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えむえむえす ~My marriage story~

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ウサギのナミダ
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   とある日の三河家




 目を覚ますと何やら違和感が。はて、なんでしょうこれは?あ、お早う御座います。結です。

 体機能に異常はありません。手足も問題なく動きます。
んー、でも何か違和感があるのです。
「・・・あっ」
手をグッパ、グッパとしていて気が付きました。本来犬型の手は黒いのに今動いている私の手は肌色です。昨日言われていた「考え」とはこの事だったんですか。何ともはや仕事が速いですね。
「ん?」
と言う事は・・
「・・・・・・!!!」
自分の体を見下ろし数秒、狼狽します。クレイドルの上で全身肌色の私が寝転がっているんですから仕方ありません。寝る前に着ていた寝間は横に畳んでありそれを引っ掴んで即行で着ます。
あー、吃驚しました。
 冷静さを取り戻すとクレイドルを文鎮代わりにしているメモを見付けます。
『昨日言っていた通り体の外装を交換した。一応以前の外装は保管していあるから問題があるようなら帰宅後言うように。後一応裸なんだし下着を用意しておく』
メモの横に包装されたままの神姫用下着が置かれていました。
「ありがとう御座います。ご主人」
メモに向かって一例を。でも出来れば寝ている時にタオル掛けておいて欲しかったかも・・・
 いつもの巫女服に着替える前、下着を付けます。
が、袴なので下はいいとしても上は少々不釣合いのようです。薄布とはいえ白小袖では浮いてしまいます。ここは今まで通りサラシを巻いておきましょう。最後に白足袋を履いて時計を。
「えぇ!?」
時刻は午前10時、いつもの起床時間より4時間も遅いです!急いでお勤めをせねばなりません!
一路境内へと走ります。
「寝過ごしました!すいません!」
境内を掃除されていた奥さんに謝罪をして竹箒を手にします。
「お早う。話は聞いてるわよ、ゆっくりしてなさい」
「お早う結さん。今日は休む事がお勤めだ」
宮司さんも箒を手に拝殿前にいらっしゃりそのままご夫婦で掃き掃除を続けられます。
「ですが・・・」
「「ダメ♪」」

 さて、何をしましょう。お勤めはお休みとなりましたし盆栽は今のところ手を加えられませんし。
「トレーニングしますかね」
体の確認も兼ねて軽めのものをこなすとしましょう。
 仕込みを抜いて剣の型を始めます。
上段に構えてから唐竹、逆風、袈裟懸け、右切上、左薙ぎ、逆袈裟、左切上、右薙ぎ、最後に腕を引いて刺突へ。剣術に於ける最も基の型を続けます。
「ふむ」
どうやら間接や稼動部のメンテもして頂いたようです。手足は滑らかに、昨日までよりもより軽快な動きが出来ています。
調子に乗って逆手での連撃まで練習してしまいました。
 お昼まで練習を続け一旦休憩をと公園へ向かいます。
「ふぅ」
ベンチに腰掛一服を。そういえばこう何も無くのんびりするのは久々な気がします。いつもならお勤めや盆栽の手入れなどしていますしね。
「にゃぁ」
「あっ、こんにちわ」
公園から来たのはご近所の猫サスケさんです。この方飼い猫なのに野良達を束ねているのですよ。しかもご老人方に人気なのです。日がな一日ここでのんびりしている姿が癒されるのですね。自分より大きなその体を撫でているだけでなんともゆったりできるので私もファンだったりします。
そんな彼をモフモフして過ごすのも良いものです。

 昼過ぎ、ご主人が帰宅されました。
あれ?今日は平日なのにどうされたのでしょうか?
「今日はお早いですね」
「半休。それより体はどうだ?」
「問題なく。寧ろ調子が良いくらいです」
満足そうに頷かれ鞄から神姫センターの袋を出されます。
「それは?」
「今日は何日だ?」
えっ、確か三月の10日・・・・あっ!
「思い出しました」
「自分の誕生日くらい覚えておけ」
そうなのです。今日は私の誕生日でした。厳密にはこのお宅に来た日なのですけどね。宮司さんご夫婦がその日を誕生日とされたのです。
自分事とは言えそれを忘れていたとはお恥ずかしい限りで。
「周りの事には敏感なくせにな」
「面目ないです」
カラカラと笑うご主人と共に部屋に戻りました。
 自室で例の袋を開けると出てきたのは一着の服でした。
「思えば巫女服以外着てない気がしたからな」
「とても嬉しいです!」
それを中から取り出します。そっと後ろを向くご主人、紳士ですね。
朱袴と白小袖を脱いで側に畳み新しい服を手にします。藤色の矢絣のお召しに海老茶色の袴と何ともハイカラな組み合わせ、私の好みを熟知されています。更にはいつもの足袋と黒塗りの駒下駄と皮のブーツの二種類を選べるのですよ。
「ご主人」
「ん、似合うぞ」
その一言に何とも言えない幸福を味わいます。「嗚呼、何と幸せな事か」とね。にやける自分が容易に想像できますが笑顔を止める事など無理なのです。新しい服というもの勿論ですけど何よりプレゼントされたという事が嬉しいのです。自身のオーナーからなのですから尚更なのですよ。
「ほれ、ニヤニヤしてないで出掛けるぞ」
「あ、はい。只今」
 ご主人の肩の上にて景色を眺めつつ会話を楽しみます。
「ところでどこに行かれるのですか?」
「特に目的地はないな。散歩だよ」
「成る程。それもいいですね」
どこへともなくブラブラと、ゆったりとした時間は穏やかで何気ない会話も楽しくて。ただの散歩にもこんなに幸福はあるものなのですね。 
「あれだな、お前がウチに来てからもう2年か」
「ですね。早いものです」
のんびりとご近所を散策しつつ会話は過去の日へと。


 春先に私はここに来ました。
オーナー登録を済ませた私が見たのは暖かな陽日と穏やかな境内の風景でしたっけ。


「ここがご主人のお住まいなのですね」
「ん。後両親と近所の野良、お前もな」
宮司さんご夫婦との挨拶に始まり神社を案内して下さいました。そしてお昼、私にとって重要な事が起こります。
「こんにちわ」
「おー、早かったな」
大学をお休みした直子さんがいらっしゃいます。手にした大きなトートバックには何やら着替えらしきものが見えていました。
「取敢えず上がってくれ。もう少し辺りを回ってくるから」
「はい。そうそう、こっちの二人も起こしておきますね」
 境内を出てご近所を散策します。「近所くらいは知っておけ」との事で。
少し歩けば秋葉原の電気街、反対側に向かえば住宅地、道を2、3本交えるだけで景色はガラッと変わるのでとても楽しかったものです。更に小さな商店街では私達同様に神姫を連れた方を沢山見かけました。皆楽しそうで印象的でしたよ。それに空気がなんだか暖かくて。
「大体こんなとこかな。把握できたか?」
「はい」
目覚めたばかりでまだまだ感情表現が薄く気の利いた応えが出来ませんでしたね。
 一通りの散策を終え帰宅するとそこには直子さんが。
「只今戻りました」
「お帰りなさい」
ご主人の肩から見たその姿は境内の雰囲気と相まって落ち着けるものでした。来訪時の私服から着替えた直子さんは白の着物に朱色の袴、巫女の出立で淑やかでした。その姿に私は何かを感じます。
「あ、あの、そのお姿は?」
「うん?巫女よ。神社のお勤めをする女性の事ね」
ただ境内を掃除しているだけだった筈なのに私は深く感銘したのです。そして、
「ご主人、唐突ではありますがお願いが御座います!」

「ちゃんとしたのは後で造ってやるから暫くはそれで我慢してくれ」
「勿体無いお言葉です!ありがとう御座います!」
奥さんの趣味たる手芸の技術をもって私は巫女服に袖を通したのです。家事でお忙しいでしょうに快く誂えて下すッた奥さんと着替えた私を神前にて祈祷を捧げて下すッた宮司さんには心よりのお礼をしたのは言うまでもありません。勿論ご主人もですよ。
「それじゃ次は私の番ね」
「お願いします!」
ご主人の肩をお借りし直子さんのご指導を頂戴します。
効率の良い掃き掃除の仕方からお勤め全体の流れ、特に塵の積もり易い場所や社務所での手順に参拝の仕来り等々、細かなところまで丁寧にご教授頂いたのです。更には宮司さんから木々の手入れの仕方を、奥さんから家事全般の教えを。
「ウチにも巫女さんが居てくれると助かるわ」
「だな。バイトさんだけでは厳しい時もあるしな」
「精一杯励まさせて頂きます!」
深々と頭を下げ今後のお勤めの意気込みを示しましたよ。
「好きな事するのも肝心だ。でも偶には付き合えよ?」
苦笑のご主人を覚えています。
「勿論です。私は武装神姫でオーナーはご主人なんですから。本来のバトルも誠心誠意、粉骨砕身の決意です!」
「ああ。でもま、バトルも楽しみ優先で行こうな。「好きこそモノの」ってやつだ」
「はい!」
その後春音さん、綾季さんとのご対面をし夜には祝賀となったのでした。


「思えば中々に長い期間たったのですね。光陰矢の如しですね」
「だな。それから10日後だったな初陣は」
「はい。覚えていますよ」
私は少し苦笑します。


 境内の掃除や手水舎の準備は最初は手間取ったものです。
そんな日常も少しずつ慣れ始めた頃、私は始めて神姫センターに赴いたのです。

 日頃ご主人の帰宅後にトレーニングを積み重ねていた私は犬型の基本装備を何とか使える程度にはなっていたました。
「次の金曜日休みだから行ってみるか」
「はい」
その時はまだこの近辺のレベルも知らず初陣に心躍らせていましたっけ。
 当日。
午前というのもあって比較的空いているいる時間帯にセンターを訪れていました。
「・・・スゴイですね」
「だなぁ」
バトルの様子を大きなスクリーンで見ていた私達はその迫力に圧倒されていました。思えばこの時点で気負っていたのかもしれません。踊っていた感情は形を潜め代わりに緊張が押し寄せてきていました。
「ま、初陣だし胸を借りるくらいで行けばいいさ」
「は、はい」
解そうとして下さるご主人の声は聞こえていても私の中は「勝たないと!」と思うばかりでした。
そして私は負けました。それはもう一方的な敗北、正に惨敗でしたよ・・・
筺体を離れテーブルにて私は落ち込んでいました。
「気にし過ぎ。最初から巧くなんていかないものだ」
「ですが流石にアレでは・・・」
自身の情けなさに暗くなる一方でしたね。
その後も数回バトルをしましたが結果は明白、私は本当に「武装神姫」なのか?と思う程のものでしたよ。
 翌日からはお勤めの合間を縫ってはトレーニングに励みました。
只々我武者羅に。でもそれは素人の考えでした。巫女とバトルの二束の草鞋な私は何度もバッテリー切れを起こしては皆さんにご迷惑をお掛けしました。その度に心配されていたにも拘らず無茶もしました。終いには折角頂いた巫女服を損傷するまでに至ります。
「・・・・申し訳ありません・・・」
「服はいいのよ。それよりもあまり無茶ばかりするもんじゃないわよ?」
「そうだぞ。一朝一夕で実力は高くなんてならんさ、少しずつでも続ける方が余程効率も良いし何より負担もすくない」
修繕して頂いた巫女服を着た私は益々落込んでいきました。どうしてこうなんだろう?なんて自分は不甲斐ないのだろう?と。
ある日有給休暇で家にいらっしゃったご主人に私はお願いしました。
「ダメだ」
「何故ですか!?」
「これ以上無理してみろ、それこそ壊れるぞ?」
「ですが・・・私は武装神姫です。バトルに重きを置いていると自負しています。なのにこんな実力では・・・」
トレーニングの増加を進言した私、何も判っていませんでした。
「確かにお前はバトルをメインで考えていた。でもな、その前に体壊したら本末転倒だろう」
「・・・」
言葉を返しはしませんでした。でも表情に表れていたようで。
「なら3日だ。3日だけ試させてやる」
「ありがとう御座います!」
困った表情のご主人が印象的でした。
 それから3日間、私はお勤めを休みトレーニングに明け暮れました。
格闘技、投擲、射撃。全ての武装を片っ端から使い的を射るだけのものです。それでもほんの少しは武器の特性を覚えては行きましたがとても効率的とは言えないものでした。簡単に言ってしまえば無駄骨です。何か一つを極めんとしていれば結果は変わっていたかもしれませんがその時は只「覚えれば使える」と勘違いしていたのです。
 約束の期日が過ぎいよいよバトルとなった土曜日。
「勝ってきます」
「・・ああ」
あれ程の修練をしたのだ、負けるわけがない!そう思っていましたよ。
でも現実は厳しかったですね。
たった一撃、しかも有効打とは言い難い攻撃が当たっただけでした。
終った・・・・
私はリセットされるのだろうと覚悟しました。オーナーの意向に背きこの有様では言い訳もできません。
「ま、気にするな」
ご主人の言葉に気遣いを感じましたが私はもうダメでした。
テーブルの上へたり込み宙を傍観していましたっけ。
私は勝てないんだ。努力してもダメだった。もうバトルはしないでおこう。そんな事ばかりがAIを埋めていきました。
その時です。あの方にお会いしたのは。
「お前さん。一歩って小さいと思うかい?」
湖幸さんです。
それ以後は以前お話した通りです。
師匠の教えに今までを思い返し反省しましたね。そして皆さんに謝りました。穏やかに微笑まれる皆さんを鮮明に覚えています。


「あの時は本気で焦ったな。ここまで思い詰めるとは思わなかったし」
「お恥ずかしい限りです。今思い出すと・・・いえ、恥ずかしいので止めておきます」
カラカラと笑うご主人。私は赤面して俯きます。なんで恥ずかしい事とかって忘れないんでしょう?

 過去の話に花を咲かせ、笑ったり、照れたり。何気ない会話を楽しみ続けました。
 日が傾き始めた頃私達は神社へと戻ります。
夜はお祝いと豪勢なお食事を頂きました。何とも恵まれ過ぎな自分が申し訳ない気がします。
今年で二回目の私の誕生日、より絆を感じれるこの日、とてもとても幸せでした。

「でも忘れてたけどな」
「ぁぅ~」




 現在装備 
巫女服           ×1
仕込み竹箒        ×1 
玉串ロッド         ×1
御籤箱ランチャー(改) ×1
灯篭スラスター      ×2
リアユニット賽銭箱   ×1


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