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ウサギのナミダ
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えむえむえす ~My marriage story~

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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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浸食機械
引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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ホワイトファング・ハウリングソウル
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「アミューズメントパークにて」


 その日もアタシはそのアミューズメントパークへと足を運んでいた。
 一番初めの目的は、いまだ達成されていない。
 にも拘らず、当初の目的そっちのけでアタシはこの店にいた。
 通い始めて今日で三日目。三日も通えば人の入れ替わりも少ない田舎のアミューズメントパークでの事だ、話し相手も出来るというもの。
「おいおい、また来たのか?」
 迷惑そうな口調でアタシに話しかけてきたこの男も、その一人だ。
「そうだそうだ! 何でまた来てんだよー!」
「コラコラ。ファンは大事にしろよぉー」
 不遜な言葉に対してじゃれ付くようにアタシは答える。
 出会ってたった三日間だけど、その娘の性格を知ってしまえばその娘が口にする言葉が額面通りの意味ではないとアタシにも理解できる。
「にゃははははー。本当は会いたかったんだぜー☆」
「本当にオーナーと違ってお前は可愛いのー」
 アタシはその小さすぎる彼女の体を抱き上げた。
「そりゃ当然ですともさ。顔ばっかりで愛嬌も無いヘタレな人と一緒にされたら迷惑さ」
「…………黙って聞いてりゃ、随分な言い草だな」
「「でもホントの事じゃん」」
 アタシとその娘は見事にハモる。
 ……あ、いじけた。
「ね、ね、試合はまだなの?」
 いじけた奴はこの際無視して、アタシは彼女に問う。
「ん、これから。あと、試合じゃなくて『バトル』、な」
 言葉に似合わず可憐に笑う。
「そっか。うん。じゃあ『バトル』楽しみにしてるよ」
「にゃっはー。ご期待に添えるようがんばってくるデすのことよ」
 彼女はニンマリと笑った。



 体長15cm程のその娘は、室内に設置された大型モニターの上ではその小ささを認識させない。
 本物の人間のようなその表情と質感。しかしその挙動の端々に、人間では実現困難な――もしくは不可能な――動作が混じっている。
 アタシは三日前、初めて美しく戦う彼女を見た。
 もっと言ってしまえば、アタシは初めて神姫同士の『バトル』というものを見た。
 セツナに付き合って、彼女と焔ちゃんとの『バトル』についていった事はあったけれど、アタシはそれを見ていない。
 興味がなかったのだ。
 それは本当にふとしたきっかけで。
 華麗に戦う彼女を、『刹奈(せつな)』を見てしまったから……



「今日も絶好調だったねー」
「もちろんなのさあ。刹奈ちんはいつもぜっこーちょー!」
 バトルを終えた刹奈はアタシが陣取っていたテーブル席に着くなりくるりと優雅にまわる。
 言葉はアタシに似てガサツそのものだが、その仕草の一つ一つは本当に可憐で。
 アタシはまたもや堪らなくなって抱きしめてしまう。
「何言ってんだ。こっちはヒヤヒヤもんだぜ。あと、人の神姫を抱きしめるな」
「そんなの左右葉が臆病なだけじゃん?」
「夢絃は刹奈ちんを信用してないのかー!!」
「おまっ……仮にも年上を何いきなり呼び捨てにしてんだ! それに刹奈、信用とそれは別物だ!」
「でもアタシ最初からタメ口だったよ?」
「そうだそうだー」
「ううっ?」
 刹奈のオーナーのその男、左右葉夢絃(そうば・むげん)はアタシ達の口撃になすすべもなく撃沈。
 それにしても左右葉も夢絃もおかしな名前だよね。でもだからこそ、左右葉って言いやすかったりするんだけど。
「と……兎も角、だ。とりあえず『さん』付けとか『くん』付けとかで呼んでほしいんだが」
「でも、だって『左右葉』って言いやすいんだもん」
 アタシはほんの数秒前に思っていた事をそのまま口にする。
 ただし、上目遣いで甘えるように。
「くぅっ……」
「いいじゃんか。あたしだって『夢絃』って呼び捨てにしてるよ? ……それとも、本当は嫌だったの?」
 縋るように刹奈は左右葉のシャツの裾をつかんだ。
「うぐぐぐ……」
 絶句する左右葉。そしてそれを見てアタシと刹奈は顔を見合わせて目で笑いあう。
 なんて弄りがいがある奴なんだろう。
「あぁ、もう! 好きに呼んでくれ!」
 左右葉の悲痛な(?)その言葉に、アタシ達は声を上げて笑った。



「じゃあな」
「またねー」
 そう言って手を振る二人に見送られ、アタシはアミューズメントパークを後にする。
 バス停まで歩き、すぐにやってきたバスに乗り込んでからアタシはふと思う。
 あの店の名前すらアタシは知らない。
「ま、今度確かめればいいか」
 アタシは嘆息してバスの硬い椅子に深く座った。
 そして、それとはまるで違う次元で、アタシはあの二人の事を本当に何も判っていなかったと理解するのは、もっと後になってからの事。






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