エージェント(?)ビルを往く
「マスター、解除パスが判明しました」
一時間ほど目を瞑っていたペルシスがようやく目を開いて言った。
「やっとか。で、何なん?」
「G O A L・・・ゴールです」
「何やそれ・・・ま、ええわ。ちゃっちゃと終わらして早よ行こか」
晴子は入り口に向き直り、子供の頃見たアニメ風に言った。
「ゴール・・・」
一瞬泣けそうなBGMが始まるかと思ったが、勿論そんな事は無かったので普通に入った。
「てか今思ったらゴール言うたんは娘やったな・・・ウチまだ死にたないで」
「何を言っているのですかマスター?」
「あぁ、これは「マスター、静かに」・・・何や折角話したろ言うのに・・・」
そう言いながらペルシスの指差す先を見ると、黒服の男が3人扉の前を巡回していた。
「あそこに人質が居るんやな?」
「恐らくそうです。如何致しますか?」
「如何言われてもなぁ・・・そや!ペルシス、非常脱出用煙幕持っとるよな?」
「はい。・・・まさかそれで混乱を誘って侵入を?」
「ちっと違うな。まぁ見たってや」
ペルシスから神姫サイズの煙幕弾を受け取り、思い切り男達とは反対方向の角に投げる。
しばらくして角から煙が揚がり、男達は煙に気付いた。
「何だあの煙?」
「まさか、火事か?」
「お前はここに居ろ。俺とこいつで見に行く」
その内一人を残して煙を見に行ったので、残る一人を気絶させて扉を開けた。
が、そこに人は居なかった。代わりに、いくつかの神姫の武装が置いてあるだけだった。
「何やハズレか・・・」
がくり、と肩を落とし、部屋を去ろうとしたその時。
「誰だお前は!」
さっきの二人が戻ってきてしまった。
「ウチか?ウチは通りすがりの主婦や。な、ペルシス」
「はい」
さっきの部屋から密かに拝借した銃を構える。
「馬鹿め!その銃は全て弾切れだ!」
男達は笑いながら迫ってくる。
「予備の弾ならここに腐る程ありますので」
そう言ってペルシスは胸ポケット等から大量に弾を取り出し銃に装填して撃ってはまた装填しを繰り返した。
「ひいぃ!」
男達は慌てて逃げ出そうとしたが、ペルシスに撃たれて倒れた。
「安心して下さい。全て麻酔弾ですので」
「一応この部屋に入れとくか」
晴子は男を抱えて部屋に放り込んだ。すると男がダンボールに当たり、ダンボールが衝撃で少しずれた。
そこに、階段が見えた。
「ハズレでも無かったな」
ダンボールをどかし、階段を下りて地下に向かった。
一時間ほど目を瞑っていたペルシスがようやく目を開いて言った。
「やっとか。で、何なん?」
「G O A L・・・ゴールです」
「何やそれ・・・ま、ええわ。ちゃっちゃと終わらして早よ行こか」
晴子は入り口に向き直り、子供の頃見たアニメ風に言った。
「ゴール・・・」
一瞬泣けそうなBGMが始まるかと思ったが、勿論そんな事は無かったので普通に入った。
「てか今思ったらゴール言うたんは娘やったな・・・ウチまだ死にたないで」
「何を言っているのですかマスター?」
「あぁ、これは「マスター、静かに」・・・何や折角話したろ言うのに・・・」
そう言いながらペルシスの指差す先を見ると、黒服の男が3人扉の前を巡回していた。
「あそこに人質が居るんやな?」
「恐らくそうです。如何致しますか?」
「如何言われてもなぁ・・・そや!ペルシス、非常脱出用煙幕持っとるよな?」
「はい。・・・まさかそれで混乱を誘って侵入を?」
「ちっと違うな。まぁ見たってや」
ペルシスから神姫サイズの煙幕弾を受け取り、思い切り男達とは反対方向の角に投げる。
しばらくして角から煙が揚がり、男達は煙に気付いた。
「何だあの煙?」
「まさか、火事か?」
「お前はここに居ろ。俺とこいつで見に行く」
その内一人を残して煙を見に行ったので、残る一人を気絶させて扉を開けた。
が、そこに人は居なかった。代わりに、いくつかの神姫の武装が置いてあるだけだった。
「何やハズレか・・・」
がくり、と肩を落とし、部屋を去ろうとしたその時。
「誰だお前は!」
さっきの二人が戻ってきてしまった。
「ウチか?ウチは通りすがりの主婦や。な、ペルシス」
「はい」
さっきの部屋から密かに拝借した銃を構える。
「馬鹿め!その銃は全て弾切れだ!」
男達は笑いながら迫ってくる。
「予備の弾ならここに腐る程ありますので」
そう言ってペルシスは胸ポケット等から大量に弾を取り出し銃に装填して撃ってはまた装填しを繰り返した。
「ひいぃ!」
男達は慌てて逃げ出そうとしたが、ペルシスに撃たれて倒れた。
「安心して下さい。全て麻酔弾ですので」
「一応この部屋に入れとくか」
晴子は男を抱えて部屋に放り込んだ。すると男がダンボールに当たり、ダンボールが衝撃で少しずれた。
そこに、階段が見えた。
「ハズレでも無かったな」
ダンボールをどかし、階段を下りて地下に向かった。