが、その方は正真正銘ヴォルフさんですよ』
「って事だ。……言うなれば俺は、地獄を見てきた、俺。……英語で言えば『ヘルシーヴォルフ』様よぉ!!」
 Hell :ヘル(地獄)。
 See :シー(見る)。
 healthy:ヘルシー(健康的な)。
『じ、地獄を見てきたとは思えない名前ッス!!』
「……アンタら、揃いも揃って馬鹿でしょ?」
「さてねぇ」
『議論は後で聞くッス!!』
「それより今は―――」
「ええ」
 主と僕、二人の言葉に頷く奈緒。
「決着をつけるわよ、白虎!!」
 奈緒は、槍を構えて白幻に向き直った。
「……くくく。……これは少々分が悪いのぅ……」
 しかし、それでも余裕を崩さない白幻。
「……やむを得ぬ、よな。主殿?」
 恐らく、彼女のマスターと会話をしているのだろう。
 一言二言呟いた後。
「―――最終奥儀。……天雷旋風刃(てんらいせんぷうじん)!!」
 彼女の周囲で風が渦巻いた。

「何!?」
 あっという間に、それは高密度の竜巻となって白幻を包み込む。
「―――チィ!!」
 ヴォルフが、それに続いて奈緒が機銃で攻撃を仕掛けるが、既に竜巻はそれらを容易に弾き返すほどに強く、速く渦巻いている。
『……八雲さん、これは?』
『……私の知らない技です。……恐らく白幻さんかその主が独自に考案した技……』
 フィールドの大気をかき回し、天を突く程に大きく聳え立つ竜巻。
「……くっ、これじゃ中に入ろうとしても弾き飛ばされるだけじゃない!!」
「侵入と攻撃を防ぐバリアの役目か……。……だが、奴はどうやって攻撃をする気だ?」
「竜巻ごと体当り、とか?」
『それは無いでしょう。移動させるとなると、その速度や方向はほぼ制御不可能でしょうから、あの場に留め置くしか無い筈です』
『……!! 上ッス、奈緒ちゃん!!』
「……!?」
 直後、飛びのいた奈緒とヴォルフを掠めるように大地を穿つ落雷。
「なっ!?」
「マジモンの雷か……。直撃されたら神姫でも一撃だな……」
『恐らく竜巻で気圧差を生み出し、雷を起こしているのでしょう。……旋風刃の機能を応用すれば、タイミングや着弾地点などはある程度制御できる筈です』
「厄介な技だぜ」
「……こっちからの攻撃は不可能。……向こうの攻撃は命中精度はともかく、威力ならば一撃必殺。って事ね……」
 言う間に落雷の2発目。
 これも回避は間に合ったが、反撃手段が無い以上その場凌ぎでしかない。
「仔猫、どうすればいい!?」
『ヴォルさん、奈緒ちゃん乗せて飛べないッスか?』
「ムリダナ、奈緒の体重は俺じゃぁ、―――ぐほぉ!?」
「体重とか言うな、アンタが非力なだけだろが」
「……ぅぅ、推進力が足りねぇから飛べないぜ。……落下時にグライダー代わりになる程度の機能ならあるけどよ……」
『充分ッス!!』
『仔猫さん、何を?』
 八雲のみならず、奈緒もヴォルフにもそれは分らなかった。
『簡単ッス!! 竜巻は、真上はがら空きッス!! 上から入って直接殴るッス!!』
「だから、飛べなきゃ上に行けないじゃない!!」
「俺の機能は精々空中で奈緒を移動させるぐらいで、上昇する推力は無いんだぜ?」
『無用ッス!! 自力じゃ無理なら運んでもらえば良いだけッスよ!!』
「……ははぁん。なるほど」
 仔猫の言葉に理解を示したヴォルフ。
「おもしれぇ。行くぜ奈緒。合体だ!!」
「が、合体!? ……ってか、ナニするつもりよアンタら!?」
 背部のハンガーに勝手に合体すると、ヴォルフは奈緒の背でその翼を広げる。
「行くぜ、奈緒!!」
『そのまま竜巻に突っ込むッス!!』
「はいぃぃぃぃぃ!?」
 困惑する奈緒の背後で落雷。
 それに押されるようにヴォルフのブースターが奈緒の背を押して加速。
「ちょ、ちょっと待って!!」
 そして。
 竜巻に頭から突っ込み―――。
「うきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
 ―――吹き飛ばされた。




























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