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「・・・ハチやん? どうかしたのかなん?」
「・・・・マイ。僕ってダメなのかな」
「・・・・・は?」









クラブハンド・フォートブラッグ

第二十一話

『さよなら八谷先生』















 今日、ハチやんは学校から帰ってくるなりベッドにダイブしてきた。
 それだけなら別にいつも通りなのだ・・・・が、何かうなり始めたときにはどうしようかと思った。
 正直チョイと怖かったであるし?
「・・・で、何があったのだ性少年」
「・・・・・学校で、学校る時、学校れば・・・・」
 ・・・なんちゅーか。
 ぶっちゃけ重症であるようであるからして・・・。
「誰が三段活用しろといったのだ。何があったかさっさと言うのだ」
「・・・・学校に、・・・七瀬が・・・・来なかった」
「あ?」
 いやそれが一体どうしたのだ?
 ナナやんだって人間なのであるからして、日向ぼっこしたくなったら学校サボるくらいは・・・・・・ん?
「・・・・あー、つまりは告白の翌日学校来なかったんで不安になったと?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 無言は肯定とみなすのだ。
 しかし、なんというかだなん。
 流石にこの状態じゃアドバイスは愚か、慰めの言葉すらかけられないというのはどうしたものか。・・・・こういうことはサラやんの方が得意なのだなん。
「・・・・・」
 ・・・っていうかさっきからベルトを首に巻きつけて何をしてらっしゃるのですかな?
「・・・・・死のう」
「まてまてまて死ぬな!! 幾らなんでもそれはないのだなん!! OK貰ったんだろ!? 今日はたまたま具合悪くなっただけだって!!」
「・・・七瀬、皆勤賞・・・具合悪くても・・・学校来る」
 あぁもう!
 なんかセリフが黒いのっぽくなってるし!
 あちしにはこの状態のアドバイス無理だし・・・これは話題を変えるしか!!
「そ、そういえばハチやん。ハチやんはナナやんのどこが好きなのだ?」
「七瀬の好きなとこ・・・・・・・・・・・死のう」
「だから待てというのにっ! このネガティブ小僧が!!」
 だあああもう何を言っても無駄なのか!? このままハチやんは死んでしまうのか!?
 ご愛読ありがとうございました!!
「七瀬の好きなとこ・・・・・無いよ」
「はい?」
 主が死んだ後どうしようかと考えていたら、ハチやんはベッドに仰向けになって天井を見ていた。
 首にはまだベルトが巻かれたままだが。
「好きなところなんて無いんだ。嫌いなところも無い。だって全部好きだから。そこにいて、一緒に笑って一緒に泣くのが当たり前だったんだ」
 ハチやんは天井を見つめたまま続ける。
「今は幼馴染で親友だけど・・・いつかは離れて行っちゃう。それは仕方ないことだけど・・・・僕は七瀬と離れたくなかった。いつまでも一緒にいて、笑ってる顔を見たかったんだ」
「・・・だから告白したのか?」
「それとこれとは別問題。・・・・でも、七瀬の一番になりたかったのは本当。・・・・・なんて言うかさ、気持ち悪いというか醜いというか・・・・そんな自分が何かダメなやつに思えたんだ」
 ・・・・あたしは頭良くないけど、この空気がふざける空気じゃなのはわかる。
「・・・・という訳で死ぬ」
「しーぬーなー!!」
 ベッドに向かって机からファンビーを投げつける。
 ものの見事に顔面に命中したが、目標にダメージ無しなのだ。
「・・・・まぁ、一応明日学校には行くけどさ」
「よし、それでこそハチやんなのだ」
 どうやら微妙に調子を取り戻したようなのだなん。
 うん、この分なら・・・大丈夫だろう。多分。
 全く、世話の焼けるマスターなのだ。オスならもっとシャキッとできないのかなん?

















「・・・・学校いって、その後死ぬ」
「だーかーらー!!」






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