第壱話
~2036年・4月15日午前10時30分~
ピリリリリリリリ
半ば巣と化した寝床の枕元に置いた目覚まし時計がけたたましく電子音を鳴らすが、
この部屋の主であり、この物語の主人公である黒崎 優一は空手チョップでアラームを切った。
「マスター、起きてください!お休みだからってゴロゴロしていたら体に毒ですよ!」
彼の武装神姫・アーンヴァルタイプのアカツキが起こしに来た。
彼女の髪はアーンヴァル特有の金髪ではなく、どちらかというとアッシュブロンドに近い感じがする。
彼女が来たと言うことは朝寝坊予防の第二防衛ライン発動、と言った所だろう。
「うーんアカツキ、11時になったら起こしてくれ。見逃してくれたら昼飯はソース焼きそばにしてやる」
そう言うと優一はごろんと寝返りを打ってアカツキに背を向けてしまった。
「了解です。ってそうじゃなくて!!こうなったら最後の手段です!」
一瞬ながら喜んだアカツキの右手にはスタンガンが握られている。
それを優一のうなじに押しつけるとスイッチを押した。
神姫サイズのため、出力は高くてもせいぜい3ボルトぐらいだが、人一人をたたき起こすには十分すぎる出力だ。
端子部から青白い火花が迸る。たまらなくなって悲鳴を上げながら優一は飛び起きた。
「ギヤァァァァァァァァァ!!アカツキ!ものには限度ってモノがあるって起動したその日に教えただろ!!」
「だってジェニーさんが『スタンガンは最高の目覚ましです』って言ってましたよ!」
「それはあの店長の例だろ!真に受けるな!!」
頬をふくらまして反論するアカツキ。しかし、優一が言ったことが正論だったので言い返せないでいる。
「ったく、せっかく気持ちよく寝ていたのに。しゃあない、ステーションに行くぞ。今日は丸一日だ」
そう言うと優一はいきなり寝間着のスウェットを脱ぎ始めたのでアカツキは慌ててその場を後にした。
~2036年・4月15日午前10時30分~
ピリリリリリリリ
半ば巣と化した寝床の枕元に置いた目覚まし時計がけたたましく電子音を鳴らすが、
この部屋の主であり、この物語の主人公である黒崎 優一は空手チョップでアラームを切った。
「マスター、起きてください!お休みだからってゴロゴロしていたら体に毒ですよ!」
彼の武装神姫・アーンヴァルタイプのアカツキが起こしに来た。
彼女の髪はアーンヴァル特有の金髪ではなく、どちらかというとアッシュブロンドに近い感じがする。
彼女が来たと言うことは朝寝坊予防の第二防衛ライン発動、と言った所だろう。
「うーんアカツキ、11時になったら起こしてくれ。見逃してくれたら昼飯はソース焼きそばにしてやる」
そう言うと優一はごろんと寝返りを打ってアカツキに背を向けてしまった。
「了解です。ってそうじゃなくて!!こうなったら最後の手段です!」
一瞬ながら喜んだアカツキの右手にはスタンガンが握られている。
それを優一のうなじに押しつけるとスイッチを押した。
神姫サイズのため、出力は高くてもせいぜい3ボルトぐらいだが、人一人をたたき起こすには十分すぎる出力だ。
端子部から青白い火花が迸る。たまらなくなって悲鳴を上げながら優一は飛び起きた。
「ギヤァァァァァァァァァ!!アカツキ!ものには限度ってモノがあるって起動したその日に教えただろ!!」
「だってジェニーさんが『スタンガンは最高の目覚ましです』って言ってましたよ!」
「それはあの店長の例だろ!真に受けるな!!」
頬をふくらまして反論するアカツキ。しかし、優一が言ったことが正論だったので言い返せないでいる。
「ったく、せっかく気持ちよく寝ていたのに。しゃあない、ステーションに行くぞ。今日は丸一日だ」
そう言うと優一はいきなり寝間着のスウェットを脱ぎ始めたのでアカツキは慌ててその場を後にした。