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鋼の心 ~Eisen Herz~


第11話:海だ山だ温泉だ(その1)




 ドギュギャギャギャギャギャギャギャギャギャッ!!

 タイヤがアスファルトを削る怪音が、山間道に響き渡る。
 左右に曲がりくねった道を疾走するのは一台の自動車。
 ドライバーは島田雅その人だった。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!? カーブで踏むのはブレーキぃ!! アクセルじゃない~っ!!」
 助手席で絶叫するのは幼馴染でもある斉藤浅葱。
 何を大げさな、と思った人は速度計を見てみるといい。
 30キロ制限の細い山道を疾走するその速度、実に平均80キロ!!
 …普通死にます。
 片側崖だし…。
「おぅ、前方に手頃な丘発見♪」
 雅が見据えるのは、ちょっとした山なりの道。
「子供の頃お父さんのビデオで見た、黒いトランザムに憧れたものさ………」
 遠い目で過去を懐かしむ雅さん。
 …お願いですから前を見てください。あんたらに死なれると話が終わります。
「そんでさ、アレを見れば誰でも一度はやってみたいと思うよね?」
「いいからアンタは速度を落とせーっ!!」
 浅葱の突込みなど聞きもしない雅。
 そのままアクセルを目一杯踏み込んだ!!
「行くぞ『K.I.T.T.』ターボブーストだぁ!!」
 その瞬間、丘の頂点から飛び出し、ジャンプする“ファミリーバン”。
 8人乗りの箱型自動車はその瞬間、空を跳んだ。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!?」
 浅葱の絶叫も最高潮。
 助手席は一番死亡率が高いらしい。
 ―――ズドォン!! ギュギャギャギャギャギャァッ!!
 乾装重量1.5t、全備重量で2tを超えるファミリーバンは、時速92キロで着地。
 激しく後部車輪を左右に振りながらも、辛うじて安定を取り戻す。
「………死ぬ…。…死んでしまう………。………このままこの車に乗っていたら死んでしまうぅ~っ!!」
 何処か壊れた表情でそう呟く浅葱。
「ここから先は丘が多いからね。後4,5回はナイトライダー気分が味わえるよ?」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ、降ろして、降~ろ~し~て~ぇ!!」
 斉藤浅葱に新たなトラウマが追加されました。

 予てより計画されていた温泉旅館2泊3日の旅はこうして始まった。

 ちなみに島田雅(しまだみやび)が駆るベル&バレー社のファミリーバン、『グローリア』に同乗しているのは以下の5名+神姫たち。
 助手席に先程から絶叫中の幼馴染、斉藤浅葱(さいとうあさぎ)。これでも一応高校教師だ。
 雅の後ろになる中席右側に伊藤美空(いとうみそら)。
 その隣、中席左側は美空の従姉妹であるリーナ・ベルウッド。
 後部座席に移り、中央最後尾席が雅の高校以来の友人、村上衛(むらかみまもる)。
 その隣、最後尾左側の席が雅の弟、島田祐一(しまだゆういち)であった。
 中席中央は、彼らの神姫たちが思い思いに陣取り、それぞれの反応を見せている。
 ちなみに後部座席右側はトランクルームと並び6人分、山ほどの荷物が積載されていた。
 さて、雅の運転に対する各人の反応だが、美空、祐一、村上の三人は割りと普通にしていたりする。
「雅さん、浅葱さん。ポッキーとか食べる?」
 後ろからポッキーの入った箱を運転席側に差し出す美空。
「あ、イチゴポッキー? 食べる食べる」
「雅ぃ!! 前、前、前~っ!!」
 カーブ直前で運転手に話しかけるのは危険ですので、絶対に止めましょう。
 …特に時速87キロでカーブにエントリーする時なんかは………。
「二、三本頂戴ね?」
「いいですよ~」
「ハンドルから完全に手ぇ放すなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 だからカーブ直前だっつーに。
「…おっと、危ない危ない」
 雅は、全然そうは聞こえない口調でハンドルを切った。
 なお、ポッキーはしっかり4本確保している辺りに、彼女の性格が見て取れる。
「…二、三本って言ったのに」
 目の前で起こった危機一髪の状況にも関わらず、場違いな事を呟く美空。
 ちなみに、もしも彼女が雅の運転技術を信頼しているのだとしたら、大間違いである。
 買った車をその日の内に壊し、買ったスクーターを家に乗って帰るまでに壊し、遊園地のゴーカートを15秒で大破させた経歴を知れば、浅葱と並んで絶叫(製造)マシーンの第二号となるであろう。
 今のこの現状、多分『運』だけの結果であると思う。

 なお、ベル&バレー社の設計技師として、密かにこの車の設計に関わっていたリーナは、始めの内こそ『頑丈に造ってあるから多少の事故ぐらいでは乗員の命に危険は無いわ』等とタカをくくっていたが、今現在はとっくに気絶中だった。

 そして彼女の神姫であるレライナは、もはや当然のようにお昼寝中。
 ちなみに今日は、恒例のお昼寝にパートナーが居たりする。
 その名もマヤア。
 助手席で悲鳴を上げている、浅葱所有のネコ型神姫だった。
「くかー、くかー」
「う゛ぅ…っ…ん………」
 しかし、その姿はどう見ても仲良くお昼寝とは言い難い。
 リーナのバスケットの中にある、ポータブルクレイドルの中央は大の字に眠るマヤアに占領され、レライナはバスケットの隅っこに押しやられた上に、その顔面にマヤアの脚が乗ってたりするからだ。
「…うふふ、凄い寝相」
 バスケットを覗き込みながら笑うアイゼン。
 見ているだけで、何とかしてやろうとは欠片も思ってないらしい。
「あぅ…。でもこのままじゃレライナさんが可哀想だよ?」
 それは分かっていても、どうしたら良いのかが分からずおろおろするセタ。
 起動してからまだ数ヶ月しかたっていない彼女には、こういうときにどうやって対処して良いか分からないのだ。
「マヤアちゃんを起こしちゃうのも可哀想だし、でも、レライナさんをこのままにしておくのも………」
「起こさないように、そっと動かしてあげれば良いですよ」
「なるほど。それは良いアイデアだね」
 助け舟を出したフェータに賛同し、セタはそっとマヤアを抱き上げる。
「………この間にレライナさんをクレイドルの中央に」
 クレイドルの中央にレライナを寝かせるフェータ。
「そして、その上にマヤアを載せる」
「うん」
 アイゼンの指示を、疑う事も無く実行に移すセタ。
「………ぎゅ、むぎゅう…っ」
「くかー」
 お腹の上で丸くなるマヤアの体重に圧し掛かられて、苦しそうに呻くレライナ。
 マヤアが邪魔で寝返りすら不可能であった。
「…これって。状況、悪化していません?」
 フェータは、うなされるレライナを見て眉をひそめる。
「…でも、これでマヤアもレライナも、クレイドルの中央で眠れてる。…きっと幸せ」
「なるほど、アイゼンさん賢いね。流石だよ」
 そして、セタは余り賢くない。
「セタも、眠くなったらマヤアの上で眠るといい」
「うん♪ そうするよ」
 うん♪ じゃねぇって。
「………あの~、皆さん?」
 神姫最後の一人、デルタ1が遠慮がちに3人に声を掛けた。
「…ん?」
「どうかしましたか?」
「あ、分かったよ。デルタ姉さんも眠いんだね。この上で眠るといいよ」
 にこやかにマヤアの上を指し示す頭の悪いわんこ、セタ。
「いえ、そうではなく…」
 ふりふりと疲れた表情で首を振るデルタ。
「…どうしてこの状況で平然としていられるんですか?」
 デルタの疑問と同時に、彼女達を乗せた『グローリア』は本日2回目のジャンプを敢行した。

 真っ当な神経があれば、神姫であっても雅の運転は怖いらしい。
 しかし、その点全てを承知し、姉の所業に対しては既に悟りの領域に入っている弟、祐一と、何を考えているんだか分からない変人、村上は平然としていた。
「所で村上さん。その緑のコンテナ何ですか? それ、村上さんの荷物でしょう?」
 祐一が指差したのは村上の右に積み上げられたナンバー入りのコンテナトランク。
「…良い所に気づきましたね、祐一君。…流石です」
 村上、メガネを中指で押し上げつつ語り始めた。
「…祐一君は『サンダーバード』をご存知ですか?」
「ミュンヒハウゼンですか?」
「………分かりにくいボケをしますね、君も………」
 因みに、ミュンヒハウゼンとは、“稲妻の鳥(サンダーバード)”の別名を持つ万能家令(執事)である。
 興味のある人は『式神の城』とか調べてみるといい。
 …この話には全く関係ないのでこれ以上の説明は割愛とする。
「そちらではなく、イギリスの人形劇の方ですよ」
「ああ、国際救助隊?」
 故意のボケではなくマジボケだったのはゲーム中毒ならでは。
「…そうです、アレのサンダーバード2号は出動の際、状況に応じた専用コンテナを装備して出撃しますよね?」
「………そういえばそんな気も………」
「でも僕は思うのです。最初から、全部のコンテナを持っていけば良いじゃないかと」
 …身も蓋も無い事を言い出した。
「そこで僕は今回の旅行に必要になりそうなものを『色々』用意してみた訳です」
「………何を持ってきたんですか?」
 祐一の何気無い問いにメガネを光らせる村上。
「良くぞ聞いてくれました。まずは1号コンテナ!! これには神姫用のメイド服を用意してあり、神姫の個性に準じたデザインと機能を用意してあります。もちろん、耐熱、耐水、防弾、防刃は標準機能ですし、汚れの付きにくい新素材と形状記憶繊維を併用する事でどのような場合でも清潔感を損なわない仕様になっています。当然言うまでも無い事ですがスカートはロングに限定!! ミニスカメイドなど私は許しません。全世界のメイド神もそう仰っています。ミニスカ許容? そんな者は穴でも掘って埋めてしまいなさい!! メイド服はロングスカート。それがふわっとした時のシャーリーの愛くるしさと来たらもうそれだけで私はご飯三杯、いや三百杯は軽くイけます!! それが漢の生き様、メイドを愛するものの生き様。因みに新聞などではメイドではなくメード等と間違った表記が未だに蔓延っていますが、メディアの不理解にはメイドへの愛が足りないと思うのです。メイドとは単なる表記記号等ではなく、メと、イと、ドの三文字、三音に秘められた女性の柔和さとその存在のあり方に対する『全て』が集約された不可変にして絶対の表現であり、そこには無粋な長音による代替など成立しえません。そもそもメイド発祥の地であるイギリスでは『maid』と表記し『meid』と発音するのですが、元来『maid』には少女、処女などと言った意味合いがあり、その成立期である近代、特に全盛期である19世紀後半はその名の通り、多くのメイドは少女が担っていた夢の時代なのです。そしてメイドこそが愛と平和の象徴である事を示唆するかのように、第一次世界大戦の勃発と共にメイドはその数を減じ、それまではメイドとなる世代の少女達は軍需産業に従事するようになっていったのです。即ち、メイドの衰退こそが平和の衰退だという明確な証拠がここに示されており、両陣営合わせて四千万とも、五千万とも言われる戦争による犠牲者達への追悼としてはメイドの繁栄を置いて他に無く、メイドこそが世界を救う最後の希望なのです。即ち我々がすべき事は反戦運動やデモ等ではなく、メイドの雇用と供給こそが平和への唯一無二の道であり、それを進む事こそ真に、いや本当の意味での平和を愛する事であり即ちメイド万歳と言うことでもある。私はここに『神聖メイド帝国』の樹立を宣言し、本日この時、この瞬間こそをメイド元年、メイド標準時に定め、従わぬ全ての国家、団体、勢力、個人を民族、宗教、人種を問わず弾劾しメイド力(ちから)による制圧を行うものとする!! もはや抵抗は無意味であり、無限にも等しいメイド力に対して抗し得る概念などは存在しない。即ち、メイドとは全ての瞬間において絶対的な存在として恒常的に存在しており、時空連続体概念及び波動係数収束概念の証明する通り、全にして個、万物に普遍的に存在する共通認識として成立した究極にして絶対の存在である。そこには人類が抱く原型的な神の概念を認ずることが出来、即ちメイドこそ神である。ゆえに我らは神の模倣としてメイドへ傾倒する事はもはや義務であり自然の摂理でもあるのだ。即ち、人類とは元来、メイドを生み出し、育み、伝えて行く為の媒介に過ぎず、メイドこそが人類の有り様であると言える!! わはははははは、メイド万歳!! メイド万歳!! メイド万歳!! メイド万歳!! メイド万歳!!」
 誰か、コイツを止めてくれ。
「…メイド、好きなんですか?」
「何を当然のことを?」
 理解出来ないと言うように首を傾げる村上。
「人類は即ち、メイドを愛する為にのみ存在するのですよ?」
 言い切った。
「…俺は巫女さんとかも好きですけど?」
「はっはっはっ、祐一君も冗談が上手い。巫女さんは即ちメイドさんじゃないですか?」
「………は?」
 村上さん、文法が変です。
「よいですか、巫女とは英語で『Shrine maiden』即ち、神社専属のメイド。要するにメイドのバリエーションに過ぎません。神仏に仕えるという行為はご主人様に仕えるという行為に等号であり、巫女のあり方はメイドのそれに含まれているのです。普遍的ではなく汎用性に欠ける事からメイドほどのメイド力は有しませんが、それでもメイドの一種である事は確かであり―――」
「―――村上さん、ストップ。…ナース萌えとかだとどうなります?」
「祐一君、今更言うまでも無い事を聞くとはよくよく人が悪い。メンソレータムの看板娘を御覧なさい。メイドナースと言うのは即ちメイドの細分化した姿なのです。これはメイドの業務が多岐に渡るにつれ、専門的な知識を要する分野にまでメイドが繁栄した際に医療と言う人類最高峰の技術ですらメイドには難なくこなせる事を示すための形態であり、ご主人様の病気、怪我などに迅速に対応する専属医としてのポジションを有するメイドを指し示し、救急医療の究極の形を体現した専門職メイドを意味するのです。当然、その主体はメイドとしての業務にあり、医療行為しか出来ないわけではありませんが、医療と言う特殊な環境化におけるメイドのメイド力の増幅効率には目を見張るものがあり、最も重要な業務の一種としてメイド愛好家たちには認識されております、ゆえにナースとは即ちメイド!! メイドこそがナースの究極の姿!! 昨今世間をにぎわせている看護婦、看護師論争など馬鹿馬鹿しい、全てメイドと呼称すれば解決する問題ではありませんか。看護婦を看護師と呼ばずにメイドと呼称する事でこの無意味な論争に終焉の時が来るのです。その時こそ即ちメイドの再活性化の兆しとして―――」
「………美空、俺にもポッキー頂戴」
「イチゴこれが最後の一個だけど?」
 口にくわえているポッキーを振り振り動かす美空。
「あ、じゃソレ貰うわ」
 祐一は無造作に、美空が咥えていたポッキーを、唇直前でへし折って奪い取る。
「………ぇ?」
 美空の口元に残されたのは残り数ミリの部分のみ。
 割と大胆な行為だが、メイド汚染が侵行しつつあった祐一はソレを自覚する事は無かった。
「…イチゴなんて色物かと思ってたけど、意外といけるな…」
「………ぁぅ」
「…? どうした、美空?」
「―――えっ!? いやぁ、何でも無いですじょ!?」
「…じょ?」
 首を傾げる祐一と、照れ隠しに手近なものをバシバシ叩く美空。
 因みに、美空の席は運転席の真後ろ。
 美空の手近なもので、最も叩きやすい部分はいうに及ばず。運転席のシートの真後ろである。
「(やだもう、どうしよう。これって関節キス寸前だよね、だよねぇ!!)」
 ―――バシバシ。バシバシ。
「おぉう、なぜか視界が揺れる~」
 首をガクガクさせる雅に合わせて高速で蛇行を始める『グローリア』。
「お願いだから、せめて前見て運転してぇ~~~~~~~~~っ!!」
 浅葱の絶叫が、高速で疾走する車の内に虚しく響いた。



 旅行の目的地にも着いていないのに、続く。









 ナイトライダーは名作です(←挨拶)。
 いよいよ旅行編開幕です。

 しょっぱなから暴走しまくる雅姉さんと村上さん。
 村上と雅はキャラが濃いので扱いが難しい…。
 ほっとくと無駄に行数を使ってくれる素敵キャラですから。
 二人して、一話で半日という当初の予定をあっさり破壊してくれました。

 旅行の日程は二泊三日ですが、この分ではそれなりに長くなるんじゃないかと………。
 ストライク・フランカーのお披露目もやらねばなりませんし、あれやこれやなお約束なイベントもやりたいものです。

 そしてバトル方面で、眼帯女の魔の手が祐一たちに迫るのもこの旅行中からです。

 ひたすら強い四姉妹の実質的なデビュー戦ですので、とにかく強そうに書いてあげたいものです。
 (実際にはリスクのある強さなので、相性次第ではへたれたりしますが…)

 バトルの組み合わせを如何しようかと思案しながら、ガンダムと電脳コイルを見てる、ALCでした。




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