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第一話:賞金姫



「脱走神姫の捕獲?」
「そう! このHMT型イーダっていう本当は市場にまだ公開しない予定だったレア神姫を捕獲したら百万円もらえるんだって!!」

 前オーナーを倒してから二ヵ月後のある日、神姫センター内のティールームでいつもの様に同席している真那は嬉々とした顔をして緑と黒のツートンカラーのボディと紫色のなびくツインテールが印象的な素体の神姫が緑色の三輪車……トライクに乗っている写真を見せ付けながら、俺に変な話を持ちかけた。
 こいつの持ち込んでくる話は大抵、厄介なものばっかりなんだよな……。
 前オーナーを倒してから二ヶ月が経った訳だが、その二ヶ月間、センターでほぼ百パーセントと言っていい程、真那と遭遇し、一緒に行動するハメになっていてその度にこいつは厄介ごとを持ち込んでくれるのだ。

「随分と支払いがいいな。なんかヤバい物でも積んでいるんじゃないのか?」
「そうかもしれないけどこれはやるべきよ! これで大学生活はバイトをしなくたって安泰よ!?」
「おいおい。意気込むのはいいが、お前のような考えの奴がわんさかいるんだぞ? そんな中で自分が捕まえるとなったら無茶苦茶、めんどいと思うんだが」

 そう。確かに百万円という莫大な賞金があれば山分けしたって当分はバイトをしないで済むかもしれないが、真那の様な賞金目当ての奴が大量にいるのは明白である。
 恐らく、今こうしてティールームでコーヒーを飲んでいる間にもそいつらは血眼になってイーダを捕まえようと頑張っている事だろう。
 あんまりそういう嵐の中に入り込みたくは無いものだ。

「それがね。みぃんな、最初は捕まえようと頑張っていたんだけどその子、隠れるのが上手いらしくって全然、見つからないの。バッテリー切れを待っている人もいるみたいだけど神姫ショップに忍び込んで急速充填バッテリーを盗んで補充するっぽいからその作戦もダメだと思うわ」
「その神姫は相当、頭がいいんだな」

 俺はイーダに感心した。真那の話からすると彼女は蒼貴同様、頭の切れる奴だと思えた。それに加えて土地勘もあると考えられる。
 どうやって隠れるのか、どうやって敵を出し抜くか、こいつはわかっている。賞金がかかっていて皆が躍起になって探し回っているはずにも関わらず、あんな図体のでかいトライク持ち歩いても捕まらないのは並の頭では無理だ。そう簡単に見つけられはしないだろう。

「そうそう! そんな訳で大抵の人が諦めちゃってるの。アリのコンタクトレンズを探すようなものだって言ってね」
「例えが意味わからんが、まぁ、やれない事も無いな。頑張ってくれ」

 俺は形式上の応援の言葉を述べ、真那の目で訴えてくる誘いを断った。
 厄介ごとに巻き込まれるのは面倒だ。それに百万も賭けるという事が、何かしら裏があると思うのが道理というものだ。
 人は自分自身の領分を越えてはならない。そう俺は決め込む事にする。

「何を言ってんのよ。貴方も手伝いなさい」
「断る。絶対、それは何かあるぞ。それに仮に捕まえたとしてそうしたらそうしたで同業者が群がってくるって」
「大丈夫。ミコちゃんなら何とかできる!」

 俺は真那の根拠のない言葉に大いにずっこけた。

「おいおい。どういう根拠があってそうなる? こいつは何の計算もなしに何とかなるもんじゃないぞ」
「計算はこれから考えればOKよ」
 ――そうきたか……。

 俺はこいつの考えは苦手だ。俺の言い分を巧みにかわして自分の願いを押し通そうとする。おまけにこれが無意識だから性質が悪い。
 どうせならこいつにも蒼貴みたいな慎ましやかな心を持ってもらいたいものだ。……絶対、無理だろうけどな。

「さぁ。今から貴方の家に行きましょ? 丁度、そこら辺に潜伏しているって噂だから」

 俺はその言葉に凍りついた。

 ――何でこうなる。

 俺の頭に唯一浮かんだ言葉がそれだった。俺は女を自分の部屋に連れ込む趣味はねぇぞ。別に入られた所で今の所、厄介な代物は神姫である蒼貴だけなので真那が入る分には問題は無いだろう。しかしながら家族に間違いなくネタにされる。
 それが俺にとっては問題だった。まず間違いなく、彼女かどうか聞いてくるぞ……。

「ちょっと待て。何で俺の家になる? 別にここでもいいだろ?」
「だってネット使えないじゃない。それじゃぁ、情報収集がままならないわ。私の家は一人暮らしで電気代がまずいの。だからちょっとお願いできる?」

 マジかよ。こいつ、ここにはちゃんと来て武装はちゃんと揃えるくせに電気代はケチるのか。とんだオタ女だなぁ。おい。
 ……いや、結構、格好にも気を使っているようだから外で金を使いまくるだけ……か?
 全く、蒼貴といい、こいつといい、女ってのはよくわからん。
 俺はそんな事を考えながらため息をついて真那を見る。その目は俺に絶大な信頼を寄せているように見える。
 こいつは裏表のない性格をしているのは一ヶ月でわかったから別に利用しようとか考えている訳ではないんだろうが、断ると駄々をこねるだろうな……。

「わかったよ。今から行くぞ」
「ほんと!? ありがとう!!」
「お、おい! 毎度毎度、急に抱きつくな!! 周りに見られているぞ!!」

 真那は俺に突然抱きついてきた。俺はこの行動に大いに困惑する羽目になった。
 この馬鹿は俺に自分の頼みを聞いてもらえるとすぐに抱きつく癖がある。何かどっかの恋愛シチュエーションでありそうな事だが、人がいる中でそうされるのは正直、恥ずかしい事この上ない。

「いいじゃない。別に。いつも一緒の仲でしょ?」
「勘違いされそうな言葉を言うなよ……」
「素直じゃないのは良くないぞ! 少年!!」
「もう。どうでもいい……」

 こいつの態度には敵いそうにない。こいつには思惑とか、しがらみとかがまるで無い自由な……そう。子供のような心を持っている。そんな訳で俺みたいに相手の心を読もうとする奴にはこいつをどうにかするのは難しい。勘弁してくれ……。

「じゃ、行きましょう」
「その前にコーヒーを飲ませろ。飲み切っていないんだぞ」
「わかった。外で待っているね」
「……おう」

 真那は俺との約束が決まると賞金の事を考えながらティールームを出て行った。そうするとこれまで話に入らず、二人で会話していた蒼貴とルナが俺のコーヒーカップの隣に立ってニッコリ笑いながら俺に目を向けた。

「オーナー。これはチャンスですよ。女性の方を自分のお部屋に誘えるなんて大進歩です」
「蒼貴ちゃんも凄いと思うよね? あ……尊さん、真那をよろしくお願いしますね?」
「お前らなぁ……」

 蒼貴が突然、目を輝かせて変な事をのたまい始め、真那の神姫であるルナが自分のオーナーを俺と付き合わせようとお願いを始めやがった。

 ――このガキンチョどもめ……。俺の気を知らないでぬけぬけと……。

 俺はこのちっこい二人の願望に頭が痛くなってきた。あの酒豪女に振り回されるこちらの身にもなれってんだ……。

「心配は無用です。サポートはお任せ下さい。オーナーがその気になれば手の届く所まで持っていってみせます」

 俺が嫌そうな顔をすると蒼貴が胸を張って俺に恋愛の手助けをする事を宣言した。
 そういやこいつ、俺の部屋のテレビを占領して恋愛ドラマを見たり、俺の本棚から恋愛シーンが多そうな小説を引っ張り出したりしてはそれを読みふけっていたなぁ……。
 全てはこれのためか? 勘弁してくれ……。

「うん。二人の好みや共通する趣味とか調べて……」
「後はカッコいい所を見せると効果的だとドラマで聞きました。そうしたシチュエーションを考えるのも良さそうです」
「そうだね。それと一回目だからまずは小手調べって事にしよ?」
「ですね。いきなりやっても効果はありませんし……」

 蒼貴の言葉にルナが同意し、いきなり恋愛会議を始めた。何やらこいつらは、今回は部屋の反応を見て今後を見据えようとしているらしい。
 一体何を考えているのかはわからんが、何やら悪い予感がするのは確かだった。
 ああ。まさか深みに填ってこういう事に発展する事になろうとは予想していなかった。こいつらに心があるって事はこういう事もありえる訳なのだが……困ったなぁ。こりゃぁ。

「おい。井戸端会議はそろそろ終わりにしな。コーヒーは飲み終わったんでな」

 俺はこれ以上聞くのも嫌なため、早々にコーヒーを飲み干して彼女達の話を中断させた。
 正直、こういう話を聞いているのは苦手だ。
 二人はそれを聞くと少し残念そうな顔をして、俺の鞄の中に入り込んだ。しかし、それも束の間、鞄の中でひそひそ話を始めた。それのおかげで俺の鞄はひそひそ声のする不気味でおかしなお化け鞄と化してしまった。
 俺はそうなってしまったそれを見て頭を痛くしながら、仕方なしな気持ちで真那の待つ入り口へと向かう事にする。
 彼女をいつまでも待たせて何をされたりしたら溜まったものじゃない。






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