「こんばんは、あなたの3Sが斬るのお時間です」
「ちなみに、所有格への抗議は一切受け付けておりませんワン」
「……まさにありがた迷惑」
「しかも今回は、豪華三本立て!」
「正気の沙汰とは思えませんねワン」
「……まさに自重しろ」
「さて、本日のお題はこれ! 『ちょっと小粋な神姫ジョーク』!」
「これはまた突飛な方向にワン」
「……『隣の塀に、空き地が出来たってねー、ウォール』」
「まぁ皆さんに、小粋なジョークをご披露していただこうと、そういう企画です」
「しかも、せっかくですので神姫に絡んだジョークを、とそういう訳ですねワン」
「……『隣の柿はよく客食う餓鬼だ』」
「テッコさん、新種の妖怪誕生は程ほどにお願いしますワン」
「しかもそれはジョークですらありません」
「……残念」
「ええと、このままではいつもの事とはいえグダグダになる一方ですので、
私めが先陣を切らせていただきますワン」
「おー」
「(ぱちぱち)」
「では。
「ちなみに、所有格への抗議は一切受け付けておりませんワン」
「……まさにありがた迷惑」
「しかも今回は、豪華三本立て!」
「正気の沙汰とは思えませんねワン」
「……まさに自重しろ」
「さて、本日のお題はこれ! 『ちょっと小粋な神姫ジョーク』!」
「これはまた突飛な方向にワン」
「……『隣の塀に、空き地が出来たってねー、ウォール』」
「まぁ皆さんに、小粋なジョークをご披露していただこうと、そういう企画です」
「しかも、せっかくですので神姫に絡んだジョークを、とそういう訳ですねワン」
「……『隣の柿はよく客食う餓鬼だ』」
「テッコさん、新種の妖怪誕生は程ほどにお願いしますワン」
「しかもそれはジョークですらありません」
「……残念」
「ええと、このままではいつもの事とはいえグダグダになる一方ですので、
私めが先陣を切らせていただきますワン」
「おー」
「(ぱちぱち)」
「では。
……あるマスターの前に、魔神が現れてこう言いました。
『三つまで、何でもお前の願いを叶えてやろう。さあ、三つ目の願いを言うのだ!』
そこでマスターが、なぜもう三つ目なのかと問うと、魔神はこう答えました。
『それはな、二つ目の願いが”一つ目の願いをなかったことにする”だからだ。
それを叶えて、一つ目の願いが実現する直前までさかのぼったから、
お前にはその記憶がないと言うわけだ』
マスターは釈然としないながらも、三つ目の願いを口にしました。
”自分の武装神姫と、ずっと一緒にいたい”と。
魔神は大きく頷きました。
『よかろう、その願いを叶えよう!』
そして魔神は、にやりと笑ってこう付け加えました。
『だが、その願いは一つ目の願いと同じだな!』
『三つまで、何でもお前の願いを叶えてやろう。さあ、三つ目の願いを言うのだ!』
そこでマスターが、なぜもう三つ目なのかと問うと、魔神はこう答えました。
『それはな、二つ目の願いが”一つ目の願いをなかったことにする”だからだ。
それを叶えて、一つ目の願いが実現する直前までさかのぼったから、
お前にはその記憶がないと言うわけだ』
マスターは釈然としないながらも、三つ目の願いを口にしました。
”自分の武装神姫と、ずっと一緒にいたい”と。
魔神は大きく頷きました。
『よかろう、その願いを叶えよう!』
そして魔神は、にやりと笑ってこう付け加えました。
『だが、その願いは一つ目の願いと同じだな!』
……以上、お粗末でしたワン」
「……興味深い」
「ええ、まったくです」
「確かに、ジョークとはいえ含蓄のあるお話ですワン」
「いえそういう教訓めいたお話はどうでもよくてですね」
「(うんうん)」
「と仰るとワン?」
「ええ、犬○さんが、そのジョークを選んだ心理的背景を推察すると、なかなかに興味深いな、と」
「……無自覚な不安の投影、あるいは立場の倒錯」
「は、ありえませんワン」
「……言い切った」
「言い切りましたね。犬○さん男前です」
「ご理解感謝です。……ですが、まぁですねワン……?」
「?」
「なんでしょう?」
「私がこのジョークを知った際に、私のよく知る武装神姫たちを思い浮かべなかったといえば
嘘になりますねワン」(見た目だけは純粋は微笑み)
「……………………」(不敵な微笑み)
「……………………」(シニカルな微笑み)
「……興味深い」
「ええ、まったくです」
「確かに、ジョークとはいえ含蓄のあるお話ですワン」
「いえそういう教訓めいたお話はどうでもよくてですね」
「(うんうん)」
「と仰るとワン?」
「ええ、犬○さんが、そのジョークを選んだ心理的背景を推察すると、なかなかに興味深いな、と」
「……無自覚な不安の投影、あるいは立場の倒錯」
「は、ありえませんワン」
「……言い切った」
「言い切りましたね。犬○さん男前です」
「ご理解感謝です。……ですが、まぁですねワン……?」
「?」
「なんでしょう?」
「私がこのジョークを知った際に、私のよく知る武装神姫たちを思い浮かべなかったといえば
嘘になりますねワン」(見た目だけは純粋は微笑み)
「……………………」(不敵な微笑み)
「……………………」(シニカルな微笑み)
「元のジョークは、武装神姫の部分を恋人に替えたものですね」
「男女関係とか結婚とか、ブラックジョークの宝庫だしねぇ……あれ? どうしたの?」
「ご気分でも悪いのですか?」
「は?!………ち、ちがうわよ?! 別に『私も契約キャンセルできないかなー』なんて
カケラも思ってないわよ?!」
「……ご苦労されているようですねぇ」
「うん、恥ずかしい事じゃないよ。人間たまに心が弱まったとき、普段なら絶対に考えもしないような、
魔が刺したとしかいいようがない事をふっと思ってしまう事だってあるよ?」
「や、優しい目で私を見るなー!!」
「男女関係とか結婚とか、ブラックジョークの宝庫だしねぇ……あれ? どうしたの?」
「ご気分でも悪いのですか?」
「は?!………ち、ちがうわよ?! 別に『私も契約キャンセルできないかなー』なんて
カケラも思ってないわよ?!」
「……ご苦労されているようですねぇ」
「うん、恥ずかしい事じゃないよ。人間たまに心が弱まったとき、普段なら絶対に考えもしないような、
魔が刺したとしかいいようがない事をふっと思ってしまう事だってあるよ?」
「や、優しい目で私を見るなー!!」