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鋼の心 ~Eisen Herz~


第11話:海だ山だ温泉だ(その3)




「ふぅ…」
 美人は何をやっても絵になるが、ビールをジョッキで一気飲みとかはどうなんだろう?
 そんな事を考えさせられる飲みっぷりを披露するのは、高校教師斉藤浅葱。
 枝豆食べつつビールをもう一杯。
「……ああ。和みますわね~」
「浅葱、浅葱~」
「何ですの? 今良い気分なので邪魔しないで頂きたいですわね」
 浅葱は、自らの所有するネコ型神姫、マヤアの声に気だるげに答える。
 一緒に居ると退屈はしないが、平和とも無縁になるトラブルメーカー、腐れ縁の幼馴染、島田雅は席を外していた。……多分、トイレか何かだ。
「雅が居ると、風情や情緒とは無縁になりますもの。鬼の居ぬまに何とやら、短いながらも平和を堪能したいものですわ」
「うん、でも……」
 マヤアはそう言って、浅葱の持つジョッキを指差した。
「それ、雅のお酒」
「え゛っ!?」
 テーブルの上を見る。
 手にしたジョッキの他に、今しがた飲み干した浅葱自身のジョッキが一つ。
 つまりこれは、雅のジョッキ……。
「……マズイ……」
 こんな失態、何を言われるか分かったもんじゃない。
 隠蔽しなければ……!!
「店員さん!! 中生お代わり、大至急っ!!」
「は~い」
 後は時間との勝負だ。
 あの気まぐれな雅が、いつ戻ってくるかなど分からない。
 それまでにビールのお代わりが届かなければ……。
「あの恐怖が再び……」

 思い起こすのは数年前(←浅葱主張)。
 まだ浅葱が花も恥らう女子高生だった時のこと。

『あ、雅~。このコロッケ食べないの? 貰って良い? 貰うね?』
『え?』
『あ、おいし~』
『……』
『……? どうしたの、雅?』
『食べちゃった……』
『え゛?』
『あたしのコロッケ、浅葱が食べちゃった……』
『ちゃ、ちゃんと聞いたじゃない!?』
『良いって言ってないもん!!』
『ダメって言わなかったじゃない!?』
『うわ~ん、浅葱の食いしんぼ~!!』
『ちょっと、人聞きの悪い事言わないでよ!?」
『うわ~ん!!』

 翌日から、浅葱は『お弁当キラー』とか、『史上最強の食いしん坊』とかの不名誉なあだ名を冠せられたのである。

「今思い出しても恐ろしい。……何せあいつは自分の外見の使い方を熟知してますものね……」
「いや、それは一方的に浅葱が悪いんじゃ……?」
 まともな意見を述べるマヤアを無視し、浅葱は被害者としての立場を供述する。
「あの日以来、お昼時に校舎裏とか屋上とか行くと、『命ばかりはお助けを~』とか言って、お弁当差し出してくる男子生徒が居たり。食堂で食事してると、隣に座った見ず知らずの女子生徒から『これも食べます?』とか貢がれるし!!」
「それで、そういうのはどうしたの、浅葱は?」
「もちろん、全部食べましたわ!!」
「……浅葱、それもやっぱり浅葱の所為だと思うよ、ネコは……」
「何を言うんです。お陰でダイエットにどれほど苦労したか!!」
「………」
「中生、お待たせしました」
「よっし、間に合った!!」
「(ビクッ!?)」
 唐突な浅葱のガッツポーズに驚く店員。
「ふふふ。これで雅に変な事言われる事も無いわ」
「……でも、あたしが喋ったら台無し」
「………」
「………」
「……貴女、主を脅迫するつもり?」
「…浅葱、口止め料って言葉、知ってる?」
「…黙っていたら、後でお砂糖一個上げますわ」
「よし分かった。ネコは喋らない」
 角砂糖一個で買収できた。
(ふっ、所詮はバカネコ。安いものね……)
 浅葱は密かにほくそ笑む。
「お待たせ~」
 タイミングよく帰ってくる件の人物。
「危ないところでしたわ」
「……? 何が?」
「……別に、何でもありませんの」
「……ふ~ん」
 半眼で怪しむ雅。
「……ええ、何でもありませんのよ」
「…ねえ、マヤアちゃん。何があったの?」
「何も無かったって言ってるでしょ!?」
「あたしはマヤアちゃんに聞いてるの!!」
「むっ……」
 その勢いに怯む浅葱だが、よく考えてみれば問題は無い。
 マヤアは先程、角砂糖一個で買収済みだ。
 マヤアから漏れる事はあるまい。
「で、マヤアちゃん。何かあった?」
「……黙ってたら後で、浅葱がお砂糖くれるの」
「おいっ!!」
 いろいろ台無しだった。
「よ~し、それじゃああたしは今、お砂糖10個上げよう?」
「何でも聞いて!!」
 マヤアは角砂糖10個で主を売った。
「簡単に買収されてるんじゃねぇ!!」
「……ふんふん、なるほど。浅葱が私のビール…飲んじゃったんだ?」
「うん、そうだよお砂糖頂戴」
「はいどうぞ」
「わ~い♪」
「……アンタには義理とかモラルは無いのか!?」
 武装神姫相手に本気で怒鳴る大人気ない大人が一名。
「さて、浅葱」
 その浅葱の肩に、ポンッと手が置かれる。
「ちょっとお話しましょうか?」
「……あ、あぅ………」
 要するに、斉藤浅葱は島田雅に対し隠し事ができる人間ではないという事だった。



 同時刻、砂浜。
「さて、午後はどうしようかな?」
 雅と浅葱が仲良くケンカしてる頃、海の家から戻ってきたのは祐一、美空、リーナとその神姫たち。
「午前中いっぱい泳いだからね。午後は浜辺でのんびりしようかな?」
「そうだね、俺も午後は浜辺でのんびりしよう」
 そう言いつつも、実は午前中は半分以上気絶していたため、海にも入っていない祐一であった。
 もちろん、気絶の原因は言うまでも無く美空のエグゼブレイカー(鉄山靠)による一撃。
 ……かなり痛かったらしい。
 閑話休題。
 それはさて置き、このメンバーでのんびりまったりは有り得ない。
 早速、爆弾発言が飛び出した。
「ねえ、祐一。サンオイル塗って頂戴」
「え?」
 リーナの唐突な大胆発言に、美空が目を丸くする。
「いいよ」
「えぇ!?」
 あっさり答えた祐一に美空は目を見開いた。
「これ使えばいいの?」
「ええ、そうよ。うつ伏せになるから、少し水着を下げて、肌に満遍なく塗ってね」
「ああ、分かった」
「え、何? 何この急展開?」
 目の前でうつぶせに寝転ぶリーナの水着を緩め、祐一がその肌にサンオイルを塗りこんでゆく。
「……ちょ、ちょっと?」
 事態の急変に取り残される美空。
 ついさっきまでのんびりと浜辺で過ごそうと話をしていた筈なのに、何がどうなってこんな羨ましい展開が発生したのだろう。
「……え~と」
「ゃん。祐一、変な所触っちゃいや」
「え、ここ触られるの嫌?」
「……あの~」
「嫌ではないけど、くすぐったいわ」
「んじゃ、こういうのは?」
「んきゃあぁ!? せっ、背筋にゾクゾクときたぁ!?」
「……お~い」
「やっぱ、背骨なぞられるのはダメか」
「当たり前でしょ、変な事しちゃダメよ?」
「ん、悪かった」
「……よいしょっと」
 手近な重いもの、村上コンテナを持ち上げる美空。
「ん? どうした、美空?」
「……人の話を聞けぇ!!」

 ―――ドグシャッ!!

「ぐはぁ!?」
 村上コンテナの一撃を受け、祐一は砂浜に叩きつけられる。
「な、何をする!?」
「あたしにも、サンオイル、塗れ!!」
「…む」
「む?」
「無理」
「なんでさぁ!?」

 ―――バキッ!!

 ミドルレンジからの射抜くようなストレートが祐一の顔面を捉えた。
「ま、待て。何故殴る!?」
「なんでリーナには塗ってあげてるのに、あたしはダメか!?」
「いや、だって…」
「だって!?」
「お前の攻撃で、サンオイルの容器が……」
 壊れてた。
「………」
 村上コンテナの一撃が、プラスチック製の容器を打ち砕き、その中身は砂浜に溶けていた。
「塗りたくても塗れない。OK?」
「……OK」
 むぅ。とか唸る美空。
 しかし覆水盆に帰らず。
 イチャラブ展開は夢と消えた。



「は~い、みんなただいま~」
 美空が落ち込んでいる間に雅と浅葱が帰ってきた。
「はいお土産」
「わぁ、スイカだぁ♪」
 雅が差し出すスイカはお値段(自主規制)円の高級品。
 もちろん支払いは浅葱の薄給だ。
「うぅ、なんで雅に口喧嘩で勝てないのかしら…?」
「いや、だって。浅葱が悪いのに勝てるわけないじゃん…」
「アンタさえ裏切らなければぁ~!!」
 逃げ出したマヤアを追う浅葱。
 ネコが追われる側だが、トムとジェリーみたいな追いかけっこの図である。
「さて、仲良しこよしの二人は放置してスイカ割りをします」
「浜辺の定番ね?」
 立ち直った美空が目を輝かせた。
 スイカ一つで直る機嫌と言うのも安上がりで良い。
「ではじゃんけんで順番を決めます」
「「「「じゃーんけんぽん」」」」
 流石に神姫サイズではスイカ割りは不可能なので参加者は人間4名。
 じゃんけんの結果、一番手は祐一になった。
「えっと、たしか公式レギュレーションでは………」
「公式レギュレーション? スイカ割りにそんなのあるの?」
「聞いたこと無いわね」
 美空とリーナの怪訝な顔に、ふふんとふんぞり返る雅。
「日本すいか割り協会JSWAおよび、国際すいか割り評議会ISBCの定めるところによると、スイカと競技者の距離は9m15cm」
「そんなに細かく決まってるんだ……」
「わざわざ計らなきゃダメなのかしら……?」
「棒に関しても細かいルールがあるんだけど、今回は島田家所有の金属バットで代用します」
「あるんだ、細かいルール……」
「バットはルール外なのね……」
「ただし、目隠し用手ぬぐいはJSWA公認のものを用意してみました」
「め、目隠しにまでルールが……」
「目隠し『用』手ぬぐい……?」
「そして、目隠し度確認の為に一万円札を競技者の前に落とします。拾った人は失格ですが、拾っても一万円もらえる訳じゃありません」
「そこまで来るともう、猟奇的なルールよね……」
「私、一万円より、500ユーロの方が魅力的なんだけど……?」
「もちろん、使用するスイカは国産スイカ。よく熟れています」
「産地と熟れ具合にまで指示があるんだ……」
「どうやって判断するのかしら……?」
「制限時間は3分間!! なるべく真っ二つに割ると高得点!!」
「そこまでルールが!?」
「スイカ割りに得点って!?」
「では始めっ!!」
 競技スタート。
「因みに、スタート時の回転は、7回と2/3回転と定められています」
「回転数まで指示が……」
「…もう何も驚かないわ………」
「更に、審査員はその年のスイカを10個以上食べている事が条件です」
「「嘘っ!?」」
 因みに全て実話である。
「でもまあ、とっくの昔に無くなっちゃったみたいだけど。JSWA」

「ダメじゃん……」
「ダメね」
 そんな会話をしている横を祐一がすたすたと歩いて行き……。
「えい」
 振り下ろしたバットでスイカを叩き割った。
「まぁ。祐一、凄いわ♪」
 雅の絶賛。
「……最初にマスターに当たったのは失敗。これじゃゲームにならない……」
 アイゼンの言うとおり、目隠しをして7と2/3回転させられた後、祐一は迷うことなくスイカの前まで早足で歩き、バットを振り下ろしたのである。
「問題ない。祐一最高。テラ凄す。流石ラブ弟。…あ~、もうお姉ちゃん萌え死にしそうだわぁ」
 恍惚と呟く雅。
 そして、そのまま悶え始めた。
 愛しの弟が活躍していれば何でも良いらしい。
「でも、あたしもスイカ割りしたかったな……」
「そうね。最初の人が一撃で終わらせたんじゃ盛り上がりも何も無いわ」
「……う゛っ。何か責められている気がする……」
 事実、責められているのである。
「仕方ないわね…。浅葱、スイカのお代わり…」
「誰が買うかっ!!」
 浅葱の怒声が砂浜に響き渡った。



 今日の村上さん。

「わー、この人なんで埋まってるんだぁー?」
「あはは、埋まってる、埋まってるー」
「砂かけちゃおうか?」
「埋めちゃおうか?」
「埋めちゃえ、埋めちゃえ」
「わ~い」
「ちょ、ちょっと止め、止めて下さい。そこの幼女、メイド服上げるから助けて~。あぁ、カニは!? カニはちょっぴりデンジャラス~」
 子供たちと仲良く(?)遊んでいた。



 続く。









 マジで存在する(した)日本すいか割り協会=JSWA。
 日本恐るべし。何考えてたんだろう、これ作った人……?
 2007年にはもう活動してないようですが……。

 さて、今回の見所はなんと言ってもサンオイル塗り。
 前回書き忘れていたので追加でUPです。
 その都合で神姫の登場頻度が極稀に……。

 次回はようやく旅館の話です。
 更新頻度が低下しておりますが、週一頻度ではUPしたいと思いますので、どうか気長にお待ち下さい。




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