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ハウリングソウル

第八話

『悪夢、そして鋼の救世主』













 ハッとして目が覚めた。
 今の夢は・・・・・一体・・・?
 “僕”は自分の横を見てみる。
 そこには確かに、ノワールが気持ちよさそうに眠っていた。
 今度は反対方向を見てみる。
 そこにはマスターがちゃんと寝ていた。こっちは寝相が悪く、布団を蹴落としている。

「夢・・・・? でも今のは・・・?」

 僕は帽子を取ってクレイドルから立ち上がった。
 ・・・・とりあえず水でも飲んで落ち着こう。






















 夜の廊下は暗くて少し怖い。
 ノワールを起こして付いてきて貰えばよかったと後悔しながらも壁に手をついて少しずつ進む。
 時々する家の鳴る音に一々驚きながら台所に到着する。
 キッチンの傍にある椅子によじ登って台に上がる。そして水道の蛇口を苦労して捻ると喉を潤した。蛇口を閉めて帰ろうとして・・・・異変に気づいた。

「・・・・・・・風が、吹いてる?」

 おかしいな。寝る前にちゃんとみんなで戸締りをしたのに。
 僕は台の上から飛び降りると風が吹いてきたほうに向かって走った。
 もしかしたら泥棒かもしれないし。

「あれ?」

 案の定と言うか何と言うか、窓には穴が開いていた。
 ただ変な穴の開き方だった。普通窓に穴を開けて中に入ろうとするなら、窓の鍵に近い部分に穴を開けるはずだ。
 でも穴は窓ガラスの真ん中にあいていた。しかも直径三十センチくらいの、人間が通るとしたらとても小さな穴。
 おまけに綺麗にまん丸にくり貫かれていた。

「・・・・なにコレ。とりあえずマスターを起こして・・・・・・・っ!?」

 僕は突然、寒気を感じて前へ飛んだ。理由なんて無く、自分がなぜそうしたかなんてよく判らなかったけど、後になって飛んでよかったと思った。
 そのまま前転して後ろを振り向く。さっきまで僕が立っていた場所は、床のフローリングごと真一文字に裂かれていた。
 そしてその割れ目の上、その上に、全身が真っ黒な一体の神姫が蹲っていた。
 背筋がゾッとする。・・・・・・・避けなかったら、私が真っ二つにされていた。
 蹲っていた神姫がゆっくりと顔を上げる。
 その顔には仮面が張り付いていて表情は見えない。そして神姫にしては不自然に長い腕が現れる。

「こいつ・・・・! 夢で見た・・・・!」

 そう言った瞬間、僕は黒い神姫のキックで思いっきり飛ばされた。
 しばらく宙を待った後、家の壁に思いっきり叩き付けられる。衝撃で壁がゆれ、僕の内部フレームが軋みを上げた。

「っ――――――――ぁ・・・・・!?」

 痛みで顔をしかめる間も無く、僕の目の前に見たことも無い刃物が突きつけられた。

「あ・・・・・・・・」

 からだに、ちからがはいらない。
 僕に突きつけられた“それ”が刃物であると認識した瞬間に、僕は抵抗する意思を失ってしまった。
 ・・・・・・・神姫バトルじゃ、どうってことないのに!!
 黒い神姫は何かを確かめるように、仮面越しに僕を観察していたがやがて満足したのか、突きつけていたブレードを大きく振りかぶる。

「あ・・・・・・・やだ・・・・やだよ・・・」

 限界まで振りかぶられたブレード。後は溜めた力を解放するだけで僕の“命”は終わる。

「ます・・・・ますたぁ・・・・ますたぁ・・・!」

 ・・・・・・・・届かない。

 こんなんじゃ、届かない!!

「ますたぁ・・・ノワール・・・・ますたぁ・・・・・!」

 黒い神姫が溜めた力を解放する。
 引き絞られた弓のように、長い腕はしなり、僕へと迫る。
 そしてブレードが僕に触れる瞬間、僕は叫んだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・お姉ちゃぁん!!」

 その瞬間。
 黒い神姫は何かに弾き飛ばされていた。



 多分、僕はその光景を一生忘れないだろう。



 黒く大きくそびえ立つ鉄の異形。



 その異形は相手に恐怖(ストラーフ)を与える。



 そしてその鋼の腕はいつも僕を助けてくれた。



「ノワール・・・お姉ちゃん・・・!」

 悪魔型ストラーフ! ノワール!





























 妙な物音で彼女は目覚めた。
 何か、良くは判らないが妙な物音だった。
横を見るとハウがいない。不審に思った彼女は武装をしてから音のした台所に向かった。何かあったとき、そのほうが便利だからだ。
そしてノワールはその光景を見ることになった。
 実の妹・・・・ハウが危険にさらされていると知った彼女の行動は迅速だった。
 全速で走り、ハウの前にいた黒い神姫に向かって全体重を乗せた手加減無しの本気の拳をお見舞いしたのだ。
 いかなる神姫と言えども、悪魔型ストラーフがフル装備をして突進してきたとしたら防ぎようがない。黒い神姫はそのまま叩き飛ばされ、七瀬 都が放置していたDVDのケースの山に衝突して埋った。

「ノワール・・・お姉ちゃん・・・!」

 自分の後ろから、泣きそうな声で妹が自分の名を呼ぶ。
 しかし彼女は振り向かずにそのまま背面ユニット・チーグルに搭載されたダブルガトリングガンを構えるとDVDケースの山に向かってフルオートの機銃掃射を食らわせる。
 それでも足りないとばかりに今度は肩や足に搭載された神姫バトル用のマイクロミサイルを全弾発射した。
 着弾と同時に信管が作動し、一瞬でDVDケースの山は炎に包まれる。その間もチーグルの両腕に装備されたダブルガトリングガンは火を吹き続けていた。
 ガトリングの銃身は焼け付きそうなくらいに熱を持ち、マイクロミサイルの発射ポッドも連射速度の限界を超えてミサイルを吐き出し続けている。
 やがてマイクロミサイルもダブルガトリングガンも全弾を撃ちつくすと、ようやくノワールはハウに振り向いた。

「ハウ、大丈夫?」

 自分の顔に安心したのか、炎に照らされたハウの顔が見えた。
 その顔は安心したように笑っていたが・・・・すぐに、硬直する。
 その表情を怪訝に思い、もう一度炎のほうを振り返ったノワールの表情も硬直した。
 炎は未だに燃えている。
 その中から、黒い手が突き出していた。
 黒い手は邪魔だとばかりに燃えているケースを弾き飛ばすと、そのまま黒い神姫が、燃えさかる炎の中から姿を現した。
 そのボディには多少の焦げがあるものの、破損箇所は皆無だった。

「(・・・・・・・・・馬鹿な!)」

 ノワールは胸中で呟いた。
 今の彼女の武装は神姫バトルの公式戦に出れないほど重量を無視した装備である。
 チーグルの両腕に装備されたダブルガトリングガンに始まりマイクロミサイルポッドを四問搭載しているのだ。
 しかもあの黒い神姫は悪魔型の全力の一撃を食らった後なのである。さらに止めとばかりの全弾一斉射撃、常識で考えればボディが粉々になってもおかしくないくらいのダメージのはずだ。にも拘らず、敵は無傷だった。
 奴は一体・・・・・!?
 と、黒い神姫の仮面が動き、彼女を捉えたような気がした。
 その瞬間、黒い神姫は跳んでいた。はるか上空をこちらめがけての一足飛び。
 ノワールも脚部パーツ・サバーカに力を込め跳躍する。しかし重装備が祟ったのか、空中でバランスを崩してしまう。
 その隙を逃さずに黒い神姫は空中で回し蹴りをノワールに決めた。黒い神姫はそのままテーブルに着地したがノワールは食器の山に突っ込んでしまう。
 ハウはその場を動くことが出来ずに、その一瞬の攻防を見つめていた。
 ・・・・テーブルの上から、黒い神姫がこちらを見つめていた。
 そしてその神姫がテーブルから飛び降りようとした瞬間。黒い神姫めがけて白い皿が何枚も飛んできた。黒い神姫はそのこと如くを叩き割るがその瞬間、またノワールの拳を食らってしまう。食器の山に突っ込んだノワールは自らが投げた皿の後ろに引っ付くように跳躍していたのだ。
 バランスを崩した敵に向かってノワールは腰にぶら下げたリボルビング・グレネードランチャー・・・・六連射可能のグレネードランチャーを惜しげもなく全弾敵に撃ちこんだ。
 またも着弾と同時に爆発。しかし今回、命中したのは敵ではなくテーブルの表面だった。すでにそこに黒い神姫はいない。
 黒い神姫は上に跳躍しつい先程までハウに突きつけていたブレードを振りかぶる。

「(――――――避けられない!)」

 ノワールはチーグルを交差させ後ろに跳躍する。
 しかし黒い神姫のブレードは易々と、まるで紙を切ったかのようにチーグルの両腕をガトリングごと切断した。
 無茶な姿勢で回避と防御を行ったせいで、またもノワールはバランスを崩した。勿論、その隙を見逃す敵ではない。
 今度は確実に両断するため先程よりも大きく振りかぶり、そのまま振り下ろされる・・・瞬間。

「――――――――――伏せろ!!」

 声の通りに伏せたノワールの顔面スレスレを、何か金属光沢のものがもの凄い速度で通過していった。
 その棒状の何かはノワールの先にいた黒い神姫に命中し、そのまま吹き飛ばされた黒い神姫は窓ガラスを突き破り見えなくなった。

「・・・・・・・・マイスター、過激」

 仰向けに倒れたまま、首だけで“金属バット”がやってきた場所を見る。
 そこには寝癖がぼさぼさの七瀬 都が立っていた。


















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