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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
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双子神姫
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武装神姫のリン
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ホワイトファング・ハウリングソウル
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そこはコンクリート片の散らばったハイウェイ、バックには崩れたビル街が広がる。
標識は朽ち果て、路面はヒビ割れ、空には厚い雲がかかり、憂鬱な色合いを醸し出している。

ステージはゴーストタウンバリエーションの一つ、ハイウェイ。

ステージ特殊条件はなし、うん、これなら思う存分走れる。
『どうよムラクモさん、いけそう?』
「ん、大丈夫。ヒビだらけだけど、ハイウェイだけに路面もしっかりしてるし」
ウォーミングアップに辺りを軽く走行する。風を切る感じが心地よい。
「とりあえず、どうくると思う?」
長いハイウェイを流しながら、マイマスターとの作戦会議。
『マッチングの時の情報じゃ、向こうは白兵型らしい。あんまり近づくとヤバイだろう』
「じゃあシルバーストーンとミサイルの遠距離からかな」
『だな、あとはガンポッドで弾幕張って接近させないことだ。こっちゃたいした格闘装備ないかんな』
「オーライ、マイマスター……きたっ」
ハープ橋にさしあたったところで、目前から徐々に近づきつつある人型の影、対戦相手のストラーフがそこにいた。
なんかシルエットが随分大きいけど……やるしかない!
「……会敵先制ッ!」
バックパックに接続されたシルバーストーン・レーザーカノンを相手に照準。
「いけっ!」
白色の閃光が標的目掛けて迸った。



相手から発射されたレーザー。見た目は派手だけど、丸わかりの攻撃。
わざわざ障壁で防御することもない、ぼくはそれを体ごとひねって軽く回避する。
『先制してきたね、向こうは射撃型みたいだし』
「でも丸わかりだね、不意でも突かれなきゃあんなの当たらない」
『なら、一気に懐まで接近。今回はブースターのリミットを限定10秒でカット、頭から叩き潰せ』
「うん……一気にやっちゃうよ」
ウイングを真横に展開、ブースターのリミットを指示通りの時間だけカット、改造されたサバーカで、路面を蹴ると同時に一気に噴かす。
加速により強烈なGが私の全身に降りかかる。
「なッ、は、速ッ!?」
レーザーの制動が終わった直後らしき相手の神姫。ぼくの加速に驚いたのか、表情が強張ってる。
「短距離走なら負けたことないんだよ、ぼく」
アーム二刀のレンジ、大型刀二本を持ったパワーアームが私の感情に反応して、唸っている。
「You're going down!(くたばれッ!)」
攻撃範囲内に捕捉。加速時の勢いのまま、二刀を振り下ろした。

「まだっ、始まったばかりッ!」

ギュィイイン、と激しいタイヤのスリップ音、捉えたはずの相手が後方に向かって動き出した。それもかなり速いスピードで。
―――決まる筈だった、あの一撃を紙一重で回避した!?
「ッ、はずした!?」
「言ったでしょ、始まったばかりだって!」
ヤツは後方に蛇行運転しながらやたらと小さなミサイルをバラまいてきた。
『あんなミサイル、律儀に避けてやることはない。障壁展開して突っ切れ』
「わかった」
未だとまらぬブースター後の勢いのまま、再び路面を蹴る。今度は前方ではなく、斜め上の角度に。
迫るミサイル群に向かい一気にブースト。同時に真横に展開していたウイングを自分の身体の前方に、盾のようにして前面を覆う。
「ッ!ミサイルに突っ込むのかっ!?」
ぼくが回避するものだとおもっていたのだろうか、見れば、相手は小型のガトリングガンを構えている。
今のミサイルはただの牽制で、回避してきたところをアレで撃ち落そうって魂胆だったんだろう。

―――そうは、いかないんだな。

ウイング内に内蔵されている電磁斥力場発生装置を起動、不可視の力場が発生する。
先頭を飛行していたミサイルと障壁が接触、爆発を起こす。
その後に幾重も広がる小さな爆発の渦。熱と風と、大量の破片がぼくに降り注ぐ。
しかし、ノーマルのミサイルならいざしらず、こんな小さなマイクロミサイルじゃ障壁は消えない。
オレンジ色の凶暴な光と、尾を引く黒い衣に彩られつつ、ぼくはヤツへブーストを続ける。
「くっ、まさかあんなバリアを持ってるなんて!」
マズルフラッシュが輝く。その手のガトリングから放たれる大量の鉛弾。
飛来してきた無数の弾丸は電磁斥力場に弾かれ、四方へ散らばっていく。ワンテンポおいて地上へ着地。いったんブーストを停止。
直後ぼくは、ヤツへ向かってステップから再度、ブースターダッシュへ移行する。
「また防がれたッ……なんて防御力……!」
「この装備はマスターがぼくのために用意してくれたものなんだからね……そんなもんじゃ墜ちないよ」
キィィィィイイインという甲高いブースター音を奏でながら、相手との距離を縮める。
またミサイルやガトリングガンで弾幕を張ってくるけど、斥力シールドに次々と弾かれ、四散する。
『気をつけろフラン、斥力障壁はバッテリー消費が尋常じゃないから、ブースターと併用するとあまりもたない』
「わかってるよマスター、この突撃でキメるから、大丈夫」
ブースターの出力をさらに上げ、限界まで加速して突撃。離された距離差は再び縮まり、まもなくアーム二刀の攻撃範囲へ。
「今度こそ終わりに、してあげるよッ!」




「なんて加速っ!、ローラーダッシュじゃ追いつかないよ!」
急激に加速してきたストラーフに対してガンポッドとピクセルミサイルをありったけ叩き込む。
しかし、ウイングから展開されたであろう不可視のフィールドにすべて弾かれてしまっている。
ミサイルも、元々が超小型なだけに、フィールドで威力がほとんど殺されてしまっているようだ。
「このままじゃ詰められる!マイマスターどうする!?」
『うーむ、さすが、ここの連中食いまくるだけあるなー……ちっこいながらすげー強敵だぜ……』
「感心してないでなんとかしてよ!?」
こんなことしてる間にも、ああもう!すぐそこまできてる!
「マイマスターッ!?」
『しゃぁねぇ、ホーミングレーザーの軌道を側面側に設定、横合いからウイング部のアームを落とす』
「でも距離が無い!設定中に斬られちゃうよ!?」
『シルバーストーンとカラのミサイルポッド、あとリアタイヤを切り離すんだ。時間稼ぎにゃなるはずだぜ』
「そ、それじゃトライクへ変形が……」
『んなことにこだわってる場合じゃねぇ!やれるだけのことはやらなきゃだめだ!それに……』
「それに?」
『勝つんだろ、オレの為にさ?』

その言葉に身体が熱くなった。ニトロヂェリカンを飲んだ時よりも、もっと熱く。
「……もちろん、マイマスターのために、勝つ!」
『ならやるっきゃねぇ、あのデカイバックパック叩き落せば多少はラチがあく筈だ』
「イエス、マイマスター!」
さっきまでの焦りは、マイマスターの言葉で闘志に変わった。
―――そうだ、勝つんだ!マイマスターのために!



サブアームの両手に持った大型ブレードの二本を振り上げ、私に向かって叩きつけようとしている、まさにその時。
「終わりなんかになるもんか!私は、負けないッ!」
シルバーストーンとカラのポッド、そして背中に接続されているリアタイヤを、トライク用のフロントパーツごと切り離す。
「そんなっ!?」
切り離したときの反動で、私もバランスを崩して倒れこむ。視界の端に、手放してしまったガンポッドが見えたけれど、それはこの際無視。
優先すべきはレーザーの軌道設定。
「このっ、小細工なんか!」
サブアームのブレードを振り下ろし、シルバーストーンは叩き斬られる、けど、フロントパーツはそうもいかなくて。
その間に私は軌道設定を完了、後は撃つだけ。
「く、こ、のっぉおおっ!」
振り下ろした直後にフロントパーツが直撃、それでも、崩れたバランスのままブースターで肉薄してくる。
これだけ近ければ、レーザーの回避も難しいはず!
「全部、もってけぇええええええええッ!」
倒れこんだまま、レーザーユニットを開放、ありったけのホーミングレーザーを照射した。
「え……曲がる!?」
複雑な軌道を描きながら、着弾目標のウイング部可動アームへ―――



『ッ!?回避!フランッ!狙いはウイングだ!』
「え、あ……っ、しまった!?」
状況把握ができなくて、一瞬思考が止まってしまった。
ぼくとしたことが、なんという……!
それからほぼ同時に左右からの衝撃。まさか!?
「ウイングが!?」
可動部とその周囲にレーザーが直撃。威力は大したことないみたいだけど、アームを落とすには十分な威力らしい。
直撃のショックとヤツの切り離したユニットのせいで、加速中のバランスを崩し、ぼくは無様にハイウェイを転がる。
『フランっ!』

―――――大丈夫、まだ動ける、けど。
「マスター、ごめん……『アラストル』がやられた」
『気にしない、私もあんなものがあるとは思って無かった』
「まさか、曲がるレーザーなんてものが……」
『とりあえず、体制を立て直せ。ヤツもいろいろ切り離してるから軽装になってるはず』
「わかったよ、マスター」
使い物にならなくなった大型バックパック、『アラストル』をパージする。
「残ってる武器は斬破と、あとストライク」
『降魔刀と銘なしは?』
「転がったときに吹っ飛んだみたい」
『でもお気に入りが残ってるなら、まだ勝負は掛けられるね』
「移動はどうしよう、あのタイヤが厄介だよ」
『戦闘中に判ったけど、あの速度ならサバーカの足裏ブースターとステップを駆使すればでギリギリ追いつける。ジグザクに移動しながら懐に』
「あとは、斬ればよし、だね?」
『そう、見たところロクな格闘武器はないみたいだから、肉薄してしまえば終わりだ』
「うん、今度こそ……カタ、つけるよ」

ぼくのお気に入り、腰から下げている身の丈ほどもある大太刀、『斬破』を抜く。
邪魔になる鞘を捨て、感触を確かめるように一振り。うん、いい感じ。
ああ、なんだろう。なんだか気分がいい。唇の端が、無意識のうちに上へつり上がる。
―――次に行われるであろう攻防に打ち震えている、ぼくがいる。
『嬉しそうだね、やっと強いヤツとめぐり合えたからかな?』
「……かも。なんだかすごい、気持ちいいよ……」
ふぅ、と少し震えたため息一つ。



向こうも体制を整えたようで、鈍く光る大型のリボルバーを構えている。
相手の脚部タイヤのアイドリング音がこちらにも聞こえるほどに響いてくる。
その激しいリズムが、ありもしない心臓に刻まれるようで。
さぁ早く、早く!早くッ!早く戦りたいッ!

ほんの数秒の間。

ぼくとヤツは、お互いにお互いへと駆け出した。
大地を蹴り飛ばす音とタイヤのスリップ音と共に。



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