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えむえむえす ~My marriage story~

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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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 ・・・・・・・・・初めに彩女が見たのは、舞い散る白い羽だった。
「・・・・?」
 その白い羽を彩女は手で受け止める。
 筐体の中に鳥なんていない。それにこんなエフェクトが出るのは白き翼という装備品だけのはずだ。つまり・・・・
「敵は回復が出来る・・・ということでしょうかね」
『だとしても回復される前に倒しゃいいだけだ。そうだろう?』
 記四季の言葉に彩女は肯く。
 例え無限に回復するものとて倒す方法はあるのだ。ならば恐るるに足らず。
「ここに羽があると言う事は近くにいるということです。とりあえず歩きで探しましょう」
『だぁな。・・・・・伏せろッ!!』
 突然の記四季の言葉に迷うことなく彩女はその場に伏せた。
 直後、頭上を物凄い速度で白い何かが飛び去っていく。
 その白い何かはビルの上まで飛ぶとその場で停止する。
「あれは・・・・!」
 そこにいたのは一体の天使型。しかし普通ならば航空機を思わせる背中の翼は外され、代わりに明らかにオーバーサイズの機械翼が取り付けられていた。
 その姿はまるで、罪人を断罪するために天が使わした断罪人のよう。そう考えると腰にマウントされた四本の剣と、背中に背負った大剣・・・ライフルブレードにも納得がいく。あれは断罪剣だ。
「―――我らは神の代理人。神罰の地上代行者」
 ゆっくりと、そういいながら彼女は彩女を指差す。
 まるでその罪を告発するように。
「我らが使命は、我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片まで浄化し尽くす事。―――Amen」




ホワイトファング・ハウリングソウル

第十五話


『汝、神の代理人。神罰の地上代行者』










 言うが早いか天使型の彼女・・・ジャンヌは猛スピードで降下してきた。
 そのあまりの速度に彩女は驚いたが、腰の刀に手をかけ抜刀。直後にジャンヌが振りかぶったブレードライフルと一瞬だけ鍔迫り合いをし弾き飛ばされ、ビルの側面に叩きつけられそうになるが
「――――――!!」
 空中で身を翻しビルの側面に“着地”し、そのまま中空のジャンヌへと向かい大きく跳んだ。ジャンヌはいきなり飛んできた彩女に驚くことも無くブレードライフルを振るう。彩女は刀でどうにか防ぐが押し負けてまた弾き飛ばされた。
 今度はバランスを崩し無様に大通りの地面に叩きつけられる。その隙を逃さずジャンヌはブレードライフルを構え引き金を引いた。
「――――――――っ!」
 その動きを先に読んでいた彩女は横に跳び、ビルの中に入り込んで攻撃を避けた。
 そのまま奥へと進み身を潜める。ジャンヌはその大きな翼が災いして中にはいれはしないようだ。
「じ、冗談じゃないですよ。斬る暇も無いくらい動きが早い・・・・それにあのブレード、硬すぎる上に力じゃ押し負けます」
『・・・確かに。あの速度とそれを利用した斬撃はキツイな。・・・しかもあの神姫、お前が斬りつけた瞬間微妙に剣の角度変えてたぞ』
 納刀しながら言った彩女の言葉に記四季が唸りながら答える。
 幾ら切れ味が鋭くとも、刃筋がきちんと通っていなくっては何も切れないのだ。
「鍔迫り合う時に刃筋をずらし、武器破壊を防ぐ・・・・。それに対抗するにはどうすれば・・・」
『鍔迫り合いを避け、徹底的に攻撃する・・・いやしかしあの剣をどうにかしないと隙をつかれる・・・かといってどうにかしようとすれば弾き飛ばされる・・・どうにも出来ないのか・・・?』
 記四季がそういった瞬間だった。
 突如として外から閃光が瞬き、ビル全体が大きく揺れる。
「!?」
『彩女! 外だ!!』
 見ると中に入れず外にいたジャンヌがブレードライフルを腰溜めに構え、彩女のいるビルに向かって連射していた。
 と、中にいた彩女を発見したのか。彼女は銃口を彩女に向ける。
「――――――――!!」
 彩女は反射的に横に跳ぶ。その直後に彩女がいた場所がレーザーに焼かれた。
 そのまま横に跳び続け撃たれ続けるレーザーを回避する。
「主! 何か策は!!」
『んなもんすぐに浮かぶか!! しばらく逃げてろ!!』
 彩女の問いに記四季が叫ぶ。すでにビルの一階は穴だらけで逃げ場が無い。彩女は仕方なく二階へ逃げる。外に出ればすぐにでも襲われてしまうからだ。
 階段を全速で駆け上がり二階のホールへと転がり込む。その瞬間先回りしていたジャンヌがブレードライフルを放つ。
「く ――――うぉおおおおおお!!」
 転がり込んだ姿勢を半ば強引に代え彩女はそれを回避する。
 机に陰に隠れ体勢を立て直すが、彩女を追ってブレードライフルのレーザーが近くにあった机を破壊する。
 なるべく姿勢を低くし匍匐前進でその弾雨から逃げる彩女。だが連射は突然止まった。
「・・・・?」
 ゆっくりと、机の横から目と耳を出す。その瞬間彩女の耳は驚愕でピンと立った。
 ジャンヌのブレードライフルによって穿たれた壁の向こう、ブレードライフルを頬付けで構え、エネルギーをチャージしている白い天使がいた。
「―――――――――ディエス・イレ」
 ジャンヌはそう呟くと引き金を引く。
「―――――――――――――――!!」
 それを見た彩女は机の陰から飛び出し一気に窓に向かって走る。それを追うかのように高出力レーザーの光が彩女を追いかける。レーザーに切り裂かれたビルは支えを失い崩落を始める。落ちてくる瓦礫を避けながら彩女はただひたすらに走る。
 そしてジャンヌのレーザーが彩女の尻尾を少し焦がした頃
「――――――でぇええええい!!」
 彩女はビルから飛び降り追ってくる強大なレーザーから逃げ切った。
 地面を転がり落下の衝撃を殺すとそのままさらに走る。その瞬間ビルは完全に崩落し瓦礫の山となった。
「あ、主! まだ策は!!」
『まだだ! まだ何も浮かばねぇ!!』
 彩女の悲鳴に記四季は怒鳴る。
 今こうしている間にも彼の頭は高速で思考し打開策を練っているのだ。
 そうこうしている内にジャンヌが逃げ出した彩女に気づき高速で追ってくる。
 追いつかれる前に彩女は手近な建物の壁を斬り穴を開けその中に逃げ込む。そして中に入ると目の前にある壁を切り開きそれをくぐる。彩女はありとあらゆる障害物を切り開き、強引に逃げ回る。
 しかし幾ら逃げようともジャンヌは追ってくる。
 流石に距離は縮まらないが、それでもしつこく追ってくるのだ。
「しつこいですね・・・・!!」
 彼女にしては珍しく毒を吐きながら全力で逃げる。
 止まれば追いつかれるかライフルで撃たれるかどっちかだ。
『彩女! お前脚力には自信があるか!!』
 と、先程まで沈黙を保っていた記四季が叫んだ。
「あるに決まってるじゃないですか! 私はこう見えて狼型ですよ!!」
 そういいながら彩女は今も走り続ける。
『よし! だったら一旦その白いのを撒け!!』
「しかし主! 逃げ場所がありませぬ!!」
『下水道だ! お前の剣でマンホールぶった切って潜り込め! 策戦はそれから教える!!』
「――――――委細承知ッ!!」
 そのまま走り続けた彩女は大通りに出てマンホールを両断、開いた暗い穴へと飛び込んだ。







「――――――――――――くだらぬ」
 彩女が飛び込んだ大通りの上空、天使型のジャンヌが開いたマンホールを見下ろしていた。
 その顔は無表情だったが、その目には僅かな苛立ちが浮かんでいた。
「下水道に逃げ込んだ程度で我が眼を欺けるとでもおもっているのか。・・・愚かなものよ」
 ジャンヌは、天使型にしては低い声で呟く。
 そして目を瞑り・・・ヘッドセンサーで周囲を探る。
 すると彩女はすぐに見つかった。どうやらアーケード街を通ってこのステージで一番高いビルに向かっているらしい。
「無駄な足掻きを」
 ジャンヌはそう嘆息すると翼をはためかせ、ビルへと向かう。
 その巨大な翼は白い軌跡を残しながら空を切り裂く。すぐに目的のビルに到着した。
「・・・・・・?」
 しかしそこに彩女はいない。
 目視できる場所にはいないようだ。となるとビルの中にいるのだろうか。
 彼女のセンサーはビルの中までは見えない。もし見ようというのならそれなりの装備が必要だろう。
「・・・・どちらにしろ。薙ぎ払うのみだ」
 ジャンヌはブレードライフルを操作し、エネルギーをチャージし始める。
 最大出力でビルごと焦土に変えてやる。ジャンヌがそう思った瞬間、視界に何かが映った。
 白い粉が、空から降ってきている。
 何が何だか判らずに上を向いたジャンヌの目に、屋上からこちらを見下ろす彩女の姿が映った。
「・・・・あぁ。そこにいたのか、大神よ」
 ジャンヌは不適に笑うとブレードライフルの銃口を屋上にいる彩女に向ける。
 フルチャージを待たずに引き金に指をかけ、引いた。
「―――――――――――――?」
 その、瞬間。
 ジャンヌの周囲で小さな爆発が連鎖的に起こり、一瞬で大爆発が起きた。








「・・・・上手く行ったようですね」
 ビルの屋上、地上で爆発する様子を見ながら彩女は呟いた。
 強く吹く風のせいで髪は盛大に揺れていた。
『粉塵爆発・・・まさかあいつも自爆するとは思っちゃいなかっただろう』
 彩女の言葉に記四季が返す。
 そう、追い詰められた彩女のために記四季が取った奇策は小麦粉を使用した粉塵爆発だった。
一旦は下水道に身を潜め、地下を巡り筐体内に設置されていたアーケード街の店から大量の小麦粉をくすねて来たのだ。あとは屋上に移動し、ジャンヌが来たらそれをばらまくだけ。ジャンヌなら、敵がどこにいるか判らないならまずいる可能性の高いビルを破壊する、記四季はそう予測したのだ。
「あとは風向きの予測さえしてしまえば、火は向こうがつけてくれる・・・恐ろしいくらい偶然性に頼った奇策ですね」
 彩女は笑う。
『そういうなって。これしか思いつかなかったんだからよ。・・・・・・・・・・・・おい、マジかよ』
 記四季の言葉に彩女は地上を見やる。
 そこには傷だらけの翼で自身を庇い、鬼のような形相でこちらを睨むジャンヌがいた。傍には先程の爆発で破壊されたのであろう。ブレードライフルが転がっている。
「・・・奪えたのはブレードライフルのみですか。なんと強固な・・・」
『・・・どうするよ。これ以上の火力は無いぞ』
 記四季の策も手詰まりだ。
 小麦粉はもう全部使ってしまったし、第一火種のブレードライフルは先程の爆発ですでに破壊されている。それに二度も同じ手が通用するとは思えない。
 と、彩女とジャンヌの目が合った。
「・・・・・・彼女を、倒します」
 その視線から何かを感じ取ったのだろうか。彩女は屋上の縁に足をかけた。
『あ? そうは言ってもまずは下に降りねぇと・・・・・・・・・彩女!?』
 そのまま重力に任せ彩女はビルから落ちる・・・・直前に、側面に一歩を踏み出しビルの側面を下に向けて“走る”。
 それをみてジャンヌも翼をはためかせ、彩女に向かって飛び上がる。
 とてつもない風圧が容赦なく彩女を襲う。しかし彼女は一向に気にせず、むしろ風を切り裂かんばかりの勢いでひたすらに走る。すでに右手は柄を握り居合いの構えだ。
 対するジャンヌも腰にマウントされたブレードに手をかけ、今にも引き抜かんと力を込める。
 朱に染まり銀の髪を持つ大神と、純白の聖女が天と地で睨みあい、近づいていく。


 ―――両者の距離は、まだ遠い


 彩女の耳にはもう、風の音しか聞こえない。記四季が何か言っていたが今の彼女には轟という風の音しか聞こえない。


 ―――まだだ。まだ遠い


 ジャンヌは怒りと共に恐怖を感じていた。かつて自分をここまで貶めたものがいただろうか。しかも相手は無名の神姫である。


 ―――距離が、縮まる


 天と地に分かれた二人は、同時に手に力を込める。
 その時が来たら、一瞬で相手を切り裂けるように。


 ―――もう距離はほとんど無い


 もう少し。後もう少しだ。
 二人は一瞬で過ぎていく時間の中で、全く同じことを考える。


 ―――そして、二つの影は重なった


 彩女とジャンヌは同時に抜刀し切りかかる。
 二人の耳には風の音しか聞こえず。互いに何か言った様な気がしたがやはりそれは気のせいだろう。
 ジャンヌのブレードは火花を散らしながら彩女に迫る。
 彩女の刀は優しく、しかし鋭くジャンヌに迫る。
 ・・・・そして


 ―――轟、という風の音が


 両者の剣が交差し


 ―――斬、という刃音に両断された。


 一振りの剣が、折れた。























 ジャンヌと彩女は一瞬交わったがすぐに離れる

 天使は天上へ、狼は地上へと帰る

 その途中

 天使は天上を見据えながら、やがて失速し空中に止まる

 高く、空を掴むように突き出された手は天壌の楽園へと届くはずも無く

 天の御使いは、狼によって地に落された


































・・・




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