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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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武装神姫のリン
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{夢の中で…其の弐}

「よっ。また会えたな」
「はい、マスター」

今、俺がいる場所は草原。
細かく言うと俺の夢の中だけどね。
何度も言うけど、夢の中でここまで意識が明白というかハッキリしてるのはちょっと気持ち悪い。
けど人間、その環境に慣れてしまえば違和感もなくなる。
実際、最初の時よりも気持ち悪さがない。

「では、マスター。そこに仰向け寝てください」
「ん、こうか?」
「はいそうです。それでは…」

俺が仰向けで寝てる所をアンジェラスが覆いかぶさるようにして俺に抱きつく。

「ちょっ!?」
「動いては駄目です。心を落ち着かせて、身も心をアタシに預けてください」
「で、でもよ~」
「こうしないとマスターの記憶を引っ張る事が出来ません。お願いですからアタシの言う通りにしてください」
「ん~、解ったよ」

俺は仕方なく身をアンジェラスに預けた。
柔らかい肌が密着し俺を多少興奮させる。
いやいや、駄目駄目だ!
エッチな事は駄目だ!
今は自分の記憶の事だけの事を考えとけ!

「マスター、少し頭が痛くなりますけど我慢してくださいね」
「ハッ!?それはいったいどうゆッ!?!?」

言葉を言い終える前に強烈な頭痛がして苦しむ。
少しどころじゃない!
この痛みは前にもあった。
無理矢理自分で九年前の記憶を思いだそうとした時と同じだ。
畜生!
これじゃあ前の時と同じじゃないか!
う、うわぁぁぁぁーーーー!!!!


「…ですから、我が社の計画は随時進行していますが、その先をいくためには貴女の力が必要なのです」

ん…ん、ううん…なんか声がするな。
でも周りが暗くて見えやしない。

「…でも、普通の大学生の私にはそんな巨大なプロジェクトを任さられるの無理です。それに弟の育児も大変なので…」

…ちょっとずつだが、意識が回復してきた。
今、俺は何処にいるんろう?
無重力な状態で何がなんだか解らないぞ。
解るといえばこの男の声と若い女の人声だけ。

「弟さんの事は大丈夫です。生活に関する費用は我が社が負担しますので」
「う~ん、それでも…」

よし、そこそこ目も回復してきてぞ。
えぇーと、ここは…何処かの研究所みたいだな。
少し薄暗くてよく見えないなぁ。
そのせいか相手の顔も、まだ目がぼやけていてよく見えない。

「どうか、お願いします。どうしても貴女の力が必要なのです!」
「…分かりました。でも条件があります」
「はい、なんなりと申し上げてください」

…ふむ、会話を察すると、何処かの会社が女子大学生の力が必要していると。
でも、女子大学生には弟の育児が大変みたいだ。
なんで、親じゃなくて姉が弟が育てているんだ?
両親がもうすでに亡くなっているとか?
まぁよく解らんが、この記憶は俺の本当の記憶なのか?
全然検討がつかないぞ。

「弟は10歳です。大学に入学するまで、全ての弟に関係する費用はそちらの会社が全額負担してくださるのなら。…私は協力します」
「分かりました。ですが、本当に大学までで宜しいのですか?我が社なら弟さんの人生を薔薇色の人生に出来る程の資金力がありますけど」
「余計な事はしないでください。少なくとも弟には普通の生活をしていただきたいのです」
「そうですか、分かりました。では正式な入社手続きは明日でお願いいたします、明日また来てください」
「はい…」

…う~ん。
よ~解らんが、契約成立というか商談成立というか。
さっぱり解らん。
にしても、この女子大学生は優しい人だなー。
自分の弟にそこまでしてやるなんて、泣ける話じゃないか。

「お姉ちゃ~ん!」

ん?
なんだか男の子が女子大学生に向かって走ってきたぞ。
あぁ~、あれが女子大学生が言っていた弟か。
この幸せ者め。
姉貴に感謝しろよ。

「もう、今まで何処に行っていたの?」
「う~ん。内緒!」

ニコヤカに笑う男の子。
無邪気な笑みに女子大学生のお姉さんもニッコリ笑う。
なかなか言い話しじゃないか。
…でも、納得いかないのが一つある。
それはこの記憶が本当の俺の記憶なのかどうかだ。
もし九年前の記憶が本当なら俺はいったい何処にいるんだ?

グニャグニャ

うをぉ!?
周りの背景や人間まで全てが歪んできているぞ!?
まさかタイムアップなのか?
しょうがない。
今日は収穫無しとして諦めるしかなさそうだ。
そうして俺は視界は再び漆黒の色しか見なくなり意識を失った。


「…ん、んうぅん。あれここは…」
「あ、マスターどうでした?」
「いや、収穫は無し、て…うわぁー!?」

俺が起きた所はまだ夢の中だった。
そして何故叫んだのか、その理由は物凄くアンジェラスの顔が近かったからだ。
もしかしてズーッとあんな近くで俺の顔を見ていたのか?
なんだか恥ずかしいなぁ。

「『収穫は無し』という事は記憶を思い出せなかったですか?」
「違う違う。思いだしたけど、よく解らなくて」
「分からない?」
「なんて言えばいいかなぁ。あの記憶は俺の本当の記憶なのかなぁ~って思ってさぁ」
「マスターの脳からアタシが無理矢理記憶を引っ張ってきてるので、マスターの記憶です」
「そうなのか?つうか、お前よくそんな事できるよな」
「当然です。アタシはマスターのモノなんですから」
「それ、意味不明だぞ」

でもまぁ、正直いってここは夢の中。
あの記憶が確実に俺の記憶だ、と核心持てないのは当たり前の事。
さて、そろそろ眠くなってきたな。
俺がこの世界で眠たくなるという事は現実にいる俺が起きる証拠というのが解った。

「それじゃあな。また頼むよ、アンジェラス」
「はい。お休みなさい、マスター」

そしてまた俺は瞼を閉じて眠りについた。






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