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アスカ・シンカロン
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えむえむえす ~My marriage story~

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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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浸食機械
引きこもりと神姫
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白濁!? 阪高神姫部
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流れ流れて神姫無頼
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おまかせ♪ホーリーベル
戦うことを忘れた武装神姫
Gene Less
The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

2009年

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双子神姫
鋼の心 ~Eisen Herz~
犬子さんの土下座ライフ。
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Memories of Not Forgetting
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武装神姫のリン
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橘明人とかしまし神姫たちの日常日記
戦う神姫は好きですか
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妄想神姫
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剣は紅い花の誇り
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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クラブハンド・フォートブラッグ
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ネコのマスターの奮闘日記
ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
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―きらり―


「ん……わかってるって、明日は遅れねーよ…………任せとけって……あの時はたまたまだってば」
 電話越しに誰と話しているかなんて、今更聞かなくてもじゅーぶん過ぎるほど分かっている。
 でも、だからこそ面白くない。
 おかげで明日の私はお留守番決定で、たぶん家から一歩だって出ることが出来ない。
 私のマスターは、ごく少数の友人にしか私の存在を教えてはいない。そして今のマスターの電話の相手は、数少ない私の存在を知っている人間の一人。
 でも、だからこそ、あの人は私と会うのを嫌がる。
 ……こっちだって、お断りなのだけど。
「おう…………ん、じゃあ、明日な」
 長い長い電話がやっと終わり、マスターは私だけのマスターに戻る。
「悪い、待たせたな」
 笑いながら謝るマスターに、チョットだけ拗ねて見せて、でもそれでも私はマスターを許してしまう。
「やっぱり明日、私はお留守番ですか」
「あーゴメンな。やっぱりさ、デートぐらいはリタと二人っきりにさせてくれよ」
 ちなみにリタとはマスターの彼女で、麻生リタ(あそう・―)って名前。マスターのオタク趣味も許容している心の広い人。ちなみにいわゆるオタク系ではない。
 だけど、この人こそが私を不機嫌にさせる一番の要因。
 まぁね、せっかくのデートに神姫が同伴していたら盛り上がるものも盛り上がらないのだろうけれど。
 ……正直盛り下がる事請け合い、ね。
 武装紳士と武装淑女のカップルならそんなことも無いのかしら?
「さて、明日はおまえにかまってやれないからな。寝るまでの間だけなら何でも言う事聞いてやるぞ」
「……他のツガルの戦闘映像が見たい、です」
「相変わらず真面目な奴だなー。ちょっと待ってろ? 手に入れられる映像なら、PCに落としてるから」
 私の気持ちにまるで無頓着なくせに、いきなりドキッとする事を言わないでほしい。『何でも言う事を聞く』なんて言われても、本当に望む事なんていえる訳がないのだから。
 私たち神姫には人間のように心臓はないのだけれど、それでも私は胸を押さえた。



「だから、このホーリーベルって娘の行動パターンはお前に向いてないと何度言えば……」「こっちのシルヴィアって娘の動きは参考になるけれど、私には再現する事なんて出来なさそう」
「ならこっちの娘のパターンを使ってお前に合わせて最適化してみるか……?」
「……こんな感じ、かしら?」
「それでもかなりタイトだぞ?」
 私と同タイプの、著名な神姫達の映像を見た後に、こうしてマスターとバトルの事で話す時間がとても好き。
 この瞬間に交わされるこの会話は、私とマスターだけのモノだから。
 ちなみに今やっている作業は、行動パターンの構築。
 私と、マスターが調整してくれた私の装備にもっとも適したパターンを模索している。
 当然一朝一夕に出来る事などではなく考えては試し、そしてその殆どは破棄されるものですかない。
 今マスターと一緒に作っているこのパターンだって、破棄される可能性のほうがもちろん高い。
 こういうやり取りの中で私はマスターによって戦う存在として磨かれる。
 それは確かに嬉しく、誇りたいものなのだけれども。
 数多くの、『マスターと共に作り出したかけがえない失敗』が、私の中に残っていないその事には少しだけ寂しさを感じる。
 共有した時間の確かな証が見当たらないような不安。
 でもだからこそ、確実に生かされた『今の私』の動きは、マスターと共に作り上げているのだと実感も出来る。
 堂々巡りの私の思考。
 結局私はマスターにとってどんな存在になりたいのだろう?
「取り合えず、次はこれで試してみようぜ? ……って言っても早くても明後日か」
「明日はリサさんと会うのだから、そうなるわね」
 感情をあまりこめないように私は答える。少しだけマスターの顔が曇った。
「だよなぁー。あぁ、早く試してみてー」
 心底残念そうにマスターが言うものだから、少しだけ嬉しくなる。
 だって、少なくてもこの瞬間は、彼女よりも私のほうがマスターの心を占めているのだもの。
 私はクスリと笑ってマスターの瞳を見つめる。
「それなら今のうちに沢山の試作パターンを作って、それをいっぺんに試しちゃいましょうよ」
「……そーだな。それじゃあもう少し考えてみっか!」
 私の言葉に応えてマスターが笑う。
 私はそのマスターの顔が……
マスターが、好き。
例えマスターに好きな人が、本当の意味で恋愛感情を育んでいる相手がいたとしても。
 この思いはきっと、ううん。間違いなく、人間が感じるいわゆる恋愛感情とは違うのだろう。
 それでもこの気持ちを機械仕掛けの私の胸は確かに感じられるのだから、恋という名前の感情なんて知らなくてもいい。
マスターを好きだと思えるなら、それが恋じゃなくても構わない。
 私の名は『きらり』
 光が輝く名前。
 だから、胸の奥に輝くこの気持ちを大切にしたい。






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