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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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アルトアイネス奮闘姫
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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 夢。
 波間をたゆたうように拡散する意識。
 思い浮かぶは、あの人の笑顔。
 だけど、それは、一瞬のうちに儚く掻き消えて。
 変化し現れるは、鋭さと強さを湛えた眼光を持つ、少女。

 「…………!」

 少女に向かって、言葉を紡ぐ。だけど、それは、自分の耳にすら届かなくて。

 「言い訳、出来んのやろ」

 そのヒトコトが、心に突き刺さる……ココロに。
 少女の顔はモザイクがかったように歪み…………変化しながら。

 「アンタは……貴女は、裏切り者。不良品……なの」

 死刑宣告にも等しい言葉を穿つのは、生命力に溢れた若葉色の髪と瞳を持つ……大切な、少女。
 それは……


 ~四章~


「っ!?」
 勢いよく跳ね上がるように布団から上半身を引き起こす。いや、文字通り飛び起きる。
「うぅ……嫌な夢」
 半ば無意識に手の甲で額を拭いながら、独り言を呟く。枕元の時計を見れば、時刻はまだ6時前。
拭った手も額も汗でじっとりしている。そういえばパジャマも寝汗でぐっちょりと重い気がするし。なんというか、最悪の寝起きだ。
「何だかんだで、私も気にしてるのかなぁ……」
 人が見る夢は、起きてる時の記憶を寝ている間に整理するために見るものだとは言うけれど……
あんなこじ付けのような理論?を言われて動揺するなんて私もまだまだってこと、かな。それにしても最後はもっと嫌な……
「……って、何だっけ?」
 気づいたらすっぱり忘れてるし。
まぁ夢なんてこんな物。起きたらすぐ忘れちゃう場合が殆どだし、忘れてても問題はないよね。
 ……うん、こんな時はシャワーでも浴びて、スッキリするに限るよね。
ついでにコーヒーメーカーをセットして置いて、お風呂上りには美味しいアイスコーヒーを頂く事にしよう。
ねここも一緒に……って、まだ寝てるだろうから、無理に起こすのも悪いかな。
のっそりとベッドから立ち上がり、起き抜けの気だるい身体を引きずるようにしてドアへと向かう。

 ぽぽぃとパジャマと下着を洗濯機に放り込み、その足でお風呂場へ。
そのままちょっと熱めのシャワーを、頭から勢いよく浴びる。
じっとりと身体にまとわりついた汗だけじゃなくて、頭の中のもやもやも一緒に流れていきそうな気持ちよさ。
ついでにやっと頭が寝起きから解放されて、思考がちゃんとまわるようになってくる。
 ねここの事とか。色々と……ね。
あの疾風ちゃんの言葉には、真実もあれば嘘もあった。嘘と言うよりは、否定すべき言葉なんだろうけれど。
「ねここの全力、かぁ……」
先ずはそこからかな。よし、朝ご飯を食べたら早速行動開始と行きましょ。



 あれから髪も朝シャンして、ほんわかと湯上りの気持ちいい気分に。
ほこほこと身体はまだ火照って熱いし、そのままバスタオルを一枚巻いた格好でリビングへ。
たっぷりと氷を入れたお気に入りのグラスへ、セットして置いたコーヒーメーカーからコーヒーを淹れる。
カラコロとグラスの中を氷が泳ぐ音が心地良い。
「優雅な朝の一時よね~」
等と独り言をこぼしつつソファーに深々と腰掛けて、のんびりと1人アイスコーヒーを頂く。
確かに優雅な朝の一時、なんだけど。
私は立ち上がり、そのままドアを潜り階段の方へと歩を進める。
やっぱり、今の私の生活には……ね。

 部屋へ入った瞬間、窓から差し込む……夏の残照を未だに感じさせる陽光に、思わず眼が眩む。
そしてベッドの傍にある、やや小さめの窓の前にポツリと浮かぶように佇んでいる、小さなヒトガタの影。
「ねここ……?」
「みさにゃん、おはよなの」
 私の半ば独り言に近い呼びかけに答える影。其れは何処となく儚げで……
「ねここ、おはよ。カーテン開けたんだ?」
 軽くフラッシュバックした光景を振り払うように、言葉を続ける。そう、部屋を出る時カーテンは閉めたままにしておいた筈fだから。
「ウン。起きたらお部屋暗くて、開けちゃったの。……ダメ?」
 やや上目遣いで、此方を覗き込むように見つめてくるねここ。
ダメな訳はないのだけれど、その反応自体が私にほんの少しの軽い違和感を感じさせて。
「うぅん、やっぱり朝はお日様の光を浴びないとね。ついでに窓も開けちゃおうか」
 言いながら出窓を開け、この時期ならではの心地よい朝の空気を、部屋に取り込み、
まだ少し火照った身体とやや湿りが残った髪に、朝のひんやりと澄んだ風が撫でていく。
「気持ちいいの……」
 いつの間にかひょいと私の頭の上に乗っかったねここも、たっぷりと朝の風を受けて、うっとりと気持ちよさそうな声をあげる。
「ねぇ、ねここ。今日もエルゴ行こっか。ねここに渡したいあるんだ」
「はぁいなの」
 それは他愛無い日常の会話。でも何時もなら、もうちょっと元気よくお返事してくれる気がする。
本人は表面上は普段どおりにしているつもりでも、隠せないと言うか、バレバレというか。
だけど今のねここには慰めの言葉をいくら言ってあげてもダメだと思うから……私は私なりの行動とカタチで、ね。
「あ、でもちょっとその前に」
「にゃ?」


「こんにちは~、マスター。例のモノ揃えられました?」
「うおっと!? ビックリしたぁ。なんだ美砂ちゃんか。いらっしゃい」
 と言うわけで、朝食を頂いたあとエルゴへと出向いた私たち。
まだ開店直後に近い時間のせいか、店長さんは大きなダンボールを幾つも抱えながら慌しく店内を右往左往していた。
入ってきた私たちにも気づいてなかったくらいだし、相当忙しそうだ。
「って嗚呼、昨日頼まれたヤツか。新入荷のヤツと合わせて昨晩の内にひと揃えしといたよ。
 でも店頭に出してないパーツも多くて探すのに結構手間かかったしなぁ。相変わらずレアな注文してくれるね」
「それはマスターがバックヤードの整理をしないからです。ロクに整頓しないんですから……
 全く……この前の棚卸の時などマスターのお姉様が偶然訪ねてきてくださらなかったら、私たちもう1晩は在庫の下敷きのままでしたよ」
と、レジ前でレジ関係のデータ整理をしてるっぽかった、相変わらず大明神スタイルなジェニーさんが、心底疲れたような溜息と共に突っ込みをいれる。
「だってジェニーさん、しょうがないだろ!? 棚卸しの時とかに限って事件が起きるわトラブル持ち込むのがいるわ、他にも色々……」
「マスターは困ってる人や神姫がいると断りきれませんからね……」
 器用に二人揃って同時に溜息を吐く、我らが商店街のオモチャ屋の店長&店員さん。
「ま、まぁそのお話は追々にでも……
 それじゃパーツ頂いていきますね。お金は昨日精算しましたし……と、上の筐体でテストしたいので今組み立てたいんですが、いいですか?」
「ああ、別に構わないよ。レジ横の作業台使ってくれて構わないから。
 工具とかもある程度置いてあるし、なかったらジェニーさんに聞いてくれると助かる。
 ……あれ、でもテストなら家帰ってシミュレーションマシン使いながらやった方が良いんじゃないかい?」
「あ、それについてはちょっと考えが……多分もうすぐ来るんじゃないかと」
「ふむ、まぁウチの大切なお客さんだからね。好きにやってくれて構わないよ」
 やや疑問の顔を浮かべつつも、それでも気持ちよく場所を提供してくれる店長さん。
さて、もう時間もあんまりないだろうし、プラン通りに組み上げちゃいますかっ。

「……ねー。みさにゃん」
「んー?」
 作業台の上に手早く部品を並べて、パーツと手順を確認する私に、定番のポジションとなった私の頭の上にちょこんと寝そべったねここが、ポツリと、
「これって、寅型の……?」
 雑然と作業台に広げられた多数のパーツ。
その中で最も大きくて目立つのは、鮮やかな赤色の装甲が施された、菱形に近い形状の物。
片面は鋭角的な装甲で覆われ、反対側からは多数のスリットがビッシリと設置されている。
 それはティグリースが装備する背部ユニット、炎襲機の一部。脚部装備にもなる炎装殻と呼ばれるパーツだ。
「うん。とりあえず目には目を、ってね。実際、今構築してるプランに最も適合した物だし。……ねここ、嫌?」
「うぅん、聞いただけなの」
この位置だと全くねここの顔はみえない訳で、普段どおりの声だけが返ってくる。
「そっか。ねここなら、私の作った新しい相棒、きっと気に入ってくれると思うよ」
「うんッ」
 今回の装備もシューティングスターと同じで、基本的に既存の純正パーツのみを使用して組む予定だったので、比較的簡単に組みあがっていく。
 炎襲機をユニットの中心に据えて、更に追加の炎装殻1セットを上下逆にして下面に追加設置。
2基を横V字に配置する事で推力の集中を狙ってみた。これでSS級の爆発的な加速力と最高速度が出せるはず。
あと炎襲機の上部スペースには牽制用火器としてレールガン『ラピッドランチャー』を組み込んで作った2連装の砲塔1基設置して。
側面にはこれまたティグリースの装備する大剣『朱天』を既存パーツの組み合わせで構築したフレキシブルアームでユニット本体と接続する。
これは高速戦闘時とか擦れ違い様とかの時に強力な武器になる、はず。
「よし……こんなものかな。ねここちょっと装備してみてくれる?」
「はぁいなの。うんしょ……っと」
 ねここ本人より絶対重いであろう装備をその細い腰に接続して、そのままきこりが薪を担ぐような感じでよいせと立ち上がるねここ。
「どうかな?使い方はさっき言ったとおりでいいんだけど。戦闘時は常に推力を出したままで動くからもっと軽く感じられると思うよ」
「うーん……慣れない感じで、なんともなの」
 やや困ったような、珍しく歯切れの悪い返事。
「SSに似たクセのはずなんだけどね。まぁそれは使っていけば段々鳴れていくんじゃないかな」
「うにゅ」
 論より証拠というか、実戦を経験していけば違和感も取れていくはず。だから……

「こんにちわ、お姉様」
「あ、こんにちは~。ごめんね突然呼び出しちゃって、アキラちゃん」
 と、組み立て終わりと同じくらいのタイミングでお店に入ってきたアキラちゃん。朝あれから電話をして、来てもらうようにお願いしたのだ。
「いえ、お姉様の頼みでしたらどんな用事があろうと駆けつけてみせますっ」
「全くです。アキラが貴女の頼みを断らないのを知っておいて……本当なら今日は私とショッピングに行く予定でしたのに」
 嬉しそうな表情のアキラちゃんと、その肩にむすっとした顔をして軽く腰掛けているネメシスちゃん。
相変わらずお揃いのポニーテールな髪型にお揃いのワンピース。すっかり仲のいい姉妹……というかペアルックかな?
「あはは、ごめんねネメシスちゃん。代わりに今日のお昼は私の奢りで。ネメシスちゃんにもニトロヂェリカン・ウィスキースペシャル奢っちゃうから、ね?」
「う……まぁそういう事でしたら。OHMESTRADAの2段熟成モノでお願いします」
 まだ表面上はしかめっ面をしつつも、目の輝きは見え見えなネメシスちゃん。 
普通のヂェリカンでも酔っ払う(?)神姫が多い中、ネメシスちゃんはこの手の濃厚で強烈なのが大好きらしい。
ねここなんか普通のニトロでもくるくると顔を真っ赤にしてダウン寸前になっちゃうのに。
「よかったねネメシス。所で今日やることって具体的にはなんですか?
 お電話ではねここちゃんのテストのお相手をして欲しいとのことでしたけど」
「うん、ねここの新装備の実戦テストの相手役をして欲しいんだけど。アグレッサー……仮想敵機って所かな」
「仮想敵機ですか?」
 キョトンとした顔をするアキラちゃんとネメシスちゃん。微妙に専門用語だったかな……?
「簡単に言うと、ネメシスちゃん……特にエトワール・ファントムを装備した状態のネメシスちゃんじゃなくて、別の子の動きの真似をして欲しい。って感じかな」
「なるほど、つまり私を例のティグリースに見立ててバトルをする訳ですね」
「そう。アーンヴァルの標準装備なら、低空域に高度を限定すれば比較的ティグリースに近い挙動が取れるかなと思って。
 それにネメシスちゃんなら動きも熟練してるから、お相手にはピッタリかなと」
「了解しました。それでは装備を整えましょう。アキラ、お願いします」
 コクリと頷くと、早速バトルの準備に取り掛かるネメシスちゃん。
よかった……断られなくて。他人の動きの真似なんか嫌だって言う子多そうだし、あまり誰にでも頼めないしね。
「……という訳で、ねここもよろしくね。今回はテストだから、思いっきりやっちゃって構わないからね」
「了解なのっ」
 ふん、と力を入れるポーズを取ってみせるねここ。やる気出てくれているようかな、一応は。
「さて、2Fへ行きましょうっか~」

 ……まぁ、我ながら意地が悪いって言うのは、わかってるけどね。










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