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第二話:収集姫


「へえ。割と綺麗にしてあるのね。男のくせに」
「最後のがなんか引っかかるが、まぁ、そうだ。この前、掃除したばかりなんでな」

 家に戻り、俺の部屋へと着いた真那が物珍しそうに辺りを見回した。
 確かに綺麗にはなっている。一週間前に蒼貴と一緒に掃除をしたからな。
 その時、神姫の小さい体がとても役に立った。勉強机の隙間やらクローゼットの中など人の手が届かない場所も神姫ならそこに入り込んで掃除する事が出来る。
 おかげ様で文字通り、隅々まで部屋を掃除する事が出来た。そんな訳で今こうした部屋になっている訳だ。

「何これ? 電動ガン?」

 机の上に乗っていた物……電動ガンを発見した真那はそれを手にとって見る。一体何に使うのか良くわからないような様子だった。
 そりゃそうだ。まさかこんなもので蒼貴のトレーニングをしていたとは思うまい。

「それで蒼貴の訓練をしていたのさ」
「え? MMS-NAKEDは?」
「俺には金銭的、体面的な問題でそんなものは買えん」
「NAKEDなしにどうやって……?」

 予想通りの質問が来たため、俺は蒼貴と共にそのトレーニングを実際にやって見せた。
 それを真那は非常に感心した様子で見物した。型破りではあったがために最初は驚いていたが確かに有効であるという事が理解しているようだ。
 最近、蒼貴はそのトレーニングに慣れ始めたようでより立体的な回避を仕掛けてくるようになったため、俺はもう手を抜かずに思いっきり弾速を速くして狙い撃っている。
 これが完璧に回避できるようになったら俺は最終手段である二丁拳銃を持ち出してやるところなのだが、今は見せないこととする。

「へぇ……そんな風にやってあんな戦い方が出来る様になるのね……」
「後はこいつが努力しただけだ。俺は簡単な命令しかやってない」
「その割に凄まじく相手の装備を熟知して効果的なハメ殺しをしてなかった?」
「……情報収集を欠かしていないだけだ」
「またまたぁ。誤魔化しても無駄よ。リアルにツンデレなのはもうわかっちゃっているんだから。私にもデレをやって欲しいなぁ……なんてね」
「こんにゃろう……」

 俺が否定して真那がそれをひっくり返すというもはや定番と化しているやり取りをしていると蒼貴とルナがくすくすと笑いあいながらそれを見ていた。

 ――こいつら……後で泣かしてやる……。

 俺は蒼貴とルナをその内、トレーニングと称して電動ガンで黙らせる事を心に決めるとパソコンの電源を立ち上げ、情報収集を始める事にした。
 まずは検索エンジンで『イーダ』という単語を入力して検索をかけてみる。
 そうすると五万件以上の情報が見つかった。しかし、この中にある情報が本物であるとは限らない。ガセネタである可能性もあるため、ここは情報を品定めする必要があった。
 とりあえず少しの時間、調べてみて確定情報をまとめてみる事にする。
 イーダとはHMT……ハイマニューバトライク型という未公開の躯体の名称である。
 非常に運動性能の高い可変式のトライクを有しており、大型クロー、アサルトカービンと呼ばれる機銃、エアロヴァジュラと呼ばれるソードによる近接戦を得意とするタイプであるようだ。
 賞金を出しているのはイーダの開発元であるOHMESTRADA社。神姫ビジネスにまだ参入して間もない企業である。ただ、技術提携がかなり多く、アーンヴァルタイプやストラーフタイプを手掛けるFront line社、フォートブラッグタイプを手掛けるArms in Pocket社との深い繋がりがあるため、新進気鋭という割に非常に高い技術力を有し、急成長を遂げた企業であるらしい。
 確かにイーダはストラーフタイプに酷似したサブアームクローがあるし、フォートブラッグタイプで見られるような可変システムも搭載されている。これがそうした提携の表れなのだろう。
 脱走時の事も企業の主観がかなり入ったものだったが一応調べる事が出来た。
 そこには驚くべき事が書かれてあった。
 今から一週間前、どういう理由かまでは書かれていなかったが、イーダは武装の最終テストを行った直後にトライクと武装一式を持ち出してトライクの運動性能を持って縦横無尽に床や壁を爆走してビルから降りていったらしい。
 研究チームはそれに気づき、アーンヴァルBタイプ、ストラーフタイプ、フォートブラッグタイプ各二機ずつの合計六機を追手として差し向ける事で脱走を阻止しようとした様だが、テストのために非常に良質なCSCをセットし、最新鋭の装備を搭載したイーダの性能は非常に高く、ストラーフタイプ、フォートブラッグタイプが一機ずつ撃破され、そのまま、イーダを取り逃がしてしまい、彼女は行方をくらました。
 OHMESTRADA社はこの事態に対し、すぐに調査隊を作り、さらには賞金を掛け、一般人にも捜索を依頼した。
 一週間後、目撃情報が多数寄せられたものの、イーダの所在はわからず、彼女の足をつかむ事もないまま、今に至るという事だ。

「ざっとこんなもんか……」
「イーダって強い子なのね。六機相手にして三機撃破して逃げ切るなんて……」
「実際にその現場を見ているわけじゃないから何とも言えないが、イーダは性能が高いだけじゃなく、かなり頭が切れる奴だ。普通、複数体を相手にする場合はそれ相応の戦術が必要だからな」
「確かにあれは凄いわ……。どうやったのか知りたいわね」
「残念だが、監視カメラのデータが出回っている訳じゃないからそれは見れないな。まぁ、OHMESTRADA社の恥になる映像だ。ホイホイ見せられる様なもんじゃないさ」

 そう。確かに脱走情報は一応出回っているが、肝心の監視カメラの映像だけはネット上には無かった。
 OHMESTRADA社の開発中の機体を作る場所なのだからそうしたセキュリティも高く、ハッキングも難しい訳でおいそれと取りにいけるものではないし、ばら撒けるものでもないだろう。
 それでバレれば自分が逮捕されるだけでは済まないだろうから当然といえば当然である。

「じゃぁ、どうするの? 戦術を立てないと彼女を捕まえるのは難しいんじゃない?」

 確かに真那の言う通りだ。イーダはぶっつけ本番で何とかなる相手ではない。入念な下調べとどこを動いているのかの大体の目星をつけて動かないと戦う事はおろか、彼女を自分達の領域に引き寄せる事も出来ない。

「ああ。それもそれ相応のな。今すぐには無理だ。確定情報だけじゃ、計画を立てるには情報が足らなすぎる」
「で、どうやって情報を集めてくるの? 貴方に任せっきりってのも癪なんだけど」
「ああ。お前はここに行ってくれ」

 俺はある名刺を真那に手渡す。それを見た彼女は不思議そうな顔をした。

「廃人探偵事務所? 何これ? 聞いた事無いんだけど」
「だろうな。有名って訳じゃないから知らないのも無理はない」

 廃人探偵事務所とは探偵事務所と名乗ってはいるが、探偵だけではなく、大会出場の代役、要人護衛、人質救助など幅広い仕事を引き受けてくれる……いわゆる何でも屋である。
 非常に個性的な面子が揃っており、性格に難ありな神姫もいるが、その腕は確かであり、色々な意味で大変な依頼を幾度となく、実行してきた癖のある雑食事務所である。
 俺は所長である廃人という人とは多少の縁があって一応、知り合いに属する関係にある。
 縁といっても単に神姫ネットでアドバイスを受けただけだが、割とネット版のティールームでよく会っていてその時に事務所の事を教えてもらったのだ。

「ふぅん。それにしてもわざわざ探偵を使うの? かなり割に合わないと思うんだけど」
「心配するな。あいつの好きな物を持たせるからそれで割安になる。負担は割り勘でいいな?」
「いいけど……」
「よし。なら調べてもらいたい事を言うぞ。無いと話にならない情報ばかりだからな?」

 俺は続けて真那に廃人探偵事務所に依頼する内容を伝えた。
 依頼することは二つ。
 一つはここ最近のイーダの目撃情報を可能な限り集め、出没地域を特定する事。確かにネットでも情報は収集出来るが、大抵はガセネタであり、本物を探し当てるのには俺達だけでは心許ない。そこで人数が圧倒的に多い彼らにそれを依頼した方が手っ取り早い。あちらの方がコネは多いのと有名でないことがポイントである。
 有名でないという事は裏を返せばあまり周りに知られずに調べる事が出来るという事であり、ライバル達に感づかれにくくなる。他の奴らも同じ手を打っているかもしれないが、目の付け所が違う彼らに比べれば大した事はない。
 もう一つはOHMESTRADA社に潜入し、イーダの脱走時の監視カメラの映像データを入手する事だ。これがあれば、イーダの武装、戦術パターンを分析する事が可能となり、対策を練る事が出来るだろう。警備隊もいるかなり危険な仕事だが、そうした経験が彼らにはあるため、彼らを見込んで頼む事とする。

「この二つだ。頼むぜ?」
「わかったわ。で、代金はどう払うの?」
「そいつはお茶を飲むのが大好きなんだそうだ。だから高級な茶葉でも手土産に持っていけば引き受けてくれるだろう」
「随分と変わった人たちなのね……」
「世の中は割とそういうもんだ」



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