「……なんでお母さんがここにいるの?」
龍ノ宮大学武装神姫サークル主催バトルロイヤル大会当日
私とレイア…と、なぜかいるお母さんと桜さんはA教場の1スペースに集まっていた
「なんでって~桜から報告を受けたから是非とも愛娘の雄姿を見に行かないとなって~」
いやいや、ちょっと待ってよ
こんな簡単に部外者を通してもいいの?
「大丈夫ですよお嬢様。理事長、龍ノ宮 吟璽朗氏に許可をいただいております。それに、この大学と鳳条院グループは電子機器、実験器材等の搬入の契約を結んでおりますので社長と私は関係者扱いなんですよ」
こ、細かい説明ありがとう桜さん…
「というか桜さん…お母さんに話したらこうなっちゃうんだから…」
「いえ、それは私も重々理解はしておりましたが…その…」
「………桜さん?」
「私もお嬢様と若様の雄姿となればぜひ拝見してみたく思いまして…;」
さ…さくらさぁん…
「それにしても…明人や香憐ちゃんたちは?」
いま私たちがいるのはボックス型のブーススペース
1スペースに4~5人くらい入れる個室仕様になっている
今大会では三つの教場を使いそれぞれの個室スペースからノート型パソコンを媒体にネット接続でのバーチャルバトルとなっているみたい
ブースの場所はくじ引きでランダムだから兄さんたちがどこのボックスからログインしてくるかはわからない
これはマスター同士が直接お互いの神姫の現在位置を知らせることはできないようにするための使用になっている
「つまり…一刻も早くノアちゃんたちと合流したほうがいいのよね?」
と、お母さんがレイアに問いかけた
「はい。近くまで行けば簡易ステータスのシグナルが表示されますので」
レイアがそうはいったものの…バトルステージが半端なく広いのでシグナルが表示される距離となるとすぐには見つからない
逆にいきなり集団からの袋叩きにあっちゃうことはなさそうなんだけどね
龍ノ宮大学武装神姫サークル主催バトルロイヤル大会当日
私とレイア…と、なぜかいるお母さんと桜さんはA教場の1スペースに集まっていた
「なんでって~桜から報告を受けたから是非とも愛娘の雄姿を見に行かないとなって~」
いやいや、ちょっと待ってよ
こんな簡単に部外者を通してもいいの?
「大丈夫ですよお嬢様。理事長、龍ノ宮 吟璽朗氏に許可をいただいております。それに、この大学と鳳条院グループは電子機器、実験器材等の搬入の契約を結んでおりますので社長と私は関係者扱いなんですよ」
こ、細かい説明ありがとう桜さん…
「というか桜さん…お母さんに話したらこうなっちゃうんだから…」
「いえ、それは私も重々理解はしておりましたが…その…」
「………桜さん?」
「私もお嬢様と若様の雄姿となればぜひ拝見してみたく思いまして…;」
さ…さくらさぁん…
「それにしても…明人や香憐ちゃんたちは?」
いま私たちがいるのはボックス型のブーススペース
1スペースに4~5人くらい入れる個室仕様になっている
今大会では三つの教場を使いそれぞれの個室スペースからノート型パソコンを媒体にネット接続でのバーチャルバトルとなっているみたい
ブースの場所はくじ引きでランダムだから兄さんたちがどこのボックスからログインしてくるかはわからない
これはマスター同士が直接お互いの神姫の現在位置を知らせることはできないようにするための使用になっている
「つまり…一刻も早くノアちゃんたちと合流したほうがいいのよね?」
と、お母さんがレイアに問いかけた
「はい。近くまで行けば簡易ステータスのシグナルが表示されますので」
レイアがそうはいったものの…バトルステージが半端なく広いのでシグナルが表示される距離となるとすぐには見つからない
逆にいきなり集団からの袋叩きにあっちゃうことはなさそうなんだけどね
『参加者の皆様にお知らせします。開始まであと15分となりました。なお、今回の大会は公平性を保つため主催の神姫サークルに代わりまして我ら、プログラミング研究会がシステム全体を統括させていただきます。私はプログラミング研究会 会長、高町 つかさと申します。本日はよろしくお願いします』
「あ、高町先輩…」
「ん?はづちゃんのお知り合い?」
「うん、高町先輩は今居先輩の親友だから…」
今回の件、今居先輩は私を強制的に引き込むことに反対していた
むしろ私のことを心配してくれてどうにかできないかと力になってくれていた
いつの間にか今居先輩とは結構親しい仲になっていたようにも思う
先輩自身おとなしい人だから自慢なんかしたこともないけれど、データ解析、分析能力、状況判断は鷹千代ちゃんをファーストクラスにしただけのことはあると私は思う
今では私の尊敬する人の一人となっていた
「では御主人様、セットアップを…」
「うん、頑張ってねレイア!」
「…はい!」
さぁ、いよいよ始まる
相手は150もの大群
でも私たちは一人じゃないということがこれまでにも心強いのかと思い知らされる
昴兄さん、ランちゃん
香憐姉さん、孫市ちゃん
アルティさん、ミュリエルちゃん
綾川さん、冥夜ちゃん
今井先輩、鷹千代ちゃん
ノアちゃんにミコちゃんにユーナちゃん
そして…兄さん
「ん?はづちゃんのお知り合い?」
「うん、高町先輩は今居先輩の親友だから…」
今回の件、今居先輩は私を強制的に引き込むことに反対していた
むしろ私のことを心配してくれてどうにかできないかと力になってくれていた
いつの間にか今居先輩とは結構親しい仲になっていたようにも思う
先輩自身おとなしい人だから自慢なんかしたこともないけれど、データ解析、分析能力、状況判断は鷹千代ちゃんをファーストクラスにしただけのことはあると私は思う
今では私の尊敬する人の一人となっていた
「では御主人様、セットアップを…」
「うん、頑張ってねレイア!」
「…はい!」
さぁ、いよいよ始まる
相手は150もの大群
でも私たちは一人じゃないということがこれまでにも心強いのかと思い知らされる
昴兄さん、ランちゃん
香憐姉さん、孫市ちゃん
アルティさん、ミュリエルちゃん
綾川さん、冥夜ちゃん
今井先輩、鷹千代ちゃん
ノアちゃんにミコちゃんにユーナちゃん
そして…兄さん
私とレイアに…力を貸して!!
『システムセットアップ。基本データアップロード。武装選択は登録済みのモノを使用、タイプ『α』。セットアップ68%完了…』
ご主人さまに「頼んだぞ」と言われ、媒体となるパソコンに接続したクレイドルで目をつぶった私はサポートシステムの声を聞きながら戦場に立つ準備を行っていた
ご主人さまに「頼んだぞ」と言われ、媒体となるパソコンに接続したクレイドルで目をつぶった私はサポートシステムの声を聞きながら戦場に立つ準備を行っていた
「おまえは単独行動したとしても…まぁ素人ぐらいなら十人程度同時にさばける…どうだ?」
まぁ、できないこともないですけど…
結構しんどいんですからね?
まぁ、できないこともないですけど…
結構しんどいんですからね?
「お前の力をそれだけ買ってるんだ。頼りにしてるんだよ」
またまた…
そんな台詞で私をくすぐる…
またまた…
そんな台詞で私をくすぐる…
「ノア…」
そんな目で見ないでください…
そんな目で見られると、私が逆らえないって知ってるくせに…
そんな目で見ないでください…
そんな目で見られると、私が逆らえないって知ってるくせに…
目を閉じている間にも浮かんでは消えるあの人の顔
惚れてしまったものの弱みというか…
ご主人さまに…その…魅かれているという自覚はあった
けれど特に最近の私はおかしいのかも知れない
何故…何故なのだろうか…
惚れてしまったものの弱みというか…
ご主人さまに…その…魅かれているという自覚はあった
けれど特に最近の私はおかしいのかも知れない
何故…何故なのだろうか…
「…さ……どの……大佐殿!!」
私の後頭部から聞こえた声にハッとなる
私はすでにセットアップを完了して湿地帯立っていた
「大佐殿、お気を確かに!?」
さっきから私を呼んでいたのは翠影だったようだ
「え、えぇ…ごめんなさい、大丈夫よ翠影…」
「大佐殿!…良かったであります…いかがなされましたか?」
「あ、いや…ちょっと考え事を…」
戦闘前に御主人様のことを考えていたなんて…いえな…
「へっ!旦那の事考えてて色ボケてたとかいうんじゃねぜぞ?」
あぐ!?
「何言ってるのよ黒陽…ノアにかぎってそんなこと…ねぇ蒼騎?」
うぐぐ…
「ふ、しかし白菊よ、もしそうであったら我が姫君も中々に御可愛らしいと思わんか?」
な…何も言い返せないぃ……
「大佐!?お顔が赤い用ですが何故…」
「な、なんでもないわ!それより翠影、索敵はどうしたの!?」
「むうぉ!?了解(ヤー)であります大佐!!」
こうして私の戦いは湿地帯のフィールドから始まった
私の後頭部から聞こえた声にハッとなる
私はすでにセットアップを完了して湿地帯立っていた
「大佐殿、お気を確かに!?」
さっきから私を呼んでいたのは翠影だったようだ
「え、えぇ…ごめんなさい、大丈夫よ翠影…」
「大佐殿!…良かったであります…いかがなされましたか?」
「あ、いや…ちょっと考え事を…」
戦闘前に御主人様のことを考えていたなんて…いえな…
「へっ!旦那の事考えてて色ボケてたとかいうんじゃねぜぞ?」
あぐ!?
「何言ってるのよ黒陽…ノアにかぎってそんなこと…ねぇ蒼騎?」
うぐぐ…
「ふ、しかし白菊よ、もしそうであったら我が姫君も中々に御可愛らしいと思わんか?」
な…何も言い返せないぃ……
「大佐!?お顔が赤い用ですが何故…」
「な、なんでもないわ!それより翠影、索敵はどうしたの!?」
「むうぉ!?了解(ヤー)であります大佐!!」
こうして私の戦いは湿地帯のフィールドから始まった
試合開始より00:12
現在脱落者000名
続く
現在脱落者000名
続く
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