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第三章:入城姫



 とうとう、俺と蒼貴は神姫を戦わせる場所……神姫センターに到着した。そこは俺の家からは駅五つ分程、離れている場所にあり、都会に分類される発展を見せる町の中にある。
 駅を降りるとそれぞれが自らの目的のために移動する人々が行き交い、背比べでもしているかの様に大きな建物が立ち並ぶ。それらによって造り上げられた活気は人類の文明を感じさせるに十分な力を持って都会の凄さを物語る。
 が、俺は正直、こういう所は好みではない。確かに凄いのだが、田舎者の俺としては少々騒がしい場所であるからだ。田舎の家でゆっくりしている方が性に合っている。
 さて、どうでもいい事は置いておいて俺は神姫センターに急ぐ事とする。公式ホームページは調べたが、かなりでかい建物で駅から近い事を見ていた。
 外観だけを見ればかなり清潔感のある環境のいい建物である事がわかるのだが、果たして中身はどうなのや……ら……?

「……オーナー?」

 俺の鞄の中から頭だけひょっこりと出して心配そうに俺を見る。俺の顔は今、相当まずい事になっているらしい。そりゃぁ、そうだぁ……何たって……

「お兄ちゃん! 僕の活躍見ていてくれたよね!?」
「うん! ちゃんと見ていたよ! エリサ!!」

 ある所では何だか女の癖に僕とかほざく上にオーナーの事を『お兄ちゃん』とか行って媚を売りまくるセーラー服の人形とそれを聞いて何とも思わないオーナーがいるし……。

「マスター、見てたかにゃ~? ムカつく奴を倒してやったにゃ~」
「いいぞ! ミンクーちゃん!! この調子でSランクを目指すぞぅ!!」

 またある所では……何て言うんだ? 猫みたいな喋り方をしてオーナーにベタベタしている猫耳を無理矢理つけたナース人形がいて……。

「これでよろしいでしょうか? ご主人様」
「うむ。これでまた一勝を挙げる事が出来た……」

 ……俺の隣を何だか貴族臭い口調でカッコつける女性が通り過ぎたぞ。おまけにご丁寧にも人形はメイド服姿ときた。
 何なんだここは……。色々と俺の身体の中で拒否反応が起きている。ここは危険だと体内から危険信号を発し、頭の中ではこれは受け入れていい事実ではないと規制がかかって脳に負荷がかかっている。
ここは地獄だ。カオスだ。この世のものじゃねぇとかかんとか……。
 そんな危険を察知して改めて周りを見てみる。メイド、ナース、制服、チャイナ、ミリタリーなどなどありとあらゆるコスプレをした人形が老若男女とともに戯れている光景しか目に映ってこない。

 ――な、なんじゃごりゃ~~!!

 俺は思わず心の中で叫んでセンターから逃げ出すと公園へと移動してベンチに座り込んだ。そして鞄の中から蒼貴を取り出して彼女を見た。

「おい。蒼貴。前のマスターはあんな場所を平然と歩き回っていたのかよ?」
「そ、そうですけど……」
「なんてこった……。よくもまぁ、あんなヘンテコな人々が集う場所にいけるなぁ……。ある意味感心してやるぜ……」

 蒼貴の答えに俺は絶望的な声を上げて前のマスターにお世辞を送ってやった。
 建物そのものは未来的でいいのだが、そこを徘徊する人々は何かが間違っている。そんな事が俺の頭の中に浮かんでくる。
 人形に罪は無いが、いくらなんでもあんなへンテコな格好させる神経を俺は理解できない。オタクではない事を未だに主張する俺にはどうにもついて行けない領域を感じる。
 ウチの蒼貴も忍者姿だがここまで落ちぶれちゃいねぇぞ……。

「オーナー……大丈夫ですか?」
「……いや、ちょっと絶望気味になっているさ」
「すいません……。オーナーに無理をさせてしまいまして……」
「お前に罪はない。あの場所にいる奴に問題があるんだ……。おぉぉぁっ……」

 蒼貴に慰められる中、俺は絶望し続ける。蒼貴を戦わせるためにはあんな空間に入り浸らなくてはならないのかと思うと……ダメだ。

「あの……。そんなにあそこの人達に問題があるのでしたらそんな人達をやっつけるために行くというのはどうでしょう? そうです。幻覚から目を覚まさせてあげるんです」

 蒼貴の言葉を聞いたとたん、俺は何かが吹っ切れ、頭の中がクリアになった。

 ―― ……そうだ。そういう趣向の野郎共をぶっ倒す事こそが俺の目的だ。俺は悪役だ! 奴らの敵だ! 悪者ぶってどっちが正しいか思い知らせてやるんだ!!
「よし! 蒼貴! それで行くぞ! 痛い人形退治だ!」
「は、はい!」

 蒼貴の言葉を心の中に刻む事でセンターの放つ空間の免疫を作る事に成功した俺は改めてセンターへと突撃する事にした。
 気を取り直してTAKE2。俺はセンターの様子を見回す。
 センター内の人々は戦闘用ブースを借りて戦闘したり、ティールームで談話を楽しんだりと個々で色々な楽しみ方を考え出して自らの時間を満喫している様だ。
 早速、戦闘と行きたいが、情報も集めずに突っ込むなどただのアマチュアだ。まずは情報収集に入る。
 手始めにセンターに関するパンフレットをもらった。それにはアクセスコードなるものがあり、それを使う事で武器を調達出来るという事が書かれてあった。
 運良く期間限定でお試し用のアクセスコードが付属されてあったのでセンター内の転送装置にそれを入力してみる事にした。
 そうすると大型の手裏剣が一つ、俺の手元に転送される。今持っている鎌と比べると距離を取った戦いに向いている。そういえば蒼貴の躯体はこういう投擲武器を好む傾向にあるという事を調べた事がある。
 試しに戦闘で使わせてみてどちらが使いやすいか蒼貴に聞いておこう。好きこそものの上手って言うしな。
 さらに転送装置から俺はバトルシミュレータのシステムをUSBメモリにダウンロードした。これで能力こそ成長しないが、自宅でオンラインの奴らと戦う事が出来る。戦闘経験は強化するには打ってつけだ。
 装備を揃えた後は神姫の登録も始める。蒼貴に聞いた所、本当は所持した瞬間に登録を済まさなければいけないものだったらしい。
 何故かというと神姫が、身体が小さい事を活かした犯罪や他の神姫に非合法な戦いを仕掛けてCSCや装備を強奪する強盗などがたまに起こるため、こうした登録を義務付けられているとの事だ。
 確かに神姫を犯罪に利用するのならば、どこか小さい穴からも侵入して内側から鍵を開けるとか、重要な書類を盗み出すとか考えれば結構、ありえる話かもしれない。
 強盗もそうだ。装備品、特にCSCはかなり高価なものである事は俺だって知っている。そうしたものを装備している弱い奴を襲えば、確かに金にはなるだろう。

 ――良い使い方もあれば悪い使い方もやっぱあるんか……。世知辛い……。

 そんな事を思いつつ、個人情報の他にオーナー名を書き、登録証を発行してもらった。
 なんでもセンター内で放送される時はオーナー名で呼ばれるらしい。確かに放送で本名を呼ばれるのはいい気持ちがしない。有難い配慮だ。
 登録証が完成すると登録特典として急速バッテリー充電器十個と武装パーツ試用チケット三枚と一緒に登録証が手渡された。
 試用チケットは使うか怪しいが、充電器をタダで十個ももらえるのは有難い。ここは喜んでもらっておく事とする。
 さて、これで全ての準備が整った。俺はオフィシャルバトルをするため、登録証をバトルブースの受付のカードリーダーに通す。これで何分かすれば適当な相手と戦わせてくれるって寸法ならしい。
 俺は対戦相手が決まるまで壁に寄りかかって待つ。情報収集はもう十分したため、やる事が無い。

「オーナー……。勝てるでしょうか……?」
「そんな事、聞くなよ。それで勝てるとか負けるとか言ったってしょうもないだろ。だからな。今からどう戦うべきかをおさらいしようじゃないか」
「……はい!」

 不安になっている蒼貴を安心させる事と戦闘目的を伝える事の兼ね合いで俺は蒼貴と打ち合わせを始めた。
 まず、戦闘目的だが、鎌と手裏剣のどちらが使いやすいかを実戦の中で確かめる事を最優先とする。これは先に言った通り、万能型ではなく特化性能を俺は求めるため、武器の性格も固定化する必要がある。
 近距離か遠距離か。これだけでも大きく違ってくる。
 そして次に周りの物を可能な限り使ってみる事を蒼貴に教える。真正面に立たず、物陰に隠れて背後から襲い掛からなくては装備差で負ける事は目に見えている。
 卑怯だろうが、姑息だろうが知ったこっちゃ無い。こっちは常に不利な状態で戦わなくてはならないのだから正攻法など付き合ってられん。
 最後に……ある攻略法を仕込んでおく。こいつは戦闘の中でやってもらう事としよう。今、語っても面白くない。

『尊様、対戦相手が決まりましたのでB-5番のバトルブースにお越し下さい。繰り返します……』
「対戦相手が決まったんだとよ。……行くぞ」
「はい」

 放送が鳴り響くと同時に俺と蒼貴は移動を始めた。目指すは戦場だ。こいつに勝利をさせ、いずれ捨てたとかいう奴をぶっ倒す。これがそのための一歩だ。



 バトルブースに到着すると対戦相手とフィールドの種類が表示される。相手はルナというらしい天使型アーンヴァルタイプ。各距離に対応した武装群とそれを使いこなすだけの機動力をも持ち合わせる万能型だ。
 万能型は弱いと言ったが、それは油断していい事にはならない。万能型は言い換えれば得体が知れないとも言える。その証拠に武装データを見てみると近距離特化、遠距離特化、各距離対応の装備をしたセットが見つかった。
 武装で読むのはいささか難しいものがありそうだ。
 それ以外の性能を見てみる。どれも防御力がある程度ありながら、装備品で機動力を無理矢理高めた凄まじい装備になっている。レベルもあちらが上であり、こちらが勝るのは回避力と命中力のみでそれ以外は大きく差がある不利なものとなっている。
 だが、こんなものにも弱点はある。それは機体の重量が神姫の最大積載値ギリギリになっている事だ。
 つまり、ブースターを一つでも破壊できれば速度とバランスを大いに崩す事になるのだ。さらに直線的な機動力はあっても曲線的な機動力は無いに等しい。重量は旋回性を殺すのである。これならば付け入る隙があるというものだ。
 さらにフィールドは森林だ。隠れる場所が多く、奇襲に向いたマップだ。運はこちらに味方していると俺は確信する。

「蒼貴。……って訳でよろしく頼むぜ。細かい指示は追って知らせる」
「了解です」
「後はアレ、上手く使えよ?」
「わかりました」

 蒼貴に作戦内容とアレについての説明をしておいた。
 そう。俺は鎌と手裏剣の他にある物を蒼貴に持たせてある。対戦相手にはちゃんと公開してあるが、どう使うのかもわからない変な物だから相当混乱しているだろう。

 ――さて……蒼貴が二週間の間にどれだけ成長したか……見物と行こうか。

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