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えむえむえす ~My marriage story~

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浸食機械
引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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僅かな慢心、産まれた闇(後半)




これはロッテが初めて直面する、己の意義・信念を揺さぶられる事態だ。
“奇襲”による戦意喪失とダメージもあって、反撃は精彩を欠いている。
何より機動力を最大の武器とするウィブリオが、その翼をやられる始末。
彼女の不利は火を見るより明らか……そう、前例がない程の逆境だった。

「その雷を放つ剣も、恐らく私達神姫の“心”に敏感なのだろうな」
「ぅ……ライナスト、どうしましたの?!出力が、上がらない……!」
『キュ、キュィッ!!?』

ロッテの“惑い”に、魔剣たるライナストも感づいたのだろう。能力を
十分に発揮出来ていない……いや、発揮させようとしない。フリッグは
僅かに改造された“ソードダンサー”を己の身に纏い、ロッテの射撃を
受ける。ダメージは通っているのだが、命中率も低く逆転には至らぬ!

「では此方も往くぞ……ふっ!!」
「きゃぅんっ!?う、うぅ……ウィブリオ……?!」
『キュ、キュゥ……』
「抗ってみせるのだ、ロッテ……せやぁっ!」
「ぐぅっ!?うう……つ、強い……!」

逆に、元より大剣を扱っていたフリッグは“ソードダンサー”を巧みに
操っている。何よりその剣には、迷いが感じ取れない。唯パワーのみを
頼るのではなく、己の全てを巨大なブレードに託しているのだ。故に、
小手先や装備だけではない、本当の“強さ”をフリッグは備えている。
太刀打ち出来ず満身創痍となったロッテに、彼女は白刃を突きつけた。

「……そろそろ良いか。“惑う剣”に付いて、問おう」
「き、聞く事……ですの?」
「如何にも。ロッテ、そなたは何の為に……誰が為に戦う?」
「それは、マイスターの為……ぁ……」
「そう言う事だ。言葉はさておき、今は本質を見失いかけている」
「……わたしは、わたしの為にしか戦っていない……ですの?」

わなわなと身を震わせて、今にも泣きそうな表情を見せるロッテ。それを
見たフリッグは上を……つまり、外部から観察している私達を見据えた。
そして、同じく哀しげな瞳で……語りかけてきたのだ。“大切な事”を。

「もっと踏み込めば……ロッテ、そしてその姉妹達よ」
『は、はいっ……!?』
「そなたらにとって主……“マイスター”とは何だ?」
『……ボクらの、マイスター……?』
「私にとって、私の主は存在の全てを賭けて支え、お仕えする方」
「わたし達にとって……」
「ならばそなたらの主、“マイスター”とは……誰だ?」

神姫は須く、一人のマスターの為に在る。だが、マスターをどう思うか?
それは神姫自身が見つけ定義しなければならない、極めて重要な問題だ。
……そしてそれは、マスターにも言える事だった。神姫をどう思うのか。

『……そして私にとって“この娘らは何か”とも言いたい訳だな?』
「左様です、槇野殿。惰性と一時の感情だけで進むには、限界がある」
『有無。現にロッテは、己の迷いを強く指摘されて……しまったな』

何時かはハッキリせねばならない、とは分かっていた。だが、その勇気は
まだ私にはなかった。そして、ハッキリと求めぬ彼女らにも甘えていた。
何時までもそのままでなど、居られるはずはないのだ。なのに、なのに!
……弱さと脆さが、私達にあったのだ。とりわけ、私と最も長く居る娘。

「……自分でも気付かぬ内に、己に迷う。それが、刃を曇らせる」
「わ、わたしは……それでも負けたくないですのっ!!」
「ぐッ。ならば、己を見つめ直してほしい。鍛え直してほしい」
「きゃぅ……ッ!マイ、スター……」

ロッテ……彼女だからこそ、フリッグの“荒療治”に強く揺らいだのだ。
故に彼女は人間なら雫を零しているだろう、痛々しい表情で雷撃を放つ。
敢えてフリッグはそれを真正面から受け……その上で、ロッテを斬った。

『キュィ、キュィイッ!?』
「一週間程、待とう。その間に、ロッテ……そなたが何を見つけるか」
「いっしゅう、かん……」
「……私を揺さぶったあの強き娘が蘇る事を、私は望んでいるぞ」
『ノックダウン!!勝者、フリッグ!!』

ジャッジシステムの声が、無情にして無上の敗北を告げた。完敗だ……。
痛みと絶望故か、ロッテの意識はそのままブラックアウトしてしまった。
エントリーゲートを上昇してきた彼女を、私は即座に再起動させてやる。
だが目覚めても、その顔は迷いと嘆きに彩られ……笑みを見せなかった。

「……わたし、自分でも気付かない内に悪い娘になっていましたの?」
「悪い娘だなどと誰が言った。良き“心”だからこそ、迷うのだろう」
「嬉しいですの、マイスター……でも、少し放っといて下さいですの」
「……あの人は己に厳しく、そしてずっとボクらを見ていたからこそ」
「気付いていたんでしょうね、緩やかな異変に……気づけてよかった」

無論、何処かで食事などする気にはなれず……神姫センターを後にする。
その間もロッテは、私の胸ポケットに入り蹲ったままでいた。フリッグの
言葉を私も噛みしめて、考えて行かねばならぬ。何故なら恐らく、これを
越えた先には、何かがある。私はそう予感……いや、“確信”していた。

「じっくり考えるといい。何時でも、私達は側にいるのだからな」
「はいですの……マイスター。アルマお姉ちゃん、クララちゃん」

──────大丈夫、貴女ならきっと見つけられるよ。







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