ネコのマスターのクリスマス・買い物編
家を出た俺と礼奈は近所にある大きなデパートを目指して歩いていた。
「んで、何で俺だけお前の買い物に付き合わなきゃならんのだ?」
「だって、クリスマスプレゼント買いに行くんだもん。タマちゃんの好みは兄さんに聞くのが一番でしょ?」
あぁ、そういう事か。そういえばもうそんな時期だったなぁ。12月は誕生日だのクリスマスだの大晦日だのイベントが多いからなぁ。
なんて個人的な事を思いつつ、俺はサイフの危機をどう乗り切ろうか悩んでいた。
そんなこんなでデパートに到着。ここら辺では一番大きいデパートだしクリスマス間近という事もあって、店内は人で埋め尽くされている。
「うわぁ、凄い人!ケーキとか残ってるかな?かな?」
一瞬礼奈が別の世界の礼奈に見えた気がするが、気のせいだろう。
それより本当にこれではケーキはもちろん普通のプレゼントだって相応しい物が見つかるか不安だ。俺達はまず一番心配なケーキを見に行った。
タマと俺が好きなチョコレートケーキと礼奈が好きな生クリームケーキはあったが、キルケが好きなフルーツケーキは既に予約がいっぱいだった。
仕方なくキルケの分も生クリームケーキにする事にして、予約をする。
次にプレゼントだ。礼奈はキルケに服を買ってやるつもりらしい。タマには何が良いか聞かれたが去年何を渡したか思い出せない。
仕方なくタマも服で良いんじゃないか?と言っておいた。
「そういえば兄さんはプレゼントどうするの?」
「ふっふっふ。実はもう買うものを決めてある」
「本当?楽しみだなぁ♪」
そうは言ったがさて困った。本音を言えばまだ誰の分も決めていない。
礼奈に鉈なんて送ったら怒られるか?あ、いやもちろん冗談だが。
自然に目が刃物のコーナーに行きそうになるのを押さえ、真面目にプレゼントを考える。
デパートは広いのでとりあえず別行動する事にした。
そして一人になった和章を遠くから見つめる影がひとつ。
「ターゲットを捕捉。ターゲットは妹と別れ一人で行動を開始した模様。」
影の主は武装神姫、タイプはヴァッフェバニー。手に持つ無線を介して誰かと会話をしている。
「了解。引き続き追跡、監視せよ。」
無線機からの声の指示を受け、その神姫は影へと姿を消した。
「んで、何で俺だけお前の買い物に付き合わなきゃならんのだ?」
「だって、クリスマスプレゼント買いに行くんだもん。タマちゃんの好みは兄さんに聞くのが一番でしょ?」
あぁ、そういう事か。そういえばもうそんな時期だったなぁ。12月は誕生日だのクリスマスだの大晦日だのイベントが多いからなぁ。
なんて個人的な事を思いつつ、俺はサイフの危機をどう乗り切ろうか悩んでいた。
そんなこんなでデパートに到着。ここら辺では一番大きいデパートだしクリスマス間近という事もあって、店内は人で埋め尽くされている。
「うわぁ、凄い人!ケーキとか残ってるかな?かな?」
一瞬礼奈が別の世界の礼奈に見えた気がするが、気のせいだろう。
それより本当にこれではケーキはもちろん普通のプレゼントだって相応しい物が見つかるか不安だ。俺達はまず一番心配なケーキを見に行った。
タマと俺が好きなチョコレートケーキと礼奈が好きな生クリームケーキはあったが、キルケが好きなフルーツケーキは既に予約がいっぱいだった。
仕方なくキルケの分も生クリームケーキにする事にして、予約をする。
次にプレゼントだ。礼奈はキルケに服を買ってやるつもりらしい。タマには何が良いか聞かれたが去年何を渡したか思い出せない。
仕方なくタマも服で良いんじゃないか?と言っておいた。
「そういえば兄さんはプレゼントどうするの?」
「ふっふっふ。実はもう買うものを決めてある」
「本当?楽しみだなぁ♪」
そうは言ったがさて困った。本音を言えばまだ誰の分も決めていない。
礼奈に鉈なんて送ったら怒られるか?あ、いやもちろん冗談だが。
自然に目が刃物のコーナーに行きそうになるのを押さえ、真面目にプレゼントを考える。
デパートは広いのでとりあえず別行動する事にした。
そして一人になった和章を遠くから見つめる影がひとつ。
「ターゲットを捕捉。ターゲットは妹と別れ一人で行動を開始した模様。」
影の主は武装神姫、タイプはヴァッフェバニー。手に持つ無線を介して誰かと会話をしている。
「了解。引き続き追跡、監視せよ。」
無線機からの声の指示を受け、その神姫は影へと姿を消した。
そのころの山田家。
「~♪」
私がマスターの帰りを待ちながら鼻歌を歌っていると、タマがこっちに来て
「ねぇ、ますたーとレナちゃんはなんでわたしたち置いてっちゃったのかな?」
と聞いてきました。タマはわかっていなかったんですか。
「それはですね、二人がクリスマスプレゼントを買いに行ったからなんです」
「くりすます・・・あ、そっか!そういえばもうすぐくりすますだったね!」
クリスマスすら忘れかけていたようです。そう言えば前和章様からタマは物忘れが多いと聞きました。何でも誕生日すら忘れられていたとか。
マスターはきっと和章様にとても凄いプレゼントをあげるでしょうね。あんな顔でしたから。
「ぷれぜんと、たのしみだな~♪」
タマがニコニコしながらそう言ってます。確かに楽しみですね。私はクリスマスプレゼントを貰うのは初めてなので、尚更楽しみです。
そう言えばマスターのお母様の神姫のペルシスらしき神姫が二人の後をつけていたようでしたが・・・何だったのでしょうか?
「~♪」
私がマスターの帰りを待ちながら鼻歌を歌っていると、タマがこっちに来て
「ねぇ、ますたーとレナちゃんはなんでわたしたち置いてっちゃったのかな?」
と聞いてきました。タマはわかっていなかったんですか。
「それはですね、二人がクリスマスプレゼントを買いに行ったからなんです」
「くりすます・・・あ、そっか!そういえばもうすぐくりすますだったね!」
クリスマスすら忘れかけていたようです。そう言えば前和章様からタマは物忘れが多いと聞きました。何でも誕生日すら忘れられていたとか。
マスターはきっと和章様にとても凄いプレゼントをあげるでしょうね。あんな顔でしたから。
「ぷれぜんと、たのしみだな~♪」
タマがニコニコしながらそう言ってます。確かに楽しみですね。私はクリスマスプレゼントを貰うのは初めてなので、尚更楽しみです。
そう言えばマスターのお母様の神姫のペルシスらしき神姫が二人の後をつけていたようでしたが・・・何だったのでしょうか?
何者かの視線を感じ、俺は周囲を見回す。しかし俺を見ているのはレジ打ちをしている店員だけだ。
「・・・気のせいか?家を出てからずっと誰かに見られてる気がするんだが・・・」
「お会計21894円になりまーす」
「うぅ高い・・・家族持ちニートにこの季節は辛いぜ・・・」
そんな事を呟きながら俺は会計を済ませ、今買ったみんなへのプレゼントを袋に詰める。
すると同じく買い物を済ませたであろう礼奈が俺の所に来た。
「さ、あいつらが待ってるだろうし、帰るか」
「うん!」
タマ達の喜ぶ顔が目に浮かぶ。そのせいで一度電柱にぶつかったが、そんな痛みも気にせず俺は礼奈と一緒に家に帰った。
「・・・気のせいか?家を出てからずっと誰かに見られてる気がするんだが・・・」
「お会計21894円になりまーす」
「うぅ高い・・・家族持ちニートにこの季節は辛いぜ・・・」
そんな事を呟きながら俺は会計を済ませ、今買ったみんなへのプレゼントを袋に詰める。
すると同じく買い物を済ませたであろう礼奈が俺の所に来た。
「さ、あいつらが待ってるだろうし、帰るか」
「うん!」
タマ達の喜ぶ顔が目に浮かぶ。そのせいで一度電柱にぶつかったが、そんな痛みも気にせず俺は礼奈と一緒に家に帰った。