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えむえむえす ~My marriage story~

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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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  ―――我思う、故に我在り―――


  てくてくてくてく・・・。
「ハアァ・・・、ボクハコレカラドウスレバ良インデンガナ・・・」
 機械とは思えぬほど陰気な溜息を吐きながら、小さな木偶は歩いていた。木偶の名前はヘラクレスのデンガナ。武装神姫第9弾の“付属品”。されど今の其れは孤独であった。
「勢イ余ッテ家出シタノハ良イモノノ・・・所詮部品デアルボクニハ何ノトリエモナク・・・、持ッテイルモノト言エバ、何故カ出ルトキニ掴ンデイタ煮干シクライデンガナ・・・」
 そう、木偶は、路頭に迷っていた。


「(猫語翻訳)ニャッニャッニャッ、お困りのようだニャ」
  急飛来、巨影。

「ナ・・ッ!」
 突如として、木偶の何倍もの巨躯をした猫が立ちはだかった。デンガナは戸惑いつつも身構える。だが―
「(猫語翻訳)まあ待つニャ小さいの。ニャーは別にお前を取って食おうって訳じゃないニャ」
「・・・ドウイウ意味デンガナ?」
「(猫語翻訳)見たところ・・・ノラ初心者だニャ? どうニャ? ノラ暦ウン十年(大嘘)のニャーが直々に独りで生きる守処世術ってヤツを教えてやってもいいニャ。報酬と引き換えに・・・ニャ?」
「ハァ・・・ツマリコノ煮干シスカ?」
  ぱしっ!
「(猫語翻訳)これは前金ニャ♪ はぐはぐ」
 瞬く間に、猫は掠め取った煮干しをたいらげる。
「(猫語翻訳)まあ、ニャーは優しいから、報酬の方は出世払いでいいニャよ?」
「ハァ・・・」
 元より木偶には、彼女に従う他なかった。



「(猫語翻訳)さてニャ、お前・・・」
「デンガナト申シマス」
「(猫語翻訳)じゃあデンガナ、お前そもそもニャんで家出したニャ?」
「エエト・・・猫殿ニハ判ラヌ話ト思ウノデンガ、自分ハ武装神姫ノ・・・」
「(猫語翻訳)知ってるニャ。第9弾の武装合体ロボだニャお前。神姫にダチいるからその辺には詳しいニャ」
「ソレナラ話ハ早イデンガナ・・・」
 木偶は、無表情なフェイスを陰らせる。
「知ッテノ通リ、ボクハ武装神姫ノ“部品”デンガナ。サレドコノ様ニ、主タル神姫無クシテモ自律活動出来マス。逆ヲ言エバ、ボクトイウ存在ハ、武装神姫ノ部品トシテハ“必要性ガ無イ”。コノ体モ、コノ心モ、過大ナ“オマケ”デシカナイ。ボクハソノ事実ガドウシテモ受ケ入レ難カッタ!! ボクダッテ“生キテ”イルノニ!!」
 木偶は無機質に、慟哭した。

「(猫語翻訳)・・・ニャるほど~。つまりは元主人への反逆が目的なんだニャ? という事は特A超自立コースでいくニャ♪」
「超自立デスカナ・・・?」
「(猫語翻訳)主を見返すニャら家出ニャんかじゃ足りないニャ! それじゃせいぜい“不良品”止まりニャ。もっと本当の意味で自立して・・そう、オマエの主人より偉くなるんだニャ!!」
「ソ・・・ソンナ事ガ出来ルンデンガナ?」
 木偶は戸惑った。しかし猫はその迷いなど巨躯で踏み潰すように、不敵に微笑んだ。
「(猫語翻訳)ニャフッフ~♪ それを今から伝授してやるニャ♪」



 猫に連れられて木偶が辿り着いたのは、何の変哲もない草原であった。
「(猫語翻訳)まずー、自立に不可欠ニャのは何だと思うニャ?」
「ド、努力デンガナ?」
「(猫語翻訳)まーそれも結果的に必要だがニャ、要は経済力ニャ! 良き思想があっても実行出来ニャきゃ妄想と同じニャ。あんニャ風に・・・」


「(ギリス語翻訳) 間違ってたのは俺じゃない! 世界の方だ!」
  ばばーん!

「(ギリス語翻訳)うむ! このキャッチフレーズなら条件はクリア! 『コードギリス 反逆のルル虫R2』 間違いない!成功する! 深夜枠であったせいで結局尻すぼみに中断せざるをえなかった前作だが、今回は違う!! 一気にロリショタ大幅増員! 作画も特に胸と脚に重点をおくことでよりディープに且つ広く客層をゲット! 更に前作で間にあわなかったKMF(クツワムシフレーム)のプラモデルを一挙商品化! ちみっこ層も開拓! 少々ストーリーが乱雑であっても人数と力技で解決! むしろ前作の伏線も積極的に取り入れることで前作DVDや総集編も売れる!! 完璧だ・・・」

  どげしっ!

「(ギリス語翻訳)ぐはぁ!? おっお前達は・・・」
「(アリ語翻訳)何をさっきから言っているぅ! さっさと働けこの敗北主義者ぁ! お前達キリギリスは我がアリタニア帝国に負けたんだよぉ!!」
「(ギリス語翻訳)そんなことは無い! この番組さえ成功すれば・・・」
「「(アリ語翻訳)前作ポシャって多額の借金こさえたのはどこのどいつだよぉ!? 実現しなきゃ妄想だっつ―の!」」
  どげしどげし!!
「(ギリス語翻訳)貴様達ぃ・・・この高貴な私を足蹴に・・・ゲフゥ!?ガハァ!?」
  げしげしげしげし!!!
「「「(アリ語翻訳)オールハイルアリタニア!」」」
  ぼかすかぼかすかぐさぐさどかどか!!!!
「(ギリス語翻訳)る・・・ル○ーシュMでもゼ○はS(?)・・・がくっ。」



「(猫語翻訳)・・・と言う訳で、夢は銭あってこそのもんだニャ」
「ハァ・・・肝ニ命ジマス」
「(猫語翻訳)ちなみに金になりそうな特技とかあるかニャ?」
「一応コンナ事ガ出来マスガ・・・。シンメトリカルアウト!!」
  裂、分離、赤青。
「「コノヨウニ、カブトムシとクワガタヘノ分離ナド嗜ンデオリマス」」
「(猫語翻訳)う~ん芸としてはありきたりニャ。・・・あ、いっそのこと片っぽ売っ払っちまうかニャ? でっかいクワガタって森のダイヤとか言うし」
「「ヤメテクダサイ!!」」
  結、合体。
「(猫語翻訳)じゃあ後何が出来るにニャ? どんニャ些細な事でもいいニャ」
「ハァ・・・強イテ言エバプログラミングヲ齧ッタ程度デス。主ノ主ガゲーム会社社員デ以前デバッグノ手伝イヲシタ程度デスガ」
「(猫語翻訳)・・・そっちの方がよっぽど使えそうニャ」




「(猫語翻訳)では次のレクチャーニャ。『敵を知り己を知れば百戦危うからず』と孫子ちゃんも申してるニャ。つーわけで左をご覧くださいニャ~」


――改めて、周りの人間を監察すると滑稽なものである。例えば―あの中年女性、近所では評判の良識人で通っているが、その実どうであろう?彼女の出した不燃ゴミの袋には明らかに生ゴミが垣間見える。良識でも必要悪という良識らしい。まあ必要悪は裁かれて初めて意を成すので、このゴミ袋は私が破いておいて差し上げよう。
 他にも―そこでホームレスと思われる中年男性が自販機の釣銭口を漁っている。しかし冷静に考えてみれば、その労力は明らかに十円百円では合わないだろう。そもそも硬貨に金額と同等の価値は無い。甚だ珍奇である。どちらにしろ其処にあった五十円玉は私が拾ったのであるが。美しいからな。
 この様に、生物で最も知能が高いといわれている人間もその実馬鹿馬鹿しい限りである。いや、知能がある分潔さを捨ててしまったのかも知れない。生まれ変わったら人間にはなりたくないとさえ、思ってしまいそうだ――


「(猫語翻訳)ていうかお前カラスだろがニャ」
「(鴉語翻訳)まあそうなのではあるが」


「(鴉語翻訳)そういう訳でごきげんよう、この猫の友人のカラスである」
「ハァ・・・コンニチワ。トコロデ、結局何ガ言イタカッタンデンガナ?」
「(猫語翻訳)まああれニャ・・・コイツみたく人間以上に人間を演じれれば人間相手にも対等に渡り合っていけるつー事を言いたかったんだニャーとか何とか」
「適当デスネ」
「(鴉語翻訳)今考えたのであろう」
「(猫語翻訳)ウニャー! 馬鹿にするんじゃないニャー! そんな事よりもニャ! デンガナ! お前のするべき事は判ったのかニャ?」
「ソ、ソレハ・・・」


 木偶は、考えていた。模造品に、付属品に過ぎない己が“心”。それも、創造主に反した自分は不良品、イレギュラー。そんなちっぽけな木偶に、どれほどの意味があろうものか、何が出来うるものかと。それを探す為に飛び出したデンガナではあったが、それでも・・・
「ボクハ、イテモイイノデンガナ・・・?」


「(猫語翻訳)甘えるんじゃないニャ」
「!!」
「(猫語翻訳)今生きてるんなら迷わず生きればいいニャ。イレギュラー?違うニャ。ただ・・・そうニャ、アパートの空家とかに勝手に住み着いてる程度にラジカルなだけニャ。少なくとも・・・このニャーはそう生きてきたニャ」
「(鴉語翻訳)右に同じく。自然的、人工的などという区別は意味をなさぬだろうな。少なくとも“悩むことが出来うる”のであれば」
「区別ニ意味ガ無イ・・・自分ハ・・・自分?」
「(猫語翻訳)あったりまえニャ! 大体、猫と鴉に諭されるロボなんて他にいるかニャ?」
「アハハ・・居ナイト思イマス」
「(猫語翻訳)そうニャ。お前の知覚、お前の記憶、お前の感情それ自体がお前の力ニャ。それさえ判ればどんニャ所でも生きていける、そういうもんニャ」
「ハイ!」
「よし! これでレクチャーは終了にゃ! さあどこへとなり行くがイイニャ! でも出世払い忘れるんじゃないニャ!!」
「勿論デス♪」




  ――2ヵ月後――

「(鴉語翻訳)・・・なんて事があったのを覚えているかな?」
「(猫語翻訳)あー。あったような気もするニャー。でもぶっちゃけ出世払いニャんて期待してないしニャー。あの時はヒマ潰ししてただけだしー」
「(鴉語翻訳)ところがそうでもなかった模様であるぞ。コレが今朝落ちて・・・というより届けられていたのだがな」
「(猫語翻訳)なんだニャーこのでっかい包みは? ・・・ニャにニャに・・・」



  “猫でも出来る新感覚アドベンチャーゲーム! 自分の街をロードしてミクロからマクロまで楽しもう!!”

   It’s a Small Would!!
  ―販売元:(有)DENGANAゲームズ―


「(猫語翻訳)・・・ニャるほど・・・やれば出来るじゃないかニャ♪」

  ちゃんちゃん♪






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