趣味と知人と八咫烏
穏やかな水曜日の午前、いかがお過ごしでしょうか?こんにちは結です。
今日は宮司さんご夫婦のご好意でお休みを頂いきました。
久々のお休みに有給休暇のご主人と共に秋葉原に来ております。向かうのはここにある神姫関連のお店です。
「おー、集まってるなぁ」
お店には数人のお客様と店員さん、でも今日は店舗の入り口に「準備中」の掛札が掛かっています。
ではこの方々は?とお思いでしょう。
皆さんはご主人と同じでオリジナルパーツの製作者なのです。そしてその方々が作ったサークル「万屋」の会合が行われているのです。月に何度かこのお店で開かれるその集まりで皆さん自作のパーツをお披露目し談笑するのですよ。
「おはよう。宗司さん」
私服の直子さんがお見えになりました。彼女もサークルのお一人で主にアクセサリーを制作されているのです。
「おはよう。今日は多いな」
「久々に皆さん集まったみたいですよ」
店内の奥にあるイベントスペースは賑やかで既に盛り上がっているようです。
「そっちの新作は?」
「いつもも通りアクセサリーですよ。そう言う宗司さんは?」
「こっちもいつも通り」
ご主人は毎回武装を出されています。今回も鞄に満載された武装はここで紹介され、多分販売されると思われます。ご主人の作品は結構人気なので毎度完売しているのです。それなら会社で開発に携われば良いと思われるでしょう。それをなされない理由を聞いたところ「趣味としてやるから出来るんだ」と仰られてました。
「明後日は試合なんだろ、大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ」
皆さんに報告もありますから、との事。サークルのHPでも書き込みされていましたね。
そんなお二人の後ろから一人の男性が来られます。
「今回は近藤さんの壮行会がメインなんだよ」
金髪の男性、菅原信也さんが声を掛けられます。
「そうなのか?知らなかったぞ」
「おいおい、ちゃんとメールしたろう」
彼はご主人のご友人です。言い忘れてましたがこのサークルを立ち上げたのは菅原さんとご主人だったりすのですよ。
「それで今日は人数多いのか」
「そう言う事」
やっと参加者全員が集まり会合が始まります。
「じゃま、会合をはじめ・・」
カラランッ
店舗入り口の開く音、そしてご来店。
出足を挫かれた菅原さんがステージで崩れてますね^^;
「すいません。今日はお休みなんですよ」
「あ、そうだったんですか!ごめんなさい」
入り口の方からお客さんのやりとりが聞こえます。
おや?聞いた事のある声ですね。確か・・
「多分そうだろうな」
席を立つご主人に付いていくとそこには思っていた人が、チロルさんとマスターの泉谷さんです。
「よ。どうした?」
「あ、こんにちわ」
「結にゃんだー」
「こんにちわ」
ご主人の肩でご挨拶を。チロルさんはいつもの装備でなくハーフパンツにパーカーといったお姿、活発な彼女に似合っています。
「欲しいパーツがあったんですけど、お休みだったとは気付かなかったものでして」
「ふむ。信也さぁ・・」
「みなまで言うな。何が入用かなお客人?」
ニカッと笑うとレジを立ち上げる菅原さん、いい人です。近所のお子さんに人気なのも頷けます。
「いいんですか?」
「応さ。何か気に入ったからな」
「ありがとう御座います。じゃ、早速」
商品棚に向かおうとする泉谷さんを呼び止める菅原さん。その肩にはいつの間にやら神姫の姿がありました。
「何を探してるのかな?」
「えと、争上衣なしでも使える研爪を。聞いた話なので売っていますか?」
「新商品だよ。案内しよう、風魅」
「OKボス。さ、付いて来て」
肩に乗っていた悪魔型、風魅(ふみ)さんが黒い翼を羽ばたかせ案内します。
彼女はここの看板娘で案内役、黒い翼の導き手です。風魅さんの案内と商品説明は好評でここの名物となっているのですよ。明るく軽快な話術は聞いている人を楽しませてくれます。ほら、早速チロルさんとも仲良くなってらっしゃいます。
「宗司、皆に説明宜しく」
「判った」
その後流れのまま泉谷さんも会合に参加される運びとなりました。
今はお披露目も終わり直子さんの壮行会になっています。
お披露目がどのようなものか気になりますか?
では少しだけその様子を。
始めに泉谷さんの紹介をしてそれぞれのプレゼンに入ります。スペースの壁に資料を映し出しそれぞれの説明とその実施検証など本格的で、皆さん凝った資料を用意されています。プロジェクターを操作しながら話している姿は充実していて本当に楽しそうですよ。皆さんこれが好きなんですね。内容もご自身の目指すモノへの「熱」が伝わってきますし。
「次は俺だな。風魅」
「はーい」
前半の最後は菅原さんの番。風魅さんと共に壇上に上がるといつもの口上が始まりました。
「さーて今回もショップ「ヤアタ」の新商品をご紹介だぁ!!」
声に会場の皆さんが拍手喝さいされます。彼と風魅さんのプレゼンは面白く人気が高いのです。話し上手なお二人の掛け合いと判り易い資料、流石はショップ経営者ですね。
「店の名前にも成っている「ヤアタ」から八咫鏡を造ってみました」
そう言って資料を映し出し、風魅さんが実際に装備されて現れます。
背中に大きな円盤状のユニットを背負った彼女、その姿は早期警戒機のようです。
「古式の鏡を模したセンサーで、サーモ、音響、を感知するディスクレドームだ。レドームの下にはスラスターとバーニアは基より左右にマイクロミサイルを2器ずつ、計12発装備してあるんだ」
射撃戦にピッタリですね。中、長距離での索敵は射撃手の要、それを補うこの装備はかなり有効です。成る程、風魅さんも射撃メインですしそこからの発想なんでしょう。
「機動性は天使型のリアウィングとほぼ同じ、重量があるから側面にプロペラントタンクを付けないと使用時間が短いけど見合った性能は出せてるよ」
「「「「おぉ~」」」」
遠距離型の方々から感嘆の声、お店の新商品が増えそうです。
菅原さんはこうやってプレゼンで皆さんの評価を見、その結果開発した装備を新商品として出されているのです。そんな理由でこのお店ではオリジナル商品が多く密かに人気があるのですよ。専らマニアックな方々にですけどね^^;
プレゼンは進みご主人の番に、鞄から出されたアイテムを横で装備していきます。
「先ずは巫女シリーズでウェストスラスター「灯篭」」
腰の両サイドに装備した小さな灯篭、その斜め下の辺りが噴出口になっている物です。小型ながらそこそこの推進力を発揮します。腰の後ろには左右のそれを繋ぐようにプロペラントタンクが備わっています。見た目はしめ縄のようにしてあるのはご主人の拘りなのです。
「次にリアユニットで「賽銭箱」」
背中に背負った長方形の箱で見える部分、背面が格子な見事なまでにお賽銭箱です。プロペラントタンク兼用でハードポイントは3つ、下部はバーニアになっています。機動性もそこそこ高いのですよ?
「続いて今回のメイン「大絶」」
野太刀程の長さと一回り幅のある直刀で刀身の中程くらいから峰にかけて厚みが増し、厚みの変わる部分も刃になっています。更に柄と刃の境目にもう一つ短い柄が突き出ていてこの短い柄と柄を片手ずつで掴みそのまま左右に動かすと刃が展開し大きな鋏になるのです。もちろん普通の剣としても扱えますので臨機応変に戦闘を運ぶ事が可能な一品です。
「因みにチーグルアームを真っ二つに出来るほど鋭いんで取り扱い注意です」
斬れ味も折紙付です。
こんな感じでした。
泉谷さんは個々のパーツに興味津々といった感じで皆さんと楽しんでおられます。勿論直子さんへの激励はされましたよ。
「凄いですね。皆さん凝ってるなぁ」
「でしょ?皆好きなんだよ」
「それは凄く判りました。熱意、っていうかこう感じるものがありましたし」
「うんうん。それが判れば君も制作とか出来るようになるよ。何より楽しむ事が大事なんだよ」
今も直子さんとの会話も弾んでいますね。
私は春音さん、綾季さん、風魅さんと隅の方で談笑にて和んでいます。
ご主人は菅原さん達と何やらご相談中、おそらく明後日の試合の応援とかを話されているのでしょう。
楽しい時間が終わった時には空は夜の紫になり始めていました。
「じゃ、週末にな」
「はい。頑張りますよ」
「僕も応援行きますよ」
「うん。ありがとう」
そんなやり取りを皆さんがしていきます。仲良きことは美しきかな。泉谷さんも入られて一層賑やかになりましたし今日はいい日です。
「宗司」
帰ろうとしたご主人を呼び止める菅原さん。その手には何やら紙袋が。
「例のものな」
「おぉ。すまんね」
「気にするな」
ニヤリと笑うお二人。何やら嫌な予感がします。
帰宅して夕餉とお風呂を済ませ部屋に戻るとご主人が紙袋を前に私を呼ばれます。
「何でしょうか?」
「明後日の試合なこれ着てくれ」
出てきたのはチアリーダー装備一式とポンポンでした。
「これで応援するんですか・・・」
「あれ?あんま乗り気でない?」
と言うかですね・・
「こう布地の少ない服は着慣れていないものですから。その・・・照れます」
「風魅も着るから。今回だけだし」
「応援には相応の姿としておきます」
少々照れますですけどここは乗っておきましょう。
「因みに明日は信也の所で応援の練習してきてくれ」
「え”」
翌日もお勤めをお休みとなり(宮司さんご夫婦は楽しそうに見送られてました)風魅さんと練習してました。
ぶっちゃけ恥ずかしいです。
これを会場でするのかと思うと・・・・乗るんじゃなかったかもしれませんねぇ。
後悔先に立たずとはよく言ったものです。
現在装備
巫女服 ×1
仕込み竹箒 ×1
玉串ロッド ×1
御籤箱ランチャー(改) ×1
灯篭スラスター ×2
リアユニット賽銭箱 ×1
穏やかな水曜日の午前、いかがお過ごしでしょうか?こんにちは結です。
今日は宮司さんご夫婦のご好意でお休みを頂いきました。
久々のお休みに有給休暇のご主人と共に秋葉原に来ております。向かうのはここにある神姫関連のお店です。
「おー、集まってるなぁ」
お店には数人のお客様と店員さん、でも今日は店舗の入り口に「準備中」の掛札が掛かっています。
ではこの方々は?とお思いでしょう。
皆さんはご主人と同じでオリジナルパーツの製作者なのです。そしてその方々が作ったサークル「万屋」の会合が行われているのです。月に何度かこのお店で開かれるその集まりで皆さん自作のパーツをお披露目し談笑するのですよ。
「おはよう。宗司さん」
私服の直子さんがお見えになりました。彼女もサークルのお一人で主にアクセサリーを制作されているのです。
「おはよう。今日は多いな」
「久々に皆さん集まったみたいですよ」
店内の奥にあるイベントスペースは賑やかで既に盛り上がっているようです。
「そっちの新作は?」
「いつもも通りアクセサリーですよ。そう言う宗司さんは?」
「こっちもいつも通り」
ご主人は毎回武装を出されています。今回も鞄に満載された武装はここで紹介され、多分販売されると思われます。ご主人の作品は結構人気なので毎度完売しているのです。それなら会社で開発に携われば良いと思われるでしょう。それをなされない理由を聞いたところ「趣味としてやるから出来るんだ」と仰られてました。
「明後日は試合なんだろ、大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ」
皆さんに報告もありますから、との事。サークルのHPでも書き込みされていましたね。
そんなお二人の後ろから一人の男性が来られます。
「今回は近藤さんの壮行会がメインなんだよ」
金髪の男性、菅原信也さんが声を掛けられます。
「そうなのか?知らなかったぞ」
「おいおい、ちゃんとメールしたろう」
彼はご主人のご友人です。言い忘れてましたがこのサークルを立ち上げたのは菅原さんとご主人だったりすのですよ。
「それで今日は人数多いのか」
「そう言う事」
やっと参加者全員が集まり会合が始まります。
「じゃま、会合をはじめ・・」
カラランッ
店舗入り口の開く音、そしてご来店。
出足を挫かれた菅原さんがステージで崩れてますね^^;
「すいません。今日はお休みなんですよ」
「あ、そうだったんですか!ごめんなさい」
入り口の方からお客さんのやりとりが聞こえます。
おや?聞いた事のある声ですね。確か・・
「多分そうだろうな」
席を立つご主人に付いていくとそこには思っていた人が、チロルさんとマスターの泉谷さんです。
「よ。どうした?」
「あ、こんにちわ」
「結にゃんだー」
「こんにちわ」
ご主人の肩でご挨拶を。チロルさんはいつもの装備でなくハーフパンツにパーカーといったお姿、活発な彼女に似合っています。
「欲しいパーツがあったんですけど、お休みだったとは気付かなかったものでして」
「ふむ。信也さぁ・・」
「みなまで言うな。何が入用かなお客人?」
ニカッと笑うとレジを立ち上げる菅原さん、いい人です。近所のお子さんに人気なのも頷けます。
「いいんですか?」
「応さ。何か気に入ったからな」
「ありがとう御座います。じゃ、早速」
商品棚に向かおうとする泉谷さんを呼び止める菅原さん。その肩にはいつの間にやら神姫の姿がありました。
「何を探してるのかな?」
「えと、争上衣なしでも使える研爪を。聞いた話なので売っていますか?」
「新商品だよ。案内しよう、風魅」
「OKボス。さ、付いて来て」
肩に乗っていた悪魔型、風魅(ふみ)さんが黒い翼を羽ばたかせ案内します。
彼女はここの看板娘で案内役、黒い翼の導き手です。風魅さんの案内と商品説明は好評でここの名物となっているのですよ。明るく軽快な話術は聞いている人を楽しませてくれます。ほら、早速チロルさんとも仲良くなってらっしゃいます。
「宗司、皆に説明宜しく」
「判った」
その後流れのまま泉谷さんも会合に参加される運びとなりました。
今はお披露目も終わり直子さんの壮行会になっています。
お披露目がどのようなものか気になりますか?
では少しだけその様子を。
始めに泉谷さんの紹介をしてそれぞれのプレゼンに入ります。スペースの壁に資料を映し出しそれぞれの説明とその実施検証など本格的で、皆さん凝った資料を用意されています。プロジェクターを操作しながら話している姿は充実していて本当に楽しそうですよ。皆さんこれが好きなんですね。内容もご自身の目指すモノへの「熱」が伝わってきますし。
「次は俺だな。風魅」
「はーい」
前半の最後は菅原さんの番。風魅さんと共に壇上に上がるといつもの口上が始まりました。
「さーて今回もショップ「ヤアタ」の新商品をご紹介だぁ!!」
声に会場の皆さんが拍手喝さいされます。彼と風魅さんのプレゼンは面白く人気が高いのです。話し上手なお二人の掛け合いと判り易い資料、流石はショップ経営者ですね。
「店の名前にも成っている「ヤアタ」から八咫鏡を造ってみました」
そう言って資料を映し出し、風魅さんが実際に装備されて現れます。
背中に大きな円盤状のユニットを背負った彼女、その姿は早期警戒機のようです。
「古式の鏡を模したセンサーで、サーモ、音響、を感知するディスクレドームだ。レドームの下にはスラスターとバーニアは基より左右にマイクロミサイルを2器ずつ、計12発装備してあるんだ」
射撃戦にピッタリですね。中、長距離での索敵は射撃手の要、それを補うこの装備はかなり有効です。成る程、風魅さんも射撃メインですしそこからの発想なんでしょう。
「機動性は天使型のリアウィングとほぼ同じ、重量があるから側面にプロペラントタンクを付けないと使用時間が短いけど見合った性能は出せてるよ」
「「「「おぉ~」」」」
遠距離型の方々から感嘆の声、お店の新商品が増えそうです。
菅原さんはこうやってプレゼンで皆さんの評価を見、その結果開発した装備を新商品として出されているのです。そんな理由でこのお店ではオリジナル商品が多く密かに人気があるのですよ。専らマニアックな方々にですけどね^^;
プレゼンは進みご主人の番に、鞄から出されたアイテムを横で装備していきます。
「先ずは巫女シリーズでウェストスラスター「灯篭」」
腰の両サイドに装備した小さな灯篭、その斜め下の辺りが噴出口になっている物です。小型ながらそこそこの推進力を発揮します。腰の後ろには左右のそれを繋ぐようにプロペラントタンクが備わっています。見た目はしめ縄のようにしてあるのはご主人の拘りなのです。
「次にリアユニットで「賽銭箱」」
背中に背負った長方形の箱で見える部分、背面が格子な見事なまでにお賽銭箱です。プロペラントタンク兼用でハードポイントは3つ、下部はバーニアになっています。機動性もそこそこ高いのですよ?
「続いて今回のメイン「大絶」」
野太刀程の長さと一回り幅のある直刀で刀身の中程くらいから峰にかけて厚みが増し、厚みの変わる部分も刃になっています。更に柄と刃の境目にもう一つ短い柄が突き出ていてこの短い柄と柄を片手ずつで掴みそのまま左右に動かすと刃が展開し大きな鋏になるのです。もちろん普通の剣としても扱えますので臨機応変に戦闘を運ぶ事が可能な一品です。
「因みにチーグルアームを真っ二つに出来るほど鋭いんで取り扱い注意です」
斬れ味も折紙付です。
こんな感じでした。
泉谷さんは個々のパーツに興味津々といった感じで皆さんと楽しんでおられます。勿論直子さんへの激励はされましたよ。
「凄いですね。皆さん凝ってるなぁ」
「でしょ?皆好きなんだよ」
「それは凄く判りました。熱意、っていうかこう感じるものがありましたし」
「うんうん。それが判れば君も制作とか出来るようになるよ。何より楽しむ事が大事なんだよ」
今も直子さんとの会話も弾んでいますね。
私は春音さん、綾季さん、風魅さんと隅の方で談笑にて和んでいます。
ご主人は菅原さん達と何やらご相談中、おそらく明後日の試合の応援とかを話されているのでしょう。
楽しい時間が終わった時には空は夜の紫になり始めていました。
「じゃ、週末にな」
「はい。頑張りますよ」
「僕も応援行きますよ」
「うん。ありがとう」
そんなやり取りを皆さんがしていきます。仲良きことは美しきかな。泉谷さんも入られて一層賑やかになりましたし今日はいい日です。
「宗司」
帰ろうとしたご主人を呼び止める菅原さん。その手には何やら紙袋が。
「例のものな」
「おぉ。すまんね」
「気にするな」
ニヤリと笑うお二人。何やら嫌な予感がします。
帰宅して夕餉とお風呂を済ませ部屋に戻るとご主人が紙袋を前に私を呼ばれます。
「何でしょうか?」
「明後日の試合なこれ着てくれ」
出てきたのはチアリーダー装備一式とポンポンでした。
「これで応援するんですか・・・」
「あれ?あんま乗り気でない?」
と言うかですね・・
「こう布地の少ない服は着慣れていないものですから。その・・・照れます」
「風魅も着るから。今回だけだし」
「応援には相応の姿としておきます」
少々照れますですけどここは乗っておきましょう。
「因みに明日は信也の所で応援の練習してきてくれ」
「え”」
翌日もお勤めをお休みとなり(宮司さんご夫婦は楽しそうに見送られてました)風魅さんと練習してました。
ぶっちゃけ恥ずかしいです。
これを会場でするのかと思うと・・・・乗るんじゃなかったかもしれませんねぇ。
後悔先に立たずとはよく言ったものです。
現在装備
巫女服 ×1
仕込み竹箒 ×1
玉串ロッド ×1
御籤箱ランチャー(改) ×1
灯篭スラスター ×2
リアユニット賽銭箱 ×1