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えむえむえす ~My marriage story~

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霧に包まれた公園に爆音が轟き、何本もの水柱が上がる。
その上がった水柱を避けるようにアメティスタは泳いでいた。
「・・・ちょこまかと!」
 ルシフェルは両腕のリボルバーキャノンを連射し、アメティスタを捉えようとするが水に入った彼女にあたるわけも無い。
 撃ちつくし、即座にリロードし池・・・というよりは湖を見る
 さっきからアメティスタは逃げ回るだけで何も攻撃をしていない。それは単純に彼女の武器がプチマシィ~ンズしかないからなのだが・・・ルシフェルはそれに気づかない。単に腰抜けなだけだと考えている。
「攻撃してこないなんて・・・一体ここに何しに来たの?」
 ・・・・・戦いに来たんだけどね
 池の底で、アメティスタはそう考える。
 今、彼女は弾丸の届かない水の中でバックパックから取り外したコンソールを弄っていた。その顔は悪戯好きな子供のようだ。
 彼女は水に入る前にバックパックを陸に置いて来ている。よって今の彼女の武装は遠隔操作のプチと手に持ったコンソールだけだ。
 ・・・普通の神姫ならすぐに負ける貧弱な武装だろう。普通の神姫ならば。
 しかし彼女は、ある意味において他の神姫とは一線を記す戦闘スタイルの保持者であった。
 他の神姫が戦闘員ならば、彼女は徹底した非戦闘員だ。
 ・・・うん、こんなものかな
 コンソールのキーに何かを打ち込んでいたアメティスタが顔を上げる。
 日の光が落ちてくる、ゆらゆらと揺れる水面の向こうにはルシフェルが不機嫌な顔で銃を構えているのだろう。
 アメティスタはその表情を想像して少し笑う。
 ・・・・さぁ、行こうか
 そうして彼女は、水面へ向けて泳ぎだした。






ホワイトファング・ハウリングソウル

第十四話

『視覚素子は嘲う』











 ルシフェルは自分の身に何が起きたのか理解できなかった。
 水面を狙っていたら、いきなり右側からの銃撃を受けたのだ。
「――――――っ!?」
 自らの背の羽根でその全てを防いだが、動揺は抑えきれない。
 アメティスタは水から上がっていないし、プチマシィ~ンズだとしたら火力が強すぎるのだ。何よりアメティスタは全く武装していなかった。唯一背負っていたバックパックだって今そこに放置されている。そうすると・・・・今の攻撃はいったい誰が?
「・・・・彼女のお友達、じゃなさそうね」
 ここに来る前から彼女は周囲に気を配っていた。もちろん公園の周囲に配置されたプチには気づいていたが動いていないため無視した。まさかそれでは・・・否、それはない。ルシフェルの頭部に取り付けられたアンテナは先程から敵の姿を捉えてはいない。霧のせいで見づらいが、肉眼でも敵の姿など見えていないのだ。
「・・・・だったら、今のは一体?」
 と、彼女の正面にいきなり人影が現れる。
 反射的にルシフェルは銃を捨て、思いっきり殴っていた・・・が
「!? 手ごたえが・・・!」
 殴った瞬間、人影は霧散する。
 するとすぐに右側に人影が現れ、ルシフェルは残った左の銃で人影を撃つ。しかしまたも人影は霧散する。
 今度は左に現れ、銃を向けるまもなく斬りつけられる。辛うじてチーグルでそれを防ぎつつ右手で相手を殴るも、また霧散する。今回は辛うじて紫色の髪が見えたが・・・・
「幻影!? でも斬りつけられた・・・なんなのこれ!?」
「傷つけようのない敵。避け様のない攻撃。心の奥に潜む獣。・・・そういうものだよ」
 背後からの声にルシフェルは腰のデスサイズを引き抜き振るう。
 その死の鎌は確かに背後にいたアメティスタを両断した。・・・はずだった。
「酷いな。いきなりこんな事されたらびっくりしちゃうじゃん」
 地面に倒れたアメティスタが平然と言う。
 腰から両断されたにも拘らず彼女は痛みを感じていないようだった。
「いくらなんでも出鱈目すぎる・・・・! なんなのよアンタ・・・!!」
 左のリボルバーキャノンをアメティスタに向け連射する。
 跡形もなくなったアメティスタに、ルシフェルは僅かに安堵する。・・・するのだが
「―――――――――ッ!?」
 今度は真後ろから、“アメティスタ”に斧で斬りつけられた。
 防ぎきれずにダメージを負うがルシフェルは即座に距離をとり、銃口を向ける。
 その瞬間今度は左から斬りつけられ銃を落としてしまう。
「っ! なんだってのよ!!」
 痛みを堪え翼でなぎ払う。
 その瞬間右側から斬りつけられ傷を負う。
 これ以上のダメージを避けるためにルシフェルは黒い翼をはためかせ、空へと逃げる。
 流石にアメティスタはもう負ってはこなかった。
「(ちくしょう・・・! なんなのよ。瞬間移動でもしてるっての!?)」
 考えられる可能性は二つ。
 一つは純粋にアメティスタの移動速度が異常な場合。しかしこれは彼女の脚部が陸上移動にむかないことから却下される。そうなると唯一残った二つ目の可能性、それは・・・・
「・・・まさか、もう一人いる!?」
 そう、そう考えればつじつまが・・・合うわけもない。
 初めに倒した人影は手ごたえがなかったがそれ以降は確かに手ごたえはあった。そうなると確かにもう一人くらいはいてもおかしくはないが・・・・それにしたって全方位からの攻撃をするには人数が足りなさ過ぎる。なによりこのバトルは二対二で行われているのだ。これ以上人数が増えることは無い。
 となると、一体・・・!?
「残念。時間切れだよ」
 後頭部から、いきなりの衝撃に耐え切れずにルシフェルは地に叩き付けられた。
「ガ――――――ッ!?」
 ルシフェルは思わず叫ぶ。全身を強く打ち立ち上がることも出来ない。
「もう少しおりこうさんだったら簡単に気づいたかもね」
 地に伏せるルシフェルの顔を、池のほとりに座っているアメティスタが覗き込んだ。
「あ、あんた・・・!」
「おっと。もう攻撃するのは止めてよね。するだけ無駄だからさ。・・・うん、実際キミは強かったよ。まともに戦ったら負けてたのはボクだ」
 アメティスタはそういってルシフェルのリボルバーキャノンを拾う。
 小さな彼女の手には明らかに不釣合いな代物だった。
「・・・結構重いねこれ。さて、それでは最後に手品の種明かしをしましょう。ボク達は機械かな? 人間かな?」
「・・・機械、だろ」
「当たり。さてここでボクはもう一つ質問をしよう。ボク達の頭には何が詰まっている?」
 その問いにルシフェルは僅かに考える。
「・・・・・機械が詰まっている。人間の脳に近い動きをするためにね」
 その答えにアメティスタは満足そうに笑う。
「その通り。でもさ、機械である以上、セキュリティは万全じゃないよね。コンピューターもそうだ。ネットにアクセスすればいつだってウィルスの脅威に曝される」
「ウィルスだって? わたし達は・・・まさか」
「そのまさか。最初の攻撃でキミにウィルスを仕込んだのさ。・・・キミの目、盗ませてもらったよ」
 そういってアメティスタはコンソールをかざす。
 そこに表示されているプログラムは『インターセプター』。感染者の視覚情報に入り込み、幻影を見せたり特定のものをそこに無いかのように見せるウィルス。そして一番重要な点は、このウィルスに感染したものは“幻影と現実の区別がつかない”点にある。
 つまり・・・・
「最初に幻影だと思ったのは半分正解で半分間違い。たしかにインターセプターは幻影を感染者に見せるけど、同時に幻影と現実を同期させる。切られれば痛いし撃たれても痛い。でも・・・・痛いだけで、キミの体は無傷だよ。さっきの落下以外はね」
 ルシフェルは目だけを動かして自分の体を見てみる。
 そこには切り傷なんて微塵も無い、綺麗な体があった。
「・・・最初から・・・わたしを叩き落すつもりで・・・?」
「そゆこと。プチは霧だしてただけだしバックパックはただの中継ステーション。キミがボクと戦って勝ちたいなら、バックパックを破壊するか公園を爆撃でもすればよかったんだ。・・・・さて、ここまで来てボクは銃を撃つつもりはない。降参してくれないかな?」
 アメティスタはそういって微笑む。
 その手に握られたリボルバーキャノンはよく見ると細かく震えていた。
 このくらいなら・・・ルシフェルは一瞬考えるが、銃口が避けようのない距離で突きつけられているのを見て考えるのをやめた。
「・・・・降参だよ。まさか戦わない武装神姫がいるとはね」
 ルシフェルのその言葉共に、彼女の体はデータの塊になって消えた。














・・・




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