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鋼の心 ~Eisen Herz~


第11話:海だ山だ温泉だ(その4)




「……よ、よもやこれ程とは……」
 藤堂晴香の実家、旅館『季州閣(きしゅうかく)』は最早和風ホテルと言う方がしっくり来るような豪華なたたずまいであった。
「ほ、本当にこんな所にタダで泊っても宜しいんですの?」
「浅葱は小心者だなぁ。そういう話になっているんだからいいじゃん、いいじゃん」
 浅葱にそう言って雅は旅館の中へと入っていった。
「いらっしゃいませ、季州閣へようこそ。『とっても可愛い雅さまと愉快なご一行』様……、ですね?」
「うん、そうだよ」
「あんた、そんな名前で予約したんですの?」
「何か問題が?」
「それを問題に思わない貴女の脳みそが問題ですわ」
「むぅ、そんな事無いと思うけどな……」
 頬を膨らませる雅。
「あの、こちらでは六名様と伺っておりましたが……?」
「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」
 その場の全員が周囲を見渡す。
 雅&セタ、居る。
 浅葱&マヤア、居る。
 祐一&アイゼン、居る。
 美空&フェータ、居る。
 リーナ&レライナ(寝てる)、居る。
「おや?」
 雅が極自然に頭に載せていたデルタを見る。
「あれ?」
 デルタもデルタで雅の顔の方を見て……。
「「あ、村上君(マスター)置いてきちゃった」」
 同時に呟いた。



『私が取ってきますから、先にチェックインしていて下さいな』
 そう言って浅葱がマヤア、デルタを伴い走り去って5分。
 浅葱、マヤア、デルタに村上を除いた4組八名の人間+神姫は客室に通されていた。
「担当の者が参りますので、しばらくお待ちを……」
 そう言って案内してくれた仲居さんが去ってゆく。
「わあ、凄い。祐一見て見て、海が見えるわ」
「あ、ホントだ。綺麗なもんだな」
 リーナに呼ばれ、窓際で彼女と並ぶ祐一。
「(……なんか、恋人同士っぽく見えなくも無いんですけど……)」
 美空としては面白くない。
「マスター、ここは何かで祐一さまの気を引かねば!!」
「う、うん……」
 決意の表情でフェータの入れ知恵に頷く美空。
 ぐるりと部屋を見渡し最初に目に付いたのは……。
「ゆ、祐一。見て見て。アボガド饅頭だって、美味しそう!!」
「……美空、お腹空いてるの?」
 首など傾げられた。
「……しっ、しまった!? 食いしん坊だと思われてる!?」
「マスター、いきなりお茶菓子に飛びつくのはどうかと……」
「あぁっ、フェータにまで引かれてる!?」
 自爆してうろたえる美空が暴走するより早く、ドアをノックする音がした。
「……仲居でございます」
 そして、仲居さんが入ってきた。
「「「「「「………………は?」」」」」」
 その姿に雅以外の全員が固まった。
「本日は当、季州閣をご利用頂きありがとうございます」
 三つ指突いての座礼。
 そしてスラスラと旅館の歴史、避難経路、各種施設の利用案内を告げてゆく仲居さん。
 しかし、ちゃんと聞いているのは雅だけだった。
「「「「「「………………」」」」」」
 人も神姫もそろって凍りついたように仲居の顔を見ている。
「……説明は以上ですが、何かご質問はございますか?」
「……うん、一つだけ」
「何なりと」
 たずねる雅に淀みなく返す仲居。
「あのさ、……なんで ホッケーマスク なんか被ってるの?」
 雅はそう言って、仲居の被っているホッケーマスクを指差した。
「……ああ、これでございますか……」
 さも意外な事を聞かれたように、一瞬戸惑う気配を見せた仲居だが、すぐに説明を始めた。
「これは、当季州閣独自のおもてなしの心でございます」
「はい?」
「そもそも、おもてなしとは『面無し』と言う意味であり、古くは聖徳太子が帰国した小野妹子を迎える際に、その労をねぎらい最上級の持て成しをするべく、自らを含め、出迎えるもの全てに仮面を被らせて個を殺し、他人の目を気にせずにくつろげるように配慮した事に由来しております」
「はい?」
 誰もがそんな話は初耳であった。
「……浅葱……は、居ないか……」
 生憎、歴史教師の斉藤浅葱は不在。
 真実は闇の中である。
「それゆえに当季州閣では、従業員は全て仮面で顔を隠しているのでございます……」
「……それでホッケーマスク?」
 着物+ホッケーマスク。
 如何見ても和服を着た女ジェイソンにしか見えない。
「……ご要望でしたら他のマスクもありますが……?」
 そう言って仲居が取り出したのはスクリーム・マスクにガスマスク、獣神サンダー・ライガーにイリィ・ガル少佐の目が点マスク!!
「無駄にバリエーション豊富ね……」
「はい、お客様のご要望にお答えするのが我ら仲居の勤めなれば……」
「あれ? でも、さっきの仲居さんはそんなマスク被ってなかったけど?」
「……え?」
 固まるマスクド仲居。
「……あらやだ、晴香ってば本気にしたの?」
「え゛っ?」
 背後からした声に振り向くマスクド仲居。
 そこに立っていたのは別の仲居さん。
 もちろんマスクなんて被っていない。
「あんなの冗談に決まってるじゃない」
「そ、そんな、お母さん酷い……!!」
「いや、普通気づくって」
 半眼で呟く祐一に目を向け、仲居はそのマスクを外した。
「あ、晴香さん」
「どうも、藤堂晴香です」
 この旅館の娘にして、彼らがここに来るきっかけとなった宋基(そうき)女学園人形劇部の部長である。
「始めまして。晴香の母の藤堂奈津子でございます。……当館の女将を勤めさせて頂いております」
 そう言って座礼をする奈津子さん。
「幸か不幸か、本日はお客様方のみのご宿泊となっておりますので、どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい」
「は~い」
 そう言って雅は立ち上がる。
「それでは早速お風呂に行こうと思います」
 その手にはしっかりとアヒル隊長が握られている。
 準備は万端であった。



「わぁ凄い、露天風呂だぁ♪」
 はしゃぐ美空の声が仕切り越しに聞こえてくる。
「美空、転ぶわよ?」
 嗜めるリーナの声。
「あらやだ、美空ちゃんおっぱい大きい~」
「ちょっ、揉まないで、雅さん!?」
「ま、マスター。そんな事しちゃダメだ」
「そう言うセタもなかなか魅力的な胸を……」
「ひぃ!? ま、また揉むの!?」
「いっつも揉んでるわけね……」
「大丈夫よ、リーナちゃんも揉んだらそのうち大きくなるわ」
「その体型で言われても説得力無いわよ?」
「ふふん、あたしは浅葱の胸を育てた実績があるのだ」
 えっへん。
「嫌がる浅葱の胸を、ことあるごとに揉み続けて早ん年。今ではあんなに大きくなりました」
「……そんな事してたんだ」
「さぁ、この際だからみんな纏めて揉まれなさい♪」
「「「「きゃぁ~!?」」」」

「ふぅ……」
 仕切り越しの嬌声にため息など吐きつつ、祐一は湯船につかる。
「女湯、大騒ぎ」
「だね」
「……」
「……」
「……いや、ちょっとアイゼンさん?」
「んに?」
「なんで男湯に?」
「……普通に入ってきた」
「いや、その。理由の方を聞きたいのですが?」
 声のする方を見ないように視線をそらしつつ、湯煙の中の神姫に問いかける。
「マスターの行くところ、何処へでも付いてゆくよ?」
「お風呂とトイレは勘弁してください」
「……却下」
「……却下されたし」
「……で、マスター? 何で不自然に目を逸らす?」
「いや、その、アイゼンだって女の子だし……」
「……?」
 視界の隅で首を傾げるような気配。
「……私は、マスターにちゃんと見て欲しい」
「いいの?」
「ん」
 肯定の頷きに意を決し、祐一はゆっくりと視線を戻す。
「じゃーん」
「……」
 そこに居たのは、桃色のツーピース水着に身を包んだアイゼンだった。
「……え~と」
 なんと言うか、裸見ちゃうぞ、良いんだな、的な決意や何やらが、行き場をなくして迷子になった。
「……なあ、アイゼン」
「ん?」
「……俺の事からかって楽しい?」
「とっても」
 珍しくもにこやかな笑顔で即答された。
「……そうですか」
「満足」
「……後もう一ついい?」
「ん」
「……その水着、どうしたの?」
「旅行に備え、通販で先週購入いたしました」
「……ねえ、さっきそれ着てたら、俺は美空に殴られずに済んだと思うんだけど?」
「…………」
 アイゼンは微かに頬など染めつつ、呟くように言った。
「……これは、マスターにだけ見て欲しかったの」
「……」
「……マスターに見せるために選んだから……」
「それは申し訳ない、私も見てしまいましたとも」
「……ホント、唐突に現れますね、村上さん」
 いつ入ってきたのか、気づかぬうちにすぐそばに村上衛がいた。
「……っ、……っ」
 慌てて祐一の影に隠れるアイゼン。
 流石に祐一以外の視線は恥ずかしいらしい。
「所で祐一君」
「……何ですか?」
 どうせロクな事言い出さないんだろうな、と思いつつも律儀に返事をする祐一。
「……実は今まで隠していましたが、私、メイドとか好きなんですよ」
「全然隠してねぇ!!」
「なんと、お気づきだったとは。流石は祐一君お目が高い」
「……ああ、もうこの人は……」
 湯船で頭を抱える祐一。
 冗談抜きで頭痛がし始めた。
「さて、祐一君。メイド服の起源をご存知ですか?」
「……あー、もうどうでも良いんで、結論だけをどうぞ」
「女湯覗きましょう」
「どーゆ過程でその結論にたどり着く!?」
「それはですね」
「いや、やっぱいいです。聞きたくない、とても」
 涙目になってしがみ付いているアイゼンをなだめつつ、祐一は村上にパタパタ手を振ってみる。
「そうですか、では覗きましょう」
「いえ、お一人でどうぞ」
「そうですか? では遠慮無く」
 そう言って女湯の仕切りにへばりつく村上。
「むむ、これは……」
「……な、何が見えたんです?」
 祐一も興味が無いわけではないらしい。
「仕切りが邪魔で何も見えません」
「……あ、そうですか……」
「いえ、ご心配なく。こんな事もあろうかと準備をしておきました」
「最初から覗く気満々じゃねぇか!?」
「ふふふ、備えあれば憂いなし」
 そう言って、湯船から村上コンテナを取り出す村上衛(←ややこしい)。
 開けると中身は……。
「……ドリル?」
「……ふっふっふっ、ただのドリルじゃあありません。その名も原子掘削機!!」
「また訳の分からん物を……」
「このドリル、対象物の強度にかかわらず、その原子を砕くことで掘削を可能としているドリルなのです。戦艦の装甲からコンニャクまで自由自在に穴を開けられるのです」
「……また、世界の軍事バランスを容易に崩しかねない様なシロモノを……」
「おまけに完全無音。一切の音を出さない安全仕様」
「……間違っても戦争好きの某大国や、テロリストなんかには売らないで下さいね、それ」
「大丈夫、これでレッツパラダイス。音がしなければ流石の雅さんとて気付けはしないでしょう」
「ええ、そこで大声で会話していなければね……」
 仕切りのすぐ向こうから浅葱の声。
「……おや?」
「……村上さんがここに居る以上、村上さんを迎えにいった先生が女湯に居ないわけないでしょう?」
「……なるほど、それは盲点でした」
「お話は終わったかしら?」
「ええ、大丈夫ですとも、浅葱さん」
「では判決を言い渡します。満場一致で村上君有罪、島田君は無罪といたします」
「……」
「……刑の執行内容は大気圏離突入1回といたしますわ」
「……宇宙(そら)が見えますか?」
「ええ。全身で堪能していらして」
 仕切りの向こうでにっこりと微笑んでいる様がありありと目に浮かぶ。
 もちろん、額には青筋が立っているのだが……。
「では、スペースシャトルごっこをエンジョイしてらっしゃい、なっ!!」

 ずどごぉーん!!

「ちゃれんじゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 何をどうやったのか、仕切り越しの浅葱の一撃が、仕切りを全く傷つけずに村上だけを上空に巻き上げる。
 村上は縁起でもない叫び声を上げながら空高く打ち上げられ。

 キラリン。

 星になった。



 続く。









 イリィ・ガル少佐を知っている人はどれぐらい居るのでしょう?
 初登場時は中佐だったのに、最終話では中尉にまで降格されていた情報総局の破壊工作のプロなのですが……。

 さて、旅行編の一日目ももうじき終了です。
 次回はリーナがはっちゃける予定なのでお楽しみに?

 更新が遅れたのは休日出勤してたからであって、鳥子を買いに行ったら何故か黒子、白子が売っていたので思わずその場で買ってしまい、移動が困難になった挙句に家に帰ったら延々と組み替えて愛でていたからじゃないですよ? ホントですって、信じて、お願い……。……ダメ?




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