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えむえむえす ~My marriage story~

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 そこは暗い世界だった。
音は聞こえるのだが、何も見えない。一寸先は闇、という言葉があるがまさしくこの状況はそれである。
 そんな中、彩女は僅かな殺気を感じ前に向かって跳躍する。遅れて彩女が立っていた場所に6mmの白い弾丸が当たった。
着地した先にまた弾丸が迫る。彩女は目隠しをされたまま、音だけで位置を把握し抜刀、銃弾を弾くが予想外の衝撃にバランスを崩してしまう。
「あ ―――――!」
その隙を銃弾が逃す訳も無く、彩女は6mmの銃弾に弾かれた。






ホワイトファング・ハウリングソウル

第五話

『座頭市彩女』









「・・・主、BB弾を避けるのは判っていましたが、何故目隠しをして避けるのでしょうか」
 記四季が斬った岩の上で彩女はそういった。
 辺りには環境に優しい生分解バイオBB弾が転がっている。
「人間は視覚情報に頼りすぎているからな。それはセンサーの類を積んでないお前さんも同じだ。つまり一番使う器官を封じることで、他の器官を鍛える修行な訳だ」
「ですが幾らなんでもガスガンから撃たれるBB弾に当たるなというのは・・・いきなりの修行としてはどうなんでしょうか」
「お前、春奈の神姫の狙撃に反応してたじゃねぇか。あの時の感覚を持続させりゃいいんだよ」
 そういいながら記四季はガスガンのマガジンにBB弾を詰める。彼が持っているのはマルイハイキャパ・・・装弾数31+1発のガスブローバックガンである。しかもサプレッサー(消音機)をつけた上で内部機構も殆ど音が出ないように工夫して作られている。実際にサバイバルゲームで使われたら強敵だ。
「少し休んだら再開するぞ。まずは避けて避けて避けまくれ。岩から落ちたらやり直しだからな」
「御意」
 彩女は肯くと黒い布で目を隠す。
 再び世界は闇に包まれ、生きている感覚は聴覚と嗅覚のみになる。
 竹が風に揺れ、カラコロと音を立てる。虫の動く音が聞こえ、鳥の鳴き声がいつもよりも鮮明に聞こえる。
 元から嗅覚や聴覚が他の神姫に比べ、かなり研ぎ澄まされている彩女である。目が見えなくとも、すぐに周囲の状況は把握できた。
 ・・・・しかし
「―――――――っ!」
 把握できたからといってほぼ無音で迫る6mmの弾丸は察知しづらい。
 今回も間一髪、半ば強引に頭を引っ込めることで回避したが・・・長くは持ちそうに無い。
 ―――――主はこれを避け続けろと? 幾らなんでも不可能だ。
 資格を奪われた状態では銃口の向き、指の動き、そして相手の目が見えない。殺気で居場所を掴もうにも記四季は殺気なんて殆ど出していない。
 まさに八方塞四面楚歌。逃げ場なんて無く、また打開する方法も永遠に見つからない。
「なんだったか忘れたが・・・世界にはな、その万物に“流”があるとする考え方がある」
 記四季はそう言いながらもう一発、今度は彩女の顔面を狙って撃つ。
 彩女はそれに驚きながらも鎧でそれを防ぐ。
「川には水の流れが、空気には風の流れが、人には人の流れが・・・・場には場の流が、ある」
 今度は右手を狙われた。
 刀を振り回すことで辛うじて弾く
「流を知り、その流れに逆らわずに逆に乗れば・・・万事上手く行く。だがそれでは意味が無い。ただ流されるだけでは無意味だ」
 今度は左手を。
 防ぎきれずに直撃し、鎧が弾け跳ぶ。
「流れに乗ったなら、内側からその流を変えて見せろ。塞き止めず受け流し、その流を己が物とせよ」
 今度は・・・弾丸は来なかった。
「・・・次は、連射で行く。流れに乗り、受け流し、己が物としてみせよ」
 そういって記四季は沈黙した。
 彩女は考える。
 ――――どうする? 流れに乗って、流を変えろと主は言った。しかし今の私ではその流れにすら乗れそうにも無い。ならば他の方法で・・・否、ほかに方法なんて無い。今、この場で放たれる全てをどうにかしなければならないのだ。
 とにかくまずは、落ち着くことが必要だ。
 彩女は納刀し構えを解く。
 心と体を一瞬で冷やし、周囲の音に耳を澄ませようとして・・・異変に気づいた。
 竹の音が、虫の声が聞こえない。今聞こえるのは記四季の息遣いと、引き金が絞られる小さな音だけ。
 ――――これは?
 そう思った次の瞬間、引き金は勢いよく絞られ弾丸が飛来する。
 しかし、彩女にはその全ての存在が感じられた。


 一発目 ―――抜刀しつつ身をひねり、軽く受け流す

 二発目 ―――剣先で優しく撫で、進路を変えてやる

 三、四発目 ―――返す刀で進路を変える

 五、六発目 ―――進路すら変えず、剣先に絡めとる

 七、八発目 ―――絡めとった弾丸で防ぐ

 九、十、十一発目 ―――体はもう無視意識に動き、弾丸は当たらない


 そして二十発を過ぎた辺りで・・・連射が止まった。
 それと同時に、彩女の集中が切れ、彼女は岩に膝をつく。
「――――あ、主」
「・・・よくやった。偉いぞ」
 記四季の大きな指で頭を撫でられる。
 それだけで彩女のドッグテイルは勝手に大きく振られる。
 目隠しをとると、そこに嬉しそうな記四季の顔があった。周りを見てみるとBB弾は全て、岩から落ちずに転がっている。一発たりとも斬ってはいない。
「も、もしかして・・・出来たんですか。私」
「出来たとも。今日は酒盛りだな」
 その言葉に、もう彼女の尻尾は千切れんばかりに振られる。彩女からしてみれば、あまり大きな感情を表に出すのははしたない事なのだが、今日ばかりはそんな心情は無視することにした。
 彼女は喜色満面で記四季に撫でられ続ける。その姿はとても嬉しそうだ。
「ふふ ――――――あれ?」
 と、突然ドッグテイルが動きを鈍らせる。体が酷く重くなり、彩女の意識はそのまま途切れた。
「・・・バッテリー切れか。まぁ朝からやってたしな。無理もねぇか・・・」
 記四季はそう呟くと彩女を手のひらに乗せる。その指はとても優しげで、彩女に対する記四季の感情が窺えた。
「―――うし、もう帰ぇるか。彩女も寝ちまったことだし・・・腹も減ったしよ」
 そういうと周りに散らばったBB弾を拾い集め、ガスガンをバッグに押し込む。
 記四季はそのまま竹林の中を家へと直進し、竹の中に消えた。



























・・・




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