キルケの初バトル・後編
武装したキルケが、筐体にセットされる。
「キルケ、あまり無理はしないでね?」
礼奈が心配そうにキルケを見ているが、キルケの方は微笑んで、
「大丈夫ですよマスター、これはシュミレーションなんですから。本体にダメージはありませんよ」
「だけど・・・」
「今は安心して、私にお任せ下さい。勝てずとも、しっかり戦ってきます!」
「うん、わかった。頑張ってね!」
「はい!」
「キルケ、あまり無理はしないでね?」
礼奈が心配そうにキルケを見ているが、キルケの方は微笑んで、
「大丈夫ですよマスター、これはシュミレーションなんですから。本体にダメージはありませんよ」
「だけど・・・」
「今は安心して、私にお任せ下さい。勝てずとも、しっかり戦ってきます!」
「うん、わかった。頑張ってね!」
「はい!」
ここで私の意識は一瞬途切れましたが、すぐに戻りました。ですが、私の前にはもうマスターはいません。
『どう?』
マスターはモニター越しに私を見ています。
「バトルフィールドは町ですか・・・建物の中ならエウクランテも飛びづらいはずです。」
『誘い込める?』
「やってみます」
私は相手に見つからないように、近くにあった大きなビルの中に隠れます。そして二階の窓を覗き、その向こうに相手を確認。やはり飛んでいました。
「いました。まだこちらには気付いていないようです。」
『じゃあ、当たらなくてもいいから威嚇射撃してみて』
「了解しました」
私は窓から相手に向かってシュラム・リボルビングランチャーを撃ちます。
狙撃ではないですから当たりませんでしたが、相手はこちらに気付いたようです。私の居るビルに近付いて来ました。
私はすぐさま下を向き、ビルの入り口から相手が来るのを待ちます。
やがて相手がビルに入って来ました。私はサブアームに支えられながらランチャーを発射しました。
「くっ!」
しかし避けられてしまい、相手はこちらに向かって来ます。
そこで私はすかさずヴズルイフを構え、発射。動作が素早かったため相手も避けきれず、羽根にヒットしました。
しかし相手は諦めずにさらに接近してきました。
「接近戦は避けられそうにありませんね・・・。こんな事もあろうかと、アングルブレードも用意しておいて良かったです」
私は頭にツインテールの代わりに装着しておいたアングルブレードを掴み、素早く向かってきた相手に斬りかかります。
「はぁっ!」
「何っ!?」
相手はいきなりの行動には対処しきれないようです。またもや避けきれずに、さっき撃ち抜いた羽根の反対側の羽根を切り落としました。
「っぐあっ!」
『これで相手の機動力も少しは落ちたはず。サブアームで突き放して、距離をとって!』
「はい!」
私はサブアームを使って相手を突き飛ばしました。
相手は二階から一階に落下したダメージで起き上がれないようです。私は再びランチャーを構え、撃ちます。
もちろん相手は動けずに直撃しました。
『どう?』
マスターはモニター越しに私を見ています。
「バトルフィールドは町ですか・・・建物の中ならエウクランテも飛びづらいはずです。」
『誘い込める?』
「やってみます」
私は相手に見つからないように、近くにあった大きなビルの中に隠れます。そして二階の窓を覗き、その向こうに相手を確認。やはり飛んでいました。
「いました。まだこちらには気付いていないようです。」
『じゃあ、当たらなくてもいいから威嚇射撃してみて』
「了解しました」
私は窓から相手に向かってシュラム・リボルビングランチャーを撃ちます。
狙撃ではないですから当たりませんでしたが、相手はこちらに気付いたようです。私の居るビルに近付いて来ました。
私はすぐさま下を向き、ビルの入り口から相手が来るのを待ちます。
やがて相手がビルに入って来ました。私はサブアームに支えられながらランチャーを発射しました。
「くっ!」
しかし避けられてしまい、相手はこちらに向かって来ます。
そこで私はすかさずヴズルイフを構え、発射。動作が素早かったため相手も避けきれず、羽根にヒットしました。
しかし相手は諦めずにさらに接近してきました。
「接近戦は避けられそうにありませんね・・・。こんな事もあろうかと、アングルブレードも用意しておいて良かったです」
私は頭にツインテールの代わりに装着しておいたアングルブレードを掴み、素早く向かってきた相手に斬りかかります。
「はぁっ!」
「何っ!?」
相手はいきなりの行動には対処しきれないようです。またもや避けきれずに、さっき撃ち抜いた羽根の反対側の羽根を切り落としました。
「っぐあっ!」
『これで相手の機動力も少しは落ちたはず。サブアームで突き放して、距離をとって!』
「はい!」
私はサブアームを使って相手を突き飛ばしました。
相手は二階から一階に落下したダメージで起き上がれないようです。私は再びランチャーを構え、撃ちます。
もちろん相手は動けずに直撃しました。
『winner、キルケ』
キルケの勝利を伝える機械音声が響く。
「か、勝っちゃった・・・」
礼奈は初戦でいきなり勝てた事に嬉しさと驚きを感じていた。
キルケが筐体から出てくる。
「マスター、やりました!」
「頑張ったねキルケ!」
礼奈とキルケが手を取りあって喜んでいると、別室のモニターでバトルを見ていた和章とタマが礼奈の所に来た。
「ステージが街で良かったな。砂漠とかだったら勝てなかったかもしれないなぁ・・・」
「勝ちは勝ちだよ!」
「そうだな、二人ともお疲れさん。」
「おつかれさまー!」
「ありがと」
「ありがとうございます」
和章とタマの労いの言葉に、礼奈とキルケは共に「ありがとう」で答えた。
こうして、キルケの初バトルはキルケの勝利で幕を閉じたのだった。
キルケの勝利を伝える機械音声が響く。
「か、勝っちゃった・・・」
礼奈は初戦でいきなり勝てた事に嬉しさと驚きを感じていた。
キルケが筐体から出てくる。
「マスター、やりました!」
「頑張ったねキルケ!」
礼奈とキルケが手を取りあって喜んでいると、別室のモニターでバトルを見ていた和章とタマが礼奈の所に来た。
「ステージが街で良かったな。砂漠とかだったら勝てなかったかもしれないなぁ・・・」
「勝ちは勝ちだよ!」
「そうだな、二人ともお疲れさん。」
「おつかれさまー!」
「ありがと」
「ありがとうございます」
和章とタマの労いの言葉に、礼奈とキルケは共に「ありがとう」で答えた。
こうして、キルケの初バトルはキルケの勝利で幕を閉じたのだった。