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クラブハンド・フォートブラッグ
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ウサギのナミダ
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悪魔に憑かれた微駄男
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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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ホワイトファング・ハウリングソウル
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「ねここは……もぅ……」
 地響きの様な足音を巻き起こしながら、ゆっくりと威圧的な足取りで近づいてくる疾風。 
「もぅなんや? 子猫ちゃんから、もーもー鳴く丑にでもクラスチェンジでもしたんかいな」
 美味しそうな獲物を前に、猛獣の血が、食欲が騒ぐのか、ニヤニヤと悪趣味な笑みを浮かべている。
「もう……自分に、負けないっ!」
 次の瞬間、タイヤが地面を抉り土砂を巻き上げるほどの唸りをあげ、怒涛のパワーで逆に突進をかけるねここ。
「丸見えやでっ!」
 だけどその突進には、先程まで滑らかな動きは全く見られず、加速も背中のスラスターとのタイミング連動が完璧ではなかった為に、相乗効果のない力任せの挙動となり鋭さも失われてしまっていた。
「にゃっ!?」
 疾風は挙動の鈍った弾丸を真っ向から受け止め、そのままガッチリと組み合う2人。
いや、この場合組み合うというよりも、ねここが捕まってしまったと言ったほうが正しいかもしれない。
「パワー勝負なら、こっちのモンやでぇ!」
 そのまま上から押し潰すように、ギリギリとねここを押し込んでゆく。
「こうなったら……最後の……!」
 ねここが呟いた瞬間、スラスターからの噴射の色が、透明から薄い藍へと変貌を……
「馬鹿者。まだ早いッ!」
「「え!?」」
 ねここでも疾風でもない、第3者の声がフィールドに響く。同時にレッドミラージュの背部上面にマウントされていたHEMLが一呼吸のうちに前方へ展開し、次の瞬間、ツガルとは桁違いの出力によって加速された高速徹甲弾が疾風に零距離射撃で叩き込まれ、2人の姿はたちまち爆煙の中に消え、視認できなくなる。
「……チィ、油断したわ。念のためバリア展開してて助かったでぇ」
 そんな呟きと共に、煙の中からスラスターを吹かしつつ出現する疾風。
「それにしても……その声、子猫ちゃんとちゃうな。アンタなにもんや!?」
 疾風が爆煙の中に叫んだその時、再び強烈な爆音が響き渡り、同時に煙が新たなスラスター噴射によって拡散し、掻き消される。そこにはやや唖然とするねここの姿。そしてその後ろに居る声の主、シロにゃん。
 シロにゃんはその糸目を、くわっと見開いて叫ぶ。

「我輩は猫である! 貴様に名乗る名は、まだない!!!」



ねここの飼い方・その絆 ~十章~




「……えーと」
 通信用のヘッドフォンを外して、横で観戦していた店長さんの方へ、ギギギと首を回す。
「何入れたんですか、アレ」
 嗚呼、ちょっと顔が引きつってるかも。
「え?……いやぁ、はは。あれ、でも、んなハズは。
 入れたのは制御ウェアとデータだけでCSC関係は……。もが」
 ポロリと口走ったあと、慌てて口を塞ぐ店長さん。まぁ後の祭りだけど。
「いやまぁ、なんだ。真鬼王の補助AIシステムを参考にして組んだから……可能性としては考えられたのかな。
 それでも驚いたけどさ。
 しっかしなんていうか……ほら、奇跡は俺の手が掴み取った、みたいな?」
 そう説明するけど、明らかに誤魔化せていない。
「まぁ……その話、後でゆっくりと説明してください、ネ?」
「ういす、サーセン。いやマジで。ワザトジャナイヨー。ドッキリデモナイヨー」
「・・・(ぶち)」
「ハイ、スンマセンデシタ」
 ちょこっと低めのトーンで応えつつ、縮こまる店長さんを最早無視して、再びモニタ画面に向き直る。


「なんやその馬鹿猫は。猫が2匹に増えた程度で、寅に勝てると思うてんのかッ」
「今の某は、ねここの脚に過ぎん。それも先程の破損で思うように出来なくなったがな。
 若人に対して、老婆心から少しばかり語っておきたい事があっただけの事よ」
 ぷちマスィーンズ特有の甲高い声からは想像も出来ないような、古臭い……と言うより老境な喋り方をするシロにゃん。
「何も気張る事はない。ただ、在りのままに……な。
 御主の全てを受け止めてくれる人が居る限り、何も心配する事は、ない」
 まるで過ぎ去った過去を懐かしむ……いや、ほろ苦さを噛み締めるように語るシロにゃん。
『ねここ……』
「……うんっ!全力全開なのっ☆」
『それでこそっ。あの手で行くわよ、目標は……あのアタマッ』
「りょーかいなのッ。フル・ドライブ!!!」
 ねここの咆哮と共に、地響きの様な重低音がレッドミラージュから轟く。やがてその呻きが最高潮に達した瞬間、雷鳴の如き苛烈な炸裂音と共に、膨大なエネルギー波が周囲に吹き荒れる。
 それは主機のリミッターを解除し、メガコンデンサーに溜め込んだエネルギーも一気に放出する事により、一時的にオーバードライブ状態にすることによって定格を遥かに上回る出力を捻り出す、一種の裏技。
 そして次の瞬間、ねここよりも遥かに大柄の疾風のボディが、まるで発泡スチロール製で出来た岩みたいに、軽々と吹き飛ぶ。
「なぁッ!?」
 驚愕の表情を浮かべたまま吹き飛び、そのまま地面に叩きつけられる疾風。
それは右足のタイヤをフルパワーで回転させ地面を蹴り上げ、その瞬発力を圧倒的なパワーに変え、強烈な回し蹴りの一撃を打ち込んだのだ。
「ハイパーねここキックなのっ」
 にぱっと向日葵のような笑顔を浮かべるねここ。先程までの真剣さ一点張りではなく、何処か楽しそうな雰囲気を見せている。
「うフ……ホンマ、一々コケにしくさってくれはるなぁ……!」
 濛々とした土煙の中から、ゆらりとその巨体を起こす疾風。
「せやけどなぁ……その程度の攻撃でウチの防御を抜けると思ったら、大間違いやで!」
 確かに流石は特機と言うべきか、普通の神姫なら一撃で粉砕しかねないほどの威力の攻撃が直撃し、あれほど派手に吹き飛んだというのに然程ダメージは受けていないようだ。
『(攻防共に高出力で動きも早い。でも幾ら高出力の主機を積んでいても全ての方向で最大のパワーを発揮するのには限界がある筈。となると……)』
 レギュレーションに乗っ取っている以上、完全無敵などあるはずがない。でも何らかの裏技に近い攻略法行うことでそれに近づける事は出来る。ならばもしかして、ねここと同じ……
『アクセルやっちゃってっ!』
「りょーかいなの! めがこんでんさー直結ぅ!!!」
 ねここは再度HEMLを展開し、荒れ狂う濁流となったエネルギーを注ぎ込む。
「はいぱぁ……シュートっ!!!」
 咆哮一閃。HEMLから発射される砲弾、いや余りにも過剰なエネルギーを注入した為に弾丸が途中で崩壊し、撃ち出されたされたのは雷の如き高圧電力の渦……超電磁砲とでも言うべき、雷神の槌。
「これしきぃ……ッ、耐え切ってみせるッ!」
 シンキカイザーの両手をクロスさせ、バリア・フィールドを最大出力で展開する疾風。
眩すぎる煌めきを以って、2つの力がぶつかり、反発しあう。疾風の視界を虹色に変化する障壁が覆いつくし、ごく僅かにフィールドを突き抜け始める雷がチリチリと彼女の肌と装甲を焦がしてゆく。
 だが、ほんの少しづつだが、攻撃の音色がか細くなってくる。それに対して疾風のバリアは僅かな漏斗があったとはいえ、基本的にはその防御壁を維持し続けている。
「(競り勝った……!)」
 そう、疾風が確信した瞬間だった。
「こっちだよっ☆」
「な!?」
 突如背後から飛んでくる、その声。
疾風が意識を向けた瞬間目にしたのは、切っ先がブレる程の高速回転で唸りをあげる旋牙を右腕に装着し、今まさに必殺の一撃を穿たんとしている、眩く輝くねここの姿。
 その背中には仰々しいレッドミラージュの姿はなく、ねここ本来の野生の姿に限りなく近くなっていて。

「ふぁいなる…ねここぉ・クラーッシュ!!!」

 それまで鉄壁を誇っていた障壁、装甲があっという間に穿ち貫かれてゆく。飴細工のように捻じ曲がり、粉砕される真鬼王の頭部ユニット。
 それまで絶対的な存在だったバリア・フィールドは、超電磁砲を防御する為に殆ど全ての出力を機体前面に回していたが為に、後方の障壁は殆ど破片避け程度の効果しかなかった。
「ちぃッ。だがまだまだぁ!」
「甘さ100倍なのッ♪」
 振り向き様、その豪腕でねここを薙ぎ払おうと大きく振り抜く疾風。しかしねここは素早く身を屈めその一撃を回避し、その一撃は空しく空を切り裂く。次の一呼吸で、膝だけでなく全身のバネを利用した強烈なアッパーをお見舞いし、逆にその腕を肘から真っ二つに引き裂き、粉砕する。
「くぅ……ッ。制御が上手くいかへん!?」
 それは、シンキカイザーの制御ウェアであったシンキカイザーの頭部コアを破壊されたダメージ。
特にバリア・フィールドの制御と展開が上手くいかず、今の一撃も本来ならば障壁によって防げていた筈の攻撃だったかもしれないのだ。
 だがそれでもその勢いを殺さず、逆手に持った朱天でねここを叩き潰さんと大上段から打ち下ろす。
だがそれもローラーダッシュの変速制御によって器用に回るように回避され、逆に地面に突き刺さった朱天にローラーダッシュ回し蹴りを食らい、ぐにゃりとへし折られてしまう。
「こなくそぉぉぉぉ!!!」
 更にまだ諦める事なく、手刀をねここめがけて叩き込む。
だがローラーダッシュによるバレエの如き滑らかな回転運動の回し蹴りを連続して喰らい、此方の腕もパッキリと砕け落ちる。
「ウチの意地みせたるわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 両腕を失っても尚、折れ砕ける事のない不屈の闘志。バリア・フィールド不調の今、零距離射撃の危険を遭えて無視し全身の火器を斉射。
「にゃっ!?」
 多重層な爆発音と共に爆煙に飲み込まれる2人。
 そして次の瞬間、後退するように飛び出してくるねここ。ズシャリとねここにしては重い足取りで着地する。ダメージは余り見受けられないものの、脚に装備されていた筈のローラーダッシュ装置が無くなっている。それは以前にも使った戦法で、脚部装置を切り離して前方に投棄し、防弾版代わりに使用してその身を守ったのだ。 だが今回の場合、それはねここの脚そのものを失ったといっても同義だろう。
事実着地後のねここはずっと肩膝をついた状態で、なんとかそのまま崩れてしまうのを防いでいるようにしか見えない。
 だが対する疾風も、その状況は余り変わらない。
 晴れゆく煙の中から姿を現した疾風だが、シンキカイザーは既にボロボロで、事実上大破しているようにみえる。
バリア・フィールドの有効でない状態での全力零距離射撃は、シンキカイザーにも致命的なダメージを与えていたのだ。
「フ……ン。無茶はウチも一緒かいな……」
 自嘲的な乾いた微笑と共に、ポツリと呟く疾風。
「だが……まだ勝負は終わってへん……終わらせへんよ!」
 そう自らを奮い立たせるように吼えると、シンキカイザーとの合体を自ら解除する疾風。自らを構成していた部品が次々に落下していき、最後には最低限の軽装備のみを装備した姿となる。
 そして、腰に携えていた二振りの風神を両手に構え直し、戦闘態勢を取る。
「アシの動かんアンタを仕留めるんなら、これで十分や……いくでっ!」
 手負いの獲物に回りくどいかく乱など無用とばかりに、正面からねここに突っ込んでゆく疾風。
『ふぁいとーッ!』
「いっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁつッ!!!」
 交差する2人。
痛みを感じる事すらないよう、一太刀でねここの首を刎ねんとした疾風の風神を空しく虚空を斬り、どっしりと力強く大地を踏み締めているねここの研爪が、疾風の胸元に、深々と突き刺さっていた。
「治った……みたいなの」
「……よかった……な」

「すぱぁく……えんどぉ!!!

 轟く雷鳴と共に、試合終了のコールが、何時までも響き渡っているようであった。





「よかったなぁホンマッ……あのままだったらと思うとウチ……」
「うにゃぁ。ちょっとくるしいのぉ~」
 アクセスポッドから出てきた途端、涙ながらにねここに抱きつく疾風ちゃん。
微笑ましい光景だけど、なんというか……
「小野さん、疾風ちゃんってちょっとその……性格変わりすぎません?」
「嗚呼、お気になさらず。
 彼女は感情のブレがあり過ぎる性格なもので。ある意味常に本心だけしか言えない可哀相な子なんですよ」
 今、何気にサラリと凄い事言ったような……
「うぅ、酷い言い種やないかっ。ウチはただ教えてもろた通りにしてるだけやで!
 寅だ……寅だ、お前は寅になるのだ!って、まだ清い乙女だったウチに散々……」
「私はただ寅型の戦いの基本をみっちりと教えただけですけどね。それに疾風だってノってましたよ。
 それに最近の初心者は神姫の特性を理解しないで、いきなり見栄えだけのキメラ神姫を造る困ったちゃんが多いですからね。そればっかり相手にする内にああなっていっちゃったんですよ。
 いやはや全く、困ったものです」
 それでも笑顔を崩さず、ヤレヤレと肩を竦めながら語る小野さん。
この際何が困ったものなのかは聞かない事にしよう。多分不毛な事になりそうだし。
「まぁ何はともあれ、解決したようで本当によかった。それでこそ噛ませ犬役を引き受けた甲斐もあったものです」
 あくまでもにこやかに語る小野さん。やっぱり何気に酷い事をサラリと言ってる気がする。



「所でマスター。さっきの説明、してもらえますよね?」
 ギギギと再び店長さんの方へと首を回す。いきなりシロにゃんが武士言葉で喋りだせばそりゃビックリする訳で。
「いやいや、実際俺にとっても予想外なんだぜアレは。
 真鬼王のシステムをベースにしたのをぷちマスィーンズに組み込んで、更に駆動関係の制御ウェアをレッドミラージュ用に微調整入れてデータコンバートしただけだ。
 俺の方で人格形成なんて全くしていないし、するつもりもない。
 可能性としては確かにゼロではなかったが、あんな結果になるなんては想定の範囲外だよ」
 今度はボケることもなく、真面目な表情で返す店長さん。まぁ意図的でなければいいのだけれど……
「……で、そのシロにゃんどうするんだ?
 不具合のクレームつけるってのなら、データをリセットしてまた新しく別途のシステム組み込むが」
 やや不機嫌な感じの声で続ける店長さん。ドス効いてて恐いからやめて欲しいです……
「みさにゃん……消しちゃうの……?」
 うるうると涙目で私を見上げてくるねここ。いやだからそういう顔されると……
「ねここ、ちゃんと最後まで面倒みるから……飼っていいよね……?ぐしゅ……」
 何時の間に持って来たのか、シロにゃんを胸に抱きながら、ずぴずぴ鼻を鳴らして懇願してくる。
 だーかーらー。
「偶然だろうと生まれた子を消すなんて出来る訳ないでしょう。
 だからお願いだから、そんな目をしてみつめるのだけはやめてぇ!」
 うう、そんな顔されるとこっちまで泣きなくなっちゃうよ。
「某……ペット扱いなのか? いや文句を言える立場でないのは承知仕ってはいるが」
 と、ねここに抱かれたまま呆れ顔で呟くシロにゃん。当事者をすっかり忘れてたわ……
「アハ……ごめんなさいね。何はともあれ、これからヨロシクね、えーと、とりあえず……シロにゃん」
「わぁい、おっともだちぃ~♪」
「うむ、此方こそ頼む。主たちよ」
 ま、こんなのも、たまには良いのかな。



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